稽古日誌:2002年9月

「Real Wine Guide」という雑誌が創刊された。 なんとその雑誌には師範の写真入りインタビュー記事が掲載されている。 師範をひと目見たい御仁は買うべし!買うべし!! ・・・と、売れても師範のフトコロには当然一銭も入らないけど、 インタビューの時ご馳走になった夕食分くらいは宣伝に協力。


翌月分

28日(日)

Bourgogne Hautes Cotes de Nuits 2000
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ 2000
Dom. Anne Gros
ドメーヌ・アンヌ・グロ
Rouge
Bourgogne Hautes Cotes de Nuits
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,5682002/08/24 関内 サンタムールカツミ商会
本日のワインはアンヌ・グロのオート・コート・ド・ニュイ。 グロ一族って、みんなここの区画を持っている気がする。 ミシェル・グロもアンヌ・フランソワ・グロもグロ・F&Sも、このアンヌ・グロも。 相続する際に分割したのかな? ともあれ一族の中でも結構評判の高いアンヌ・グロ、 師範は初稽古に思いっきり期待。
色は薄めの紫色。ブルゴーニュにしてはやや青みが強めかも。 抜栓直後はやや濁った感じがしたけど、 それは冷蔵庫から出してすぐ注いだんでグラスの外側に水滴がついたためと判明。 香りは、「こりゃエエわ」って感じの果実香。ボリュームこそ控えめだけど、 雰囲気は結構高級ブルゴーニュに近い。 でも、やや果実っぽさが行き過ぎている感じもあって、 深く嗅ぐと杜仲茶とかセンブリのような雰囲気にも感じられる。 味はおとなしめ。とはいえバランスはバツグン。 ちょっぴり甘くて、ちょっぴり酸っぱくて、ちょっぴり渋い、絶妙の配分。
時間が経つと、樽香とかちょっと生臭い感じとかが出てきて、より複雑に変化。
小さ目ながら雰囲気は高級ブルゴーニュ。 なかなかこういうワインってありそうでない。 というわけで、師範的には(価格を考えれば)大絶賛な評価だったんだけど、 師範代がちょっと口にして曰く「アルコールが直接感じられるんでイマイチ」だと。 人それぞれですなぁ。
80点自宅にて

27日(金)

Sylvaner 2000
シルヴァネール 2000
Turckheim
トゥルクハイム
Blanc
Alsace Sylvaner
アルザス・シルヴァネール
Alsace (France)
アルザス (フランス)
\8902002/08/30 カーヴ・ド・リラックスリラックス
あっという間に涼しくなったなぁ、ということで、本日の夕食は今シーズン初のおでん。 おでんに合わせるワインは難しい。基本的に魚のだしの香りが強いので赤はNG。 かといって白ならOKかというとそうでもなくて、 樽香が強いのはまずNG、フルーツの香りいっぱいなのもちょっと・・・って感じ。 熟慮の末(といっても数本しか選択肢無いけど)、師範がチョイスしたのはアルザス産。 値段からして軽〜いワインだと思うんで、こういう時には好都合かな、と。
色は思いのほかしっかり目のレモン色。 濃いってほどじゃないけど、想像に反してちゃんと色がついている。 香りは弱い。弱いながらも傾向的には良い感じで、 沈丁花とかクチナシみたいなキュッと締まった花のような香り。 味は想像通りのすっきり系。迫力も無ければ存在感も無いけど、今日の目的にはほぼピッタリ。
軽くてプチ華やか、アルザスっぽさも控えめ、でもいろんな料理に合わせやすそうなワイン。 もちろん大絶賛ではないけど、こういうのもアリだと思う。 音楽に例えれば、ホールで大音量の生演奏を聞くばかりじゃなくて、 自宅で小さ目の音でBGM的に聞きたいときもある、って感じか。
71点自宅にて

25日(水)

Paradyskloof Cabernet Sauvignon Merlot 2000
パラディスクルーフ カベルネ・ソーヴィニョン メルロー 2000
Paradyskloof
パラディスクルーフ
Red
Stellenbosch (South Africa)
ステレンボッシュ (南アフリカ)
\9802002/08/30 カーヴ・ド・リラックスリラックス
最近には珍しく複数人で飲む機会の多かった今月、よってこのワインで今月すでに33本目。 当道場では珍しく超高級ワインを飲む機会が多かった今月、 よってここんとこ安くてもとにかく濃そうなヤツを厳選してピックアップ。 というわけで本日のワインは南アフリカ産。 背が高くて上部が太く下部が細い高級カリフォルニアのようなボトルで、 アルコール度数が13.8%もあって、3桁の価格ながら期待十分。
色はなんのひねりもない真紫色。 そこそこ濃い色だとは思うけど、想像した「トロッと濃い」見た目ではなくて、 「サッパリと濃い」感じ。 香りは、最初に嗅いだときミルクのような雰囲気を感じて、なかなかに上品な印象。 でもそれはあくまで最初だけ。ボルドー的な品種配分なんだけど、 あまりボルドーっぽいイメージはなくていかにもニューワールドなストレートに葡萄の香り。 味は思いのほか軽い。まずは甘酸っぱくて、後追いで渋みが感じられる。 物足りないっちゃ物足りないけど、あまり多くを望むのも酷というもの。
期待した程度には結果を出してくれた。飲んで損した気もしなければ、買って損した気もしない。 でも印象に残らないだろうなぁ。 来月くらいにはすっかり飲んだこと忘れてるかも、って感じ。
翌日、開くどころか酸味が増してNG側にシフト。2点減点。
70(−2)点自宅にて

23日(月祝)

Casa de la Ermita 2000
カーサ・デ・ラ・エルミータ 2000
Bodegas Casa de la Ermita
ボデガス・カーサ・デ・ラ・エルミータ
Tinto
Jumilla
フミーヤ
(Espana)
(スペイン)
\1,4802002/08/23 リカーズハセガワ 北口店モトックス
本日の夕食は馬刺と酢豚。 こういう料理には当然濃そうな赤でしょう、ってことでチョイスしたのが、 門下生からお薦めありのスペイン産。 まぁとにかく重いボトルのワイン。ボトルの重さだけならペトリュスを越えてるかも。
色は思いっきり青く濃い。向こうが見えない濃さ。 色調はストレートで葡萄の皮目をすりつぶした色そのまんまな感じ。 香りで目立つのは樽香。あと、甘酸っぱい感じの果実香。 スペインと言えばテンプラニーヨ種だけど、 田舎臭さを感じる隙間は無く、まるでニューワールドのメルローのようなミッチリ感。 味は、色や香りからすれば比較的軽め、というかおとなしめ。 でも絶対値としては十分に濃いでしょう。 トトーンと渋くて酸味は弱めで、前進あるのみ かつ 一本調子な味わい。
なんだかホントに新大陸風なワイン。 濃いには濃いけど力任せにならないところもあって、なかなかに美味い。 ただ、偉そうなことを言わせて貰えばあと数年待った方が良いのかも。 消費者側でストックするようなワインじゃないんで、 ちょっと我慢して出荷したら「彗星登場」な造り手だったのかも。
80点自宅にて

21日(土)

