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________Japan On the Globe(235)  国際派日本人養成講座_______
          _/_/   
          _/     The Globe Now: 朝銀〜金正日の集金マシン
       _/_/      
_/ _/_/_/         在日朝鮮人同胞をも食い物にして北朝鮮に違法
_/ _/_/          送金していた朝銀に1兆円もの公的資金投入!?
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■1.万景峰号からの一斉指令■

         あなた、新潟で万景峰号(北朝鮮の大型貨物船)を見て
        きた、っていってましたよね。あの船が日本の港に着くと、
        短くて2、3日、長い時は、一週間も停泊してから帰るこ
        とがあるんです。そのあいだに何をやるんだか、知ってい
        ますか?・・・ あなたがいちばん知りたいことですよ。
        そうそうカネ集めです。
        
     朝鮮総連(在日朝鮮人総連合会)から北朝鮮への不法送金を
    追っているジャーナリスト野村旗守(はたる)氏に、現金の
    「運び屋」をやっていたという60代後半の在日朝鮮人・実業
    家は語った。
    
         で、そのお偉いさんから、私のうちへ直接電話がかかっ
        てくるんです。いえ。私のところだけじゃ、ありません。
        全国各地の運び屋のところに、一斉に指令が飛ぶんです。
        
         その人の名前ですか? それは勘弁してください。私は
        まだ命が惜しいんです。
        
         それで、何日の何時何分と時間まで指定されて、船に駆
        けつけるんです。そうなったら、どんな大事な商談だろう
        が、すべてキャンセルです。・・・カネがない時でも、必
        死に集めます。カネが揃わなかったじゃ、こっちの忠誠心
        が疑われますから。[1,p97]

■2.北朝鮮の核・ミサイル開発を支えた送金■

         まず銀行に行って、現金を引き出します。ええ。もちろ
        ん朝銀です。・・・で、あっちこっちの口座から、100
        0万、2000万と集めるんです。・・・で、2億とか、
        3億とか、集まったら・・・(朝鮮総連)新潟県本部の部
        屋でね、まず、スーツケースを開けてカネを移し替えるん
        です。もっと目立たない鞄か、紙袋なんかにね・・・。
        一人で持つのは、せいぜい1億円くらいまでだね。・・・
        そりゃ重いですよ。2億となると、一人じゃまず無理です
        からね。それで手分けして運ぶんです。
        
         で、東京から来た(総連)中央のやつとか、新潟の県本
        部のやつといっしょに行くんです。なんでかっていうと、
        向こうの県本部には税関とツーカーのやつがいて、その男
        だと「やあ」「よう」で顔パスですよ。もちろん、荷物を
        開けられたりはしません。・・・
        
         で、船のなかに入るとですな、その偉い人の部屋を直接
        訪ねていくんです。・・・運び屋は全国から集まってきま
        すからね、その人の部屋は大入り満員のこともありました。
        ・・・我々のような現金の運び屋とは別に、パソコンだと
        かの難しい機械を持ってくる運び屋もいます。[1,p100]
        
     こうして違法に送られた金額は、80年代後半から90年代
    初頭にかけて、年間数十億から100億円程度と、野村氏は推
    定している。貿易決裁などでの合法的な送金200億円程度と
    合わせると、年間300億円強が日本から送られていたという。
    
     北朝鮮が乏しい国家予算の中で、核開発やミサイル開発がで
    きたのも、こうした日本からの合法・非合法の送金と、ハイテ
    ク部品の密輸のお陰である。[a,b]

■3.「一本釣り」■

     不可解なのは、国内の在日朝鮮人が何のために、これだけの
    金額を送ったのか、そしてその金額をどう作ったのか、という
    点だ。これにはいくつかのケースがある。その一つは有力な商
    工人の「一本釣り」。金東一の仲間である柳相敏は野村氏にこ
    う説明した。
    
         ある大手パチンコ屋チェーンなんだが、ここのうちでは
        倅(せがれ)が北朝鮮に帰国したんだ。この倅が3回も4
        回も北朝鮮で牢屋に入っている。
        
         どうしてですか?
        
