数日前から静岡県伊豆地方は強風波浪注意報が出ていた。「水面移動で行くIOPのブリマチと2番の根」でに集まった4名だったが、ダメな場合に備えて「蓮着寺脇駐車場の入り口付近路上」を待ち合わせ場所に設定した。行きに富戸の脇の浜が大荒れなのを見て来たのでIOPのclosedも納得(入れなくはない感じだが、水面移動ができる状態にはなかった)。早速、八幡野に変更した。八幡野は向きが違うので、全く穏やかだった。しかし、IOP流れのためか、相当混雑した。
1本目 (#300)
ポイント名: ビーチあじ根コース
陸上の気温: 10℃、水面17℃、水中17℃、ずーっと雨だが風はなかった、穏やか。
透視度: 15m、透明度:20m
最大水深: 21.7m、滞底時間: 44分
思ったより、あじ根とその沖はぬけていてきれいだった。死滅回遊魚もまだまだいる。ツノダシ、チョウチョウウオが晩秋を感じさせてくれる。ガイドロープ沿いに穴のある岩まで行き、そこで南に進路を変えてあじ根に行くという、お決まりのコースをのんびり進んだ。穴のある岩付近にはアオリイカ、アカカマスが割りに群れていた。シラコダイ、メジナ、ニザダイ、キュウセン、カミナリベラは常連。なぜかネンブツダイは見かけない。テンジクダイ科はオオスジイシモチが単独で何匹かいた。あじ根付近も常連が多く、ミギマキ、タカノハダイ、イラ、ブダイ、キンチャクダイ、キンギョハナダイ、ウツボ等がいた。鉄則に従い、残圧80で帰り始め、少し砂地側を戻ってきた。エントリーポイントが混んでいて、コンクリートのスロープはダイバーでいっぱいだったので、じゃりからエグジットした。IOPよりは遥かに楽である。
1時間29分後の2本目 (#301)
ポイント名: ビーチあじ根〜ミドリイシの岩コース
陸上の気温: 10℃、水面17℃、水中17℃、雨、穏やか。
透視度: 15m、透明度:20m
最大水深: 15.2m、滞底時間: 40分
今度はあじ根からミドリイシの岩の方に行くことにした。魚で、1本目に見なかった種類は、トラウツボ、ミツボシクロスズメがあじ根、オジサン、アオヤガラがミドリイシの岩付近にいた。キンチャクダイの幼魚で、まだ青色の縦筋の入ってない黒と黄色だけのtwo-toneカラーのがいた。幼魚と言えばシラコダイの幼魚のまだ黒い斑点が残っているのも成魚と一緒にいるところを見た。
透視度が良かったこともあるが、ダイバーの数が多いので、ナビはとても楽だった。泡の
出ている方向を目指せば良いのだから。というのは半分本当。ナビは2本とも完璧だったが、ガイドとしては、何も見せ場が作れなかった。ベニイザリウオでもいればなあと思った。イタチウオのしっぽだけを見せてもなあと、穴は結構チェックしたが、人気者は見つけられなか
った。でも、2人は八幡野初めてだったので、それなりに喜んでもらえてよかった。透視度も良く、透明度も20mあり、あじ根の底辺りから水面が見えた。2本共のんびりとビーチを回って来たという感じ。外の雨にもかかわらず気持ちの良い300,301本目となった。
東京のショップのツアー数軒来てたが、何だか、ガンガン泳いでコースを消化するだけのようなガイド(単にナビ要員!!=今回は私もだ)が散見された。皆様お疲れ様という感じ。我々がじっくり回っているのに、横から攻めて来ないで欲しかった。
利用サービス:八幡野ダイビングセンター
静岡県伊東市八幡野826
0557-53-3711
タンク:@¥2000×2、利用料:¥1000、駐車料金:¥500、ドリンク(コーヒー、ジュース等が選べる、もちろんオプションだが、安いので特筆):¥150 [全て税抜き]
川奈は海女の小屋に行ったことしかなかった。最近オープン(去年くらいですか?)したらしい。タナベシャチブリで一躍有名になったという印象がある。秋から冬にかけてビーチにでるらしいという噂を聞いていた。だから、やはりビーチは外せないポイントであった。天気も上々。このところダイビング直前の天気が悪くてやきもきしていたが、今回は気圧配置も抜群。心配はなかった。ということで、川奈でも(おっと失礼)結構な人出である。港の駐車場はダイバーの車で10時頃には満車となった。こういう日の富戸はすごいことになっているのだろうなあと、昨年の様子を思い出した。
1本目 (#298)
ポイント名: 馬の背#4
陸上の気温: 22℃、水面19℃、水中19℃、晴れ、穏やか。
透視度: 14m、透明度:23m
最大水深: 22.7m、滞底時間: 41分
今シーズン初のドライスーツである。ボートのポイント。馬の背の名の通り、20m長くらいの根が何枚かある。番号はブイの番号である。ブイロープ沿いに潜行し、海底からボートの底が見えた時は、透明度の良さに感動。魚の多さに、これぞ伊豆のベストシーズンと思わせる死滅回遊魚の数々。ヨスジフエダイ、コロダイ(成魚:伊豆で成魚は初めて見た)、タコベラ、チョウチョウウオ、ツノダシを始めに、伊豆の秋の風物であるスズメダイ+ソラスズメダイ+キンギョハナダイのカラフルトリオ。そして常連のコガネスズメダイ、ネンブツダイ、クロホシイシモチ、オオスジイシモチ、ササノハベラ、イトヒキベラ、ニシキベラ、イセエビ、オトヒメエビ等数が多い。ノコギリヨウジ、ウツボ、カサゴ、オニカサゴ、メバル、タカノハダイ、ミギマキもいた。レンテンヤッコ、ツムブリ、カンパチも出たらしい。エグジット直前に、鰯の群れに飛び込んできた40cm級のカツオ(だと思う)が見られた。
2時間13分後の2本目 (#299)
ポイント名: ビーチ
陸上の気温: 22℃、水面19℃、水中19℃、晴れ、穏やか。
透視度: 6m、透明度:12m
最大水深: 11.1m、滞底時間: 40分
いよいよタナベシャチブリが出るかもしれないビーチである。砂地とゴロタの境に沿って沖に行ったが、なぜか12m以深が濁っている。見たのは、アカカマス、4cm位のキンチャクダイの幼魚、インドヒメジ(初顔合わせ)、ミツホシクロスズメ、ニジギンポ、ブダイ、トラギス、アイゴ。しばしば岩の穴とかに隠れていないかとタナベシャチブリを探したが、ついに出現しなかった。
利用サービス:川奈ダイビングサービス(漁協川奈支所直営)
静岡県伊東市川奈699-2
0557-45-5608
1ボート:¥2500、タンク:@¥2000×2、施設使用料:¥1500 (税込み総額¥8400)、駐車場無料、(弁当持参)
