12/22(Sat.)伊豆海洋公園ダイビングの報告

 11月に大瀬崎で超透視度の海に出会ってしまってから後に風向きが変わり、西よりの風の日が増えるようになった。そんな時ダイブドリームのサイトでのIOP情報を見ると何と25-30mという透視度情報が載っており、これは行くしかないと、日程調整に入った。潜り納めもしたかった。だが、町田ばら会の「バラ作り教室」やオールドローズとつるばらのクラブの創立15周年記念全国集会の準備から開催へと忙しい日々が続き、また子供のピアノ発表会もあることから22日で決定となった。前の週は毎日ダイブドリーム及びIOPの海洋状況をチェックしていたがどんどん透視度は悪くなり、10-20mという表現まで来た。IOPであることを考えるとこんなもんだな、という感じなのだが、20mの海洋公園も見てみたいなあという気持ちもくすぶる。記録を見返してみると何と前回は2003年の初潜り。なので、約5年振りとなる。色々と変わったのだろうなあと思いながら、曇りの朝に出発した。
 受付の事務所の場所が変更になり、経営も変わっていたらしい。2004年11月からはオメガプロジェクト・ホールディングス株式会社の子会社である株式会社サボテンパークアンドリゾートが経営受託している。1964年に現在の伊豆海洋公園をスタートさせ1974年には株式会社益田海洋プロダクションを設立した益田一氏が2005年12月8日に逝去された(享年84歳)とのこと。その昔ニコノス一刀流として水中写真講座を聞きに行ったことを思い出す。合掌。これらのことを全く知らなかった。 エントリー、エグジットのロープもしっかり張られているし、エントリー口付近にはお湯のオケもある。昔、冬の富戸では名物だった温泉丸がIOPでは機材洗い場の奥に温水ジャグジーとしてどーんとできていた。富戸の人気が下がり、IOPに人が押し寄せてエントリーには長蛇の列が出来ると聞いていたが、さすがに冬なのと3連休の初日ということからか、待たされずにエントリーできたのは良かった。潜水注意。無理をせずオクリダシの入江を利用くださいという代表者宛のチラシも受付時に配っており、無骨な海洋公園という印象が変わってきたのかとも思う。中潮。

1本目 (#388)

ポイント名: 2番の根

陸上の気温:10℃、水面18℃、水中17℃、曇り。

透視度:18m、透明度:最大水深以上

最大水深:22.4m、滞底時間:35分

 カケアガリの近くは10m強の透視度しかないが沖に行くほど視界は開けてきた。5年ぶりということで、やっぱり2番の様子を見に行きたかった。長居をするつもりもなかったので、ソフトコーラルが元気なのを見て、ルリハタも見て安心してから引き返した。2番の根の付け根付近にはシラコダイが大きな群れを作っていた。アオヤガラ、イラ、ブダイ、ミギマキ、タカノハダイなどを見ながら1番に引き返す。キンギョハナダイと同じくらいのサイズのイサキがかわいかった。経由地点として重宝していたクマノミ城が無くなっていた。イソギンチャクが剥がれてしまっていた。カメ岩は健在。クエ穴付近をウミウシ探しをして1匹コイボウミウシを発見。クマノミはカケアガリの所にチビがいた。果たして越冬できるか?その他、ウツボ、アオリイカ、アジの群れ、イシダイ、キンチャクダイ、ネンブツダイなどがいた。
 休憩場所も以前はベンチしかなく、場所取りが熾烈だったが、今はベンチの数も増え、また暖房の効いた部屋まであり、随分変わったものだと思った。事務所にはポットのお湯と電子レンジも置いてあった。カップラーメンまで売っている。 風が少し出てきた感じがしたが、特に波が高くなることもなく、IOPとしては普通の感じのエントリーポイントであった。しかし、ちゃんとしたロープのおかげで、転んでいるダイバーは見かけなかった。機材洗い場にはカメラ専用桶もあり、そこにはフックが取り付けられており、1台1台が引っ掛けられるように配慮されている。

