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http://blog.jog-net.jp/200407/article_1.html

[トップページ][平成16年一覧][人物探訪][367.2 フェミニズム][371.6 教育改革]

■■ Japan On the Globe(352)■ 国際派日本人養成講座 ■■■■

          人物探訪:山谷えり子 〜 お母さん議員、奮闘す

             行きすぎた性教育から子供たちを守り、家族が支え
            あう育児・介護制度を目指すお母さん議員の戦い。
■■■■ H16.07.08 ■■ 33,866 Copies ■■ 1,228,405 Views■

■1.お母さん議員「山谷えり子」の挑戦■

     日本の家族や教育をまともな姿に戻そうと、頑張っているお
    母さん議員がいる。地盤も看板もない、族議員でもない。平成
    12年に衆議院議員として初当選し、家族や教育の問題で活躍
    したが、今回は参議院議員比例区(全国区)に自民党公認候補
    として立っている。

     こういう人を再び国会に送り込めるかどうか、国民の良識が
    問われている。と、このお母さん議員「山谷えり子」さんのホ
    ームページを読みつつ、筆者はつくづく思った。[a]

     だから本号は、読者各位の投票時に参考にしていただけるよ
    う前倒しで発行する。本号の内容に共感する方は、ぜひ山谷さ
    んに投票していただきたい。

     山谷さんのホームページには、政策として以下の3項目が掲
    げられている。それぞれについて、詳細が挙げられているが、
    ごく一部のみ例示すると:

       【家族】それは社会の基礎単位です。
        ● 個人単位に傾きすぎる家族政策を見直し、家族が支え
           あう育児・介護制度を実現します。
       【教育】それは子供たちの未来です。
        ● 行き過ぎた「ゆとり教育」と「性教育」にストップを
           かけます。
       【国なおし】それは日本が大好きだからです。
        ● 拉致議連副会長として引き続き、拉致問題の解決を目
           指します。

     山谷さんは長年、拉致問題に取り組んできたので国会議員に
    なったとたんに、拉致議連の副会長に抜擢された。そして横田
    早紀江さんたちとアメリカに行って、米政府に拉致問題を訴え
    たりと、小泉訪朝以前から力を尽くしてきた。

     しかし山谷さんのお母さん議員らしい主張として、ここでは
    「家族」「教育」に関する考え方を中心に取りあげたい。

■2.過激な性教育の冊子と戦う■

     山谷さんは昭和25年生まれ。一男二女の母親であり、かつ
    発行部数約9百万部、世界最大の主婦向けの情報紙サンケイリ
    ビング新聞の編集長をつとめていた。だから、山谷さんの主張
    と行動には、主婦感覚、お母さん感覚が息づいている。平成
    12年に衆議院議員に初当選。朝、五時に起きて子供たちのお
    弁当を作り、満員電車を乗り継いで、だれよりも早く出勤する、
    という議員生活が始まった。

         国会議員になって最初にぶつかったのが、『思春期のた
        めのラブ&ボディBOOK』という冊子。とんでもない性教育
        の冊子が百三十万部も印刷されて、中学三年生全員に配ら
        れようとしていました。

         そこには、「中学生ならセックスは当たり前」と、すご
        く軽い調子で書いてあります。そして、中絶にまで触れて
        いて、日本のお医者さんの技術は安心だと言うのです。

         次のページはピル、避妊薬のこと。世界保健機関でも、
        「中学生は絶対飲んではいけない」と言っているものです。
        それを、「世界の皆が飲んでいる。女の子だけで避妊でき
        るのが最大のメリット」「失敗率は一%」と言ってすすめ
        ています。

         これは大変な問題だと思いました。神様から頂いたきれ
        いな体と魂を汚すようなことがあってはいけない。まして
        や女の子は神聖な母親になるわけですから、そんなものを
        飲んではいけません。

         そこで私は、当時の文部科学大臣・遠山敦子さんに「こ
        んな本を全員に配っていいのですか」と申しました。そん
        な質問をしたところから、「回収するように」という指示
        が出されました。

         でもなかなか回収されません。実は、その冊子は厚生労
        働省の外郭団体がピルの会社からお金をもらって作ったも
        のだったのです。私は七十八人の国会議員で「健全な教育
        を考える会」を作って、とにかく回収してほしいと激しく
        戦いました。