秋雨前線によるぐずついた天気と週間予報による曇り時々雨を見事に前日から吹き飛ばし、とても10月とは思えない陽気になった。道路も混雑、渋滞の無い快適ドライブが楽しめた。東名沼津インターから国道1号線に入り、三島で国道136号線(修善寺方面)へ入り、修善寺を経て、136号線と414号線の分岐を土肥方面へ折れ(136号線)、伊豆中央道、修善寺道路、西伊豆バイパスを経由。更に土肥で136号線を松崎方面へ南下し、宇久須を過ぎて、新安良里トンネルから一つ目の信号を右折すると、田子港方面に着く。9:30集合だが、9時前に到着。
フリッパーダイビングサービスは、港に着けば分かるとの事であったが、漁協の前にプラスティック製のテーブルと椅子がいくつか置いてあり、椅子の背もたれに「フリッパーDS」と書いてあるだけだった。看板も何も無い(後でタンク置場に小さな看板もどきを見つけたが...)。たむろしているのもスタッフなのか客なのかよくわからない。おはようございます、って声をかけたら、記帳して下さいと言われたのでスタッフだと判明。全員揃って総勢今回は7人だ。セット料金にガイド料も入っている。スタッフ2名と他のパーティー2名の総勢11名が同じ船に乗った。自己紹介くらいしてくれないと、スタッフだか客だかわからないよー、もう一人のスタッフ君!ガイドはブリーフィングするので誰だか分かるのは当然だけど。でも船は良かった。ちょうど真ん中にタンク置場が設けられていて、器材をセットしたタンクは輪ゴムでファーストステージをくくりつける仕組みになっている。輪ゴムを外すと、座った状態でタンクを背負えるようになっていて楽である。
1本目 (#296)
ポイント名: 沖根
陸上の気温: 26℃、水面23℃、水中20℃、晴れ、穏やか。
透視度: 8-12m、透明度:15m
最大水深: 27.8m、滞底時間: 32分
初めての田子である。結構ダイナミックな根が切り立っている。根頭で10mの所にブイのロープが付いている。潜行してブイロープ下で集合した。水はあまり抜けていない。集合場所では、ミゾレチョウチョウウオとチョウチョウウオが出迎えてくれた。キイロハギもいた。
沖縄でミゾレを見ても見えていないかのような扱いになるのに、ここ伊豆では、「おー」といった感じである。キビナゴの群れがすごい。70cm級のマダイ2匹が悠々とキビナゴの群れの中にいる。ワラサも3匹、ヒラマサも80cm級のが1匹来た。ソフトコーラルがすごく元気である。びっしりだ。紫の濃い色の初めて見る物もあった。中にはミツホシクロスズメが入っていた。スズメダイ、ネンブツダイ、ニザダイが群れている。他に多かったのは、大きいクマノミ、キンギョハナダイ、サクラダイ。おなじみ、ブダイ、キンチャクダイ、イシダイも見かけた。久しぶりにハマフエフキにお目にかかった。何年ぶりだろうか?エグジット寸前に固まってはいなかったがウメイロが10匹位の群れになって流れて行った。明らかに体型がウメイロだったが色が何だか薄い感じがした。一応写真が上がってきたら写真判定を行なうことにする。
2時間48分後の2本目 (#297)
ポイント名: ハイアワセ(杯合わせ)
陸上の気温: 25℃、水面23℃、水中20℃、晴れ、穏やか。
透視度: 8-10m、透明度:12m
最大水深: 29.8m、滞底時間: 35分
テングダイが出るという前評判は全く裏切られてしまった。沖根に比べて魚が少ない。いたのはほとんど沖根で見た魚マイナス大物。プラス、イラ、タカノハダイ、ミギマキ、オニカサゴ、アカハタ、オトヒメエビ、ノドグロベラ(だと思うが後日写真鑑定します)。水深20m位くると、かなり暗い。下は比較的きれいで少し寒いが、水面付近が良くない。やはりこのところの雨のせいか?安全停止を5mでやってからエグジット。ここの船、福由丸の梯子は、魚の骨の形みたいになっていて、真ん中に縦に2本パイプ(背骨)があって、それに横向きパイプが溶接してあるので、フィンをはいたまま登れるものだった。両側を引っかける普通の梯子より左右の揺れに対する安定感はイマイチだが、なかなか斬新であった。
港に戻る前にフリッパーのイケス(本業は漁師)の中のカメとネコザメ3匹を見せてもらったがつまらなかった。バックロールエントリーの練習には良かったか?!数分潜っていた人もいた。
利用サービス:フリッパーダイビングサービス
静岡県賀茂郡西伊豆町田子336-1
0558-53-1120
2ボートダイビング、ガイド、ウエイト、昼食(食堂で食べ放題)、町営温泉すべて込みで\13000(tax included)、駐車場無料
一時はどうなることかと思われた台風4号と前線の影響も特には残らず、気持ちの良い朝を迎えた。今日は集合が8:50amJR網代駅前に設定されている。8月は天気が悪かった反動か、あるいはやっぱり9/5ではまだ夏のイメージが強いのか、道の込み具合の予想が悪い方に外れてしまった。先月の井田とその前の安良里くずれのIOPは、出発時刻が今回より早かったのに、それを忘れて出発時刻を遅らせて設定してしまったのだ。8:30頃から網代で待っていた皆さん本当に申し訳ありませんでした、1時間も到着が遅れて。今後重々気を付けますのでお許しを〜。到着が遅れたせいで、ボートを頼んであった時刻にも間に合わなかった。予定を組み直してもらい遅い1本目のスタートとなった。今回は総勢9名のパーティである。ガイドとリーダーを松沢さんにぜーんぶおっかぶせて、自分は今回はカメラのケアに回ってしまった。反省しております。松沢さんごめんなさい。初めて参加された石川さんと鵜澤さんのケアもほとんどできなかった。
石川さん、鵜澤さん、楽しかったですか?特に陸上では何か寂しさ/つまらなさを感じたのではないでしょうか、つい私も顔見知りの方としゃべり過ぎて、初めてのお二人とちゃんと話をする機会を失ってしまいました。全ては遅刻してきたことから反省が始まります。
網代といえば網代漁港から漁船で行くイメージしかなかった。この場合、インターバルを漁港で過ごすことになるのだ。だから、「網代=魚臭い」という印象は今回崩れた。今回利用した網代エアーサービス川忠は小山臨海公園の中にあるのだ。網代港よりも北で、地理的には南熱海という感じ。
1本目 (#294)
ポイント名:魚礁
陸上の気温: 24℃、水面24℃、水中24℃、薄曇り、穏やか。
透視度: 8m(水深0-5mまでは味噌汁)、透明度:不明
最大水深: 24.2m、滞底時間: 36分
噂によるとIOPは今日はクローズらしい。ここは穏やかでラッキーである。ずいぶんと久しぶりの網代である(7年振り)。ここはブイが打ってあるので、漁船(失礼、ボート)はロープを引っかけて固定するのだ。海底を毎回荒らすアンカリングに比べて遥かに賢い方法である。ポイントの山立ても必要ない。大体の場所が分かっていれば船を着けられる。
