ポスターセッション (8月2日 12:00〜13:30)
 
Minimax Teaching       
 
 
We are going to prepare paper works from students' project - such as newspaper articles based on the text book reading and current issues, Facebook profile page poster introducing themselves, cards to Japanese friends, etc. and my articles on the KETG magazines which talks about writing activities of middle school students and related photos. Last year's my topic on the magazine article was about writing activities, so I am going to present writing activities based on Minimax teaching theory.
 
ケニアの長田寿和子先生を訪問して
                     坂本 ひとみ (東洋学園大学)
『新英語教育』に毎月掲載されていた長田先生の「ケニアだより」を読みながら
現地訪問を夢見ること3年、ようやくアフリカを訪れる機会を昨年得た。新英研国
際部企画として奈良勝行先生がリードをとってくださり、私のほかにはアメリカ人
の大学講師であるエレノア・ケリーさんが同行してくれた。
 先生のお住まいは、ナイロビからバスで7時間かかるカイモシにある小さな村で、
電気も水道もない家が大多数を占める。長田先生ご夫妻が2011年に立ち上げた
NGOの活動はまさにESD (Education for Sustainable Development) の試みといえる。コツコツと真面目に働く習慣のない現地の農民たちに有機農業のノウハウを根気強く教え、自立できるよう指導を続けてこられた。子どもたちの教育支援にも熱心に従事され、エイズ孤児が通学を続けることができるようサポートされている。
私たち3人も小学校で英語授業をさせて頂き、子どもたちの学ぶ意欲に感動した。
 このポスタープレゼンテーションでは、私たちに何ができるか、特に英語教育にどのように生かせるかをみなさんと考え、話し合い、実行に移していきたい。
 
「憲法9条にノーベル平和賞を」署名キャンペーン
奈良 勝行 (「新英研九条の会」事務局; 白梅学園大学)
2014年4月、憲法九条の素晴らしさを共有し、守り、活かし、世界に向けて広めていく取組の一つとして、実行委員会が組織され、ノルウェー・ノーベル委員会宛の署名活動を開始しました。
今、日本政府は憲法解釈の変更によって「集団的自衛権」の行使容認を図ろうとしています。「戦闘地域には行かない」などとしてきたこれまでの「海外派兵法」の歯止めが失われてしまいます。自衛隊は、創設後約半世紀に亘って、海外の人を一人も殺したりまた殺されたりしていません。これは「戦争放棄・交戦権の否定」を定めた憲法9条の規定が歯止めになっているからです。世論調査では6割以上の国民がこの「集団的自衛権」の行使に反対を表明しています。
アジア・太平洋戦争への反省から、日本は自ら率先して戦争の放棄、武力の不保持を定めた憲法を、戦後70年近くもの間保持してきました。このことによる世界の平和と安定への貢献は計り知れないほど大きいと言えるのではないでしょうか。
 戦後最大の平和の危機に際して、「新英研九条の会」は多くの会員に、「憲法9条にノーベル平和賞を」署名を訴えます。
 
核兵器の非人道性を世界が共有するために
長谷 邦彦(被爆者証言の世界化ネットワークNET-GTAS代表;京都外大
 ヒロシマ・ナガサキは来年、原爆投下から70年を迎えます。しかし、いまだに核兵器の非人道性についての認識は広まらず、核抑止論が幅をきかせています。きのこ雲の下で何が起きたか、被爆の実相が世界に共有されていないのです。
なぜか。大きな原因として、「ことばの壁」の問題があります。被爆者が日本語で語る地獄の証言は、そのままでは外国人に理解されません。「ことばの壁」を乗り越えるには、「翻訳」という地道な作業がぜひとも必要なのです。
私たちNET-GTASは、日本語によるビデオ証言をボランティア精神で様々な言語に翻訳してくれる人々をネットワーク化。国立広島原爆死没者追悼平和祈念館と提携して多言語のビデオをインターネット上にアップする取り組みを始めました。今年度は試験的に5人の被爆者のビデオを、英語・中国語・韓国朝鮮語・フランス語・ドイツ語に翻訳します。
英語教育に携わるみなさん、あなたの語学力を活かして、「核廃絶」に向けた国際世論を盛り上げる活動にご参加ください。
 
