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                 中国のウイグル民族浄化政策

                                                   伊勢雅臣
■転送歓迎■ No.1367 ■ H19.11.19 ■ 9,335 部 ■■■■■■■

     初来日したウイグル人の人権活動家、ラビア・カーディルさ
    ん(60)は、産経新聞と会見し、中国政府がウイグル人を漢
    民族に同化させる政策を強化していると非難した。

         ウイグル人は中国国内では新疆ウイグル自治区を中心に
        900万人ほど住んでいるといわれる。ラビア・カーディ
        ルさんは「7〜14歳の子供が漢民族地域に連れて行かれ、
        教育、洗脳を受けている。漢民族地域で教育を受けると、
        ウイグルの言葉が話せなくなる。現在は年間1万人ほどだ
        が、今後5万人に増える」と中国の「同化政策」を批判し
        た。ウイグル人女性が自治区外への就労を強制されている
        とも改めて告発した。[1]

     カーディル女子は、来日直前に米院人権議員連盟の会合で、
    中国当局が新疆ウイグル自治区で進める若いウイグル人女性
    40万人を対象とした組織的な域外就労について報告し、労務
    対策に名を借りた中国への文化、民族的な「同化政策」として
    警鐘を鳴らした。

         就労先は天津、青島(山東省)など中国沿海部の都市で、
        15〜22歳のウイグル人女性が対象となっている。第1
        1次5カ年計画(06〜10年)の間、計40万人を自治
        区外に労働力として送ることが目標とされる。

         対象の村では、「各戸から5年以内に最低ひとりの域外
        就労を」といったスローガンが掲げられるなど、実質的な
        ノルマ制がとられる一方、女性が地元に逃げ帰った場合に
        は、3000〜5000元(1元=約15円)の罰金が科
        されるという。

         就労先は縫製工場など。見習い期間後は900〜110
        0元の月給が支払われる約束だが、カーディル氏は「事態
        はまったく違う」として、日常的な12時間労働や不衛生
        な宿舎環境など、ひどい待遇を非難した。

         中国共産党カシュガル地区委員会の史大剛書記は、この
        就労政策を「農村労働力の移転」として、今年4月の地元
        会議で大胆な推進を表明。「ウイグル族の外部就労を妨げ
        る者は、カシュガル、ウイグル民族の罪人である」として、
        抵抗の排除を訴えていた。

         政策の狙いについてカーディル氏は、(1)安価な労働
        力確保と潜在的な売春の予備軍化(2)中国文化への同化
        策(3)ウイグル人女性と同族男性の婚姻を抑える一方、
        多数派である漢族男性との婚姻機会を広げる(4)自治区
        内でのウイグル人比率の低減−を指摘した。[2]

     子供を漢民族地域に連れて行って洗脳。女性も沿海部に送っ
    て、漢族男性との婚姻を進める。ウイグル民族を漢民族の中に
    同化・吸収してしまおうという中国流「民族浄化」政策である。


■参考■
1. 産経新聞、H19.11.10、「『自由獲得の闘い』 ウイグル活動家
    子供の洗脳批判」、東京朝刊、7頁
2. 産経新聞、H19.11.02、「ウイグル 40万人の適齢期女性を域
   外に 中国、新たな同化政策」、東京朝刊、6頁

■リンク■
a. JOG(523) シルクロードに降り注ぐ「死の灰」
    中国に植民地支配されたウイグル人の土地に、核実験の死の
   灰が降り注ぐ。

 

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