船の先端のアンカーロープに集合した。バックロールエントリで着水した時、ヤバイと思った。味噌汁なのだ。松沢さんは大変だあと思いながら集合すると、やはり当然だがバディーは離れるなという指示と、はぐれたときの指示を飛ばしている。下が抜けているといいなあと思いながら、ガイドロープを伝わって潜行。水深5mから下で視界が開けた。ああ良かった。
コンクリートのアングル枠みたいな物にびっしりとソフトコーラルが付いている。ここは水中ブルドーザにやられていない。ビーチダイビングのポイントで今時こんなに健全なソフトコーラルはもう無くなってしまったのかも知れない。寂しい限りである。アングル枠の支柱1本に1匹と言っても過言でない程のイイジマフクロウニがいる。手を付くときに要注意だ。ネンブツダイがものすごい数固まっていて、中にはマウスブリーディングしているオスもいる。オオスジイシモチ、イサキ、コガネスズメダイ、オキゴンベ、スズメダイなどが混ざる。そして上空にはイワシの大群がきらきらしている。ムツの群れもいる。見える距離にはいるもののみんな結構好き勝手に散らばっている。古タイヤのある所には魚は少ない。松沢さんは終始人数を数えて、残圧チェックに回っている。やはり上は濁っているので、みんな揃って浮上。安全停止をしておしまい。
2時間11分後の2本目 (#295)
ポイント名:キッテ根
陸上の気温: 25℃、水面24℃、水中23℃、薄曇り、おだやか。
透視度: 10m(水深0-5mまでは味噌汁)、透明度:不明
最大水深: 25.2m、滞底時間: 34分
初島に向かう海底ケーブルのあるポイントだ。岩の東側がスコーンと切り立っていて、ここに色々なマクロ被写体が隠れている。サラサエビ、ムギワラエビもいいが、オキゴンベやウツボも撮っておこう。メジナも群れていた。カサゴ、カワハギ、ササノハベラ、ルリハタ等を見ながらも、やはり健全なソフトコーラルが美しい。ここのネンブツダイも固まりがすごく大きい。この時期にしては死滅回遊魚が少ない気がする。確認したのはツノダシくらいなものである。台風が来て表層の濁りを持って行き、死滅回遊魚を運んできてくれるのを待つしかないかも知れない。今年は台風が直撃していない。根の回りを回るだけなら魚礁よりも距離は短い。魚礁は範囲が広いのだ。2本目だし余り深い所にも行かず、ふらふら根の回りで遊んだ。やはり5mで安全停止をして浮上した。
利用サービス:網代エアーサービス川忠 0557-67-1669
熱海市網代弘法滝627-204
2 boat diving \9900+tax (施設使用料込み、昼食別、ウエイト別、駐車場無料)
家族旅行で小浜島に行った(8/23-27)。小浜島は沖縄県八重山郡竹富町小浜という地名になっている。那覇から飛行機で約1時間で石垣島に着く。石垣空港からタクシーで数分の所に離島へ渡るための港がある。そこから船で約30分でアクセスできる。川崎(登戸)からだと約9時間の旅である。ヤマハリゾートはいむるぶしがある島だ。西表島からヨナラ水道を挟んだ所にある小さな島と言った方が知らない人には分かりやすいかも。もっと大雑把には台湾の近くなどとも言ったりした。
当初は、マンタが見れる所(但し国内)へ行きたいということで、石垣島行きを計画し始めた。しかし、今回の旅の主目的は家族旅行であり、私以外の家族も楽しめる所でなくてはいけないのだ。安い民宿に泊まり、お父さんだけダイビングに行くのでは到底受け入れられないので、はいむるぶし(高くて「びんぼうダイバー」の行く所ではないことは重々承知していたが、家族が快適に過ごせるため)の提案をして合意を得るに至った。
ダイビングは当初、午前中だけ行って良い、という提案があった。でも、ボートダイビングの場合、1日1本というパターンはむしろ無く、港を出れば2本潜ってまた港に戻るまで帰って来ないというのが普通のパターンであり、仮に午前中だけ1本潜って、昼に港まで送り届けてくれたとして、午前中のみ1本×2日よりも、1日2本終日の方が安いに決まっている。ということで、着いた日にダイビングサービスに連絡して、次の日1日をダイビングデーにしても良いというところで合意を得ていた。1日丸々ダイビングとなると欲張って昼間3本+ナイト(泊りでないとナイトなんて出来ないし、伊豆の泊りはなかなか家族を置いては行けないし)を想定し、その後の2日はビーチでスノーケリングしながらマクロにはまろうか等と考えていた。
出発が近づくにつれて、現実的に考え始めると、ナイトをやるには、家族との夕食の時間を調整しないといけないだろうなあ、とか、子供が小さいので、夕食の時刻を遅らせる訳にもいかないので、もしかしたら家族とは別々に夕食ってことになるかもということに気付いた。これではダイビングに行くという印象を悪くするだけでなく、後々の月一ダイビング行きに悪影響が出てもつまらないと思い、ナイトは止めようと決めた。それから、1日ダイビングに行く場合、いつもの月一ダイビングの様に朝早く出掛けて夜遅く(少なくとも家族の夕食時には帰れない)帰ってくるイメージが強かったらしく、朝食と夕食は一緒に取れないと誤解されていたようだ。9時に迎えに来てもらい、4時半には部屋に戻れることが分かった(私もちゃんとした時刻を事前に確認してはいなかった)時に、朝夕は居るのだと分かった時に、何と2日目も行って良いというありがたく嬉しい判定がくだったのであった。
ダイビングサービスは何処を利用しようか迷っていたので、MLで聞いてみた所、ダイブサイト ノ口(Dive Sight Noguchi:でもパっと見ると「のろ」って読んじゃいませんか)を勧める小浜島大王がいたので、素直に従った。結果的にはこれがとても予想外の嬉しい結果に結びついたのであった。
現地に着く前には月曜日1日3ダイブで予約しておいた。着いたら部屋番号を電話で伝えるように言われていたので、その時2日目(火曜日)も行きたい旨を伝えると、その時に火曜日は前々からお客さんのリクエストで仲の神島に行く予定になっているので、遠いので2ダイブになりますがよろしいですかって言われ、よろしいも何も正に、「リクエストするといいですよ、もしかしたら連れていってくれるかも」というポイントだったので、二つ返事で宜しくお願いしますということで、いよいよ次の朝、八重山初ダイビングを迎えるのであった。
1日目の1本目 (#289)
ポイント名: 西表島大那口
陸上の気温: 32℃、水面29℃、水中27℃、晴れ、凪。
透視度: 15m、透明度:最大水深以上
最大水深: 24.9m、滞底時間: 29分