本日は、
「どう飲めばそう食う」の光弘さん邸の「在庫処分会」お招きに預かって。 参加者は、光弘さん、マダーム、トビさん、師範の4名。マダームは飲まれないんで飲む人3人。
アミューズから始まってメインに至る料理の数々も、 あまりに贅沢なワインの数々も光弘さんがご提供、 師範らはご馳走になるばっかりというとーっても幸せな企画。

Louis Roederer "Cristal" Brut 1994
ルイ・ローデレール "クリスタル" ブリュット 1994
Louis Roederer
ルイ・ローデレール
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
光弘さんより (アルカン)
いきなり泡がコレ。ロシアの皇帝がこよなく愛したと言われる(んだっけ?) ルイ・ローデレールのクリスタル。 ボトルの外からもキラキラっと輝いて見えるのは、 気のせいではないような。
というわけで色はキラキラしたやや赤めの黄金色。 泡立ちはいかにもシャンパーニュって感じで細かく豊か。 香りもパワフル。グラスに注がれただけで甘いリンゴのような香りが漂ってくる。 味も申し分ない。あまりに熟成感が強いシャンパンは苦手な師範だけど、 このワインはまだまだ若くて溌剌としてて、「うめぇ〜」って素直に感じられる。
いや〜美味い。期待に違わぬ内容。さすがはクリスタルですなぁ。 ・・・と、非常に美味しく飲んでたんだけど下の白が開いて以降ちょっと霞んじゃった。
(86点)光弘邸にて

Batard-Montrachet 1993
バタール・モンラシェ 1993
Etienne Sauzet
エティエンヌ・ソゼ
Blanc
Batard-Montrachet (Puligny Montrachet Grand Cru)
バタール・モンラシェ (ピュリニー・モンラシェ特級畑)
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
光弘さんより やまや
白は、超名門造り手「エティエンヌ・ソゼ」の特級バタール・モンラシェ。 最近白にハマりつつある師範としては、とーっても楽しみなワイン。
で、これが凄いワインでありました。 まず色が凄い。めちゃめちゃ濃いレモン色。粘性も高くてトロットロって感じ。 香り大爆発。ビスケットのようなバターのような黄金糖のような、 香ばしい香りと甘い香りがからみあってドドーッと立ち上っている。 グラスの上に金色の香りの柱が見えるよう(当たり前だけど実際は見えない)。 味も素晴らしい。マッタリと濃いんだけどスムーズ。 苦味とかは感じられず非常にキレイな濃さ。 とにかく甘味と酸味のバランスが絶妙。
いやはや参りました。グラスの中に残してチビチビ飲んでたんだけど、 いつまで経ってもヘタる雰囲気はなくて、ドンドコドンドコ迫力を増していった。 いやー凄かった。
(94点)光弘邸にて

Chateau de Beaucastel 1994
シャトー・ド・ボーカステル 1994
Pierre Perrin
ピエール・ペラン
Rouge
Chateauneuf-du-Pape
シャトーヌッフ・デュ・パプ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
光弘さんより AMZ
赤の一本目は、ローヌで評価の高い造り手らしい「ピエール・ペラン」のシャトーヌッフ・デュ・パプ。 「師範はローヌの良いヤツはあまり飲んでないでしょう」ってことで出して頂いた。
色はまるでボルドーのように青く濃い。1994だと結構いい年齢に達してると思うんだけど、 見た感じでは熟成感はあまりない。 香りは、いかにも南ローヌらしい新しい畳表のようなトボケ系の香り。 味は、なんとなく甘酸っぱくて料理とかに合わせやすそうな雰囲気だったような。
正直言って前後のワインがあまりに傑出していたんで、相対的に印象が弱かった。 でも、もしこれ一本で飲んでたら「うめーッ」っつてるのかもですな。 あぁもったいないもったいない。
(75点)光弘邸にて

Clos Vougeot "Musigni" 1995
クロ・ヴージョ "ミュジニ" 1995
Gros Frere et Soeur
グロ・フレール・エ・セール
Rouge
Clos Vougeot (Vougeot Grand Cru)
クロ・ヴージョ (ヴージョ特級畑)
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
光弘さんより JAL Trading
「師範はクロ・ヴージョはあまり飲んでないみたいなんで」と出して頂いたのがコレ。 グロ一族の中でも最もモダンでパワフルなワインを造るらしい、 ジャン・グロの次男ベルナール・グロが運営するドメーヌ。 ピカピカ光るカップの絵が書かれた派手なラベルがいかにも、な雰囲気。
で、これがまた良い意味で派手で印象的なワインでした。 ギュッと締まった木苺香と甘い樽香がいかにも今風のブルゴーニュ。 とにかく果実味が濃い。「濃縮ブルゴーニュ液」って感じ(「ボルドー液」は飲みたくない)。 時間が経つと香りがますます甘く華やかに変化して、とにかく享楽的。
師範のイメージする「美味いブルゴーニュ」にピシッとハマッた。 こういうワインにあたると思わずニッコリ。 グロ・フレール・エ・セール、安いやつ見つけたら買ってみよう、っと。
(90点)光弘邸にて

Gevrey Chambertin 1er Cru "Clos Prieur" 1995
ジュヴレ・シャンベルタン・プルミエ・クリュ "クロ・プリウール" 1995
Jean & Jean-Louis Trapet
ジャン&ジャン・ルイ・トラペ
Rouge
Gevrey Chambertin 1er Cru
ジュヴレ・シャンベルタン1級畑
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
光弘さんより やまや
ブルゴーニュの2本目はコレ。 「師範の飲んだこと無い造り手を」ってことで選んで頂いた。 ホントに恐れ入ります。確かに飲んだことございません。 ちなみにロシニョール・トラペ(昨年稽古)とは血縁関係があるんでしょうか?
前のワインと比べると、良く言えば上品、悪く言えば弱い感じ。 前のが「モダン」だとすれば、こっちは「トラディショナル」かな。 香りは果実香よりケモノっぽい雰囲気が強いし、 味も酸味が主体でスーッと細く筋の通ったような味わいだし。 そこはかとなく感じられる「汲み取り式便所」香はロシニョール・トラペと共通してるなぁ、と思ったり。
比べることに意味はないと判っていても、やっぱり続けざまに飲むと比較しちゃうんですな。 そして、こういう派手さの無いワインは派手なワインに比べると印象が薄い、という結果に。
(80点)光弘邸にて

Chateau Pichon Longueville Comtesse de Lalande 1990
シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテッス・ド・ラランド 1990
Ch. Pichon Longueville Comtesse de Lalande
シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテッス・ド・ラランド
Rouge
Pauillac (2e Grand Cru)
ポイヤック (メドック2級)
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
光弘さんより トーメン
いよいよ光弘さんの得意分野、ボルドーの赤へ。まずはコレ。 「寿限無」のように長い名前で有名なシャトー・ピション・ロングヴィル・コンテッス・ド・ラランド。 なんでも1990年産のコレはロバート・パーカーさん酷評だとか。 その真意やいかに、って感じで。
結果、「ロバート・パーカー氏はどこか虫の居ドコロが悪かったのかな」って感じ。 ミチッと濃い色といい、 消し炭のような香りと濃いベリーの香りといい、 文句無しに格付けボルドー。 熟成の度合いも師範にはちょうど良い具合で、 カドが丸くなってはいるけどまだまだ萎んでいない絶妙の頃合い。
抜栓後時間が経つと更に丸く変化。良いなぁ、こういうの。
美味いボルドーです。全くなんの問題もありません。下のワインと比較しなければ。
(87点)光弘邸にて