1時間50分後の

2本目 (#389)

ポイント名: クエ穴付近

陸上の気温:10℃、水面18℃、水中17℃、曇り。

透視度:15m、透明度:最大水深以上

最大水深:25.9m、滞底時間:38分

 2本目は久しぶりに会ったTさんにクマドリカエルアンコウやイロカエルアンコウの場所を教わり、それらを探しにクエ穴周辺を攻めてみた。自力でキイロイボウミウシ1匹を見つけただけで後は分からずにいたら、Tさんが実際に居る場所を指示してくださり、イロカエルアンコウ2匹を見ることができた。帰りは1番の大きなカメ岩の周りをマクロ生物探しをして、きれいなかキンギョハナダイのオスとかルリハタとかを見ながら砂地との境界をカミソリウオ探しで帰ってきたが、本日カミソリウオを見た人はいないとのこと。ちらっと沖のクリスマス〒ポストを眺めて戻ってきた。その他、ミノカサゴ、マダイなどがいた。事前生物情報に載っていたウデフリツノザヤウミウシ、クマドリカエルアンコウ、タテジマヤッコ、カミソリウオなどは見られなかった。
 今回は、寒かったのでフードをかぶってみた。フードを着用したのにマスクストラップを緩めるのを忘れた。少しきつかったものの、海水がマスクからじゃぼじゃぼ浸入するということがなくなり、マスクストラップを調整することで浸水防止が可能であるという結論に達した。必ずしも新しいマスクを買う必要性が取り敢えず無くなったと言える。

 
コイボウミウシ キイロイボウミウシ イロカエルアンコウ

利用ダイビングサービス:伊豆海洋公園ダイビングセンター

         〒413-0231 伊東市富戸841-1

         電話:0557-51-1129

タンク¥2100×2、一般入園料¥1050、P城ヶ崎みはらしガーデン\500


11/11(Sun.)西伊豆大瀬崎ダイビングの報告

 ログブックを読み返してみるとセルフダイビング(昔の呼び名ではプライベートダイビング)は4年振りである。大瀬崎には4年振りに来たことになる。そんなに来てなかったのかなあというのが正直な印象だが、Fujimiの建物が新しくなっていたのは変化点だった。イザリウオのことをカエルアンコウと呼ぶようになっていたりとか、タンクレンタルの予約をしようとしたら経験本数を聞かれ、30本以下の方にはレンタルしない方針だとか(これではCカードの意味自体なくなる気がするが、事故との兼ね合いで止む無しということなのか)、カメラ機材はニコノスの姿は無く、コンパクトデジカメ+ハウジングが主流になっていたりとか...浦島太郎めいた気分を味わいながら湾内のビーチに陣取った。曇り〜快晴。大潮。

1本目 (#386)

