補助ノート | 2000/10/22 現在 |
ネル(女)
リン(女)・・・ネルの友人
ジョン(男)・・・ネルの恋人
リチャード(男)・・・リンの恋人
「リン。」
「リンは、どうでもいいの。私ゲイになりかけている。」
「なんですって?」
「夢に出てきたのよ。キスシーン・・・女性との。」
「だから?」
「だからだって!」
「もう、やめてよリン。女同士のキス願望をもっているヘテロの女なんて珍しくないって。
私なんかもっと変な願望もっているんだから。」
「どんな?」
「それは・・・人には言えない。」
「私ならいいでしょ。こっちだって、恥をしのんで打明けたんだから。分かち合うのが友達でしょ、ネル。」
「おお、すごく意外な言葉。あなたが分かち合うなんて。」
「いいから言ってよ!どれぐらイヤラシイ願望なの?」
「ね、本気で知りたい?」
「もちろん!・・・ぜひ聞かせて。」
「わかった。・・・ときどきねぇ、想像しちゃうの。お尻を・・・叩かれるところ。」
「うそ!」
「実行する気はないわよ。それに男に凌辱されたいわけでも支配されたいわけでもないから。」
「お尻叩き!?」
「ずっと前に読んだのよ。『メイドにお仕置』って本。それで・・・
よく分からないけど、なんか、そうゆうのに、ゾクっときて。
ちょっとあるじゃない、ビクトリア朝的なおもむき。」
「だけど、ネル、ぜんぜん、らしくないっ!、そんなされるがままなんて。」
「でもない。そのてのサークルで主導権は、お尻。はじめるのも終わるのもね。」
「会報でもあるわけ?」
「リン。大丈夫、SMに走ったりしないから。それに好奇心を満足させようなんて事も、ぜんぜん考えてない。
ただ、その・・・やっぱり願望があるのは、否定できない。」
その時、部屋の前にジョンがやってくる。ぐうぜん、下記のセリフを、立ち(盗み)聞きしてしまう。
「男の人に、お尻を、叩かれたい。ビシャッ。ピシャッ。ピシャッ。私の白いお尻が、ピンク色になるまで・・・」
おどろいて、立ち尽くすジョン。
「リチャード。話しがあるんだ。緊急事態。」
リチャードを、個室に引っ張て行くジョン。
「お尻を!」
「そう。」
「お前にそう言ったの?」
「僕に言ったんじゃなくて、リンにそう言ってた。」
「リンもぶたれたいのかな?」
「それはないよ。彼女も驚いてた。とにかくリチャード、僕は、ベットで冒険するタイプじゃない。
痛いのがうれしいなんて、ものすごい、違和感を感じちゃって。」
「なー、一度もそんなそぶりは見せず?」
「ないよ。」
「そっかぁ。なー、そんな うろたえるなよ。まず、ここでやるべきはー、腰を落ち着けてだ。ネルのオケツを叩くことだ。」
「リチャード。」
「こう膝に乗せて、」
「やめろよ。冗談じゃない。それは暴力だ。僕は、その、ベットの冒険者じゃないし、そんな、」
「ジョン、ちょっと落ち着けって。お前は、自分の事しか考えてない。ネルの事は心配じゃないのかよ。
そんなことで、悩んでいたら、カウンセリングも必要だ。リンに打明けたのは、助けが欲しいって、なんらかのシグナルかも?
とても心配だ。彼女こそが、一番苦しんでいるはず。だから、ここは、あー、ペンペンしろ。泣いて喜ぶぞ。」
「もういいって。」
「ジョン。待て。」
「は〜」
「そんなの、ぜんぜんマシ。リンなんか、エッチなエッチな夢見ちゃってさぁー。」
「今、なんて言った?」
「まったく、」
「それ、どういう事かな?」
「わからん。はっきり言えるのは、俺達が、ベットで・・・満足させてないって事だ。」
「見ろよ、ネルだけじゃない。成人女性の30%が、お尻を叩かれたいって願望をもってる。」
「それって、暴力だろ。」
「フロイトも言ってるぞ。痛みは興奮をもたらすって。」
「フロイトは、なんにでも興奮する変態だから。」
「おう」
「でも、30%も。」
ピピー
「おおっと、見ろよコレ。よく、女性がベットで髪をとかして、ブラシをナイトテーブルに置くのは、それでぶって欲しいという願望の表われである。」
「うそだろ。ネルもたまに、ベットで髪をとかしている。まずいよ。ちゃんと話し合わなきゃ。」
「それは、よせ。やめとけ。彼女を喜ばせたいんなら、」
「もう、こんどは、なに?」
「ほら、不意打ちが、興奮度をより高める。」
「男としての自信を取り戻すなり、またこんな、難問とは。」
ビシビシ!
