12/16/00: 大瀬崎2ビーチ日帰りダイビングの報告

 当日も含めて西風が吹いていると天気予報では言っていた。現地での強さが分からないので、行ってみるしかない。大瀬崎に着くなり湾内を海に向かって右から左へ強風が吹いている。海面付近では西風が山に反射して東風のようになるのだ。外海を見に行ってみた。波が結構来ている。これから荒れるほうへ向かうはずなので、外海は諦めた。中潮。

1本目 (#348):

ポイント名: 湾内適当コース

陸上の気温:12℃、水面18℃、水中17℃、晴れ。

透視度:8-10m、透明度:18m

最大水深:26.3m、滞底時間:43分

 特にどのオブジェを見ようとか何も考えず、とりあえず行く。浅瀬を水面移動しながらも風で流される流される。海中は穏やかだがスコーンと抜けていない。スナイソギンチャクのカラーバリエイションをしばし楽しむ。魚は種類、数共にあまり多くなく寂しい感じ。それでも、ロープに付いたトサカなどはまさしく砂漠の中のオアシスっていう感じで、更に今期初のムレハタタテダイの群れも見ることができた。20cm位のオオモンハタもいた。キンチャクダイの幼魚、ミナミゴンベ、コウライトラギス、ヒメジなどの定番の他にアオリイカの群れも通り過ぎていくのを見た。

帰りの御殿場越えを考えて、食事は後回しにして2本目行くことにした。

1時間28分後の2本目 (#349)

ポイント名: 湾内ちどり側コース

陸上の気温:12℃、水面18℃、水中17℃、晴れ、風強い。

透視度:6m、透明度:18m

最大水深:23.5m、滞底時間:44分

 今まで行ったことがない湾内の「ちどり」寄りの方へ行ってみる。海中のロープにびっしりとトサカがついている風景はなかなか他では見られない。定置網のところで引き返す。コチを見た。ゴロタまで帰ってくると、メジナやアカカマスの群れがいた。クロホシイシモチとの一体感をまたも満喫してからエグジット。 

利用ダイビングサービス:大瀬館マリンサービス

         〒410-0244 沼津市西浦大瀬325-1

         電話:0559-42-2725

タンク1本\2000、チャージ1本\1200、(税別)

施設使用料\1000(税別)、入海料\340(税込み)、以上合計\4750(税込み) 


11/25(Sat.) 伊豆海洋公園ダイビングの報告

 北東の風でウネリが高く、2,3日潜水禁止が続いていたので、最悪の場合、八幡野にスイッチするつもりで出かけたが、潜水注意程度でよかった。先月より穏やか。先月ストロボ電池切れで逃したピカチュウのリベンジなるか?大潮。

1本目 (#346)

ポイント名: 2番の根

陸上の気温:16℃、水面18℃、水中18℃、晴れ。

透視度:12m、透明度:20m

最大水深:23.3m、滞底時間:43分

 大潮だが、流れは無い。前日までの悪状況の余波か、透視度は思ったより悪い。1本目はピカチュウのことも気にはなったが、2番行きを優先した。海上のウネリもまだ残っていたので、水面移動はせず、ボンテンから直ぐに潜行したので、あまりもたもたしてはいられない。(死滅回遊魚じゃなくて)根付きのアオブダイが悠々と通り過ぎていく。ルリハタ、タカノハダイ、メジナ、ニザダイ、アイゴ、イラ、ブダイなど見ながら2番の付け根の砂地でカスザメを探したが、やはりいない。よくIOPのマップに前日情報として載っているのを見るが、海洋公園で実際にカスザメを見たことはない。先端でキンギョハナダイ、ネンブツダイの群れと一体感を楽しんでから裏(南側)へ回り込んだが、エアの残りがあまりなかったので深みには行かないで、クマノミのイソギンチャク広場を通ってやや岸寄りを引き返してきた。イシガキダイがゆらゆら揺れるサザエの身をつついていたのでようく見ると、釣り人の仕掛けだった。危ない危ない、釣られないように。クマノミ城に寄ってみると、越冬クマノミは大人がオス・メス揃っていてびっくり。先月見た時は片一方はどこかにお出かけだったのでしょう。チビもいたらしい。ミナミゴンベ、オキゴンベ、ユウダチタカノハをチェックしてから1番を越えて、オジサンを発見しながらオクリダシの入り口に帰ってきたが、タツノオトシゴ団地は波で白濁していたし、ギンポ岩のあたりは、講習中と思われるダイバーでいっぱいだったので、オクリダシは諦めて帰ってきた。エントリー口にミナミハタンポのチビの群れがきれいだった。

1時間51分後の

2本目 (#347)

ポイント名: 1番の根〜ブリマチ

陸上の気温:17℃、水面18℃、水中18℃、晴れ。

透視度:10m、透明度:20m

最大水深:25.8m、滞底時間:39分

 もう一度クエ穴中心にピカチュウ探しをしてから漁礁を通ってブリマチへ行くことにした。まずはカケアガリで、キンチャクダイの幼魚を見つけてから1番を目指した。ピカチュウはみつけられなかったものの、キイロイボウミウシサキシマミノウミウシを見つけられて嬉しかった。特にサキシマミノウミウシは初顔合わせとなった。ピカチュウもあきらめて、漁礁を目指して少し行ってところで、ヤセアマダイの安否を確認するのを忘れる所だった。先月ヤセアマダイのいた所へ行ってみると魚のくせにほとんど同じ場所に1匹だけでいたのは逆に驚いた。マダイとすれ違い漁礁をちらっと見てブリマチへ。大きな60cm級のイシダイがでーんと浮かんでいる。ムツとマアジの小さな群れがあった。動作の鈍いヒラメ、カゴカキダイ、メバル、キュウセン、オトメベラ、ササノハベラ、カミナリベラなどを見ながらカケアガリまで戻ってきた。イワシの子供の群れがきれいだった。