Chateau Petrus 1983
シャトー・ペトリュス 1983
Ch. Petrus
シャトー・ペトリュス
Rouge
Pomerol
ポムロール
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
光弘さんより やまや
ボルドーの2本目はコレ。ペトリュスですわペトリュス!。 1級5大シャトーを大きく凌駕する価格で取引されるペトリュス。 その1983産なんて、今買えばおいくらぐらいするんでしょうかね? まぁ6桁はするんだろうなぁ、 ありがたやありがたや、で稽古。
3人で7本目、 (全部飲み干してはいないけれども)相当アルコールの廻った脳味噌にもキッチリ印象を残すワイン。 ペトリュスってトリュフの香りがするといわれているらしいけど、 なるほどそうかもしれない、って感じの妖艶な香り。 正月に出る黒豆の煮物の香りや、信玄餅に付いてる黒蜜の香りなんかもして複雑さ満点。 味も太くて丸い。丸っこいと思ってた上のピション・ラランドも「やっぱり四角形?」と思い直させるような丸々感。 これがボルドーの最高峰かぁ、としみじみ。
文句のつけようがないくらい美味い。恐れ入りっぱなし。 でもねぇ。「所詮ワイン」ですわ。750mlのアルコール飲料。 それに万札の束を出すほどの甲斐性は師範には無いな、と。
ともあれありがとうございました。 こんなワイン、自分じゃ絶対買いません/買えません。 早々に冥土の土産を貰った気分であります。
(93点)光弘邸にて

Banyurus 1995
バニュルス 1995
M.Chapoutier
M・シャプティエ
Vin Doux Naturel
ヴァン・ドゥー・ナチュレール
Banyurus
バニュルス
Languedoc Roussillon (France)
ラングドック・ルーション (フランス)
光弘さんより 日本リカー
デザートワインは、ソーテルヌ/アルザスのSGN/コレの3種類提示されて、 師範に選ばせて頂いてコレを。 浅学な師範ゆえ、バニュルスって白系の酒精強化ワインだと思ってたのね。
で、注いでみたら赤でした。 あんまりこの手のワインに明るくない師範にとっては、 知らずに飲めばポルトだと信じて疑わない色/味/香り。 若いポルトにありがちな青臭さがあって、ちょっと野暮ったくて不良っぽい雰囲気。 やっぱりこういうのはある程度熟成したヤツがいいなぁ、などとガラにもなく贅沢なことを考えつつチビチビと。
ちょっと好みとは違う甘口ワインだったけど、勉強になりました、ハイ。
(70点)光弘邸にて

3人で8本、夢のような会。
とんでもなく美味しい料理とワイン、本当にお世話になりました。>光弘さん&マダーム


20日(金)

Saster Pinot Nero 1995
サステル ピノ・ネロ 1995
Saster
サステル
Rosso
Grave del Friuri
グラーヴェ・デル・フリウーリ
Friuli Venezia Guilia (Italia)
フリウーリ・ヴェネツィア・ジューリア (イタリア)
\8902002/08/25 横浜西口地下街 リアラックスサッポロビール
本日のワインは、一昨日の白と同じピノ・ネロで造られた赤。 聞いたたことある名前だなぁ、と思ったら2年前に1994と稽古済み。 一昨日に大ハズシしたものと同じ「半額セール」品なんで、 これも同じかも・・・なんて心配しつつ抜栓。
色は赤みが強めの濃さ。 エッジにちょっぴりレンガ色っぽい雰囲気があって「プチ熟成」風が感じられるけど、 ヴィンテージと価格帯を考えればまだ濃いめな気がする。 香り・・・これが前回の印象と全く一緒。 とにかくピノ・ネロ(ピノ・ノワール)の雰囲気は皆無で、 黙って飲んだら、あるいはしゃべりながら飲んでもカベルネとしか思えない香り。 イガラっぽいような煙たさしかり、濃く重めの果実香しかり。 味もまるでボルドー。ハツラツとしたところから幾つかの要素を侵食したような感じが、 いかにもボルドーの安め(非激安)ドコロがそこそこ熟成しました、って感じ。
時間が経つと味わいにやや甘味がちょっとプラス。でも酸味も大プラス。
昨日みたいな劣化ワインではなくて一安心。でもホントにこれがピノ・ネロなんでしょうか? 2ヴィンテージ続けて同じような印象なんで、ラベルの貼り間違いは無いはず。 とすれば、師範が「ボルドーっぽい」と感じているのは樽なのか? ちょっと前に、ボルドーのイガラっぽさは樽じゃないってことを認識した んだけど、だとすればなんなんだ?、このイガラっぽさは。
69点自宅にて

18日(水)

Dino Torti "Castelrotto" Pinot Nero 1999
ディーノ・トルティ "カステルロット" ピノ・ネロ 1999
Dino Torti
ディーノ・トルティ
Bianco
Oltrepo Pavese
オルトレポ・パヴェーゼ
Piemonte (Italia)
ピエモンテ (イタリア)
\6002002/08/25 横浜西口地下街 リアラックスメルシャン
本日のワインは、「半額セール」だったかなにかで安売りされていたイタリア産白。 ピノ・ネロって、黒葡萄の品種だったと思うけど、それから白ワインを造ったりもするのかな? なんとなく狐につままれたような気分での稽古と相成ったわけだけど・・・
これが全くイケてない。 色は非常に薄い。 「ブラン・ド・ノワール」 (イタリアだから「ビアンコ・デ・ネロ」か?)なんでもう少し赤みの強い色を想像したけど、、 実際はほんのちょっぴりそういう傾向が感じられるだけ。 香りは・・・最近どっかで嗅いだなぁ、 と思ったら先日のサロンにも似た熟成香。 ただサロンと決定的に違うのはそれ以外の要素が全く無くて、単にヒネた香りがするだけ。 味は・・・間違いなく劣化。別に酢になっているわけじゃないけど、 もう既に元気のかけらもないワインの抜け殻。
久しぶりにダメダメワインに遭遇。「貴様は既に死んでいる」と胸を張って言い放てる。 結局2杯しか飲めず、残りは明日に持ち越し。 でも、もしかしたら熟成したワインが好きな方にはウケるかも、 酒量を控えている方にはたくさん飲めなくてウェルカムなのかも、 だけど。 ともあれ「安さのヒミツは内容にアリ」なワイン。
翌日、やっぱりダメなもんはダメ。パイナップルジュースと炭酸で割って飲み干した。 まぁそういう手を加えれば結構なんだってイケます。
(25点)自宅にて

15日(日)

河口湖のコテージでの「高ワイン道場」3日目。

昼間は子供達が喜びそうな富士急ハイランドの トーマスランドへ。 連休の中日ってことで富士急ハイランドは大混雑。 「フジヤマ」とか「ドドンパ」とかの看板ジェットコースターは3時間とか4時間待ち。 トーマスランドもかなりの人。やっぱりこういう場所は平日に来なきゃダメっすかね。

コテージ生活最後の夜は、テラスでバーベキュー。 地ビールで乾杯したあと清酒("獺祭"というお酒)を。 清酒は苦手な師範だけど、こういうキリッと系は好き。
お腹も落ち着いて、ほろ酔い加減で下のワインの登場。