     教育の世界では、一部の過激派教師や「革新」官僚が、国民
    の目の届かないのを良いことに、とんでもない事をやっている
    場合がある。こういう問題に真剣に取り組むのも、山谷さんの
    母親としての使命感からであろう。

■3.「ここは小学校ですか、アダルトショップですか」■

     議員になる前から山谷氏は、母親として「行きすぎた性教育」
    と戦ってきた。

         十年前のことですが、私の子供が通っていた中学校でコ
        ンドームをはめ合う授業を受けさせられました。その時、
        私は先生に抗議しましたが、先生は、はっきりおっしゃい
        ません。町によっては、三校に一校はそういうことをして
        います。・・・

         それで、教育委員を通じて石原慎太郎都知事に調べてく
        ださい、と申し上げました。

         去年六月、都議会議員が、ある学校に調査に行きました。
        議員さんが、「ここは小学校ですか、中学校ですか、アダ
        ルトショップですか」と言うくらい、ひどかったです。都
        知事は都議会で調査報告を聞かれて、「あきれ果てた。勘
        違いしている先生が多すぎる」と答弁なさいました。等身
        大の男女の人形、その他は押収。都庁で展示されました。

■4.「こういうことは、お母さんでないと気がつきません。」■

         携帯電話で「出会い系サイト」というのにアクセスでき
        ます。そこには「処女買いませんか」などという書き込み
        があるのです。子供たちはこんなにひどいメールをやり取
        りしているんです。自分の体を商品にしているわけですが、
        子供たちはそのことに気がついていません。・・・

         こういう出会い系サイトのことも、だれも陳情に来ませ
        んから、議員の皆さんは知りませんし、対応がぬるい。こ
        れではいけないと思って、私は警察からいろんな被害の実
        例を集めました。そうしたら前年比九倍とか十三倍とか、
        少女の被害がどんどん増えていく現状がわかりました。そ
        ういうことを訴えているうちに、やっと議員の皆さんが声
        を上げるようになりました。

         最初、野党は「そういうものを規制するのは、表現の自
        由に反する。個人の自由を侵害する。警察国家になったら
        困る」などと言いました。与党は与党で、通信関連業者と
        の絡みがあるのでしょうか、実状を知らないのか、反応が
        ぬるい。それを説得していくことは大変でした。やっとこ
        の前、「出会い系サイトに子供たちが書き込めない」とい
        う当たり前の法律ができました。それを通すのに、三年半、
        私は走り回りました。

         こういうことは、お母さんでないと気がつきません。
        「うちの子は、まさか出会い系サイトで…?」と、母親に
        は何となく子供たちの風景が見えます。私もPTA会長な
        どをしておりましたので、そういうアンテナが違うんです
        ね。こういうアンテナをもつ人間が国会の中では案外少な
        いのです。

     子どもは次世代の国民である。立派な子どもを育てられるか
    どうかに、日本の将来はかかっている。子どもが健やかに育つ
    環境を守るためにも、母親としてのアンテナが必要だ。

■6.家庭・家族を無視する憲法、教育基本法、民法■

     教育の正常化と並んで、「【家族】それは社会の基礎単位で
    す。」として、「個人単位に傾きすぎる家族政策を見直し、家
    族が支えあう育児・介護制度を実現します。」というのも、山
    谷さんのお母さん議員としての独壇場だろう。

         いろんな国の憲法には、「家族は保護、尊重されるべき
        である」という条項があるのに、日本の憲法にはありませ
        ん。「家庭教育を大事にする」ということが、憲法にも教
        育基本法にもきちんと入っていないのです。

         昭和二十二年、日本は占領下、GHQが深く関わって
        「教育基本法」を作りました。その時、何も知らない通訳
        が、「日本の家庭というのは家制度、封建主義です」と言っ
        てしまった。それで日本の家庭、家族は悪いものだと思っ
        てしまったわけです。国よりも個人、家族よりも個人が大
        事という気持ちで憲法と教育基本法、民法が作られました。

    「家庭、家族は悪いものだ」という思想がはびこり、それに基
    づいた法律や制度が次々に作られていく。

■7.「中絶は女性の幸福追求権である」!?■

    「子どもを授かる」という事は家族としての神聖な出来事であ
    るが、家族を否定し、個人のみを尊ぶ視点から見ると「出産と
    は女性の権利」であり、それを裏返せば「中絶もまた女性の権
    利である」という事になる。