利用ダイビングサービス:伊豆海洋公園ダイビングセンター

         〒413-02 伊東市富戸841-1

         電話:0557-51-1129 予約専用:0557-51-3724


10/22(Sun.) 伊豆海洋公園ダイビングの報告

 ニタリがジャンプしていたとか2番でハンマーヘッドが出たなどと、先週あたり騒がしかったIOPだが、予想通り人がまだまだ多い。当日になってみないと信用できない天気予報という状況で、晴れるのかと思っていたがずうっと曇ったままの一日となった。このところの東系の風のため、IOPは潜水注意がでている。長潮。

1本目 (#344)

ポイント名: 1番−1.5番の根

陸上の気温:20℃、水面21℃、水中21℃、曇り。

透視度:14m、透明度:20m

最大水深:24.5m、滞底時間:46分

 事前のイザリウオ情報を元に1番を少し攻めてから、特に先端で前日目撃されているウデフリツノザヤウミウシを見てから残圧次第で2番の行ける所まで行く計画を立てた。ウネリが入っていて、そのせいか20mなんていう前々日の透視度はとてもない。1番に行ってイザリウオ探しを少し試みるが見つけられない。先端に行ってピカチュウ探しをするがいない。他のパーティと混ざりそうに(一部混ざってしまった)なったのでクエ穴をちらっと覗いてルリハタ、イタチウオ、オオスジイシモチを確認してカメ岩の方に行こうとした時、ピカチュウの発見を知らせてもらい、じっくりウデフリツノザヤウミウシ2匹(交尾をしてたという話も!)が50cm位離れた所にいた。お粗末、ストロボ電池切れで写真はターゲットライトで照らして撮りました。シラコダイと同じくらい多くなったチョウチョウウオや根付きのイラ、ブダイ、ミギマキなど見ながら2番に向かう。途中で残圧チェックしたところ2番行けそうではあったが、エグジット時にサーフゾーン通過で波にもまれる可能性を考慮して、付け根まで行った所で岸よりに進路を変え、そのまま引き返してきた。相変わらずアオブダイのデカイのがウロウロしている。カマスベラもいた。クマノミ城まで帰ってきた時、チビクマノミを見つけて一生懸命泳ぐ姿をしばし見ていたら、ここの主だった越冬大クマノミのオスがいなくなっていて、越冬大クマノミメスしか残ってなかった。ミツボシクロスズメはかわいいのが着ている。1番南の亀裂でウツボ、トラウツボを見てから1番を超えてオクリダシに行った。ギンポ岩にはトウシマコケギンポが1匹しか確認できなかったし、タツノオトシゴ林は波で白濁していたので行くのを止めた。他に見た魚はキンギョハナダイ、スズメダイ、ツマグロハタンポ、ユウダチタカノハ、タカノハダイ、ソラスズメダイ、ササノハベラ、カミナリベラ、ネンブツダイ、イトヒキベラ、メバル、カサゴ、ミナミゴンベ、オキゴンベ等。

エントリーエグジット地点ではIOPスタッフが出てエントリーと特にエグジットの手助けをしている。今後海況の悪化が心配されるということで最終エントリー時刻が13時に早まった。これを受けて、食事は後回しにして2本目行くことにした。

1時間56分後の

2本目 (#345)

ポイント名: ブリマチ方面から砂地の漁礁−1番の根

陸上の気温:19℃、水面20℃、水中20℃、曇り。

透視度:12m、透明度:20m

最大水深:27.0m、滞底時間:43分

 カケアガリを真っ直ぐ沖に出て、砂地との境をブリマチ方面に進んだ。すぐにマアジの大群に遭遇した。ウワサ通りの大群である。ゆっくり群れを通り過ぎるカンパチの姿もあった。マアジの近くでは小さい群れだがムツもいた。地味な魚なので余り気づかれない可愛そうな奴。テッポウエビとかパクパクとかいないので、漁礁に向かう。砂地の生物も特に見られず、漁礁でも中に大きくなったのにまだ玉になっているゴンズイが入っていた。そのまま少し岸よりに1番に向かう途中、ヤセアマダイを発見。はじめはハナハゼかと思った。頭の近くのきれいな黄緑色と、尾びれの2本の黒線は見てすぐに分かる特徴だ。1番を南側に超えると、下のほうには他のパーティーのガイドさんがスレートにピカチュウと書いて強力ライトで岩を照らしている。真上で待機し、行ってしまってから「その辺」を見に行ったらいたいた。先ほどは写真を撮ろうと夢中だったのでじっくり見ていなかった。動きと移動スピードがナメクジだ。本物を見てる実感を楽しみながら、岸側に移動し、もうひとつのクマノミ岩を見て、今度は1番の窪みの溝を通ってオクリダシには寄らずに帰ってきた。オクリダシの入り口にはハリセンボンがいて、膨らまそうと思ったが逃げられた。