ドピーカン。日差しがきつい。さすが沖縄である。昨日石垣島から船で渡ってくるときもそうだったが、鏡の様な海水面で、積乱雲が映っている。まず手始めにミノカサゴが最大で33匹目撃されているという岩に行く。ミノカサゴパラダイスである。キンメモドキをかき分けると中にいるわいるわのミノカサゴ。今回の計測では25匹を数えたらしい。他にはオビイシヨウジ、ハダカハオコゼ、ウコンハネガイ、オドリハゼ、インドカイワリ、イソマグロ(グルクンのサイズ)、タカサゴ、アカカマスの群れ。タカサゴの群れは自分とほぼ同じサイズのイソマグロでさえも、現われるやいなや逃げの体勢に入る。DNAにインプットされているのだろう。八重山初ダイブであった。
1日目の2本目 (#290)
ポイント名: 石垣島石崎マンタスクランブル
陸上の気温: 32℃、水面30℃、水中28℃、晴れ、凪。
透視度: 12-17m、透明度:最大水深以上
最大水深: 17.8m、滞底時間: 52分
この近辺のダイビングサービスの船が一堂に会したといえば大袈裟か。でもいるわいるわ(マンタじゃないよ)集まっている。昼食時を狙ってエントリーした。ホバリングしてる時には下からマンタにエアを当てない様に、とか追いかけないようにとか注意があったものの、一向にマンタの出る気配が無い。でもここは、チョウチョウウオの種類が多いので、嬉しい。チョウチョウウオの写真を撮っていたら、エントリー後30分以上経った時やっとマンタが現れた。でもホバリングする様子も無く、泳ぎ去ってしまうようだったので、追いかけるなと言われていたが追いかけた。ただ、後ろから追っても写真としてはダメなので、回り込もうと思い、横を岩とかに隠れながら(のつもり、マンタは気付いていただろう)ダッシュをかけ、ほぼ真横まで来た。3m位のマンタだ。
5m位まで接近できただろうか、一生懸命に写真を撮った。その後も次のマンタの出現を待ったが、現われることはなかった。
1日目の3本目(#291)
ポイント名: 石垣島石崎マンタスクランブル
陸上の気温: 32℃、水面30℃、水中28℃、晴れ、凪。
透視度: 12-17m、透明度:最大水深以上
最大水深: 16.9m、滞底時間: 45分
さあ、もう一度マンタにトライである。今度はもっと接近、特にホバリングしてくれるのがベストだ。アミメフエダイ、チョウハン、アケボノチョウチョウウオ、オウギチョウチョウウオ、シチセンチョウチョウウオ、フウライチョウチョウウオ、フエヤッコダイ、メガネゴンベ等は出たものの、結局マンタには会えなかった。今年は少なく、また最近は出が悪いとのことであった。残念だが、先程見れなかった訳ではないので、まあ良しとするしかない。
2日目の1本目(#292)
ポイント名: 西表島落水崎
陸上の気温: 32℃、水面28℃、水中28℃、晴れ、凪。
透視度: 15m、透明度:最大水深以上
最大水深: 21.7m、滞底時間: 41分
今日も晴れ、おだやかだ。カスミチョウチョウウオ、アカモンガラ、ウメイロモドキの多いポイント。サザナミヤッコ、ハタタテハゼ、クロユリハゼ、ツノダシ、ミナミハタタテダイ、トノサマダイ、などにカメラを向けてみた。ああ沖縄という感じのポイントであった。
2日目の2本目(#293)
ポイント名: 仲の神島東の根
陸上の気温: 32℃、水面29℃、水中25℃、晴れ、凪。
透視度: 25m、透明度:最大水深以上
最大水深: 22.1m、滞底時間: 33分
結構流れている。アンカーロープを伝わって鯉のぼりエントリーである。アンカーの先は数mの壁になっていて、そこだけ流れが無い。タテジマキチャクダイがいる。まずここに集合してから、壁を登って棚の上に行き、手で岩やサンゴを引き寄せて前に進んだ。そして、棚が終わり下に切り立っているところで大物ショーを見るのだ。横を向くとエグゾーストティーから海水が入り空気が吸えなくなる。目の前をイソマグロ、1m級のギンガメアジ、大型ツムブリの群れ〜10匹、そして1.5m級のロウニンアジ!40cm以上はあるウメイロモドキ。小型のウメイロモドキは一生懸命泳いでいた。水の流れがゴーゴー聞こえる。スノーケルはブンブン言っている。深場にはヒメテングハギ、テングハギモドキ、ツマリテングハギも群れている。左手でエダサンゴにつかまり、右手でようやくシャッターを切る。ファインダーで構図を決めるなんて余裕は無い。小浜島滞在中のラストダイブであったが、非常に刺激的な1本であった。すごすぎる。
利用サービス: ダイブサイト ノ口
沖縄県八重山郡竹富町小浜1496-18
09808-5-3375
2ボートダイブ w/ウエイト、昼食、はいむるぶしまでの送迎 \11000
3ボートダイブ w/ウエイト、昼食、はいむるぶしまでの送迎 \15000
前前日からの雨で田んぼから泥水が流れ込むと、海は味噌汁どころではなくなるので心配をしていた。4月の真鶴の時もそうだった。しかし、前日のサービスへの海洋状況確認では透明度10-15m水温22-24deg.凪とのこと。十分である。色々代替案を考えたものの当初の予定通り井田に行くことにした。
前日までの雨が嘘のように天気は上々である。西伊豆には読み方が難しい地名が多いのだが、田方郡(たがたぐん)戸田村(へだむら)井田(いた)なんてのも、田方の田が濁らないで、戸田の田が濁って、井田の田が濁らないなんて...んー難しい。ということで私にとって初めてのポイント井田は大瀬崎から更に10分位車で南下した所にあった。着いたの7:20am頃だったので、ダイバーは我々以外誰もいなかった。今回は、8:00amエントリーのモーニングダイブを目指して早起きして来たのだ。人込み(大瀬崎)を避けてのんびりとダイビングしたい!というのが今回の目的。これからの時期そして今日は海の日の3連休初日、大瀬崎が混まないはずがない。
1本目(#287)
ポイント名: 井田ビーチ前
陸上の気温: 28℃、水面24℃、水中22℃、晴れ、凪。
透視度: 15m、透明度:20m
最大水深: 29.9m、滞底時間: 33分
潜水区域の一番西から入り、東の堤防まで行くコースを採った。エントリーは多少ゴロタだが、エグジットが砂になるので楽である。それにエグジットしてからタンクを返しに行くのにも堤防側で上がった方がサービスが近くて良い。