Chateau Lagrange 1999
シャトー・ラグランジュ 1999
Ch. Lagrange
シャトー・ラグランジュ
Rouge
Saint-Julien (3e Grand Cru Classe)
サン・ジュリアン (メドック3級)
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\2,9802002/08/23 リカーズハセガワ 北口店サントリー
まったり気分の最終日、良さげなボルドー赤を2本飲むことに。 1本目は、サン・ジュリアン村のメドック3級格付け、1983年からサントリー所有のシャトー・ラグランジュ。 門下生からのお薦めもありで、 道場稽古範囲内の価格としては十分に期待できるかな、と。 それにしてもボルドーは一時期に比べると安くなったなぁ、と実感。
色はストレートな青紫。でも思いのほか濃さは無い。 香りも、ボルドーらしいイガラっぽさはあるものの、 ミルキーな樽とかはあんまり無くてちょっと残念。 味も平均的。濃さとか迫力は乏しくて、あくまでバランスのみで勝負、って感じ。
期待したほどでも無かったなぁ。なんだか非常に「想像の範囲内」なワイン。 ちょっと良いブルジョア級でもこれくらいの内容はあるような。 値段が値段なんで当然といえば当然なのかもだけど。
(76点)河口湖 "マミアーナビレッジ"にて

Chateau Belair 1989
シャトー・ベレール 1989
Ch. Belair
シャトー・ベレール
Rouge
Saint-Emilion 1er Grand Cru Classe (B)
サンテミリオン 第一特別級(B)
Bordeaux (France)
ボルドー (フランス)
\6,9802002/08/30 エノテカ 品川店エノテカ
2本目は、サンテミリオン第一特別級(B)のシャトー・ベレール。 「シャトー・ベレール」って名前の造り手は、ボルドーに数箇所あるらしいけど、 ここは本物、というか一番メジャー。 とはいえあんまり目立たない造り手な気がする。 良年の1989産でこの値段だったら良いかな、 熟成ボルドーらしい丸っこい雰囲気が感じられたら良いな、 初日と二日目のメインはハズシてるんでこれこそアタれば良いな、 と祈るような気持ちで稽古。
15年も前のワインなんで、 随分と色もレンガがかっているかと思えば案外青みが強い若さが感じられる色あい。 コルクもピッカピカだし、近年蔵出しされたワインなのかな?と想像。 香りは満足。若くないんでパワフルさはないけどそこそこのボリュームで、 なにより良いのがカドや粗さの無さ。 時間が経つと出てくる黒蜜のような香りも「おお熟成ボルドー!」って感じで嬉しい。 味わいも、『酸っぱかったらどうしよう』と心配してたけど、 そんなことはなくて非常に要素の多い丸っこさで満足満足。 ただ、丸っこさが「真ん丸」じゃなくて「やや上下ひしゃげた楕円」に感じられるのが残念な点ではあるけど。
期待通りの内容。楽しく嬉しく飲める熟成ボルドー。 道場稽古範囲の倍以上なんで決して手頃な金額とは言えないんだけど、 「たまの贅沢」でこういうワイン飲むのもいいと思う。
(86点)河口湖 "マミアーナビレッジ"にて

Lanson "Black Label" Brut N.V.
ランソン "ブラック・ラベル" ブリュット (ヴィンテージ無し)
Lanson Pere et Fils
ランソン・ペール・エ・フィス
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
\2,4802002/09/04 リカーズハセガワ本店中部貿易
本来上のワインで予定は終了だったんだけど、 食事の後にテラスのジャグジー・バスで遊ぶ時「やっぱジャグジーにはシャンパンっしょ」 ってことで抜栓したのがコレ。 まぁ不測の事態に備えてシャンパンを余計に持参する、ってのは基本ですな。 (現地でボトル写真を撮り忘れたのは若干の失態だけど)
細かいことは置いといて、っていうかあんまり覚えてないんだけど、 とにかく幸せだったなぁ、ジャグジーでシャンパン。 ランソンって、お手頃シャンパンの中では比較的イースト香とか熟成香があって、 良く言えばコッテリ系、悪く言えば軽快さに欠けるシャンパンだと思うけど、 赤ワインの後というシチュエーションにはそのほうが合っている気がした。
ともあれ幸せですわ、ジャグジーでシャンパン。 幸せすぎて(キュンキュン飲みすぎ&一気に体内をアルコール駆け回り)、 その後すぐに眠くなってしまったけど。
(80点)河口湖 "マミアーナビレッジ"にて

という感じで楽しかった3泊4日が終了。
天候に恵まれず、最後まで富士山を拝むことは出来なかったけど、 いろんなワインを浴びるように飲んで、大変楽しゅうございました。


14日(土)

河口湖のコテージでの「高ワイン道場」2日目。

今日は、河口湖からはちょっと遠いんだけど富士サファリパークまで遠出して。 動物好きのプチ師範代は大喜び。
コテージに帰ってきてから、歩いて3分の温泉湯〜園へ。 非常に近くて銭湯気分で温泉に行けるってのは嬉しいですな。 でも、このへんの温泉って、お湯自体はあんまり温泉臭さがなくてちょっと物足りないですな。

本日の夕食もコテージで。「奥様感謝デー」ってことで男性陣がそれぞれ料理を作ったんだけど、 奥様的には子供の面倒見るより料理作ったほうが楽だったのかも。

Cremant d'Alsace Brut Reserve N.V.
クレマン・ダルザス ブリュット・レゼルヴ (ヴィンテージ無し)
Dom. Pierre Sparr
ドメーヌ・ピエール・スパー
Vin Mousseux
発泡
Cremant d'Alsace
クレマン・ダルザス
Alsace (France)
アルザス (フランス)
\1,7802002/09/07 信濃屋 横浜店大榮産業
参加者のN氏から事前に「クレマン・ダルザスが飲んでみたい」との注文あり。 このサイトの 『アルザスワインの最高の位で・・・』との表記を見てのこと。 クレマン・ダルザスがアルザスワインの最高の位かどうかは多大なる議論の余地を残すけれども、 アルザス好きな師範もここの発泡ワインは飲んだことないので付和雷同に登用。 本来はブルゴーニュ・オンリーの日にするつもりだったんで、 クレマン・ド・ブルゴーニュの方が主旨に合ってたかもだけど、 まぁそんな主旨なんてどうでもいい、ってことで。
色は薄いし泡も弱め。やっぱりシャンパンよりおとなしい感じがするのは否めない。 でも香りは案外良い感じ。 イーストっぽい香りとかはしないんだけど、ボリュームは結構あって楽しめる。 味は、「シャンパンから幾つかの要素を抜きました」って感じかなぁ。 悪くは無いんだけどね。
シャンパン以外の欧州産発泡ワインの中では結構イケてる部類に入ると思う。 でも、シャンパンとコレらの間には埋められない溝があるような気もする。 別にシャンパーニュ地方以外でゴッツい発泡ワイン造っちゃいけない、 ってこともないとは思うんだけど。
(73点)河口湖 "マミアーナビレッジ"にて

