「心を彫りたい」

彫刻家・蔦谷一行の足跡 


 1998年8月18日夜、正確には19日午前0時35分から、

NHK総合テレビで、全国放映されました。


『NHK総合テレビでの全国放送について』

 山形での放送は大変好評で、再放送と合わせて2度見たという方が多く、また大変好評であったというNHK放送局の話しでした。再放送を望む声や全国放送を望む声が多く、視聴者の要望によりこの度全国放送されたものです。

『NHK山形での制作と放送について』

 1998年6月、NHK山形の屋敷陽太郎ディレクターから、『蔦谷一行の世界』について取材の申し込みがあり、その人となり、芸術に対する取り組み、作品の内容等について、父、蔦谷榮三氏、芸術仲間で作品集を編集した鈴木満氏、そして私、小関らが淡々と生き様を語りました。

 幸い、正式に撮影することになり、改めてインタビューに応じ、1998年7月4日、5日の2回、山形県内で、「心を彫りたい」彫刻家・蔦谷一行の足跡と題して約30分の番組として放送されました。県内では大反響で、蔦谷の生き様や作品について深い感銘を受け、沢山の方々から心温まる電話や手紙をいただいたほか、NHK山形にも沢山の感動したという反響があったそうです。

 放映内容に興味のある方は、メールをいただければ、VHF方式のテープを送りいたします。

『当日の番組案内から』

 蔵王のお釜へ向かう道中で目を引く一体のブロンズ像。上山市出身の彫刻家・蔦谷一行の「山の番人」である。縄文土偶をほうふつとさせる呪術(じゅじゅつ)的造形は、山形の自然と対峙しながらも、それでいてアンビバレントに均衡を保つ。

 「表現する」というシンプルな欲望を追究し、5年前に38歳の若さで急逝した蔦谷。

 彼は、どこから来て、どこへ向かおうとしていたのか?旅人は、東北芸術工科大学で同じく彫刻を志す学生。蔦谷の縁者による証言や日記などの遺稿を手がかりに、作品の深層に脈打つ精神風景に光を当ててゆく。