         スパイ罪とか、国家反逆罪とかなんとかいっていたが、
        実際は濡れ衣もいいとこさ。向こうから指導員が船でやっ
        てきて、親父を新潟の港まで呼びつけるんだ。「じつはお
        たくの息子さんがとんでもない不祥事を起こしました」っ
        て言ってな。ようするに息子を自由にして欲しけりゃ、カ
        ネを寄こせ、ってわけだ。最初のうちは2000万、50
        00万って払っていたらしいんだが、最後は2億寄こせっ
        て言ったきたらしい。親父はついに逆上して、払わなかっ
        たそうだ。
        
         息子はどうしたんですか?
        
         わからん。銃殺されたかもしれん。[1,p179]
        
     全国のパチンコ店の1/3が朝鮮総連系であり、その多くが
    脱税で不法な利益をあげていると言われているが、そのなかに
    はこうして北朝鮮に喰いものにされてしまう気の毒なパチンコ
    業者もいるのである。

■4.二人の「熱誠者」■

     もう一つのパターンは、平成10年に朝銀愛知によって17
    億5千万円を騙し取られたと訴えた東明商事社長・朴日好のケ
    ースである。東明商事は総連系としては最大級の商社で、朴日
    好は20年近くも総連の専従者として働いた後、叔父の後を継
    いで東明商事の社長におさまったのだった。
    
     話は昭和62年に遡る。朴日好社長は、朝銀愛知の副理事
    長・催宋哲から、大口の預金を依頼された。崔は同胞から集め
    た預金で、不動産投資をし、それで得た利益を祖国に送って対
    南工作資金にすると説明した。元金は保障するし、謝礼も払う
    という。祖国と朝鮮総連への忠誠心が人一倍強い「熱誠者」朴
    日好にとって、悪い話ではない。
    
     念のために、朝鮮総連の本部まで訪ねて、許宋萬・副議長に
    崔宋哲の信用を確かめると、「祖国と組織(総連)のために、
    一生懸命財政支援してくれている男」だと、折り紙をつけてく
    れた。こちらも「熱誠者」らしい。
    
     安心した朴社長は朝銀愛知に口座を開き、手始めに3億5千
    万を預けた。おりからのバブル景気で崔の土地転がし事業はめ
    ざましい成果をあげ、朴社長への謝礼もきちんと支払われた。
    その後、朴社長は計19回、のべ約70億円の預金を行った。
    
     2年後の平成元年12月、決算のために朝銀愛知に預けてい
    た通帳を送り返すよう依頼するが、なかなか返ってこない。強
    い口調で何度も催促して、ようやく返された通帳を見て、朴社
    長は愕然とした。5億円以上残っているはずの預金が一銭もな
    い。あわてて、崔に電話すると、「金額が金額ですから、別の
    場所に、保管してあります。」と落ち着き払って答えた。

■5.「献金を止めることは許されませんでした」■

     朴社長は不安を感じたものの、自分が20年近くも忠誠を尽
    くした総連から食い物にされているなどとは、夢にも思わなか
    った。この後も、求めに応じて、さらに5億8千万円も預金し
    ている。後で分かったことだが、このカネのほとんどは即日、
    朝銀東京本店の仮名口座に振り込まれていた。総連中央の指示
    ではじめから献金に回されたのだった。
    
     半年後の夏、資金の必要が生じたので、崔に電話で返済を求
    めると、「資金が組織的に動いている所で、もうじき組織側か
    ら朝銀東京本店を通じて振り込みの予定」だという。しかし何
    度も電話しているうちに、崔は出なくなり、そのうちに朝銀愛
    知では、崔が個人的に預金を使い込んで、退職してしまったと
    弁解した。
    
     平成4年、崔が名古屋に戻っているという情報を得て、朴社
    長は、同様の被害者2名と、その自宅に乗り込んだ。崔はうな
    だれた姿を見せ、テーブルに額をつけるように頭を下げて詫び
    た。「とにかく本当のことを教えてくれ」と朴社長は言った。
    
         土地の転売に使っておりました。ご存知のとおり、最初
        のうちはうまくいっておりましたが。ところがバブルの崩
        壊で、思うように資金がまわらなくなっていたのです。
        
         焦げついた分を我々のカネで補填しようとしたわけだ?
        