利用ダイビングサービス:伊豆海洋公園ダイビングセンター

         〒413-02 伊東市富戸841-1

         電話:0557-51-1129 予約専用:0557-51-3724


09/30(Sat.) 伊豆海洋公園ダイビングの報告

 良い天気とはなったが、このところの東風の影響で、水はあまりよくないとのこと。でも、時期だけに、死滅回遊魚は期待大。中潮。

1本目 (#343)

ポイント名: 2番の根

陸上の気温:24℃、水面23℃、水中23℃、晴れ。

透視度:6-14m、透明度:10m

最大水深:24.7m、滞底時間:54分

 東風の影響でうねりが残っている。1番の上位まで水面移動で行き2番まで行こうかと思っていたが、1.5番あたりまで行くことにして、すぐに潜行した。結果的には深い所は避けたが2番まで行った。イサキの大群が至るところに出る。キンギョハナダイの群れが1の根先端、2の根先端にいる。相当でかいアオブダイ、アオリイカの群れが1.5番あたりにいる。クマノミはあちこちのイソギンチャクに、ミツボシクロスズメもちらほら。シラコダイに混ざってチョウチョウウオも多い。2の根先端ではルリハタ×3、レンテンヤッコ×2。付けね付近ではイシダイ(クチジロ)、イシガキダイも。その他いつものメンバーであるブダイ、イラ、ミギマキ、ユウダチタカノハに混じってハゲブダイも来ている。オクリダシではトウシマコケギンポ確認。

利用ダイビングサービス:伊豆海洋公園ダイビングセンター

         〒413-02 伊東市富戸841-1

         電話:0557-51-1129 予約専用:0557-51-3724


08/27(Sun.) 井田ダイビングの報告

 本土への影響がほとんど無かったのでまさかと思っていたが、前の週の後半まで台風10号のうねりが残っていたらしい。しかし、日曜日ともなっていたし、西伊豆の海が見え始めた道中、その不安は吹き飛んだ。穏やかな状態だ。8:30集合だったが、沼津から海岸に出る道で事故渋滞にはまり、9:00過ぎに到着。2年振りの井田である。天気もいいし、海水浴客もまばらだし、やはりまだまだ穴場的存在のようだ。中潮、朝のエントリー時に丁度干潮。レンタルタンクはスチールの10L。

1本目 (#341)

ポイント名: 井田ビーチ

陸上の気温:31℃、水面26℃、水中23℃、晴れ。

透視度:3-12m、透明度:9m

最大水深:27.7m、滞底時間:52分

 浅場の透視度は3mあるかないかという状態だが、深く行くにつれて水温も下がるが、透視度は上がった。くらげが多い。まず沖へ出て、沈船の所のアオリイカ産卵床に着いた。オキゴンベの黄色が目立つ。卵はまだハッチアウトしてなく、親も周りにはいない。ゴロタと砂の境を西に進む。ムチカラマツはあるものの、トサカが元気がなく、うなだれているのが多い。50cmはあろうかという超大型のアオリイカが単独でいた。四角いコンクリートの所では、しきりに写真を撮っているダイバーに出会ったが、結局何を撮っていたのか不明。タツノイトコのいそうな海草だったが、イトコはいなかった。取り敢えず、もっと西に進むことにした。しばらく行くと、少し沖のムチカラマツにタキゲンロクダイがひらひらと周っているのが見えた。少し深みになるが、写真を撮りに行った。若い固体であった。スズメダイの大群が目の前を過ぎる。少し水深を浅く取りながら進むと、ウチワにムギワラエビが付いていたのを見つけた。行く先にロープが見えたので、引き返すことにして、浅く深度をとりながら東に進んだ。流れに沿ってカマスが、アジが一列に並んで泳いで行った。これまで余り気にならなかったが、西への流れが少しある。クロホシイシモチが大群になって魚のじゅうたん化している。アイゴがでかい。メジナがくらげをつついて食べている。ボラもいるが群れてはいない。15cm位の小さいアオリイカが4杯群れている。ごく浅い所を中心に、2,3cmのソラスズメダイの幼魚がびっしりいてとてもきれい。その他見た魚は、キタマクラ、ハコフグ、ササノハベラ、カミナリベラ、ニシキベラ、オオスジイシモチ、キンセンイシモチ、ネンブツダイ、チョウチョウウオ、ウツボ、トラギス、アカエソのペア、ホンソメワケベラ、ニザダイ、カサゴ、メバル、ウミヒゴイ。水は良くなかったが、魚が多いのはよかった。なぜか、岩肌が剥き出しの状態で、アントクメやカジメが全く付いていない。東伊豆とは随分雰囲気が違うようだ。ブダイ、イラ、ミギマキ、タカノハダイにお目にかかっていない気がする。

昼食をはさみ、1時間43分後の

2本目 (#342)

ポイント名: 井田ビーチ

陸上の気温:31℃、水面26℃、水中23℃、晴れ。

透視度:3-12m、透明度:9m

最大水深:24.0m、滞底時間:46分

 四角いコンクリートにマツカサウオを探しに行き、それからは浅いところでのんびりしようと出かけた。コンクリートの所ではみんなで探したが、特筆に価するものはいない。また少し西に進む。今度は砂地にダテハゼと2匹のハナハゼを発見。近寄るのが無神経だったので、ハナハゼはすぐさまダテハゼの穴に逃げ込んでしまった。その後も接近を続け、ダテハゼまで穴に入ってしまっては、もう出てきそうになかった。ミノカサゴの顔をアップで狙ったり、穴という穴をチェックしウミウシ探しをしたりした。キンギョハナダイ混じりのクロホシイシモチの大群は、全く逃げようとしない。しばらく自分もクロホシイシモチの群れの中にいて、スズメダイや、ナガサキスズメダイ、イトヒキベラなどの混ざっているのを見て魚と一体化していた。とても気持ちいい。目の前15cm位先にクロホシイシモチが来ている。しばらく群れの中でぼーっとしていた、これはいわゆる私にとって「癒し系」であることは間違いない。中には、自分はクロホシイシモチだと思っているかのような同じサイズのマアジも混ざっていて、醜いアヒルの子状態だった。その他2本目で見た追加種は、コガネスズメダイ、トラウツボ、キンチャクダイ、アカハタ。