Chassagne-Montrachet 1er Cru "Champs-Gain" 1999
シャサーニュ・モンラシェ・プルミエ・クリュ "シャン・ガン" 1999
Dom. Bernard Moreau et Fils
ドメーヌ・ベルナール・モロー・エ・フィス
Blanc
Chassagne-Montrachet 1er Cru
シャサーニュ・モンラシェ 1級畑
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\--- O氏よりミレジム
白はO氏持参のシャサーニュ・モンラシェ1級。お知り合いからの頂きモノとのこと。 Webでチョロッと調べたところ、 息子さんが海外で修行を積んで帰ってきてからメキメキと評判を上げている造り手らしい。 この銘柄の市場価格は5,000円前後、ってとこみたい。 毎年2樽くらいしか作られないらしく、希少品でもあるらしい。 (「・・・みたい」とか「・・・らしい」ばっかり)
色は普通。香りも、抜栓直後に鼻で嗅ぐ分には特にどうということもない。 でも、ひとたび口に含むと豹変。 品の良い樽香と蜜香が口腔から鼻腔へフゥーッと抜けていくし、 柔らかく かつ コクのある味わいも高級感ありまくり。 グラスの中で長時間経っても、 全くヘタることなく更に蜜香を再生産しつづけるあたりもさすが。
いやー良い白ワイン。一同大満足の一本。 そんじょそこらではめったに出会えないレベルと見た。 高級白は全くといって良いほど飲まないからかもしれないけど。
(88点)河口湖 "マミアーナビレッジ"にて

Charmes-Chambertin 2000
シャルム・シャンベルタン 2000
Dom. Philippe Charlopin-Parizot
ドメーヌ・フィリップ・シャルロパン・パリゾ
Rouge
Charmes-Chambertin (Gevrey-Chambertin Grand Cru)
シャルム・シャンベルタン (ジュヴレ・シャンベルタン 特級畑)
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\--- O氏よりヴァンシュールヴァン マスモト
大贅沢の1本目は、O氏のお気に入り、 このメンバーで飲むときの常飲アイテムとなりつつあるフィリップ・シャルロパン・パリゾ。 畑はこの造り手の看板とも言われる特級畑シャルム・シャンベルタン。 O氏はアソートで購入されたそうで、1本あたりの値段は不明だけど、 まぁ5桁であることは間違いないでしょうな。
色は相当濃くて、熟成は全く感じられない(あたりまえか?)ストレートな紫色。 香りは「これよコレコレ!」って感じの、 熟れた木苺を目の前ですり潰したような溌剌とした果実香。 もちろん甘い樽香も良いバランスで同居。 味は丸い。驚くほど丸い。2000年なんでまだガチャガチャした雰囲気かと思ってたけど、 そんな感じは微塵もなくて今飲んでも十分美味い。
ただ、抜栓後時間が経つとなんとなくバランスが崩れてきた。 特に渋味がイゴイゴした感じに変化するのが残念。
いやー良い赤ワイン。特に抜栓直後が美味い。 シャルロパン氏は良いワインを造りますな。 どれを飲んでもハズさない造り手だけど、 さすが看板畑だけあってこれは凄かった。
(93点)河口湖 "マミアーナビレッジ"にて

Echezeaux 1997
エシェゾー 1997
Dom. de la Romanee-Conti (DRC)
ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ (DRC)
Rouge
Echezeaux (Vosne-Romanee Grand Cru)
エシェゾー (ヴォーヌ・ロマネ特級畑)
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\21,8002002/08/23 リカーズハセガワ 北口店モトックス
大贅沢の2本目は、誰でも知ってるドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ(DRC)。
DRCは、師範をワインの道へ引きずり込むきっかけとなった造り手。 あの時(道場開設より随分前)知り合いと2人で飲んだグラン・ジェセゾーは美味かったね。 今明かされる事実だけど、 師範としてはそのワインが『これまで飲んだ中で一番美味かったワイン』として100点、 もしそれを超えるワインが出てきたら100点以上もあり得るわけで、 道場は100点満点で採点しているわけではありません。 でも出ないだろうな、100点以上は。 今の師範はあの頃に比べるとワインを知りすぎてしまって、 あの時ほどの感動はあり得ないような気がするから・・・(遠い目)。
というような昔語りは置いといて、 DRCの中では最低ランクの畑にして750mlの飲み物とは思えない金額のこのワイン、 果たしてどんなもんか、と。
色は、エッジにややオレンジが入っていて、思いのほか熟成した雰囲気が見て取れる。 香りは・・・弱い。なんだか閉じたような内向的な雰囲気。 イガラっぽい感じもあって、 まるでボルドーみたい、というか黙って嗅がされりゃボルドーとしか思えないような香り。 味に関しては、要素の多さはさすが。でも、正直言って迫力という意味では物足りない。 「20,000円以上も出してるのに・・・」と期待が大きすぎることは否めないけど、 それにしても上のシャルロパンと比較して明らかに力負けしている。
と、抜栓直後は「完敗」な内容だったんだけど、 時間が経つとまるで熟成ブルゴーニュみたいなアプリコットの香りが出てきて、 かつボリューム的にもシャルロパンに遜色ないくらいに変化して大きく好転した。 『これくらいの差であれば嗜好によって評価が分かれるレベルかもね』なんて話してたけど、 裏を返せば変化する前は誰が飲んでも「DRCの負け」といえる内容だったということ。
冷静に見れば美味いワインではあると思う。 でも、思い出のDRCには遠く及ばないし、目前のシャルロパンにも及ばない。 N氏も以前DRCを飲んだことあるらしく「こんなんじゃ無かった」と言っていたんで、 なんらかの不都合(軽いブショネとか)があったのかも。 そのうちにリベンジしますかね。
(84点)河口湖 "マミアーナビレッジ"にて

Stoneheaven Shiraz 1998
ストーンへヴン シラーズ 1998
Stoneheaven
ストーンへヴン
Red
(Austoralia)
(オーストラリア)
(\5,000くらい) O氏より(O氏ハンドキャリー)
若干飲み足りず、O氏持参(というかO氏寄贈)のオーストラリア産を抜栓。 オーストラリアへ行かれた際にアチラで購入された1本、とのこと。 日本に輸入が無いのか、Webで調べてもなんにも出てこない「謎」のワイン。 O氏曰く『濃いと思うよ』ってことだったんだけど・・・
こーれが濃い。参っちゃうくらい濃い。 1998のくせにコルクの裏はビロードのような質感で真っ黒。 ボトルの内側にも色素が付着している始末。 これはもう確実に「赤ワイン」じゃなくて「黒ワイン」。 香りは(豪州産にありがちな)ミントの香りとインクの香りが混じったような果実香。 味は、重いっちゃ重いけど、 渋すぎるとかいうことも無いんでチビチビ飲むには良いワイン。
とにかく爆裂的に濃いワイン。 大半残して翌日も飲んだんだけど、 全くヘタる雰囲気は無くて十分楽しめる。 っていうか翌日くらいでようやく開き始めた、って状態だったかも。 こういうワインなんであまり量は飲めなかったけど、 美味い不味いで言えば確実に美味い。
(85点)河口湖 "マミアーナビレッジ"にて

というような感じで二日目終了。


13日(金)

連休に一日休みをくっつけて、3泊4日のレジャー。 例年は軽井沢の別荘(N氏実家所有)なんだけど、今年は趣向を変えて河口湖のコテージ。
場所は
河口湖マミアーナビレッジ というところ。 参加者はN氏夫妻と御曹司、O氏夫妻、師範・師範代・プチ師範代の6人+チビ2人。

