[トップページ] [平成10年下期一覧][The Globe Now][070.15 南京事件][210.73 満洲事変・日華事変][222 中国]
_/ _/_/ _/_/_/ _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ _/ _/ _/ _/ Japan On the Globe (60) _/ _/ _/ _/ _/_/ 国際派日本人養成講座 _/ _/ _/ _/ _/ _/ 平成10年10月31日 3,489部発行 _/_/ _/_/ _/_/_/ _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ _/_/ _/_/ The Globe Now: 南京事件の影に潜む中国の外交戦術 _/_/ _/_/ ■ 目 次 ■ _/_/ _/_/ 1.目をえぐり、耳と鼻をそぎ... _/_/ 2.日本の子供は夜9時から朝6時まで勉強する? _/_/ 3.「タイサ」は人名ではない _/_/ 4.プロパガンダ写真のテクニック _/_/ 5.日本大使の反論 _/_/ 6. 影に潜む高等戦術 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ ■1.目をえぐり、耳と鼻をそぎ...■ 昨年、Iris Chang という中国系米人の書いた "The Rape of Nan king"という本が、10万部以上売れ、ベストセラーリストに入っ た。まだ日本語版は出ていないが、その強烈に反日的な筆致は、日 本人にはショッキングである。 チャンがどのように「南京大虐殺」を描いているか、その一端を 覗いてみよう。南京占領の章では、生き埋め、八つ裂き、火あぶ り、 氷漬け、犬にかみ殺させる、強姦などのおどろおどろしい記述が続 く。たとえば、こんな具合である。 少なくとも、100人の男が、目をえぐり出され、耳と鼻を そがれてから、火炙りにされた。また別の200人の中国人兵 士や市民は、裸で学校の戸や柱に縛りつけられ、zhuiziと呼ば れる柄のついた特別な針で口やのどや、目など何百カ所も突か れた。[1,p87] このzhuiziとは、いったい何なのか。語感からして日本語ではな いようだ。手元の日本最大級の英和辞典にも出ていない。中国の伝 統的な拷問用具なのだろうか。 そうなら日本兵が中国の拷問用具を使って、いかにも中国的な虐 殺をしているわけで、まことにリアリティに欠けた描写である。い つ、どこで、誰が、という基本的な事実はいっさい出てこないの で、 検証のしようもない。 ■2.日本の子供は夜9時から朝6時まで勉強する?■ この本がどの程度、客観的に信頼できる情報を提供しているか、 読者自身に判断してもらえる格好の材料がある。こういう一節であ る。 日本人の子供は、生まれた時から、東大を頂点とするピラミ ッドを戦いながら登っていく。東大に通ずる高校に入るための、 詰め込み式の小中学校があって、子供達は夜9時から朝6時ま で勉強する。それらの小中学校に入るための、詰め込み式の幼 稚園がある。さらにそうした幼稚園への切符を約束してくれる 産院さえある。 こうした受験地獄にも関わらず、日本の教育システムは意図 的な記憶喪失にかけられており、1994年になるまで、日本の子 供達はヒロヒトの軍隊が第2次大戦中、2千万人もの連合軍兵 士とアジアの市民を犠牲にした事を教えられないでいた。90 年代の始めには、ある高校教師が、日本がアメリカと戦ったと 教えた所、生徒達はびっくりして、どちらが勝ったのか、質問 した、という事実を新聞で紹介した。[1,p205] 著者(というより作者か)の文章はなかなかパワフルで、日本に ついて何も知らない人なら、日本というのはなんと異常な国かと思 いこんでしまうだろう。チャンの本の特色は、何の具体的な証拠も 示さずに、こういう極端な記述を平気で続ける点である。 ■3.「タイサ」は人名ではない■ 固有の人名が出てくる所では、チャンの本の信頼性がすぐにばれ てしまう。たとえば、 朝香宮の諜報将校、Taisa Isamoは...Taisa はこう言った.. [1,p40] このTaisa Isamo は、松井軍司令官の制止を無視して、捕虜処分 命令を出したとされる長勇(ちょういさむ)中佐のことであるが、 チャンはTaisa(大佐?)を人名の一部だと勘違いし、さらに勇を Isamoと読み違えている。 日本語の諸文献もスギヤマ・サトコなど数人の女性ボランテ ィアに英訳してもらったようだが、日本語もドイツ語も読め ず、 チェックしてもらう一流の近現代史専門家と縁のない女性がこ の大テーマと取り組んだのだから、惨憺たる出来栄えになって もふしぎはない。[2,p31] とは、近現代史研究で著名な秦郁彦日大教授の評価である。 ■4.プロパガンダ写真のテクニック■ 文章とともに、写真もなかなかの「出来栄え」だ。まずは、ほと んどの写真で、いつ、どこで、誰が、どういう状況で撮影したもの か、が記載されていない。あるのは、単に「台北、軍事委員会政治 部」というような提供元で、プロパガンダ写真の素性まるだしであ る。 たとえば、橋の上で、日本軍兵士がシナ人の女性や子供達と一緒 に歩いている写真があり、次のような説明がついている。 日本軍は何千人もの女性を駆り立てた。彼女らのほとんどは 強姦されるか、従軍慰安婦にさせられた(台北、軍事委員会政 治部)[6] この写真の出所は、秦教授の調査で、「アサヒグラフ」1937年11 月10日号であることが明らかになった。全体の説明文には、 我が軍の庇護によって平和に還った二つの部落がある。その 一つは「日の丸部落」といわれる盛家橋部落で...約四百名の 村民は、我が軍の保護によって敗残支那兵の略奪をまぬかれ、 意を安んじて土に親しんでいる桃源郷 とある。問題の「連行」写真には、次の説明がついている。 我が兵士に護られて野良仕事より部落にかえる日の丸部隊の 女子供の群 この写真は、岩波新書「南京事件」でも、「日本兵に拉致される 江南地方の中国人女性たち」と紹介され、秦教授の指摘を受けて、 差し換えが行われたものである。 