         それもあります。そして、共和国(北朝鮮)と(総連)
        中央への献金を止めることは許されませんでした。
        
    「誰の指示だ?」との質問には、崔は下を向いたまま、答えな
    かった。崔は借人金とその使途の明細を書き出した。私腹をこ
    やした事はまったくなかった。北朝鮮と総連中央に献金するこ
    とだけが、崔の生き甲斐だった。崔は昭和63年に北朝鮮政府
    から金日成勲章を与えられている。これは10億円以上の献金
    をしたものに与えられるブリキの勲章だ。
    
     崔の肉親はすべて北朝鮮に帰国し、約50人の親類が祖国に
    いた。崔は彼らに危害が及ぶのを恐れて、全責任を自分がかぶ
    ることにしたのだった。二人の熱誠者は、こうしてそれぞれに
    金正日の集金マシンに使い捨てられた。

■6.さらに違法な錬金術■

     脱税や地上げで資金を作りだしていた総連も、バブル崩壊後
    は資金捻出に行き詰まって、さらに違法な錬金術に走る。その
    一つは、総連が実質上の所有権を持つ土地や建物に、朝銀から
    評価額の数倍の融資をさせるという手段である。
    
     東京・文京区の朝鮮出版会館は評価額およそ30億円の物件
    に82億円が貸し出され、八王子の朝鮮総連中央学院には評価
    額20億円のところへ137億円が融資された。これらのカネ
    はどこへ消えたか分かっていないが、かなりの部分が北朝鮮に
    送金されたと野村氏は見る。
    
     こうした不正融資は当然、不良債権となって朝銀の経営を追
    いつめる。平成9年5月、最大手だった朝銀大阪信組の破綻が
    明らかとなり、翌年4月には周辺の京都、奈良、滋賀、和歌山、
    兵庫と合併させて朝銀近畿を設立。この時に、預金保護機構な
    どから、計3102億円の資金援助がなされた。
    
■7.なにやらとてつもなく大きな力が働いている■

     朝銀大阪も、同様の不正融資を行っていたことが、野村氏の
    調査であきらかになっている。地元で朝鮮商工会の幹部をつと
    めたこともあるNという実業家は、大阪府高槻市の評価額40
    億円ほどの土地を担保に、朝銀大阪から112億5千万円もの
    融資を引き出していたのだった。
    
     不思議なことに、このような不審な融資をしていながら、誰
    も逮捕者がでないまま、31百億円もの公的資金が投入されて
    いる。平成9年に破綻した大阪信用組合では、十分な担保をと
    らないまま元理事長のファミリー企業に1億円の融資をしたと
    して、関係者7人もが逮捕されている。
    
     もちろん、朝銀信組は北朝鮮系とは言え、預金保険機構に加
    盟しているのだから、法的に資金援助を受ける資格はある。し
    かし、国内信組とは比較にならない手抜き検査ぶりに、野村氏
    は「もしかしてこの問題の背後には、なにやらとてつもなく大
    きな力が働いているのではないか」と感じ始める。

■8.動き始めた警察■

     不正融資をして破綻させたうえで、公的資金で再建を図ると
    いう手口に朝銀は味をしめたようだ。平成11年5月にはさら
    に13の朝銀信組が破綻し、そのうちの9信組(青森、宮城、
    愛知、福井、島根、広島、山口、福岡、長崎)の受け皿となる
    3つの信組(北東、中部、西)に、今度は計3129億円の公
    的資金が投入された。
    
     この件では、金融庁は破綻した13信組の不良債権などの検
    査を何一つやっていないことが明らかになっている。公的資金
    投入に関する意思決定機関である金融庁そのものに、「とてつ
    もなく大きな力」が働いていたのである。この情報を野村氏か
    ら伝えられた民主党の上田清司議員と、保守党の小池百合子議
    員が国会でこの問題を質問したので、破綻した13朝銀に対し
    て検査がやり直され、何件かの不正が発覚して刑事告発が行わ
    れた。しかし、それにも関わらず、3129億円の資金投入は
    実行された。