ポイント名: 湾内

陸上の気温:23℃、水面21℃、水中21℃、曇り〜晴れ。

透視度:15m、透明度:最大水深以上

最大水深:24.5m、滞底時間:35分

 とにかく久しぶりの大瀬崎なので、のんびり行くことを確認して、標的も決めず出たとこ勝負とした。まずはクマのプーさんに行き、何かいないか探す。マスクが無くなり、代わりに右手にフォークを持っていた。そのまま沖に出てゆっくり砂地の生物を見ていく。ハナハゼがきれいだったのでシャッターを押してみる。近づき過ぎるとダテハゼの穴に逃げ込んだ。ネジリンボウではなくただのダテハゼ。ヒメジやヨメヒメジ、トラギスなど懐かしい面々が居る。コロダイも親、幼魚共に見れた。それにしても透視度が半端じゃなく良い。湾内の砂地はグレイのイメージだったがこの日はブルーがかっている。というのも、水深20mからでも水面のキラキラが良く見えた。水温も高いし気持ちいい。砂地の生物としてトゲカナガシラやヨメゴチのオスも見つけてシャッター押してみた。ロープに付着したソフトコーラルに小魚が付いていた。大人になりたてのキンチャクダイなどがいた。ワラサの群れが少し遠くを通り過ぎた。湾内で回遊魚を見たのはもしかしたら初のことかも知れない。六連タイヤとプーさんが一度に見渡せてしまう透視度に感動しながら岩場に立ち寄ってみると、アカカマスの群れにマアジが混ざる一群が居た。ここでアカカマスに会えるとは思っていなかった。メバル、オオスジイシモチ、キンセンイシモチに混ざってツノダシ、チョウチョウウオもいた。死滅...ならぬ季節回遊魚である。岩場を後にするとメジナの群れやボラがいたりした。のんびり来た方角へ進路を取り、大瀬館の前でエグジットした。

       
ハナハゼとダテハゼ ダテハゼ トゲカナガシラ
コロダイ(yg) アカカマス ツノダシ
ヨメゴチのオス メジナ

1時間52分後の

2本目 (#387)

ポイント名: 一本松

陸上の気温:23℃、水面21℃、水中20℃、晴れ〜快晴。

透視度:20m、透明度:最大水深以上

最大水深:28.2m、滞底時間:37分

 天気予報が完全に外れたかのような快晴になってきた。他のダイバーたちも口々に今日はきれいだとか水がいい!との話題で持ちきり、昨日よりもきれいとのこと。一番いい日に来た可能性が高く、嬉しい。湾内が良すぎたので気になり、弁当を食べた後、外海を見に行ってみた。随分底の色が見えるのでこちらも透視度は期待できるのではないかと思った。ピカチュウ(ウデフリツノザヤウミウシ)出現の情報もあったが、あまり期待してもしょうがない。今回はとてもリラックスした雰囲気でいい気分を味わっているのでここでも欲張った計画は立てず、一本松から入り、沖へ向かってウチカラマツ林を見たら長居をせずに引き返してカケアガリでのんびりピカチュウでも探しながら過ごすというパターンとした。
 いくつかのパーティーが待ち行列を作っていたので、脇から追い越してエントリーした。ゴロタではミノカサゴの幼魚が居た。ヒレも長くて美しい。カワハギやクサフグ、ウミスズメなどを見ながら沖へ進んだ。さすがにもうイサキ、タカベの群れはいないが、スズメダイは群れていた。岩肌にピカチューが居ないかと探すが、見つからない。岩の傍にチャイロキヌタの死貝が落ちているのを発見、キープ。チャイロキヌタは打ち上げ物しか持ってなかったので嬉しい。衝突で出来たような傷があるものの、光沢は保っておりきれい。少し砂地を沖に向かって進むと直ぐに岩が見え始めてきた。すごい透視度だ。一番岸よりの岩から水深30m超の海底まできれいに見渡せる。透視度で20mは見えている!もちろん最大水深の場所から水面を眺めて太陽のキラキラが確認できた。ムチカラマツ林も全部見える。ムチカラマツエビがいないか少し探してみたが見つかりはしなかった。キンギョハナダイが少しいる。クマノミも一匹いた。サクラダイは少ない。コガネスズメダイは幼魚が色も濃くてかわいい。タキゲンロクダイがやはり深い所にいた。眼点模様のはっきりした幼魚であった。水深が深いので長居はせずにカケアガリまで戻って予定通りのんびり過ごした。サラサエビやカミナリベラ、イシダイ、ウツボ、ソラスズメダイ、シリキルリスズメ、種名不明のハゼも何種類かいた。水面近くではアオリイカもいた。流れもうねりもなくてとても快適だった。

