　今夏，第 51回全国大会が「つながろう心あらたに飛びたとう～岩倉の里から～」をサブ・テーマに京都で開かれます。会場となる同志社中学校は比叡山の麓・岩倉川の畔にあります。岩倉の里は古来，白鷺の舞う美しいところです。京都での開催は第 8 回（1971），第 26 回（1989）を経て，今回は実に四半世紀ぶり。昨年６月に現地実行委員会を立ち上げて以降，「関西はひとつ」を合言葉に委員一同それぞれの持ち味を生かした準備の取り組みを進め，みなさんの参加をお待ちしています。

1872 年（明治５年）の学制発足に先がけて，1869 年京の町衆（市民）がお金を出し合い日本で最初に学区制の小学校を創り，幕末の戦乱で荒廃した市中を建てなおす人を育てようとしました。京都には町衆が自治意識を持ち「京都の教育」を創りあげてきた心意気・歴史があります。

　大会初日，記念講演では作家・髙村薫さんから言葉をめぐる様々な思いをお聴きします。内容豊かな７つの新英研講座での学びのあとは，文化行事で向日かおりさんの心に沁み入るゴスペル・ソング！ご期待ください。２日目には，新英研の心髄，10 の分科会で複数本の研究・実践報告を中心に心ゆくまで話し合います。３日目のテーマ別分科会 / ワークショップ，閉会後のオプショナルツアーでも京都ならではの魅力あふれる企画をしています。

　明治時代，数々の苦難を乗り越え「戦ではなく教育で新しい社会を創ろう」と同志社英学校を創立した新島襄・山本覚馬そして八重さんの心意気を今に伝える同志社の地で，ともに学び語り合いませんか。二巡目の半世紀に踏み出す第 51回大会，ぜひ京都の地でお会いしましょう。