「アウ!」
ビシビシ!
「アウ!アウ!」
(パソコンから音声が流れる・・・覗き込む二人)
「あら、ジョン。今日見たのはじめて。」
「え。ああ、そう、そうだった。目につくとこにいたのに。」
「可愛い」
ジョンにキスするネル
「会いたかった。ねえ、よかったら、うちにこない? ごはん作るから。」
「いいよ。」
「じゃ、そうねー、お尻が痛くなるぐらいのエスニックなんて、どう? たまには、冒険しなきゃ。」
「いいよ」
「コート取ってくる。」
トイレから出て行くネル。
頭の中が真っ白になって、立ち尽くすジョン
「じゃ、メシ食って、すぐ退散?」
「いたたまらなくて。髪とかしだすんだ。ペニスラケットサイズのブラシでさ・・・そっちは?」
「寝返りうたれちゃって。膝ツボも効果なし。なーんか、ひたすら拒絶のバリアはられてる感じ。どうしたんだろ、俺たち。
バリバリのー、セックスマシンだったのに。」
「僕は、決めた。足踏みはパス。今のジョン・ケイジが駄目なら生まれ変わる。」
「つまり?」
「脱皮する。2回目の。いざ、天下の風に乗って進まん。」
プー(ジョンの、オナラと鼻の音?)
「追い風だぁ」
「生まれ変わる。もう一度。」
「うぅ。」
「ふぁ〜、はやく眠れて、すごっい嬉しい。もう、クタクタ。ふぁ〜、一日中、立ちっぱなし。印刷屋さん行って、」
ブラシで髪をとかしだすネル。
それを凝視しながら、緊張のジョン。
「どうしたの?」
「あ、別に。瞳孔を鍛えていただけ。視力を良くする為にね。」
「あぁん、ジョン。そんな視力上がったりしないわよ。瞳孔鍛えたって。笑顔セラピーの先生のおすすめとか?」
ネルにキスするジョン
「こういうの好き。」
「びっくりさせる物がある。」
「え! そうなの? 何?」
「ああ、ちょっとしたプレゼント。ベットサイドの床に。」
取りに行こうとするネル。
「違う。こっち側。うん。」
「ジョン。取ってくれる?」
「だめ。」
再び、ネルにキスするジョン
「床に置いてあるのを見なきゃ。」
「何、たくらんでるのよ。」
「いいから、見てよ。」
すごく、嬉しそうな笑顔を浮かべて、ジョンの膝におおいかぶさりながら、床下を見ようとするネル。(OTKスタイル)
スカートをまくって、素早くブラシで、ネルのお尻を叩くジョン。(6〜7回ぐらい)
「キャー!!!」と悲鳴を上げながら、立ち上がるネル。
「ちょっと、何考えてるのぉ!?」
「ポプ・・・ポプ・・・」
「痛いじゃない! なんのマネよ、いったい!」
「ポプ・・ポプ・・」
「警察呼ぶとこよ!逮捕されて当然って事なんだからね!」
「ポプ・ポキ・ポプ・・」
「もう、出てって! さっさと帰って!」
「ポキ・ポキ・・・ンガァ・・・」
ポキポキ言いながら、悲しそうに部屋から逃げ出すジョン。
(ジョンは、ポプキシと言いたかったらしい。ポプキシ=ジョンにとっての、言葉を出やすくする為のキーワード。造語です。)
「この、変態野郎!」
お尻を何度もさすりながら、痛そうに顔をしかめているネル。
「今どこにいるの? ああ、そう。いやー、そのうち、向こうも治まるって。なぁ、ここ聞きづらいから、また後でいい? こっちから、かけ直すからー。じゃー。」
携帯を切るリチャード。
「どうしたって?」
「クッキーの奴、ネルのオケツ叩いて、追い出された。」
「お尻叩いたの? ・・・なんでまた?」
「話すと、すごく、長いから。リン、ねぇ、踊らない? ここんところ、君が恋しくて。」
踊りに行く二人♪
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