        「女性の性と生殖の権利」という項目が、男女共同参画条
        例に入っているのもあります。新聞記者をしていた頃は、
        法律の一つの言葉がこんなにも大きい意味をもつというこ
        とを、実はあまりわかっていませんでした。けれども、国
        会議員になってわかりました。「女性の性と生殖の権利」
        が条例に入った場合にどうなるか。

         今、国会では、議員さんたちが「中絶は女性の幸福追求
        権である」という法律を作ろうとしています。日本では、
        中絶するときに男の人もサインしないといけません。とこ
        ろが、女の幸福追求権を邪魔するなとばかりに、中絶は女
        性の権利だと言うのです。一部の革新自治体では、出産一
        時金を前倒しして、なんと中絶に払いはじめています。

         胎児の命はどうなるんですか。それを無視して、おのれ
        の幸福追求権なんて傲慢です。

     家庭、家族という視点から見れば、胎児はこれから生まれて
    くる大切な家族の一員である。そういう見方が、「女性の幸福
    追求権」という考え方からはすっぽりと抜け落ちてしまってい
    る。

■8.ゼロ歳児保育の問題■

     個人尊重の視点に立てば、生まれたばかりの赤ん坊を保育し
    てくれる所があれば、母親は育児からさらに「解放」され、自
    らの「幸福追求権」を発揮できる。

         少子化対策として、今なされていることに、保育所の増
        設、働くお母さんのためのゼロ歳児保育、延長保育などが
        あります。こうしたメニューが必要な人もいるでしょう。
        けれども、家庭保育とのバランスが大切です。

         夜十時まで毎日、延長保育が必要な女の人は、それほど
        多くはいません。八時頃家に帰ってきても、テレビを見な
        がらビールでも飲んで、十時になったら、そろそろ保育園
        に迎えに行く。そうすると子供はもう寝ているわけです。
        取材でそんな母と子の後ろ姿を見ながら、これでいいのか
        なあ、と思いました。

         ゼロ歳児の保育に、東京都の場合、一カ月、子供一人あ
        たり五十五、六万円ぐらいかかるのです。その大半は国と
        地方自治体の負担です。それに対して誰も何も言わない。
        「保育園にゼロ歳児を増やしましょう。女性の社会進出が
        大事です」というような声しか聞こえてきません。

         私は三人の子供を授かって、一年間ずつゆっくりおっぱ
        いをやりました。一生懸命おっぱいにしがみつく子供の信
        頼する顔を見ながら、不出来な私ですが、私も母親として
        育てられたと思います。 ゼロ歳の時期、それは、赤ちゃ
        んがお母さんへの信頼と生きる基礎的な信頼感、人生に対
        する明るい気持ちを作る、とても大事な時期です。

     赤ちゃんがおっぱいを飲みながら、母親への信頼感を育て、
    同時に母親も成長する、これが「家族」の基盤であろう。「幸
    福追求権」というイデオロギーによって、こういう家族のある
    べき姿が見失われ、その結果、ゼロ歳児一人あたり55万円も
    かけて、家族崩壊を促進する政策がまかり通ることになる。

         ゼロ歳児保育にかけるお金は、家の中でしっかりと赤ちゃ
        んを育てていらっしゃるお母さんに、児童手当てとして何
        倍も支給すればいいのです。

     なるほど、働かないと生計の立ちゆかない母親には、月10
    万円の手当を払うから、しっかり育児に取り組んでください、
    という政策をすれば、一人のゼロ歳児保育にかかる55万円の
    予算で、5.5組の母親とゼロ歳児が家族としての幸福を追求
    できるわけである。

■9.「家族は保護尊重されるべきである」という一行を憲法に■

         今、年金制度とか介護保険の見直しがされていますが、
        「家族は保護尊重すべきである」という視点がなければ、
        恐ろしいことになります。 ・・・

         介護保険はもらったほうが得、一割負担だから、一時間
        百何円払えば来てもらえるという発想をします。それで軽
        い介護の必要な方たちがお手伝いさん代わりに使うケース
        が、残念なことにすごく増えているんです。

         日本の法律では、親は子を扶養する義務があるけれども、
        子供は親を扶養する義務はないわけです。「親を養う義務」
        の一言を政策に入れたら、年金も社会保障の議論も、もっ
        と違ってくる。制度を見直しても、家庭のありようと心が
        変わらなければ、税金を注ぎ込んでも、焼け石に水でしょ
        う。