 
若者の平和メッセージの展示「私たちはどのようにして平和を一緒に作ることができるのか?」 
赤松 敦子(平和教育地球キャンペーン中四国支部事務局; 崇徳高校)
奈良 勝行(白梅学園大学)
 マララ・ユスフザイさんの国連でのスピーチにあったように、「私たちの言葉は全世界を変えることができます。」平和を創造するための自分の考えを表現すると、自分自身が平和のために行動を始めるためにも、他の人に協力してもらうように励ますためにも役に立ちます。この展示は、2014年9月に韓国で開かれる、第8回平和博物館国際会議の中でも行われます。応募されたメッセージは、このプロジェクトのためのホームページにも掲載されますので、いつでも世界中の人々と平和のための考えを分かち合うことができます。これまで平和メッセージにいろいろな形で取り組んでこられた皆さん、ぜひこのプロジェクトにもご参加ください。形式:随筆・詩・絵本・短編小説・歌・ダンス・劇・絵・写真・その他の芸術またはコミュニケーションの形態
応募要項:http://gcpej.jimdo.com/project/メッセージ募集/
連絡先電子メール:peacemessages555@gmail.com
 
アンネ フランク パネル展〜アンネを次の世代へどうつなぎますか。
高木 洋子(NPO法人グローバルプロジェクト推進機構) 
ANNE FRANK Houseから託された大型パネル(約縦2m横1m)34枚を、この度、皆様に観ていただくことになりました。
「じゃあまた、アンネ・フランクより。」 1944年8月1日にそう書いたアンネは、再び、自分の日記を手にすることはなく、翌年3月ベルゲン・ベルゼン強制収容所で亡くなりました。15歳でした。
「じっさい自分でも不思議なのは、わたしがいまだに理想のすべてを捨て去っていないという事実です。・・・たとえ・いやなことばかりでも、人間の本性はやっぱり善なのだということを今でも信じています。」 このアンネのメッセージを受け止めて、彼女のパネル展が現代に生きる私たちに70年前の真実を学ばせ平和を考えるきっかけとなることを期待します。
今回のポスターセッションでは、皆様の学校で、或いは地域で彼女の日記や、このパネル、その他のビデオなどを使って、どのように生徒たちにアンネを伝えることができるかご一緒に考えましょう。
 
PEACE NEWS JAPAN
                          浅川 和也(同団体理事)
2013年7月に設立された任意団体です。ウェブサイトwww.peacenewsjapan.comでは、下記の発信をおこなっています。
 @ 核兵器廃絶に取り組む世界の動きを、スティーブン・リーパー氏がビデオブログで配信しています。リーパー氏は2013年3月まで広島平和文化センター理事長を務めた方です(同センターは広島原爆資料館を運営する公益財団法人)。
A ワンポイント英会話も配信しています。平和・核廃絶に関する用語による初歩的な内容です。
B リーパー氏は、今年4月に『日本が世界を救う − 核をなくすベストシナリオ−』を上梓されました(出版に際し、当団体が翻訳および編集に協力)。なお、
   同書の要約版(日本語版)を上記サイトから無料でダウンロ−ドができます。
 
ALの会 
上田 ハル子(京都市中学校退職英語教員によるアメリカ文学読書会)
2014年6月21日、富岡製糸工場が世界文化遺産に登録された折も折、私たち退職英語教員で作るALの会(アメリカ文学を読む会)では、アメリカの若手女流作家Karen Russell, “Reeling for the Empire” を読み始めていた。カレン・ラッセルは、明治維新後、大日本帝国が発展・繁栄する礎となった製糸工場での若い娘たちの労働がいかなるものであったかを良く知っていた。この小説は、身売りして“Nowhere Mill”に連れてこられた娘たちが自分のお腹のなかで造られる絹を自分で自らの指先から取り出すという人間蚕に変身させられているという怪奇小説である。
 アメリカ人作家 Kurt Vonnegutの “God Bless You, Dr.Kevoorkiann!”も読んだが、アメリカ文学にかかわらず、南アフリカの Nadine Gordimerの短編小説、
トルコのOrhan Pamukの “My Name is Red” などにも取り組んできた。当日は、私たちの楽しみを皆さんと共有したいと期待している。