まず、少し右に振りながら砂地まで降りた。途中の感じはまさに大瀬崎の外海と先端を足して2で割った感じ。ムチカラマツも多い。ソラスズメダイが非常に多い。ここの特徴なのか、時期的にそうなのかは不明。でも、チョウチョウウオがいたりするので、確実に死滅回遊魚が入ってきている。ミツボシクロスズメもいた。砂地ではいきなり15cm級の黒のイザリウオが出た。しかし既に水深30mなので、すぐに浅場へ戻りながら岸とほぼ平行に進んだ。アゲンストの流れが少しあるが、ウエイトが1kg重いぐらいの負荷である。大したことはない。ゴロタの間に出たり入ったりのキンチャクダイ、ソラスズメダイ、ニシキベラ、その辺を漂うネンブツダイ、クロホシイシモチ、キンセンイシモチ、オオスジイシモチ、群れで通り過ぎるスズメダイ、マツバスズメダイ、タカベ(小)、アジ(小)、ニザダイ、ポツっと現れるカサゴ、イシダイ、イラ、マダイ(小)、ウツボ、トラウツボ、ヒラメ、ウミヒゴイ、ミノカサゴ、アカハタなどを見ながら堤防付近まで進んで来た。エアは未だ十分にあったのでエグジットする前に浅場でのんびりと過ごした。ハオコゼを発見したり、ソラスズメダイやキイロハギの幼魚、数匹のアイゴを横目にエグジット。
=============== 休憩 ==================
十分休憩を取っている間に、20人位のショップのワンボックスカーが到着。堤防の方からエントリーして行った。ダイバーは我々3人と単独の人、そしてショップが1軒だけ。この時期こんなに空いていて良いのでしょうか?という感じ。こんなにのんびりできるとは思っていなかった。あとは海水浴客2、3人がスノーケリングしているだけ。静かでいい感じだ。時の流れがゆったりしている。
=========================================
2時間17分後の2本目(#288)
ポイント名: 井田ビーチ前
陸上の気温: 28℃、水面24℃、水中22℃、曇り、凪。
透視度: 13m、透明度:20m
最大水深: 25.5m、滞底時間: 38分
十分休んだ2本目は、もう一度さっきのイザリウオを探してみることにした。しかし1本目にいた場所にはもういなかった。1本目で私のストロボ光を浴びたため、嫌で深い所へ逃げていったのかな。コースは1本目よりも少し沖側、砂地とゴロタの境辺りを進んだ。潜水エリアの丁度真ん中辺りに見られる四角い大きな岩を確認して少しずつ浅瀬に向かった。ムチカラマツにガラスハゼとか着いていないかなと探したが、ガラスハゼは見つからなかった。ゴロタでは臆病でなかなか姿をあらわさないトゲチョウチョウウオの幼魚がかわいかった。
1本目と同様に浅瀬でまたのんびり過ごした。ボラの群れが我々の少し沖を通っていく。砂地からペアのエソが飛び出てきたり、隠れているつもりのヒラメが良い被写体になってくれた。
地形派ダイバーには物足りないかも知れない。うわさ程にはトサカが無い、なくなってきてしまったのだろうか?でも、このシーズンで、こんなにのんびりできる井田はとても好きになった。魚の数も多い気がする。
利用サービス:ダイビングリゾート井田 0558-94-3173
静岡県田方郡戸田村井田207
タンク\2100、チャージ\1575、施設使用料\1050、入海料\350
駐車場\700
前から企画していた安良里トビエイ乱舞ボートダイビングであったが、前日からの大雨を伴う低気圧による非常に強い西風のため、あっさり安良里はclosedとなった。取り敢えず東伊豆ならどこか潜れる所があるだろうということで伊東まで行ってみた。八幡野もボートが出るかどうか分からないというし、せっかく伊東まで来てるのだから熱海まで戻るのもなんだし、ということで海洋公園行きとなった。14Lタンクを借りて2番の根まで行こうということになった。1本目は14Lだが、2本目は普通のアルミ10LならOKということで伊豆海洋公園ダイビングサービスと話がついた。
1本目 (#285):
ポイント名:1番の根→2番の根→砂地の漁礁
陸上の気温: 23℃、水面18℃、水中17℃、薄曇り、西風強い。
透視度: 20m@2番の根先端、透明度:20m
最大水深: 34.9m、滞底時間: 57分
潜水注意である。本当は潜水注意じゃなくてエントリーエグジット注意なんだろうなと思った。エントリーポイントではうねりが結構入っている。沖にもうねりが来ている。低気圧通過で風がグジャグジャになったせいだろう。でも西風ならどんどん治まる方向だ。14Lスティールタンクは重い。もちろんウエイトは1kg減らしたが、ずっしり感がある。いよいよエントリー。サージの割には濁っていない。結構きれいだ。サーモクラインができていて下が抜けているところが結構ある。ルリハタ、シラコダイ、キンチャクダイ、イラ、ブダイ、メバル、タカノハダイ、ミギマキ、メジナ、ニザダイ、クマノミ、ハタンポ等見ながらゆっくりと2番を目指した。2番に近づくにつれて透視度がどんどん良くなる。2番の先端ではイサキとタカベのすごい数の群れ。すごい!!。なーんて見とれているうちに平政×4が来ていたらしい(私は見なかった)。さすがに14Lだ。エアがなかなか減らない。残圧100kgf/cm2くらいで引き返して来た。帰りに大きなアオブダイ×4のシルエットを見た。砂地に行きセミホウボウを探したが見つけられなかった。いたのはヒメジとサビハゼそして定番マダイ。先月のカイワリはもうくっついていなかった。1m級のアカエイが悠々と泳いで行った。砂地は端から端まで見える、すごい透視度だ。帰り際に白地のウミウシを見つけた
2時間6分後の2本目 (#286):
1番の根→砂地の漁礁→ブリマチ方面
陸上の気温: 23℃、水面18℃、水中18℃、晴れ、風はおさまってきた。
透視度: 10m(砂地18m)、透明度:18m
最大水深: 28.8m、滞底時間: 50分
ブリマチの根ってあるの?どこのこと?メガネ岩とかって噂で聞く名前はブリマチと関係あるの?なぞのブリマチの「根」はかなり遠いらしい。岩礁と砂地の境をたどっていくと、どんどん深くなるだけだし、北に振らないと行けないのかも知れない。単に北に振ると浅くなっていくだけだから、深度をキープしつつ北東なのかな?知っている方是非教えて下さい。水面移動で行くという噂もありますが、実際にこれをやってみて、そんな根は無いということが判明したらカナリ落ち込むと思うので、探検する前に情報を頂けたらと思います。ということでブリマチ探検、じゃなくて単にブリマチ方面と、砂地で見たという人もいるセミホウボウ探しに行く。今度は10Lアルミタンクなのでさっき減らしたウエイト1kgを戻した。真っ直ぐ砂地に降りた。セミホウボウはいない。アオリイカの産卵床には少し卵が産み付けられているが、親は近くにいない。岩の方に上がり、北東方向へ行きかけたが、深追いはしない。ネンブツダイ、クロホシイシモチ、オオスジイシモチ、メバル、キュウセン、ホンベラ、ホンソメワケベラ、カミナリベラ、ササノハベラ、オハグロベラ、キンギョハナダイ、スズメダイ、マツバスズメダイ、婚姻色のキタマクラ、ウミスズメ、ハコフグなど見ながら帰ってきた。もう一度砂地に降りて、ヒラメの幼魚など見てゴロタのカケアガリに戻ってきたら久しぶりにカゴカキダイを見つけた。キンセンイシモチもペアでいた。朝よりは透視度が落ちてきた。昨日から今朝の風のせいと潜水注意のせいかこの時期の土曜日にしてはえらく空いていた。