         家族の基本、「家族は保護尊重されるべきである」とい
        う一行を憲法に入れ、教育基本法には、「家庭教育は大切
        である」と入れて、そのように教育していったら、日本は
        変わると思うのです。

     日本を変えるには、子どもを健やかに育てる家庭・家族、学
    校教育を再建しなければならない。こういう成果の目立たない
    分野に取り組んでいるのも、族議員でもタレント議員でもない、
    一介のお母さん議員としての使命感であろう。こういう人を国
    民の良識の代弁者として、国会に送り込みたいものである。
                                          (文責:伊勢雅臣)

■リンク■
a. JOG(177) 一周遅れのフェミニズム
    最近の脳科学が発見した男女脳の違いからフェミニズムを見
   てみると、、、
b. JOG(006) Fact Finding と Logical Thinking
    夫婦別姓派の事実把握と論理的思考を問う

■参考■(お勧め度、★★★★:必読〜★:専門家向け)
1. 山谷えり子、「Yamatani-Eriko.com」★★★

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ おたより _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
■前号「山谷えり子 〜 お母さん議員、奮闘す」について 

                                           himawariさんより
     今回の参院選、実は、自分の名前を書いて投票するつもりで
    した。不本意ながら、小さな抗議をするつもりでした。ですが、
    このたびのメールを読み、ぜひ「山谷えり子」さんに投票しよ
    うと考えが変わりました。

                                           一郎花子さんより
     山谷えり子さんの話を興味深く読ませていただきました。

     しかし、投票日の直前に、立候補者の話を取り上げることは
    良識のあるメールマガジンで行うことではないと考えます。そ
    もそもフェアーではなく、不愉快に感じました。

     母親の視点で教育や家族に取り組まれる活動姿勢には共感を
    覚えます。一方で、どんな議員にも得意な分野と不得意な分野
    を併せ持っているものと思われます。百歩譲って、良識のある
    貴メールマガジンが、このタイミングで取り上げるのであれば、
    今回の選挙において争点と言われている、年金問題や自衛隊の
    派遣に関する山谷さんのお考えも明らかにし、貴誌がこれらの
    点に関しても賛同されているのか否かについても触れるべきと
    考えます。

■ 編集長・伊勢雅臣より

     himawariさんのようなお便りをたくさんいただきました。お
    陰様で山谷えり子さんが、参院選で当選されました。今後の御
    活躍を期待しています。選挙全般では自民党にはイエローカー
    ド、共産党にはレッドカードという所でしょうか。いつもなが
    ら「民の声は天の声」だと感じます。

     なお、一郎花子さんのご意見に関しては、弊誌は中立性を装っ
    て読者を「誘導」したものではなく、「本号の内容に共感する
    方は、ぜひ山谷さんに投票していただきたい。」と明確に支持
    を表明していますので、「フェアーでない」とのご批判は当た
    らない、と思います。また年金や自衛隊のイラク派遣のみが
    「争点」とされ、教育問題の深刻さが無視されている点に問題
    を感じています。年金やイラク派遣に失敗しても国は滅びませ
    んが、次世代の国民の育成に失敗したら取り返しがつきません。 

■「山谷えり子 〜 お母さん議員、奮闘す」について 

                                               てつさんより
     山谷先生は今の病める日本になくてはならない国会議員です。
    この度の参議院選挙で当選されてほんとうによかったと思いま
    す。

     先日も東京の私立中学で先生が一方的に中絶の仕方やコンド
    ームの使い方を教えて多くの親から抗議があったと新聞に出て
    いました。私が住んでいる田舎にも昨年KKなる性?教育評論
    家が来て講演をしていきましたが、性器の拡大模型を持参して
    の講演にはあいたくちがふさがらずムカムカするのを我慢して
    聞いておりました。また話のはしばしに階級闘争ですべてをと
    らえていることが伺えました。左翼が手を変え品を変えて既存
    の価値観をひっくり返そうとしていることを国民は監視する必
    要があると思います。

     山谷先生にはこれからも家族を守り日本を守るために活躍し
    てほしいと思います。応援しております。

■ 編集長・伊勢雅臣より

     あの手この手で伝統的共同体を壊そうとするのが、サヨク勢
    力の戦術ですね。

© 平成16年 [伊勢雅臣]. All rights reserved.