朝9時過ぎに家を出て、ちょこちょこ渋滞につかまりつつも12時前には現地到着。 ゆらりというところで昼食をとって温泉入って。 いろいろ種類があって気分の良い温泉。

夕食はコテージで。白菜と豚肉の鍋を中心にいろいろと。
折角気分の良いところで飲むんだから、 とワインも例年どおり"破戒"ワイン続出の「高ワイン道場」。

Moet et Chandon Brut Imperial N.V.
モエ・エ・シャンドン ブリュット・アンペリアル (ヴィンテージ無し)
Moet et Chandon
モエ・エ・シャンドン
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
\2,8802002/09/07 信濃屋 横浜店エスエヌ精機 ワイン部
正直言って本日の主役は下のサロン。 その主役をあっという間に飲んじゃうともったいない。 でも、シャンパンはやっぱり最初に飲みたい。 ということで、今日はシャンパンを2本開けることに。 対戦相手?として選んだのは、 メジャー中のメジャー、オーソドックス中のオーソドックスであるモエ・エ・シャンドン。 標準的なモノと比べて飲んだほうが面白いと思うからね。
というわけで、いまさらどうこう言っても始まらないワインだと思うけど、 やっぱり「シャンパンの典型」的な内容だな、と。 細かくキッチリ立ち上る泡といい、若干の苦味のあとなんとなく甘味を残す後味といい、 シャンパンに期待する要素を必要なだけ(十分過ぎないくらいに)持っている。
やっぱりいいなぁ、と。 惜しむらくは値段。これが2,000円くらいで飲めればそれこそ毎週でも飲んじゃうんだけどね。 ともあれ乾杯の泡としては十分なパフォーマンス。
(77点)河口湖 "マミアーナビレッジ"にて

Salon "Le Mesnil" Blanc de Blancs Brut 1990
サロン "ル・メニル" ブラン・ド・ブラン ブリュット 1990
Salon
サロン
Champagne
発泡
Champagne
シャンパーニュ
Champagne (France)
シャンパーニュ (フランス)
\13,9002002/09/04 リカーズハセガワ 北口店丸紅食料
いきなり本日の主役。 詳しい方には言わずもがなの説明だけど、 発泡ワインの最高峰シャンパーニュにおいて最高の造り手と言われるサロンは、 シャルドネのみしか使わず、良年以外は製品化せず、10年近くも瓶熟して出荷する。 とにかく金持ちじゃなきゃ作れない/買えないシャンパンしか作らないという、 安ワイン道場とはまったく縁の無いはずのワイン。 でもまぁタマにはそういうの飲んだって良いじゃないっすか、ってことで、 ウキウキ気分の別荘生活初日を飾る一本として抜栓。
まず色が違う。かなり濃い目のレモン色。 グラスの中では泡はあまり上らない。でも、口に含むとキメ細やかな泡がキッチリ。 香りは、抜栓直後はあまり感じられず「アレ?」って印象。 ちょっと時間を置くと、 熟成白ワインに共通な(マディラとかシェリーみたいな)タクアンっぽい香りが出てくる。 味はいかにも高級シャンパン。まず濃い。上のモエとは別物の濃さ。 余韻の長さも段違い。「高級だぞ〜」というのは判るんだけど、 じゃそれが美味いか、と問われればそれは別問題。
クリュグとかと共通した高級マッタリ系のシャンパン。 確かに結構なお金出さないとこういうシャンパンは飲めないと思う。 でも師範は特にこれが好き、って気はしないなぁ。 知識が「美味い」と言わせているけど感覚器はドギマギしているだけのようなワイン。 まぁ勉強にはなったと思うけど、高い授業料でしたな。
(81点)河口湖 "マミアーナビレッジ"にて

Huia Marlborough Gewurztraminer 2001
フーヤ マールボロー ゲヴュルツトラミナー 2001
Huia Vineyards
フーヤ・ヴィンヤーズ
White
Marborough (New Zealand)
マールボロー (ニュージーランド)
\1,4362002/08/24 信濃屋 横浜店アルカン
2本もシャンパンを飲んだ後の白、選択に悩みます。 ここはひとつ全然毛色の違うヤツを、ってことで、 チョイスしたのはニュージーランド産のゲヴュルツトラミナー。 ゲヴュルツの香りだったらシャンパンのソレに負けないと思うし、 ニューワールド産なんで更にド派手に違いないし、という想像で。 スラーッと背の高いボトルも値段の割には高級感あるし。
色は非常に薄い(相対的に薄く感じる?)。 でも香りはバッチリ。 ライチっぽいといわれるゲヴュルツの特徴まんまなフルーツ香。 香りのボリューム的にも上のサロンに負けていない。 味はちょっと荒っぽい。特に苦味。あと、さすがに余韻とかは短くて、 ギャッと入ってスッと流れる感じ(全然わからんか?)
作戦は成功。高級シャンパンの後でも全然安っぽさは感じられず、 そこに10倍の値段差があるとは思えない。 それにしてもニュージーランドって、非常にフランスっぽいワインを造るね。 このワインなんてアルザスって言われりゃ絶対信じると思う。
(78点)河口湖 "マミアーナビレッジ"にて

Chianti Classico Riserva "Tenute Marchese Antinori" 1998
キアンティ・クラッシコ・リゼルヴァ "テヌーテ・マルケーゼ・アンティノリ" 1998
Antinori
アンティノリ
Rosso
Chianti Classico Riserva
キアンティ・クラッシコ・リゼルヴァ
Toscana (Italia)
トスカーナ (イタリア)
\2,980 O氏よりリラックス
赤はO氏持参のイタリア産。 モノはトスカーナの盟主「アンティノリ」のキアンティ・クラッシコ。 アンティノリのキアンティ・クラッシコには、 稽古済のヴィッラ・アンティノリってのもあるけど、 これはその上級品だと思う・・・けど違うのかな。 アンティノリって、盟主の割には?多産でお盛んなんで、 どのワインがどんな位置付けなのか、素人にはちょっと理解しづらいですな。
色はかなり濃かった。キアンティってやや赤紫系のイメージがあるけど、 このワインはあまり赤っぽさは感じずボルドーみたいな雰囲気だったような(イマイチ記憶なし)。 香りはいかにもイタリア。サンジョヴェーゼらしい汗臭いような雰囲気。 樽香も適度に乗っていて、造りの上手さが感じられる。 味もかなり濃い。存在感のある味わい。 やや若くて渋味が強くはあるけど、 ギシギシするほどではなくてホコホコした感じなんで、 飲むのに邪魔になるって程じゃない。
イタリアらしく陽気でかつ存在感がある。流石は名門造り手、「アンティノリ万歳」だなぁ、と。 これでこの値段は安いと思う。
(82点)河口湖 "マミアーナビレッジ"にて