利用ダイビングサービス:伊豆海洋公園ダイビングサービス
〒413-02伊東市富戸伊豆海洋公園
電話: 0557-51-1129
-費用概算-
IOP 2beach : \7.0k(14L+10L,交通費込)
伊豆トロピカル温泉: \1.2k
伊豆太郎(回転寿司): \1.0k
雑 費(飲物.etc) : \1.0k
週間予報で土曜日はずっと「閉じた傘マーク」だったのが、前日になって曇りに変更。薄日もさす、まずまずの天気となった。
1本目 (#283):
ポイント名:1番の根→転石の砂地→砂地の漁礁
陸上の気温: 20℃、水面17℃、水中15℃、曇り、べた凪。
透視度: 10m、透明度:13m
最大水深: 27m、滞底時間: 41分
カケアガリのゴロタはホンダワラで一面びっしりという感じ、春である。ダイビングセンターでもらったマップをもと転石の砂地でカスザメさがしをしたが、結局カスザメにはお目にかかれなかった。1番の根の裏には、ミギマキ、タカノハダイ、ユウダチタカノハ、シラコダイなど結構にぎやか。クマノミ岩のクマノミは越冬したようだ、成魚がいた。転石の砂地から、ショートドロップオフのあたりでキビナゴ、ネンブツダイ、スズメダイの幼魚のカーテンに出逢う。久々にクエも見た。カメ岩から砂地に出ると、ネコザメの小さいの(~20cm)が全然動かない。photoの順番待ちをしてclick!。マダイにぴったりくっついて離れようとしないカイワリ(小)はこっけいだった。マダイは明らかに嫌がっていた。その他、見た魚は、カワハギ、キタマクラ、ニザダイ、アイゴ、キンチャクダイ、キンギョハナダイ、イトヒキベラ、イラ、チャガラ、オハグロベラ、ブダイ、カサゴ、オオスジイシモチ、クロホシイシモチ等。
1時間39分後の2本目 (#284):
1番の根→砂地の漁礁→ブリマチ方面
陸上の気温: 20℃、水面17℃、水中16℃、曇り、べた凪。
透視度: 7m、透明度:10m
最大水深: 23.3m、滞底時間: 43分
もう一度ショートドロップオフへ行ってからブリマチ方面へ向かうことにした。1番の根の亀裂にはルリハタがいた。ショートドロップオフの穴にはタカノハダイ、ホンソメワケベラ、オオスジイシモチがいた。近くの穴にはイタチウオが入っていた。ウツボも発見。砂地ではさっきのマダイ+カイワリがうろうろしている。ヒメコウイカの求愛シーンもみられたが、見事に、オスは振られていた。ブリマチではゴロタ岩と砂の境の砂地にアオリイカの産卵床がいっぱい連なって沈められていた。ムツの大群、アジの群れ、遠くのイシダイ、アオブダイのシルエットなど見ながら帰ってきた。ゴンズイ玉も久しぶりで見た。砂地には、サビハゼ、ヒメジとかがいた。
利用ダイビングサービス:伊豆海洋公園ダイビングサービス
〒413-02伊東市富戸伊豆海洋公園
電話: 0557-51-1129
タンク1本\2000×2、施設使用料\2000以上合計\6300 交通費(\3960+駐車場\700+ガソリン代)/2
ロシアのエルツィン大統領の来日延期が18日に決まったのは1週間以上前だったと思うが、18日に川奈ホテルで結婚式を予定していたカップル及び親族・関係者のショックに比べれば我々のショックは取るに足らぬレベルだったかもしれない。何しろ行き先を変えればいいだけですから。当初、伊豆海洋公園に行こうという計画であった。小潮の土曜日を選び、メンバー募集した。でも海洋公園に行くには川奈を通らないコース設定はできるものの結局国道135号線を避けて通れない。交通規制による大渋滞が予想される。そこで、西伊豆か神奈川県内で探すこととなった。最終的に真鶴に決定した。でも、前日の雨、そしてその数日前にも雨は2日程降った上に、当日雹(ひょう)が降るかも知れないという天気予報で、中止か?!と危ぶまれたが、取り敢えず現地まで行こう!と強行した。ところが、今回のメンバーは琴ヶ浜みんな初めてであった。ダイビングのポイント情報とかに載ってた地図とかを見て、ポイントの目の前にあるということで琴ヶ浜ダイビングサービスに行った。海のコンディション悪ければ江ノ浦か福浦へ行こうかと思っていたが、海は静かだし予約無しでもOKということで当初変更通り琴ヶ浜に落ち着いた。サービスのおじさんに地形とかの説明を受けて、用意を始めた。
1本目(#281):
ポイント名: 琴ヶ浜
陸上の気温: 15℃、水面14℃、水中13℃、曇り、穏やか。
透視度: 4m、透明度: 7m
最大水深: 14.1m、滞底時間: 49分
完全味噌汁状態かと恐れていたが、そうでもなさそうだ。今日はカメラハウジングのデビューである。いつものニコノスをハウジングに持ち替えて、やっぱり気をつかう。まっすぐ沖へ進み、サザエ根に出る。4月中旬だというのにもうカジメが随分伸びていて岩が隠されている。初めてのポイントなのでとにかく一周してみることにした。サザエ根から右に振ると砂地に出る。カジメが少ないので透視度がやや良い。砂地にはヒメジがいる。メバルが斜め上を向いてホバリングしている。キュウセンはメスの幼魚ばかり。カサゴ、チャガラ、ササノハベラ、メバルが多い。10cm級のかわいいメジナの群れや大きなイシダイもよく見かけた。クチグロも混ざる。アオリイカもサザエ根に来ている。タカノハダイも20cm位の小型のを見たが、多くない。葉山芝崎と雰囲気が少し似ている。これが神奈川エリアの特徴なのだろうか?カジメ林をかきわけると小さなソフトコーラルが揺れている、といった感じ。アメフラシ、ナマコも多い。サザエ根の北側の壁の亀裂部分にはサラサエビがいっぱい入っている。
エントリーした所に戻るつもりだったが、公園になるという工事現場の方まで行ってしまって、(水中ではテトラポットに出くわすのですぐにわかる)水面に顔をだしてびっくり。おかしいなー。コンパスがうまくいかない。
1時間14分後の2本目(#282):
ポイント名: 琴ヶ浜
陸上の気温: 15℃、水面14℃、水中13℃、曇り、穏やか。
透視度: 4m、透明度: 7m
最大水深: 9.9m、滞底時間: 48分
