8月24日 ドッグランは誰のため?

 もう3年ほど前になるが、ボクの住むご近所の▲市に、市立のドッグランを造る計画がある、という話を、▲市にすむワンコのママさんが嬉しそうに話していた。ボクは”市民”じゃないから、そこは利用できないかもしれないけれど、そういう実績が出来ることが意義がある、とママも楽しみにしていた。でもその後、▲市ドッグランの噂がママの耳に入る事はなかったんだ。

 今年になって、ボクの町にもドッグランが出来る(但し商業施設、年会費払って利用するヤツ)と聞いて、ママは早速インターネットで情報集めを始めた。その中に、忘れかけていた▲市のドッグランに関する記事を見つけたんだよ。それは、▲市議会議員さんの活動報告のホームページだった。ママは一瞬喜んだけど、タイトルを見るなりがっくりしてしまった。そして中身を読んで今度は怒りだしたんだ。

《▲市をかえる会ニュース》

 =ドッグラン建設を中止させました!=

×地区のS緑地にドッグランを建設するという話が持ち上がっているが、どうすればいいのか」という相談がありました。自然が一杯の緑地に、犬を走らせる為の施設を市民の税金で建設するなんてもってのほかです。地域の人はもちろん、市民全体の問題です。そこで、地域住民の人が中心になって「S緑地を守る会」を作り、貴重な自然を残す為に建設反対運動に取り組むことにしました。まず、地域住民に建設計画があることを知ってもらい、同時に建設計画について地域住民がどう考えているかアンケート調査を行いました。誰が考えてもおかしい計画ですので、結果は「建設 はおかしい」となりました。それを持って▲市に「建設計画を中止するよう」申し入れました。問題の追及を恐れた市はこのドッグラン計画を中止しました。それにしても、一部の人達の要求に税金を使って緑地を破壊するような計画を作るなんておかしい話です。しかも、公費を使って他の県にドッグランの施設見学に視察に行っていることも明らかになっています。市の姿勢を疑います。

 「▲市をかえる会」というHPの名前が、虚しく響く主張だと思わない?先を見据えて、ドッグランがこれから未来に、どう必要になってくるか、を反対派の人たちと考えて行くのが「かえる」事だと思うんだ。世の中、反対する側の人は、マイナス面ばかり主張してプラス面には耳にフタをする。おそらく市議会では「ドッグラン」の意味さへ解っていない議員さんが大多数だった事だろう。その人たちがドッグランのプラス面を視察しに公費を使う事がどうしていけない事なのかな。(ついでに宴会とかするのが慣例になっているのなら、そりゃ許されないことだけどね!)

 同じように公費で都立公園にドッグラン設立に、前向きに試行錯誤している東京都のホームページの記事も紹介しておくね。

 

《東京都ホームページより》

平成14年12月2日より6ヶ月間の予定で、駒沢オリンピック公園、神代植物公園の2箇所で社会実験としてドッグランの試行を実施しております。今後、検証期間に入りますが、夏場の施設利用状況の把握等の必要があることから、試行期間を10月末まで延長します。
 なお、建設局ホームページ等で行っております、ドッグランについてのご意見募集は、5月末日をもって終了させていただきます。ご協力ありがとうございました。

インターネットでのアンケートの中間集計結果では、約6,000人のうち87%の人が「ドッグランを設置すべき」と答えています。
試行を実施した2公園で、犬を連れていない利用者へのアンケートでも、400人のうち74%の人が「当該公園にドッグランが必要」と答えています。

 ドッグランは、ワンコやワンコの飼い主という一部の人たちのためのものではない。ペット、いや、パートナーとしてのワンコがどんどん増えていくこれからの社会生活にとって必要とされているのだ。東京の例も、おそらく、何度も却下された後、試験的に実施という所までこぎつける事ができたのだろう。
 ▲市でも、再び市議会にドッグランが取り上げられる日は、そう遠くないかもしれない。。。