Riesling Esiwein "Alsheimer Sonnnenberg" 2000
リースリング・アイスヴァイン "アルスハイマー・ソンネンベルグ" 2000
Krebs-Grode
クレブス・グローデ
Weiss
Rheinhessen (Eiswein)
ラインヘッセン (アイスヴァイン)
Rheinhessen (Deuche)
ラインヘッセン (ドイツ)
\-- (Harf) O氏よりドイツ土産(ハンドキャリー)
プチ師範代寝かせつけのためのドライブから帰ると、このワインが開いておりました。 O氏が前週ドイツへ出張に行った際買って来られたもの。 アイスヴァインなんて初めての体験なんで興味津々だけど、 お値段は1,000円くらい(375ml)しかしなかったと聞いてちょっと心配。 そんなに安くであるんですかね?
まず色が凄い。黄金色というか琥珀色というか、とにかく濃い色合い。 香りは、確かに元はリースリングってのがわかる、 ちょっとオイルっぽい香りがある。あとは当然のように甘い蜜香。 味も甘い。とにかく甘い。酸味はあんまり感じない。残念なのはアルコール度数が極端に低い(6%)こと。 したがって、酒を飲んでるって気分になれなくて、 なんだか甘〜い葡萄ジュースを飲んでいるような気分になる。
こんなもんなんだっけ?アイスヴァインのアルコール度数って。 確かに甘くてトロッとしてて食後に飲むには良い感じだけど、 「食後酒」としてはどうかなぁ。酒というより食後のフルーツのような存在か。
(77点)河口湖 "マミアーナビレッジ"にて

Riesling Auslese Trocken 1999
リースリング・アウスレーゼ・トロッケン 1999
Krebs-Grode
クレブス・グローデ
Weiss
Rheinhessen (Auslese)
ラインヘッセン (アウスレーゼ)
Rheinhessen (Deuche)
ラインヘッセン (ドイツ)
\-- O氏よりドイツ土産(ハンドキャリー)
一同は上のワインのあまりの甘さが口に合わなかったらしく、このワインも開いておりました。 O氏いわく「ドイツ産はぜんぜんわからんからアウスレーゼの文字を見て買った」とのこと。 しかしながらこのワイン、"Trocken(辛口)"と書かれているんで、 いわゆるドイツワインのアウスレーゼを想像するとハズされる、というモノですぞ。
色は薄い。かなり薄い。 香りは結構良い感じ。リースリングの香りが好きな師範にとっては、 これくらいパァーっと香りが拡がってくれると嬉しい。 ただ、味がねぇ。ドイツワインの辛口って、なんだか無理してアルコール度数高めました(12.5%)、 って感じの、尖ったアルコール感と金属的な味わいが主体のものが多いような気がする。
・・・というわけで、「香りは良いんだけどねぇ」ってワイン。 これも食後酒としてはいかがなものかと。 沢山余って翌日も飲んだけど、より鋭利な雰囲気に変化しててムム〜ゥって感じ。 ウスラ甘いだけのドイツ産よりは良いんだけどね。
(67点)河口湖 "マミアーナビレッジ"にて

という感じで初日終了。


11日(水)

Sirocco Cabernet-Shiraz 2000
シロッコ カベルネ・シラーズ 2000
Sirocco
シロッコ
Rouge
Sirocco
シロッコ
Mornag (Tunisie)
モルナグ (チュニジア)
\9802002/08/30 カーヴ・ド・リラックスリラックス
本日のワインは、北アフリカはチュニジア産のワイン。 チュニジア・ワインの当道場出場はこれで二回目(前回はコレ)。 前回と同じくこのワインも"Mornag"というAOC表記あり。 チュニジアってイスラム教国なんで、基本的には飲酒は禁止らしい。 でも、イスラム教に染まる以前からワイン生産の歴史があったり、 フランスの植民地になった時期もあるらしいんで、AOC表記もなんとなく納得がいきますな。
色は相当に濃い。向こうが見えないような青黒い濃さは十分に期待させてくれる。 香りは、若いカベルネっぽい青臭さがいっぱい。 シラーズも入ってるらしいけど、香りからは(少なくとも師範には)その雰囲気は感じられない。 味はかなり酸が強くて平板な印象。 新大陸産のような肉太な味わいを想像していたけど、 酸っぱくて軽くて思いっきり拍子抜け。
予想を大きく裏切る腰抜け具合。 だいたい北アフリカなんて気温も日照も十分な土地でどうやったらこんなに酸っぱいワインが出来るのか、 責任者を呼んで問い詰めたい気分。
翌日、昨日の酸味がウソのように消えて、 小さいながらもまとまりの良い雰囲気に。 不思議だよなぁ。抜栓後の反応って主に酸化だと思うけど、明らかに酸っぱくなくなるから。 +5点。
61(+5)点自宅にて

10日(火)

Cotes de Saint-Mont "Combe de Bastz" 2001
コート・ド・サン・モン "コンブ・ド・バスツ" 2001
Groupemont de Producteurs Vignoble de Gascogne
(ガスコーニュ生産者組合)
Blanc
Cotes de Saint-Mont (VDQS)
コート・ド・サン・モン (ヴァン・デリミテ・カリテ・シューペリュール)
Sud-Ouest (France)
南西地区 (フランス)
\7892002/08/24 関内 サンタムールカツミ商会
800円以下、かつAOC以下(VDQS)格付けのフランス産白。 普通だと単なる安白と見過ごしがちなワインだけど、 このワインには下位のラインナップ(単なる"Cotes de Saint-Mont")があってこれは上位銘柄だし、 アルコール度数も13.5%と高く、裏ラベル「樽熟」の文字もある。 更には「手摘み」と書かれたステッカーも貼ってあって 『こういうトコロに安うまワインは隠れてるのさ』と自信満々で抜栓 (自信満々になったところで飲むのは師範だけだけど)。
色に特筆すべきものはない。粘性も低くてサラリとした感じ。 香りは、ハーブのようなすっきりした香りとほのかな蜜の香り。 香りのボリュームは決して豊かではない。 色や香りに反して味はしっかりめ。 なんとなく金属的な、歯にしみるような存在感と不器用なパワーを感じる。 氷を入れて飲むくらいでちょうど良いかも。
不味くはない、というか値段を考えればそこそこイケてるとは思うけど、 正直言って「もう結構」って感じ。 期待した己に猛省を促したい。
翌日、味わいは固いままだけど香りがちょっぴり良くなったような。+1点。
66(+1)点自宅にて

8日(日)

Vosne Romanee 1999
ヴォーヌ・ロマネ 1999
Dom. Michel Gros
ドメーヌ・ミシェル・グロ
Rouge
Vosne Romanee
ヴォーヌ・ロマネ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\2,6412002/08/24 関内 サンタムールカツミ商会
今日は昨日と同じ造り手ミシェル・グロ/ 同じヴィンテージ1999で一つクラスが上の村名ヴォーヌ・ロマネを。 お値段は約2倍。「2倍美味い」ってのは難しいとしても、 それなりに高品質を期待して。 昨日はちょっと速飲みし過ぎた感があるので、今日は極力ゆっくりと、ってつもりで。
色は・・・昨日と一緒かなぁ。ちょっと青いかも。並べて比べないと判らんっすな。 香りは、昨日の香りプラス熟れた木苺香、って感じ。さすがにそれなりの高級感がある。 味は正直言って別物。非連続な進化、というか、 安ワインから引いていった延長線上にはない、キュッと味の詰まった充実具合。
時間が経つと、昨日とは比べ物にならないくらい開いた。 とにかく濃い甘味が出てきて楽しい。5,000円前後の一級とかに十分比肩しうる内容。
名著「Real Wine Guide」では僅かに1点差しかない昨日と今日のワインだけど、 師範は8点差付けちゃうね。バーン!って迫力は無いけど、 昨日のと比べるとハッキリ言って別物の風格があると思う。 特に本領を発揮するのが抜栓後1時間経ったくらいから。 かなーり美味くてゆっくり飲むつもりが後半キューッと飲み干した。 というわけで今日も2時間以内で完飲。
83点自宅にて