今度は、サザエ根にいるというイザリウオを探しに行き、その後、透視度の良い砂地で遊んで帰ってくることにした。同じサービスを使っているビデオカメラマン氏がイザリウオがいるよと大体の場所を教えてくれた。でも、右側のくびれたところと言われても、まだ1回しか行ってないし、サザエ根をさっきは回ってこなかったし、よくわからないなーと思いながらも、沖側の切り立った方だということは理解できた。とにかくイザリウオ狙いとした。早速サザエ根にたどり着いて壁のへこんだような所を念入りに探しはじめた。すると、さっきのビデオカメラマン氏が手招きしてそのへこんだ所まで案内してくれた。この辺だよと教えてもらって、探しはじめる間もなくすぐに見つけることができた。オレンジ色のベニイザリウオだ。よかった見れて。ササノハベラのcolor variationを写真撮りなどして砂地で少し過ごしたあと、サザエ根から直接南へ戻ってエントリーポイントまで帰ろうとした。ところが、またもや浮上したのは1本目と同じ所。コンパスが狂うような磁石に影響する何かが有るというのだろうか?どう考えてもおかしい。今度来て、透視度が良ければナチュラルナビ重視で再挑戦してみたい。魚は、シルエットではニザダイだと信じていたが近くで見てアレ?っていう感じのアイゴ、ウツボ、ボラ、イラ、クロホシイシモチ、ネンブツダイ、サビハゼなどがいた。オハグロベラのメスなど写真撮ってみた。Purpuradusta gracilis japonica Schilder, 1931 (和名メダカラガイ=実は私、タカラガイ科はエラくうるさいです)の死貝殻をGET。中味(animal)無いものの、殻はGEMに近い。gracilis japonica は打ち上げしかコレクションになかったので嬉しい。Purpuradusta gracilis gracilis (Gaskoin 1849)は、和名もホンメダカラという別名称があり、沖縄とかの種(亜種)はホンメダカラで、本土のはメダカラが多い(私見)。メダカラの方が色が鮮やかでいわゆる目玉に当たる部分の模様の赤みが強い(私見)。世界的にはホンメが有効でメダカラは亜種としての地位も危ない、との分類学上の考えが主流か?!-----話しが完全にそれて申し訳ございません。でもタカラガイ愛好家は是非ご一報下さい。
利用ダイビングサービス:琴ヶ浜ダイビングセンター (Japan Kotogahama Diving :JKD)
〒410-0244 神奈川県足柄下郡真鶴町真鶴1155-1
電話:0465-68-5814
タンク1本、チャージ1回、施設使用料すべて込みで\3675(税込み)ウーム破格値!
駐車場:となりの「うに清」の駐車場=あそこは見回りに来ないから大丈夫だよ、ということで無料!
交通費\1900*2+ガソリン代
前々日の雪を降らせた低気圧の影響を心配しながらも、天気は良いので快適に東名高速を沼津に向けて走る。箱根越えも考えたが、雪があったら困るので高速を選択した。何と言っても9年振りの大瀬だ。抜け道がもう分からない。でも沼津市内も渋滞無く、順調に海辺に出た。しかし、風が強いために白波が立っている。これは結構来てるなと思いながらも、外海がだめでも湾内は大丈夫or vice versa なので予定通り大瀬崎を目指した。西伊豆の海岸伝いに進むにつれて波は穏やかになってきた。到着してまず湾内を見たが、全く凪である。風は相変わらず強い。西風が丘に当たって回っているので湾内では東風となっている。外海は潜水禁止になっている。先端はOKとのことだったので、1本目先端にしようかと思ったが、湾内の砂が巻き上げられた後では最低になるので、1本目を湾内にした。
1本目 (#279):
ポイント名: 湾内
陸上の気温:9℃、水面14℃、水中13℃、晴れ、風は強いが凪
透視度:12m、透明度:17m
最大水深:25.6m、滞底時間:40分
一面が砂利の底で浅瀬が続いている。結構きれいだ。ワイドレンズで撮っておきたい感じだが、今回はストロボ故障のため、久しぶりのカメラ無しファンダイビングである、残念!。水面移動で少し深い所まで行く。ボラ、メジナ、コウイカなどが通り過ぎる。砂に落ち込む所辺りで潜行。キス、トラギス、コウライトラギス、キュウセン、オオスジイシモチ、ヒメジ、ウミヒゴイがそこらじゅうにいる。メバル、トゴットメバル、大きなキタマクラ、オキゴンベ、キンチャクダイも見かけた。ゆっくりと沈んだボートとバイクを目指して進む。ゲンロクダイの親のペアを見つけた。幼魚は以前熱海で1回見たことがあったが、親は初めてである。カメラが...。
フィッシュウォッチングモードに入って、念入りに砂地の生物を探した。まず、ウミヘビ or アナゴ(後で図鑑を調べたが、種が同定できなかった。色はクリーム色で大きさが顔の直径7mm位。目は横筋入ってなく丸々としてカワイイ。ちょっとハモの形に似て流線形にとがった顔をしている。)。ミナミホタテウミヘビとは目が違う。間違って私のQuestに書いたのを信じた方、ごめんなさい!!色々な目印を経て沈んだボートに到着した。バイクは見つからなかった。ミノカサゴ、ウツボ、マハタがいた。
ここからコースを岸向きに変えた。スナイソギンチャクが大きくてきれいだ。不自然に落ちている海草を隠れ家にした濃い黄色のイザリウオを発見した。ライトで照らしてみんなにしらせている時、何と、ライトの真下にアンコウがいた。先にアンコウに気付いた人はイザリウオに気付いてなかったので、何でアンコウのことをイザリウオって書くんだ?!と思ったそうだ。私は、しばらくたってからアンコウがいるのに気付いた。アンコウ初めて見た。カメラが...。そろそろ帰りはじめると、2人組みのパーティーが写真を撮っているのに出くわした。上からみると、えらく大きなカワハギを撮ってるように見えた。実はこれが35cm級のマトウダイであった。大瀬崎で見られるという話しは聞いたことがあったが、自分で見るのはこれまた初めて。カメラが...。続いてメイチダイの幼魚を見つけたもののエアの残りが少なくなってきたのでちょっとだけ急いでオキタナゴを見ながら帰った。
大瀬館の前に戻るつもりだったが、エントリー前にいいかげんに方位を測ったため、ずいぶんマンボウ寄りに来てしまった。陸まで最短で行き、後は歩いて大瀬館に戻ることにしてエグジット。湾内と言っても前にはマンボウの方からしか入ったことがなく、サービス「ちどり」の方から入ったのは今回初めてであった。とナビの失敗の言い訳をしながら、次に来るときには大瀬館の前で上がりたいなら、ちゃんと大瀬館の前でコンパス合わせようと決意した(ちょっと大袈裟?)