利用ダイビングサービス:ダイビングリゾート井田 

          静岡県田方郡戸田村井田207

          0558-94-3173

タンク\2100、チャージ\1575、施設使用\1050、入海料\350、駐車場\700(税込み価格)


07/15(Sat.) 伊豆海洋公園ダイビングの報告

 またも天気予報は良い方へ外れた。曇り後雨という予報で梅雨前線の動きを気にしていたが、結局風向きも南西から無風になっただけで、伊豆海洋公園は大潮の大引きという以外はとても穏やかなコンディションとなった。時期的にパラソル付きのテーブルを場所取りするのは難しい。でも雨も降る気配なく、かんかん照りでもなく、芝生の上で十分だった。大潮。

1本目 (#339)

ポイント名: 1番の根

陸上の気温:30℃、水面22℃、水中19℃、曇り時々晴れ。

透視度:7-12m、透明度:14m

最大水深:23.4m、滞底時間:41分

 エントリー直後、オクトパスからフリーフローしているのに気付いた。ぼこぼこという感じである。前にもフリーフローしたことはあったが、先月まで大丈夫だったので、修理に出してなかったのがマズかった。仕方なく、オクトパスをくわえて潜行した。吸っている時は問題ないが、はいている時に空気が無駄になる。カケアガリでは魚が結構多いのにびっくり。ソラスズメダイ、カマスが群れている。まず1番の先まで行ってみた。ルリハタがきれいだ。今日はキンギョハナダイは多くない代わりにイトヒキベラが目に付く。穴を見ながら回り込んでクエ穴にたどり着いたが、クエ、クロアナゴの姿はもう無かった。ミギマキ、イタチウオ、オオスジイシモチが入っていた。カメ岩に行き、ベニイザリウオを探したが、もうその姿は無かった。台風3号で引越しを余儀なくされたのか?目の前をアオブダイが通り過ぎ、なぜかオトメベラがアオブダイにまとわり付いていた。この辺はブダイ、イラ、ミナミゴンベ、カサゴ、メバル、ホンソメワケベラなど多い。余りイザリウオ探しは粘らず、エアーの減りも早いので、クマノミ岩にてクマノミペアを確認してから、壁の割れ目近くでユウダチタカノハを横目に見ている時に、大きなドッドッドッドという音と共に縦揺れを感じた。相当近くを船が通った感触に似ていたが、船らしき影は全く見えなかった。こんな岸寄りを通るなよ!って思った。実は後になって分かったのだが、時刻からして新島で震度6の地震だったのだ。水中で初めて地震にあったことになる。特に魚が逃げ惑うとかって現象は目撃できなかった。地震予知はナマズ系だけなのかも知れない。それともとっくの昔に予知していて逃げてしまっていたのかも、でもどこへ?さて、残圧を気にしながら砂地の漁礁近くのアオリイカ産卵床を見に行った。タマゴがびっしり産み付けられていて、茶色くなっているのもあったので、そろそろかと思っていたら、近くに透視度がやや悪い水があり、そこは、ハッチアウトしたアオリイカのベビーがプランクトン状態(でもしっかり親と同じ形をしているのがかわいい)で群れていた。親も来ていて、産卵シーンも1回だけだが一瞬見れたのはラッキーだった。この産卵床に、流れ着いたハタタテダイの幼魚が付いていた。ダイバーの数も多かったので、混ざらないように進行方向を直行させてカケアガリに戻った。一応、オクリダシの入り江に向かったが、エアが無かったので、入らずにエグジットした。

昼食をはさみ、2時間14分後の

2本目 (#340)

ポイント名: 1.5番の根

陸上の気温:30℃、水面22℃、水中20℃、曇り時々晴れ。

透視度:4-10m、透明度:10m

最大水深:26.8m、滞底時間:61分

 フリーフローするオクトパスは取り外し、キャップを入れて漏れ対策とした。水は少し透視度が落ちてきた。カケアガリから砂地に落ちる手間ではツマグロハタンポが出てきている。透明度が落ちて暗くなったのだろう。砂地のハナハゼ探しを少しだけやったが発見できず。夏の風物だけに見たかったが残念。もう一度アオリイカの産卵床を見てから1番の南側をじっくりマクロ探しモードに入った。岸寄りの浅いところでイザリウオ系は発見できなかった。もう一つのクマノミの岩では、クマノミは3匹いた。近くでオミナエシダカラ(Cypraea boivinii )の死殻を発見。27mmクラスの結構大型だ。dorsalの色も濃い色で白っぽい特徴的な感じとは少し異なる。浪打際ではないので、死殻とはいえ表面の痛みも見られず、良質の標本である。私のタカラガイコレクションに追加した。そのまま北上して壁超えでオクリダシに行こうかと思ったが、人が多かったので、一旦先端近くまで行き、ツマグロハタンポを追いかけつつ窪みを西に沿って浮上しながら進み、窪みが終わった所で北に進み、オクリダシに入った。ギンポ岩に入ったが、藻の付着が冬に比べて進んでいて、トウシマコケギンポがどこにいるのか良く分からなかった。タツノオトシゴ探しはサージに耐えつつも1匹のみだが発見できた。