7日(土)

Bourgogne Hautes Cotes de Nuits 1999
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ 1999
Dom. Michel Gros
ドメーヌ・ミシェル・グロ
Rouge
Bourgogne Hautes Cotes de Nuits
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,4252002/08/24 関内 サンタムールカツミ商会
比較的手頃な価格で入手でき、 例年なかなか高い品質をキープしているミシェル・グロのオート・コート・ド・ニュイ。 このヴィンテージの1999産からラベルデザインが変更されたみたい (師範的には昔のデザインの方が老舗らしくて好きだったけど)。 ブルゴーニュ全般にいい感じの1999産ゆえ値段以上の内容を期待。
色はキレイに澄んだ赤紫。 香りはなかなかボリュームがある。革っぽい香りが主体ではあるけど、 果実っぽさも失っていない。なかなか高級感のあるバランス。 味のバランスも絶妙。渋くなく酸っぱくなく甘くなく。 でも、いかんせんスケールが小さくて、なんだか舌の先だけで全ての味わいが感じられるような、 そういうこじんまりした雰囲気。
抜栓後1時間経ったくらいでは、香りに樽が感じられてプラス、 味で酸味が勝ってきてマイナス。結果±ゼロ。
2時間近く経つと、ようやくいい感じの甘味が出てきた。+3点。
期待した程度には応えてくれる。でもちょっとおとなしいなぁ。 ミシェル・グロって、年を追うごとに「優等生」なワインになっていってる気がする。 1996とかはかなり良かったんだけどなぁ。 ジャン・グロ時代の1991も凄かった。 値段と流通量はもう十分なんで、内容的な更なる研鑚&野心の取り戻しに期待。
75点自宅にて

4日(水)

Syrah "La Serine Pointue" 1997
シラー "ラ・セリーヌ・ポワンテュ" 1997
Jean-Luc Colombo
ジャン・リュク・コロンボ
Rouge
Collines Rhodaniennes (VdP)
コリーヌ・ロダニエンヌ (ヴァン・ド・ペィ)
Cotes du Rhone (France)
コート・デュ・ローヌ (フランス)
\1,2502002/08/23 リカーズハセガワ 北口店アルカン
本日のワインは、最近流行の造り手、かつ以前を飲んで好印象だった造り手、 ジャン・リュク・コロンボのヴァン・ド・ペイ赤。 良いと思った造り手は、いきなりその本陣を攻めるのも良いけど、 師範流ではまず外堀を埋めて埋めて・・・って攻め方で。 大抵本陣を攻める前に別の標的を見つけるんだけど。
色自体は濃いんだけど、エッジのあたりにオレンジがかった熟成色が見られる。 1997産と、この価格帯のワインとしては比較的古めだからか? 香りは、抜栓直後は「おぉミルキー!」と感じられた。 こういう印象は高級ボルドー以外では珍しい。 しっかり嗅ぐと、ツンッとしたバルサミコ酢っぽい酸の香りと砂糖が焼けたような熟成香が顕著。 味は予想外に年寄りっぽい。 とにかく酸味が強くて「本来こういうワインだったのか」ちょっと疑問に感じる味わい。
要素的には良いモノを持っているとは思うんだけど、いかんせん酸が強すぎてバランスが悪い。 店では「半額セール」で売られてたんだけど、もしかしたら劣化しちゃってる?
翌日、更に酸っぱく古臭く変化。 劣化かどうかはわからないにしても、若くして峠を過ぎたワインであることには間違いない。 2点減点。
66(−2)点自宅にて

3日(火)

Astica Torrontes 2001
アスティカ トロンテス 2001
Bodegas Trapiche
ボデガス・トラピチェ
Blanco
Mendoza (Argentina)
メンドーサ (アルゼンチン)
\6652002/08/24 関内 サンタムールメルシャン
アルゼンチンの名門「トラピチェ」が出す廉価版ワイン。 「トロンテス」って品種名はあんまりなじみが無いけど、アルゼンチン土着の品種なのかな? 安っぽいボトル&安っぽいラベル&安っぽいキャップシールと、 見た目上は「安かろう悪かろう」の王道を全速力でつっ走りそうな雰囲気。 あ、料理は性懲りも無くサンマの塩焼きとか。笑わば笑え。
色は薄めのレモン色。ボトルの外からの印象通り。 香りは結構ボリュームがあって、雰囲気はまるでマスカット。 本物のマスカットにマスカット香料を加えたようなストレートさ。 味も案外しっかり。香りの雰囲気も含めて、なんだかアルザス・ワインみたい。 でも、ドーンと幅を利かせる苦味はちょっと邪魔っぽい。
香りも華やかだし、思いのほかしっかりしたワイン。 この値段でこの内容はなかなかお買い得。 サンマとの相性は・・・サンマの腹んとこの苦味とワインの苦味が調和して・・・なんてこともなく、 別に合うも合わないも無かったような。笑わば笑え。
翌日も翌々日もほとんど雰囲気に変化無し。かなりタフなワインと見た。
70点自宅にて

1日(日)

Bourgogne Passetoutgrain 2000
ブルゴーニュ・パストゥグラン 2000
Jayer-Gilles
ジャイエ・ジル
Rouge
Bourgogne Passetoutgrain
ブルゴーニュ・パストゥグラン
Bourgogne (France)
ブルゴーニュ (フランス)
\1,7502002/08/03 横浜君嶋屋オーデックス・ジャパン
本日のワインは、「天才」アンリ・ジャイエの従兄弟にしてガッツ溢れるブルゴーニュ・ワイン造りの代表選手、 ロベール・ジャイエ・ジルが造るパストゥグラン。 大昔に飲んだ1994産ではそのガッツの片鱗を味わえたけど、 中昔に飲んだ1998産ではなんだか普通のパストゥグラン。 ラベルデザインがちょっぴり上品に変わった(1999産から?)最近作、 ジャイエ・ジルはどっち方向を向いてるのか興味津々。
色は非常に濃い。ピノ・ノワールとは異質な濃さ。 香りはかなり突拍子もない。良く言えば硫黄っぽい温泉のような香り、 悪く言えば田舎の小学校の汲み取り便所のようなアンモニア臭。 こういう香りって経験ないわけじゃないけど、ここまで顕著なのは久しぶり。 その向こうにガメイらしい過熟した(打って白っぽく傷んだ部分の)イチゴのような香り。 この造り手のトレードマークたる樽香はほとんど(全く?)感じられない。 味は、口に含んですぐは渋味がギシッと感じられるけど、 口中滞在時間が長くなると酸味が幅を利かせる。
時間が経つとアンモニア臭は抜けるけど、 味的には開いて甘くなるどころこか酸味がさらに強くなって険しい傾向に変化。 最後の一杯はオレンジジュースで割ってサングリアにし、涙と共に飲み干した(サングリアは美味かった)。
かなり変わったパストゥグラン。 でも、良い意味で「変わって」はいなくて、なんだかイビツで変態の趣。 少なくともジャイエ・ジルの赤最安銘柄たる"パストゥグラン"においては、 彼の造りは私の希望とはまるっきりずれた方向に向いてしまっている模様。 「バツグンのパストゥグラン」を造った彼は思い出の彼方へ。
64点自宅にて

前月分

by 師範