ほかにも、南京事件当時には存在しなかった型式の日本軍戦車が 家を焼ている写真、真冬の南京で半袖姿の兵士達が写っている写真 (プロパガンダ映画の一シーンと判明)など、様々なテクニックの プロパガンダ写真が収録されている。 ■5.日本大使の反論■ こうした本に対して、日本政府はどのような態度をとったか。 斉藤邦彦駐米大使は...中国系米国人アイリス・チャン女史 の著書「レイプ・オブ・ナンキン」について、「日本政府が謝 っていないとか、事実を国民から隠そうとしているという主張 は明らかに事実に反している」と述べ、不快感を示した。 斉藤大使は、その理由として、〈1〉日中共同声明で「反 省」を示したうえ、その後もたびたび謝罪している〈2〉ほと んどの日本の教科書が南京事件を取り上げている――と指摘し た。[3] つまり、南京事件の記述そのものに関する批判ではなく、「日本 政府が誤っていない、とか、事実を国民から隠そうとしている」と いう主張に対して抗議しているのである。これでは事件に関するチ ャンの主張は間接的に認めたことになってしまう。 しかし、こうした逃げ腰の表明に対しても、今度は中国大使館ま で口を出してくる。 ワシントンの中国大使館スポークスマンは(5月)8日、 「南京大虐殺は日本軍国主義が中国を侵略した際に犯した残虐 な罪の一つ。日本がその事実を否定したり、抹殺することはで きない」との談話を発表した。[4] ■6. 影に潜む高等戦術■ アイリス・チャンは、中国系アメリカ人によるいくつかの全米規 模の団体から後援を受けており、さらにそれらは、中国政府から資 金提供を受けていると確認されている。[5] 日本が南京で30万人を虐殺したのなら、原爆投下はそうした犯 罪国家への罰なのだ、という免罪符をアメリカ人は手に入れること ができる。そういうアメリカの態度に日本人は改めて不快感を抱く だろう。こうして南京事件は、現在の日米同盟に対する楔となるの である。同時に日本には犯罪を償う賠償金として経済援助を中国に 払い続けさせることができる。 まるで、三国志の時代のような中国的高等戦術である。謝罪問題 の影には、こうした国際的な外交戦術が潜んでいることを我々はま ず認識すべきである。 もうひとつ、文化的な問題も絡んでいる。事実かどうか、いっさ い気にせずに罵詈雑言を浴びせかけるのが、中国式喧嘩のようだ。 それに対して、日本人は事実を曖昧にして、とにかく謝ってしまっ て、水に流そうとする。 両者は対照的だが、事実を無視している点では同じだ。我々日本 人ももっと、事実と論理をもって、いいがかりには断じて反論する という姿勢を学ばなければ、到底、権謀術数うずまく国際政治の世 界ではやっていけないであろう。 [参考] 1. The Rape of Nanking, Iris Chang, Basic Books, 1997 2. 現代史の争点、秦郁彦、文芸春秋、H10.5 3. 読売新聞、東京朝刊、1998.04.30、2頁 4. 読売新聞、東京朝刊、1998.05.10、5頁 5. 「ザ・レイプ・オブ・南京」中国の陰謀を見た、 浜田和幸、文芸春秋、H10.9 6. Fact Finders' Forum(下記リンク参照) _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/★★ LINK ★★_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ ★JOG(28) 平気でうそをつく人々 「日本刀で100人斬り」というでっち上げが、戦前は戦意高揚の ため、戦後は反日報道のため使われた。変わらぬマスコミの事実無視体 質。 ★JOG(15) 先入観を打破する定量的検証を 30万人虐殺のデータの信頼性に中学生が挑戦。 ★日本史への暴行、南京大虐殺 分かりやすい南京事件入門者用サイト。関連リンク多数。
■ おたより: Angelixさん より
私が常連として投稿しているNC4にある中国系米国人のHPを論破しようと言う事でそこへ行った事がありました. 私は Iris Chang の言ったような Rape of Nanking は出鱈目だ以上の論陣を張ったりはしませんでしたが,他の論客が張って論争していました.
そうして一度掲示板が変わり,会員登録形式になり,最後には我々は排除されました.中国系論客の名誉の為に一言付け加えますと,一人,当初から我々に紳士的に接してくれた論客がこれに抗議してくれました.
現在,藤岡信勝 東大教授や東中野修道 亜細亜大学教授らの手で Iris Chang への反論集会が開かれたりしておりますが,この様な出鱈目が罷り通らないようになる日が一刻も早く来るよう願います.
■ おたより: はたえさんより
私は現在中国の北京に駐在しております。また、以前南京にて留学をしていたこともあり、先週号は非常に考え深いものでした。
この号の中に記述されている"Zhuizi"は"錐子"という漢字の中国語読みではないかと思います。中国での意味は、先のとがった工具ということです。(中略)
中国は、社会人になっても時々、過去の歴史に関する試験をします。たまたま私は、見てしまったのですが、中国の南京を侵略したのは、どこの国か?などのような質問が多かったと思います。
核実験もまだする国です。ビジネスをしていても非常に自己中心的な考え方で常に自分を正当化する、いわゆる中華思想が非常に多い国です。
すぐに謝る日本、まったく謝らない中国、この対照的な国の間でそのギャップを少しでも埋めてがんばっている日本人は非常に多いのです。これも中国への貢献のひとつではないでしょうか? みんなで本当の意味での日中友好にしたいものです。
■編集長より今後とも両国の認識のギャップを埋めて、真の日中友好の基盤作りをお願いいたします。
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