利用ダイビングサービス:伊豆海洋公園ダイビングセンター

         〒413-02 伊東市富戸841-1

         電話:0557-51-1129 予約専用:0557-51-3724


06/24/00: 安良里2ボート日帰りダイビングの報告

 この時期やはり、HPなどではトビエイが何枚見られたかなどの情報が出没し、「安良里トビエイ乱舞ツアー」を今年も企画した。正に梅雨の真っ盛りであり、梅雨前線の位置によっては風が東になったり西になったりと、気になる週間天気予報と現地情報であった。前日のサービス情報ではボートOKとのこと。海は凪であるとのことなので、予定通り安良里に集合とした。朝、車に荷物を積み込む時は、土砂降りで、どうなることかという感じだったが、天気番組によると、レーダーでは伊豆地方は雨雲がかかっていなかった。しかも、予報は曇りである。安良里に近づくにつれて、どんどん雨脚が弱まり、136号線に入る頃には完全に雨は止んだ。しかも薄日さえもさしてくるようになった。小潮。

1本目 (#337):

ポイント名: 沖の根

陸上の気温:23℃、水面21℃、水中21℃、薄曇り。

透視度:5-7m、透明度:10m

最大水深:15.8m、滞底時間:43分

 南のボンテンから入り、まず3個体確認されているというイロイザリを探してみた。西から東へ少し流れていた。透視度はあまり良くないが、魚の数は多い。種類も先月行った伊東に比べると遥かに多い。緑色のイシサンゴも結構あってイバラカンザシも多い。イトヒキベラ、オハグロベラ、スズメダイ、越冬クマノミ、マアジ、ネンブツダイの群れ、アイゴ、カサゴ、タカノハダイ等を見ている内にトビエイが中層に現れた。ゆっくりゆっくり進んでいく雄姿にしばし見とれる。その後少し移動しながらトビエイ待ちをしながらマクロ探しをした。結局私はトビエイは1枚だけだったが、最も多く目撃したメンバーは4枚見ていた。

3時間27分後の2本目 (#338)

ポイント名: 沖の根

陸上の気温:23℃、水面21℃、水中21℃、曇り。

透視度:2-5m、透明度:10m

最大水深:17.1m、滞底時間:52分

 お昼の海鮮丼を食べ、2本目をスタート。イザリウオ探しを含め、同じコースを取ることにした。やはりイザリウオは見つからず終い。西根に行くにつれてどんどん透視度が悪くなって行く。最後には2-3mまで落ちてしまった。トビエイは1枚見た。

利用ダイビングサービス:安良里漁協ダイビングセンター

         賀茂郡賀茂村安良里556-3

         電話:0558-56-0195

タンク2本\4000、2ボート\5000、(ダイブマスター同伴につきガイド料不要)

施設使用料\1400、駐車場無料、海鮮丼¥800(料金は全て税別)


5/20/00: 伊東2ボート日帰りダイビングの報告

 半年に1度の伊東ダイバーズデイ(第7回)目当てに日程を組んだ。もちろん、時期的にオープンする五島根(ごとうじね)の根付き生物も狙いに入っている。でもBBQ日和ではなく、雨が朝からぱらぱら。天気が幸いしてか、予想したような混雑ではなかった。とはいえ、昼には全ての船が出払うという状況なのだから、晴れていたらすごいことになっていたかも知れない。大潮。

1本目 (#335):

ポイント名: 五島根(北)

陸上の気温:18℃、水面18℃、水中18℃、雨、うねり少し有り。

透視度:8m、透明度:10m

最大水深:23.7m、滞底時間:50分

 貫漁丸にお世話になる。五島根はシーズン限定ポイントで5/16にオープンしたばっかりなので、楽しみにしていた。大潮だが、流れは無い。アンカーロープ伝いに潜行し、南に進んで砂地との境を左に振り、穴の中をイザリウオ探しモードに入った。しばらくして30cmはあろうかという灰色の岩のようなソウシイザリウオを見せてもらった。誰が見つけたのかは分からなかった。もう1匹別の穴にいたらしいが、相当穴に顔を突っ込まないと見えない穴の深みにいたのでは?と思った。魚の種類と数は少ない。もう少し透視度が良くて景観が楽しめればなあと思ったが、この時期にしてはこれでも良い方かもしれない。5mで3分の安全停止をしてから浮上。

 2本目終わってから!というのが待ち切れず、まご茶と焼きそばを頂く。うーむ最高。

1時間47分後の2本目 (#336)

ポイント名: 尾根残し(西)

陸上の気温:18℃、水面18℃、水中18℃、雨。

透視度:6m、透明度:8m

最大水深:23.1m、滞底時間:53分

 武丸という大きな船にお世話になった。西のボンテンから入り、反時計周りに根を1周する予定であった。1/3位周った所で、いきなり透視度が落ち、引き返すことになった。ネンブツダイの群れがいたものの、他に特筆すべき生き物には出会えなかった。結構じっくりとマクロ生物探しをしたが、みつからなかった。オキゴンベやコウライトラギスなどにカメラを向けてみる。5mで3分の安全停止をしてから浮上。

