専門書には書いていないここだけの話

Corgiの"Cor"は「小人」の意味。その昔、背中の白い鞍に妖精を乗せてウェールズの森を駆け抜けていたという。

  人気犬種がコロコロ入れ替わる不思議の国「日本」で、ある雑誌の人気投票第一位をキープしている
ウェルシュ・コーギー・ペンブローク(2000年10月現在)。

2001年版カレンダー「子犬コロコロ」(山と渓谷社)でも堂々トップ「1月」に登場。巻末の説明には
「ペンブロークと一緒なら人生あきることがない」といわれる。人の感情を最も理解する犬と評価が高い。
とまでに絶賛。また、別の飼育書(「ウェルシュコーギーの飼い方」成美堂出版)には
コーギーは飼い主に対して従順で、愛情が深い性格のよい犬です。基本的なしつけも身につきやすく、
被毛の手入れも簡単なので、初心者にもかいやすい犬種といえます。
と書いてある。

そんなに飼い易い犬なら、是非飼いたい、と思う人も大勢いるだろう。
そんな人に聞いてもらいたい、「飼い主だから話せるコーギーの話」。

ただし、私自身、初めて犬をかうのは初めてで、それがコーギーなわけで
他の犬種との比較もできないし、
コーギーだって一匹一匹個性があるのだから、全てのコーギーがそうである
というのでは無く、もしかしたらトッポにしかあてはまらない事だってある、
ということを前提に、参考にして下さい。
1月に登場




2001年カレンダー
「子犬コロコロ」山と渓谷社

なぜコーギーを選んだのか

一目ぼれしてしまったからという単純な理由。

でも、一目ぼれするには、実はそれなりのワケがあるのだが、それはいずれまた、、、
我が家は、結婚以来団地住まい。もちろんペットは禁止。
子供にせがまれても「ルール違反はいけない」と断固無視。
それがなぜ、、かと言うと、私が雑誌を見てコーギーに一目ぼれしてしてしまい、「コーギーだったら飼ってもいいよ」と、許可してしまったのだ。「コーギー」がこの世にいなかったら我が家は、一戸建てに引越しでもしない限り、犬を飼う事はなかっただろう。

この雑誌で運命の出会い

(誠美堂出版 日本と世
界の犬のカタログ’91)

この写真で一目ぼれ
古い本だったので
「コーギー」ではなく
「コルギー」と表示
してあった
マンション、室内飼いに
         適しているか

専門書によると「可」。
室内犬のカタログにも堂々と登場。

 
大きさでは?
最初に見た本に「飼える」と書いてあったので気にしなかった。
でも主人は「ちょっと大きいんじゃない?もっと小型犬にしては?」と言っていた。実物を見たことがなかったので
体高25〜30cmという記述で「小さい」というイメージを持つ。
飼い始めてから、成犬を見た時には「えー。こんなに大きくなっちゃうのー!」とびっくりした。
10キロの体重も女手には結構重い。
階下の人がトッポの事を知った時「このごろパタパタ小さな足音がするので不思議に思っていた」と言われた。

鳴き声は?
すごく大きい!同じ棟で飼っている「シーズー」のキャンキャンという声にくらべると、すごく響いて迫力のある吠え方。
我が家でもこれは悩みのタネ。

抜け毛は?
専門書によると、被毛の手入れはいたって簡単で楽と
書いてある。ところが抜け毛がはげしい。それも、喚毛期の別なく1年中だ。これも悩みのタネ。洗濯物をたたむ時、コロコロでまず毛とり。家事がひとつ増えてしまった。
こんなところが
    たまらなくかわいい!
短足・胴長の体にアンバランスなりりしい顔
コーギーの魅力は、これに尽きるでしょう。

笑います。

と言っても、表情だけの話だが、口唇をきゅっと持ち上げるので
口をあけている時は、ほとんど笑顔になる。

股関節が柔軟
な事のどこがかわいいかと言うと、はらばいに寝そべった時の
独特なポーズ。ページ上部のトッポの写真や、カレンダーを
見て!

無い尻尾を振る
わずかに残る尾骨がクイクイと左右に揺れる。

疾走する姿
地をはうような、コーギーにしかできない低い姿勢で
耳を後ろに倒して、驚くような速さで駆け回る。
これは誉めてあげよう しっかりお留守番できる
家族が外出する時に吠えて困らせたことがない

人の話を聞く
話し掛けてやると、目をしっかりと見て、耳をぴんとこちらに
向けて理解しようとしている。解らない時は首をかしげて
「もう一度言って」と訴えるように目を見てくる。
ここが困った、、 よく噛む
牛追いの仕事犬としての本能からか、人の足元を噛んでくる。
年齢とともにおさまってくる。

コーフンしやすい
突然、家の中を全速力で走りだし、しばらく止まらない。
家具に追突しないか、はらはらする。

外見に見合わぬタフさ
マイナス面にいれるのはかわいそうだが、
ひっぱる力は大型犬並。可愛いだけでは付き合えない!
散歩も1日2回、できれば1回2時間の散歩が必要。
しっぽの話
ペンブロークにはしっぽが無く
カーディガンには有る、、、、
というのは昔の話
ほとんどの個体は断尾している
これはショックだった。どの本を見てもしっぽの無いのが
ペンブロークの特徴だと書いてあるので、そう信じていたが
現在では交配により、カーディガンと同じフサフサとした尻尾を
持った個体がほとんどで、生まれて数日で断尾しているのが
現実。これを知った時は悲しくてトッポに何度もわびた。
最後に、、







THE DOG
THE DOG
アーリストインターナショナル

(画像をクリックすると
内容が見れます)
この本の表現が的確かもしれない
コーギーの事を飼い易いと、表現している本が多いなかで
アーリストインターナショナルが発行している「THE DOG」
いう、わずか20ページほどの小冊子がある。そのシリーズの
コーギーの巻に書いてある文章には納得した。

一家の見張り役をかってでるだけでなく、茶目っ気もあるから、
家庭犬として充分やっていけるよ。ただ、僕は頭がいいし頑固
だから、しつけは早くから上手にはじめてね。


もともと自主性が強く、警戒心も強いので、しつけは腰を据えて
行わないと、我が道を好きなように進んでいく性格に育ってしま
います。ただし根気よくしつけを行えば、家族を満足させたい
という気持ちも強いので、献身的に尽くしてくれます。


つまり、コーギーという犬は、ものすごく頭がいいのだ。
頭がいい=優等生とは限らない。
逆に人間を上手に操ってしまう、怖い部分でもある。
ちょうど、今のトッポのように。
それが結論。