98/11/16「民間防衛の日」

結局悩んだ挙げ句(?)大田(テジョン)という街へ。第二首都というか、そんな感じにこの数年色々整備している都市です。

セマウル号で行くかバスにするか4分迷って、ちょっとは安いバスを利用。11:30発のはずなのに、なかなかこない。乗り込めたのは45分位。旅行者の僕は「まぁ、韓国だし、こんなもんでしょ」という感じではあったけど、乗り場についたのが実は29分位だったので、せっかちな運転手がもう出発したかと不安だったのは事実である。前に立っていた老夫婦が持っている乗車券が見えたので、時間をみたら僕のと一緒。なので不安は一瞬だけだったけど。ところが、乗り込んだ人の中には「一体今何時だ?え?答えてみろ?」とか言ってる人も居るし、となりの老紳士は(なかなかひじをつっぱってふんぞり返ってバスに乗っているんだ、この人が)「何も知らせないと皆不安でしょう」とかたしなめてるし。


のったバスは数年前にできた優等バス(ウドゥンポス)。座席数が2/3, 値段は1.5倍だけど、横が広いのでゆったりしていていいです。座席番号が「1」ということで、運転手の真後ろの席。所用時間は2時間弱と聞いていたので早速寝る。が、目が覚めたらノロノロ運転。ちなみに、これ、高速を走ってるんですけど。この数年自家用車が増えて、高速が渋滞するとは聞いてましたが、いや、ほんとに20分位はのろのろ走ってたなぁ。


ともかく、2時ちょっと前にテジョンの高速バスターミナルに到着。そういえば朝から何も食べてないのでちょっと腹が減った・・・と思いつつ、宿を探さねばならないので、ご飯はその後にしようと決定。ターミナルの待合室でペプシを飲む。テレビなのか館内放送なのかで「ミンバンウィ」と言っている。げげ、しまった、ソウル市内でも旗を見たけど、今日だったのか。2時15分になったらどうのこうの、と言ってるので、それまでに宿か食堂に行こうと思い直し、ターミナルから出ようとすると、怒るおじさんがいるではないか。写真に映っている人は皆、このおじさんに怒られてターミナルの中に退避しているのである。

ミンバンウィ・・・漢字で書くと「民(間)防衛」で、これは全国規模の、対戦闘避難訓練なのである。北朝鮮との戦闘は、終わったのではなく、休戦中であること、これをやっぱり思い出す。僕自身は、90年10月に出張で初めてソウルに来たときに初体験したが、その日はずーっと展示会場に缶詰で、非難する必要はなかったが、今回は普通の場所だったので、非難する必要があったという訳。8回来て2回あたってしまった。確率高い?年に8回位やっているはずだから、1ヵ月半に1回ということか?
 

ホテルは安直に、高速バスターミナルの裏にある「ピカソ観光ホテル」にした。なかなかきれいそうだし、1泊30000ウォン。まぁ、いいかと無理矢理納得し、部屋に入ってみたら・・・なんと、電話のモジュラーの形が違う。さらに、電源も日本で見る格好ではなく旧式の210Vらしい。げげげ。この状態では、僕が使えるのは、ウォークマン用のチャージャーしかないではないか。しかたがないので、食事と、それから、電源および電話のモジュラーの変換機を探しに街にでかける。(のびたさん、そうです、やっぱりでくわしました。)

とりあえずは電気屋街にいけばなんとかなるかと思い、駅前をめざす。雨が降り出していたのでかさを取りに行ったりしているうちに、駅前に到着したらもう4時30分位ではないか。げげげ。途中、やっぱし時間が悪くてなかなか開いている店も見当たらない。けっきょく電気屋街を見つけ、3軒ほど聞いてまわったら、ようやく電源のアダプタ(ちなみに、この時は115Vだと思ってた)と、電話のモジュラーを見つける。前者が500W、後者が1500W(50円と150円、ってところか)。
下は大田駅の写真。あいかわらず、くもり空は、非常に暗く見えるなぁ。補正かけなきゃ。


そうしていて、駅前で明日の予報を発見。最高が6度。「え???」今日まではすごくあたたかかったのだが、明日は最高が6度、最低が2度だと!雨の確率は60%だし。うっそぉ、明日どうするの、僕?

とりあえず、宿に帰り、モデムのセットアップ。これはばっちりオッケー。メールを見たら、アカウント二つで30通位来てた・・・仕事もあるよう、どうしよう?ばっくれちゃおうか?会社の書記さんからは、真空管が届いたとのメール。すんまへん、プライベートなんですぅ。税金がかかってしまった・・・帰ったら払いますよ。

ちょっとこの写真ではわかりづらいかもしれないけど・・・アダプターをとりつけた写真を一つ。

ここの電話器は旧式で、なんというか、逆ハの字にピンが4つ出ているタイプなのである。そいつに最近日本やアメリカで使っているのと同じタイプのものをつなごうとすると、前述のアダプターが必要になるわけ。もし旅行するひとで必要な人がいらしたら貸して上げます。

電話は解決したけど、今度は電源が。持ってきているリブレット、120ボルトまではなんとかなるんだけど、さすがに210Vは高すぎ。電気屋にもう一回行く気力はないし。晩御飯を食べているうちに一つ思い付いた。「フロントできいてみよう」フロントのお姉さんに「電圧何ボルト?」って聞いてもわからなくて、「あ、これ見て確認してください」と言われて、指差す先を見るとトランスがあるではないか。2次の出力が115V。うーむ、といっていたら、「これ使ってください」と1台借りる事になった。その戦果が下の写真である。

ちなみに、でかいのが210Vからのステップダウントランス、青いのは日本から持参の115Vから100Vへのダウントランス、青いのにささっているのは日本の家から持ってきたテーブルタップ(苦笑)。今度来るときは210V対応のトランスがいるなぁ。

と、今日は全然観光してないんですが、さっき、知人とようやく連絡がとれて、これから会う事に。のみかなぁ、これは、やっぱし。

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