 焼そば、まご茶、イカ焼、サザエ、アジのひらき、ミリンボシ、イセエビの味噌汁などイケスの中でジャンプするイルカを見ながら頂いた。

利用ダイビングサービス:伊東ダイビングサービス

         〒414-0054 伊東市鎌田367(事務所)

         電話:0557-38-5146

企画、運営:ABCダイバーズ。駐車場無料。


04/15/00: 大瀬崎2ビーチ日帰りダイビングの報告

 このところ初夏の陽気が続いていたのに今日に限って雨の予報。最高気温は早朝で、あとは下がりつづけるという。でも出発する時には曇り空で、いつまで持つかと思っていたが箱根越えの途中に降り出してきた。若潮。事前情報では、クダゴンベはいなくなったとのこと。湾内でのんびりウミウシ探しでもと思っていたが、リクエスト複数につき柵下にまず行くことにした。

1本目 (#333):

ポイント名: 柵下〜一本松

陸上の気温:13℃、水面14℃、水中14℃、雨。

透視度:15m、透明度:15m

最大水深:40.1m、滞底時間:40分

 若潮。雨はぽつぽつ。弱い北東の風。外海はベタナギ状態。すぐに潜行して、ショートドロップオフを目指す。思ったよりも随分透視度が高い。大川下方面へ少し流れている。この流れを考慮して少し北側に回り込み、ムチカラマツ林が見えてきたのでそのまま進んだ。水深35mで引き返してショートドロップオフに行こうと思った時にゲンロクダイを見つけた。つい追いかけて深みに...。長居は禁物。すぐさま深度を上げながら、ショートドロップオフには寄らずにムチカラマツ林を大川下方面に進んだ。この時、初めてタキゲンロクダイを見つけた。始めは背びれの雰囲気から、ツバメウオ系あるいはゲンロクダイの幼魚かなあくらいに思っていたが、後で図鑑でタキゲンロクダイであると同定した。クロホシイシモチ混じりのネンブツダイの固まりもいて、柵下のイメージを堪能した。砂地になったところからまっすぐ岸よりに進み、ゴロタに突き当たったところから岸に平行に南に進んだ。ウミウシ探しをやるも、見つからず。でも越冬チョウチョウウオ、イシダイ、ボラ等を見てから一本松でエグジットした。

2時間42分後の2本目 (#334)

ポイント名: 門下

陸上の気温:13℃、水面14℃、水中14℃、雨、穏やか。

透視度:10m、透明度:15m

最大水深:24.8m、滞底時間:44分

 2月に行ったクダゴンベのウチワを見に行こうと思ったが、煙幕ダイバー集団がどおっと向かって行ったので、その後を追うことはせず、少し北よりに進んだ。今度は北への流れが少しある。砂地ではホウボウを見つけたが、不精なホウボウで、なかなかヒレを広げてくれなかった。岩にヒラムシのようにくっついている小さなカレイ?(ヒラメかも?)を見、アカクラゲの小さな個体を見てから、沖のソフトコーラル畑を見に行った。ウチワに寄り添うようにマツバススメダイ、スズメダイ、コガネスズメダイが並んで泳いでおり、流れから避難しているように見えた。ソフトコーラル畑を南に進み、少々景色が寂しくなってきたところで岸へ方向転換し、ゴロタまで戻り、門下まで北上しながらウミウシ探しを開始した。アイゴ、イシダイ、久しぶりのチャガラなど見ていたら2cm位のアオウミウシを見つけてもらったので写真をトライ。でも、被写界深度が浅すぎてなかなかピント合わせが難しい。やはりこういう被写体はNIKONOS-Vに中間リングで狙うのがいいなあと、またまた痛感。これからのシーズンは更にアントクメが伸びてくるだろうから、ウミウシ探しはちょっと無理っぽくなる。でもなぜ、大瀬崎ではミギマキとかタカノハダイはいないのだろうか?雨は小降りになり空が明るくなってきたところでエグジット。

利用ダイビングサービス:大瀬館マリンサービス

         〒410-0244 沼津市西浦大瀬325-1

         電話:0559-42-2725

タンク1本\2000、チャージ1本\1200、(税別)

施設使用料\1000(税別)、入海料\340(税込み)、以上合計\4750(税込み) 


03/19(Sun.) 伊豆海洋公園ダイビングの報告

 3連休の中日、天気は最も悪い予報が出されており、曇り後雨。道は混雑も無く、快適に海洋公園までたどり着いた。前日の強い西風による透明度の向上を期待しつつも、8-10mという事前情報。南西の風のために晴れていない割には暖かい。大潮。

1本目 (#331)