   
ミノカサゴ ニジギンポ サビハゼ
タキゲンロクダイ(yg) アオリイカ

利用ダイビングサービス:大瀬館マリンサービス

         〒410-0244 沼津市西浦大瀬325-1

         電話:055-942-2725

タンク¥2100、チャージ\1260、潜水券\340、施設使用料¥1050


08/27(Mon.)西伊豆浮島ダイビングの報告

 夏休みの家族旅行で訪れた浮島。風はなく穏やか。ダイビングをやることが前々から分かっていたのにレギュレーターオーバーホールに出しておらず、レンタルする。BCも袋からのエア漏れひどく、修理間に合わずにこちらもレンタルする。晴れ。大潮。

1本目 (#384)

ポイント名: フト根中離れ(ボートダイビング)

陸上の気温:31℃、水面25℃、水中21℃、晴れ。

透視度:10m、透明度:20m

最大水深:23.3m、滞底時間:35分

 何と前回のダイビングから3年10ヶ月も経ってしまって完全なるブランクダイバー。ビーチから海水浴客用の遊泳ブイを避けてボートまで水面移動。ハシゴを登ってそのまま数分腰掛けているとポイントのブイに到着。アンカーロープを伝わって潜行。この時かなりドキドキだったが海底集合地点に着くころには平常心を取り戻した。ソフトコーラルがすごく綺麗と言われていたが、それ程特筆する程ではない。でもビーチから近い割には良いポイント。ムチカラマツもいっぱい。ミドリイシにはお決まりのイバラカンザシの地味な色合いのが数個体いた。少し東のクレバスの所に予告通り1m超級のクエがはじめは横たわっていた。目が合うとゆっくりと深みに移動して行った。その後北へ進路を取ると。スズメダイ、ネンブツダイの大群の中にキンギョハナダイ、サクラダイが混ざる。更に進むとクチジロのイシダイやマダイ、巨大ハマフエフキ、アオブダイが次々と現れる。しかしこれらがどうでも良くなる位のイサキの大群とそれを追うワラサ3匹、その横からタカベ、ムツの群れが流れ込んでくる。アジの群れも個体が大きい。そう言えばウツボも居た。陸上のデジカメの感覚でバシバシシャッターを切ったもんだからフィルムはすぐに全部撮り切ってしまった。

50分後の

2本目 (#385)

ポイント名: ビーチ

陸上の気温:31℃、水面25℃、水中25℃、晴れ。

透視度:8m、透明度:最大水深以上

最大水深:8.8m、滞底時間:38分

 子供たちがやりたいという体験ダイビングに付き添いで潜る。子供たちのプールワークの間に父はボートでファンダイブ。戻ってきて少し休んでからいざ海へ。ひざまで海に入ったらフィンをはき、マスクを着けて、そのままレギュレータをくわえて徐々に沖に行く。砂地にはガイドラインがあって、そのラインに付着しているアオリイカの卵とアオリイカの赤ちゃんを見る。タツノイトコもいた。砂地に差し棒が埋めてあって、それを引き抜くとハナアナゴが出現するというショーも見せてもらった。水中記念写真を撮ってもらい帰路へ。娘は耳が抜けなかったと言うが8mの水深にいたし、でも痛かったのは事実らしい。一度浮き上がってしまってからはもう耳が抜けなかったようで、息子も残圧50を見た途端にビビッてこわばり浮上してしまったため、そこでお終い。水面移動で引き返した。待っていた家内と家族写真を撮ってもらって「8月のお客様」のホームページに載せてもらった。

利用ダイビングサービス:サンセットリゾートダイブセンター

         〒410-3514 賀茂郡西伊豆町仁科浮島2223-3

         電話:0558-53-2004

1ボートダイビング¥7825(漁業協力費、タンク代、ガイド料、ボート代、ウエイト料)、施設使用料¥1050はホテル宿泊のためNC。レンタル機材(レギュレータ+BC:\2100 each)

体験ダイビング同行費用\4410(漁業協力費、タンク代、ガイド料)ちなみに体験ダイビングは全て込みで\12600