2時間10分後の2本目 (#280)
ポイント名: 先端(岬)
陸上の気温:10℃、水面14℃、水中13℃、晴れ、風は強いが凪
透視度:10m、透明度:17m
最大水深:31.4m、滞底時間:40分
今日は小潮だから流れはないと思うがと前置きしながらも、流れていたら...の話をブリーフィングで少し強調した。上がる場所は自信ないよと先にくぎをさしておいた。本当にここは難しい。目標物が無く、岸にほぼ平行に行って帰るだけなのだが、距離感は講習のように何キックなんて数えてやってられない。
まずエントリーしてソラスズメダイがまだ元気に群れていてちょっとびっくり。先端方向へ徐々に深度を下げていく。辺り一面のムチカラマツ林である。が、9年前のイメージではもっともっとトサカがあったはずなのに、トサカはほとんど無くなっている。どんどん初心者ダイバーに踏まれて蹴られて数が減っているとは当時から聞いていたがここまで完膚なきまでにといった感じであった。最近の先端しか知らない人には想像できない位、トサカは立派なのがいっぱいあったのだ。
トサカの間にはサクラダイ♂♀、キンギョハナダイ、コガネスズメダイ、スズメダイ、マツバスズメダイ、カサゴ、イトヒキベラ、ホンベラ、ササノハベラ、など変わらぬ住人たちがいる。イイジマフクロウニもいる。ムチカラマツは、白っぽい物から、色の濃い物まで結構色々な色できれいだ。1、2本あるような場所では気が付かない色のvariationである。そろそろ帰ろうかと思ったときにさっきのよりは小型だがマトウダイが現われた。
深度を浅めに取りながら戻り始めたら、キビナゴの超大群が現われた。普通、大群と言っても、さーっと通り過ぎるっていうイメージだが、今回のキビナゴはカーテンになっていて、我々は囲まれたりもした。ライトを当てると群れがキラッキラッと形を変えた。すごくきれいだった。これを狙った回遊魚は来なかった。シマウミスズメ、ネンブツダイ、マダイ、ボラ等を眺めながら帰って来た。
エントリーしてきたパーティがいたのでエグジットポイントは完璧だった(他力、偶然何でもいいです)。
利用ダイビングサービス:大瀬館マリンサービス
〒410-0244 沼津市西浦大瀬325-1
電話:0559-42-2725
タンク1本\2000(税別)、チャージ1本\1200(税別)、
施設使用料\1000(税別)、駐車場\1100(税込み)、入海料\350(税込み)、以上合計\5850
交通費\2750*2+ガソリン代
巷では長野オリンピックの開会式。私にとっては1998年初潜りとなる日帰り八幡野ビーチダイビングの報告です。今回の集合はちょっと早めの6:00amJR南武線分倍河原駅前。休日ダイアで行くと、登戸5:30am発である。まだ、辺りが真っ暗な中自宅を出発。集合時刻10分前には一路、伊豆を目指して出発していた。東名は遠いので、そのまま厚木まで出てから小田厚に乗る。厚木の手前で日の出を向かえた。順調に八幡野港に着いたのは9時前。
海はこんなに穏やかでいいのだろうかという絶好のコンディション。晴れているし、風もない。湖のようなべた凪。早速、受け付け、セットなどして1本目は、私にとって始めてのポイント(ボートのポイントには9年前に来たことがある)なので、水中地形図を頭に叩き込んでスタートした。
1本目(#277):
陸上の気温:10℃、水面13℃、水中13℃、晴れ、べた凪
透視度:8-12m、透明度:12m
最大水深:19.8m、滞底時間:52分
ビーチあじ根コース。エントリーポイントはコンクリートのスロープになっていて、エントリー、エグジット共に楽に行なえる。海洋公園でも是非付けて欲しいと思う。水面移動とかはしないでいきなり潜行。ガイドロープ伝って目印の穴の有る岩まで行った。せっかく始めてきたのでじっくり見る。ニザダイ、メジナ、カミナリベラ(メス)の群れ、ササノハベラ(メス)、タカノハダイなどいつもの伊豆の魚がいた。穴は向こう側に続いていて、中にはハコフグ、スズメダイ、ホンソメワケベラ(幼魚)がいた。近くにはタコが昼間だというのに岩の上に出ていた。ここでちゃんとカイメンをチェックしないからベニイザリウオを見つけられないのだと、後になって後悔。そろそろ、あじ根を目指して移動を開始した。途中、目印の看板をチェック。大きな根を発見。きっとあじ根に違いない。岩の亀裂にはサラサエビがいっぱい入っている。キンギョハナダイも固体は小さいけど群れている。3cm位の小さなクマノミがイソギンチャクの中で寒さに耐えていた。根の底の方ではメバルが斜め上を向いてホバリング。タカノハダイ、ブダイ、イラ、コガネスズメダイがウロウロしていた。岩礁と砂地の境は地図に出ているような明確な(海洋公園みたいな)境は無く、砂と言っても茶色に汚れていたり、岩が点在しているので、ナビゲーションの目印に使いにくい。なんてことを考えていたら、すぐ側にスジコウイカの群れが来た。アオリイカよりも寄れる。次にホウセキキントキの大群に遭遇した。壁まではいかないが、塀くらいになっていた。はじめはホウセキキントキではない魚だと思った。ホウセキキントキはこれまで座間味でしか見たことがなく、真っ赤な30cm位の魚で穴の中にいて、群れといっても数匹という印象しかなかったからだ。目の前の群れは、結構模様と色に固体差が大きく、全体が茶色の者から、薄茶色の横縞だったり、身体の後ろ半分が薄茶色だったりと色々であったし、体長も12-15cm位のメバルサイズだった。ムレハタタテダイの20-30匹の小さな群れも現れた。帰り道でナビゲーションやや失敗であったが、ちょっと遠回りで帰ってきた。
1時間1分休憩後の2本目(#278):
陸上の気温:10℃、水面13℃、水中12℃、晴れ、べた凪
透視度:8-12m、透明度:12m
最大水深:23.2m、滞底時間:50分
さて2DIVE目はあじ根をじっくり攻めるコースにした。エントリーポイントでは、白っぽいアオヤガラ、オヤビッチャがいた。まるでコンパスナビゲーションの試験のようにあじ根にたどり着いた。あじ根の回りと、ちょっと先のトサカの点在する深場まで回ってみた。トサカは白いのしかなく、20-30cm位のしかない。クロホシイシモチ混じりのネンブツダイの壁があった。1本目よりも浮遊物が増えた気がする。さっきのホウセキキントキは散らされていて、結構そこらじゅうにいる。その中に、ムナビレが黄色い奴を見かけた。キビレキントキだ、珍しい。珍しくないシラコダイやウツボもいた。マグネッティックスレートで筆談を綿密に行って、ナビも完璧に帰ってきた。
八幡野ダイビングセンター利用。
静岡県伊東市八幡野826
PHONE# 0557-53-3711
タンク¥2000×2+施設使用料¥1000+ウエイト¥500+駐車場¥500÷2+tax=\6037