ポイント名: 2番の根

陸上の気温:15℃、水面14℃、水中14℃、薄曇り。

透視度:10m、透明度:15m

最大水深:33.3m、滞底時間:54分

 エントリーエグジット地点は波が無いものの、沖合いは白波が立っている。1番の根の上から潜行した。1月に来た時は岩肌が剥き出しだったのに、もうアントクメが少なくとも30cm以上の長さに育っている。ホンダワラもちぎれたのがフワフワ漂っている。透明度がどんどん落ちてくるシーズン突入という感じである。予想通り、魚も少ない。シラコダイ、ブダイ、ササノハベラ、ニシキベラ、カミナリベラ、ホンソメワケベラ、スズメダイ、マツバスズメダイ、数は少ないがソラスズメダイ、ハコフグ、ウミスズメ、キタマクラ、イラがパラパラといる程度。2番のつけね付近では大きなアオブダイが悠々と泳いでいた。2番の先端の深い所では15m程度は透視度があり、きれいに抜けている感じが良い。キンギョハナダイ、クロホシイシモチ、ネンブツダイなどがウロウロしている。先月大瀬崎で見たようなミノウミウシのなかまを見つけた。吉野雄輔さんの「ダイバーのための海底観察図鑑」p.57に載っている「ミノウミウシの1種」と同種と思われる。益田一等編の「フィールド図鑑海岸動物」p.225真ん中右の「ウミウシの仲間」も同種と思われる。ミノは白っぽく、先に白い球がついている感じ。ミノの茎?の部分は透明で、オレンジから薄茶色の芯が通っている奴だ。図鑑の本や立ち読み、およびインターネット検索結果では、ガーベラミノウミウシという和名であるようだ。砂地の上をショートカットで飛行し(透視度が良いとこれが答えられない位、気持ち良い)1.5番の辺りに戻り、カメ岩の長く住んでいるというベニイザリウオを見てからオクリダシの入り江に入り、タツノオトシゴを確認してからエグジットした。

昼食をはさみ、2時間24分後の

2本目 (#332)

ポイント名: 1.5番の根

陸上の気温:15℃、水面14℃、水中14℃、曇り。

透視度:10m、透明度:15m

最大水深:26.8m、滞底時間:61分

 1本目に深く行ったので、浅くということで1.5番のイザリウオ探しに出かけた。1月に見た黒いイロイザリウオは1番に行く手前の砂が入り込んだ所の数m上の岩の所にいた。余り移動していない。1番の先端でマクロ生物探しをするが、特筆すべき物はいない。クエ穴順番待ちの時に手前の穴のなかでオトヒメエビを見た。クエ穴にはまだクエが居座っている。ライトを持って行かなかったので、また巨大クロアナゴは見損なった。その後、クマノミの岩から1.5方面辺りを詳細に探したが、イザリウオはオレンジのベニイザリが1匹いたのみ。だが、みんなそれぞれ黙々とマクロ生物を飽きもせず見ている(探している)。人のことは言えないが、「みんなこういうのが好きなんだなあ!」という感想を持った(ちなみに、今回同行者は、インストラクター1名、DM3名という構成)。魚は、カマスベラ、ムスメベラ、チョウチョウウオ(まだがんばっていたのか!お前は!!という感じ)が印象に残った。1番の根の南側の亀裂でアミメハギ、キンチャクダイ、サラサエビ、ウツボなどを見て、オクリダシの入り江へ。昔、はまってたイバラカンザシがパラパラいる。ギンポ岩でトウシマコケギンポを見て、ウミウシの仲間(手持ちの図鑑では種の同定できず)を見て(惜しくもフィルムアウト)寒さとエアが無くなってきたため、エグジットした。

利用ダイビングサービス:伊豆海洋公園ダイビングセンター

         〒413-02 伊東市富戸841-1

         電話:0557-51-1129


02/26/00: 大瀬崎2ビーチ日帰りダイビングの報告

 箱根越えのルートもちらりと脳裏に浮かんだが、この時期、アイスバーンの恐れもあり、安全策で東名を利用することにした。沼津市内も特に混雑も無く結構早く、現地に到着した。さすがにこの時期、まだ9時前。夏の海岸からは想像できないくらいダイバーがいない。今回は、車2台に分乗して総勢5名。このくらいの人数だとコントロールも楽だ。

1本目 (#329):

ポイント名: 湾内

陸上の気温:3℃、水面13℃、水中13℃、曇り。

透視度:10m、透明度:15m

最大水深:25.4m、滞底時間:38分

 小潮。風なし。寒い。エントリーして間もなくヤリイカの子供が水面下で群れている。もう2cm位に育っていた。水面移動で岩と砂の境付近まで行ってから潜行。水中オブジェを辿ろうというより、砂地の生物探しを心がけた。寒い。魚がいない。見かけたのは、オオスジイシモチ、トラギス、コウライトラギス、クラカケトラギス、アカエソ、ヒメジ、キタマクラ、オキゴンベ、カミナリベラ、ササノハベラ、ウツボなど。砂地にはいつものイトヨリダイがパラパラ。大瀬館の方向へ戻ろうかと当初考えていたが、あまりにも魚がいないので漁礁経由でマンボウ前まで行くことにした。特筆すべき魚は、30cm位のオオモンハタ。初めて見た。あとは羽根?を広げて悠々と泳いでいたハチ。ナイトダイビングではお馴染みだが、昼間に出るとは、相当暗い。そういえばウミエラ、ウミサボテンも出てきている。漁礁ではオキゴンベ、キンセンイシモチ、キンギョハナダイ、キンチャクダイの幼魚などを見て、マンボウ前の階段の所からエグジットした。水深1m足らずの所では、イトマキヒトデがいっぱいいた。何だか久しぶりに見た気がする

2時間34分後の2本目 (#330)