     一方、平成12年12月、31百億円もの公的資金を投入し
    て設立された朝銀近畿は、3年ももたずして再度、経営破綻し、
    検査のずさんさが明らかになった。この件では、兵庫県警が本
    格的な捜査を開始し、13年12月には朝銀近畿の理事長や、
    全国朝銀の統轄機関である在日朝鮮信用組合協会(朝信協)の
    会長、前会長など、トップクラスが逮捕された。本年2月には
    初公判が開かれ、7人の被告がすべて不正融資を認めた。[2]
    
     警視庁でも検査忌避容疑で朝銀東京元理事長らを逮捕。次い
    で同信組の資金8億円余りを不正流用したとして、業務上横領
    容疑で在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の元財政局長らを逮
    捕している。
    
■9.日本人全員から一人1万円近くを奪った集金マシン■

     こうして朝銀経営陣に対する刑事責任追求が本格化する一方
    では、さらなる公的資金投入が検討されている。金融庁は3月
    20日、11年5月に破綻した朝銀東京や、二次破綻した朝銀
    近畿を含む計6信組の事業譲渡先となる4信組の設立を認可し
    た。これらに3度目の、今度は4千億円を超える公的資金投入
    が計画されている。今までの分と合わせると投入総額は1兆円
    を超える見通しだ。「朝銀破綻に対する金融庁の態度には、不
    審な点が多すぎる」と野村氏は指摘している。
    
     1兆円以上の公的資金投入とは、朝銀の総預金額1兆数千億
    円に匹敵する金額で、つまりは貸付金の大半が不良債権化した
    わけである。そのうちの相当部分が北朝鮮に渡って、核兵器や
    ミサイル開発に使われた。同時に国内の一部の国会議員、そし
    て親北朝鮮系のマスコミ人や学者にも配られていたといわれる。
    [3]
    
     1兆円といえば、日本人全員が赤ん坊からお年寄りまで、一
    人あたり1万円近い金額を金正日の集金マシンに吸い上げられ
    たことになる。
                                          (文責:伊勢雅臣)

■リンク■
a. JOG(052) 今、そこにある危機
b. JOG(137) 金正日の共犯者

■参考■(お勧め度、★★★★:必読〜★:専門家向け)
1. 野村旗守、「北朝鮮 送金疑惑」★★★、文春文庫、H14
2. 産経新聞、H14.02.08、東京夕刊、1頁「朝銀背任事件初公判 
  7被告、起訴事実認める」
3. 産経新聞、H13.12.18、東京朝刊、3頁「破綻朝銀のずさんな経営」
   
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ おたより _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
■「朝銀〜〜金正日の集金マシン」について Hiroshiさんより

     実に不可解な話です。日本政府の金融庁が何故北朝鮮系の銀
    行に次々と我々の血税を融資するのでしょうか。それも全く返
    済の当てのない銀行へ。現在私は小学館発行の「朝鮮総連工作
    員「黒い蛇の遺言状」張龍雲氏著という文庫本を読んでいる最
    中ですが、全く同じことが書かれております。
    
     我々の税金がテロの資金として北朝鮮に日本政府の手で貢が
    れているとは、いったいこれはどうしたことでしょうか。金融
    庁に指図をしているのは何処の誰なのでしょうか。まさか小泉
    さんではないと思いますが、先ほどの著者の張氏は日本の多く
    の政治家に朝鮮総連からの献金を届けて全ての政治家が受け取
    ったと書いております。先達て総連に警察の手入れが報じられ
    ていましたが、あれなども怪しいものではないでしょうか。押
    収した証拠書類がダンボール2箱などとは、猿芝居もよいとこ
    ろだと思いました。我々日本人はだまされているのではないで
    しょうか。何か大きな力が作用しているのが感じられて不安な
    気持ちです。

■ 編集長・伊勢雅臣より

     我々日本国民が国政や税金の使い道に無関心だったツケを、
    こういう形で支払わされているのですね。

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