ポイント名: 門下

陸上の気温:3℃、水面14℃、水中13℃、曇り、穏やか。

透視度:15m、透明度:15m

最大水深:26.6m、滞底時間:36分

 今回の呼び物、クダゴンベは、門下から真っ直ぐ沖に進み、-28mの大きな紫色のウミウチワから上がった-23m付近のムチヤギの上にいる、という情報であったので、まず、28mの紫ウミウチワを確認してから少しばかりクロホシイシモチ混じりのネンブツダイの大群やサクラダイ混じりのキンギョハナダイ、コガネスズメダイなどを見てから、23mラインを探し始めた。ミノウミウシのなかま(6cm位のガーベラミノウミウシ:3/25追記)を発見した時は、半ばクダゴンベはあきらめていたので、このウミウシにフィルムを費やした。しかし、その近くにあった肌色のウミウチワの上に乗っている5cm位のクダゴンベを発見したのはそれから1分と経たなかった頃である。他のパーティーの2人組が近くをうろついていたので、彼らにクダゴンベを逃がされないようにシカトを決め込んだ。運良く、ターゲットの上を泳ぎ超えて行ってくれたのでおもむろに撮影モードに入った。その場をキープしつつ、他のメンバーにハンドアクションで知らせて、クダゴンベをみんなで堪能した。ホンソメワケベラにクリーニングされているキタマクラなどを見ながら水深を上げはじめた。ゴロタに来てからはじっくり探しモードで見て回った。ヒメギンポのオスが婚姻色になっていて、頭と尻尾の濃い紫色とボディーのヤマブキ色とのコントラストが美しかった。その他見た魚は、イシダイ、オトメベラ、ササノハベラ、カミナリベラ、スズメダイ、マツバスズメダイ、タカノハダイ、オオスジイシモチ、ニジギンポ等。マツカサウオもいたようだ。 

利用ダイビングサービス:大瀬館マリンサービス

         〒410-0244 沼津市西浦大瀬325-1

         電話:0559-42-2725

タンク1本\2000、チャージ1本\1200、(税別)

施設使用料\1000(税別)、入海料\340(税込み)、以上合計\4750(税込み) 


1/29/00: 伊豆海洋公園初潜りの報告

 1月も最終土曜日となり、初潜りとかいう正月気分はもうとっくに無い単なる冬の海行きという感じであった。伊東の先、川奈のあたりで国道をそれてわき道を行ったが、沿道には雪があって、外気温の低いことに気付く。

1本目 (#327):

ポイント名: 1番の根、1.5番から転石、オクリダシの入り江コース

陸上の気温:7℃、水面15℃、水中15℃、曇り時々晴れ。

透視度:12m、透明度:22m

最大水深:28.5m、潜水時間:47分

 浅場が結構きれい。ミギマキ、タカノハダイ、などうろうろしている。秋まではいっぱい群れていたソラスズメダイが影も形もない。1番寄りに沖に出て、砂地に降りた。砂地にはホウボウがいた。私は遠目にアカエソだと思い込み近くに見に行かなかった。そのかわりウメイロの若魚数匹に出会った。

1番のカメ岩の先にいるらしいピカチュウウミウシは発見できず。深いので長居はしない。ユウダチタカノハを見る。まわり込んでクエ穴をのぞきに行こうとしたが、混雑している。待っていたら近くのウミトサカ上でテンロクケボリガイ*発見。順番待ちでクエ穴をのぞくと、えらくデカイクエが入っている。1mはゆうに超えている。その奥にいるという大アナゴはクエの影で見えなかった。あとは穴の中にはオオスジイシモチしか確認できなかった。

小さい方のカメ岩にベニイザリを見て、そこから7-8m先のカイメンにいるという事前情報を元にしてクマドリイザリウオを探した。情報からは少し離れた所で体長3cmくらいの超かわいいのが発見されたが、岩の位置の関係で、顔がカメラで撮れない。アルビノ(白化固体)のアオヤガラを初めて見た。普通のアオヤガラとのツーショットを撮った。クマノミ+ミツホシクロスズメダイの岩を見て、1番を乗り越え、オクリダシの入り江に入った。トウシマコケギンポ団地を見て、エグジットした。


<豆知識>*テンロクケボリガイ:ウミウサギガイ科。私の大好きなタカラガイ科の近似科と考えられている。白っぽい地に黄色〜褐色(個体差大)の3対の斑点があり(貝が元気な時は外套膜で覆われているので見えないが)テンロクの名前がある。


1時間49分後の2本目 (#328)

ポイント名: 2番の根〜オクリダシ

陸上の気温:7℃、水面15℃、水中15℃、曇り時々晴れ。

透視度:12m、透明度:22m

最大水深:24.1m、潜水時間:56分

 昼食をはさんで2本目。少しうねりが出てきた。1番の上まで水面移動をしてから潜降。オオモンイザリウオ探しをしばしやるものの、発見できず、シラコダイの群れを突き進んで2番を目指した。レンテンヤッコ、ルリハタなど見ながら先端に進み、キンギョハナダイの群れ、キンチャクダイ、コガネスズメダイ等を見る。中層を泳いで砂地を横切り、岩礁に着くと、黄色いイロイザリがいた。もう一度さっきのクマドリイザリウオ(今度は写真の撮れる位置に移動していた)を見て、黄色いカマスベラと普通のカマスベラを見て1番に帰った。付け根を越え、黒いベニイザリウオを見てオクリダシの入り江に向かった。初めて見るタツノオトシゴに感動するも、水路からの水で底ゆれが大きく、写真は撮れない。メジナ混じりのニザダイの群れ、大きなメバルなど見ながらエグジットポイントに戻った。

利用ダイビングサービス:伊豆海洋公園ダイビングセンター

         〒413-02 伊東市富戸841-1

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