98/11/19「木浦の鼻水」

今日は朝起きたら、熱っぽくて、鼻が詰まっていて喉が痛い・・・やられた!と思い、8時に起きるもまた寝る。10:30頃、ふらふらするのが収まったので、ゆっくりと移動開始。おうちゃくをして駅前からタクシーでバスターミナルまで。

韓国にも結構訛りが存在する。日本でラジオ講座などでちょっとでも勉強できるのは慶尚道(プサン近辺)のもの。それはそれで僕にとってはつらいんだけど、ここの全羅道の訛りも結構つらい。母音が結構変わっているし、おまけに妙な(失礼)イントネーションで、単語の区切りが全然わからない!タクシーの運転手が何か言ってくれるんだけど、聞き取れないのでしょうがないから自分から「日本人なんですよ、ゆっくりしゃべってください」とお願いする。ゆっくりになるにはなったが、やっぱし聞き取れないものは聞き取れない!が、色々聞かれた・・・まずは学生か?からはじまり、子供は、結婚は?お父さんは結婚しろとは言わないのか?兄弟は?お父さんの仕事は?日本では個人タクシーの運転手の生活は上流か中流か?日本でもタクシーに乗るのか?など質問ぜめ。「ウリマルチャルハシネヨ」と言ってくれても、こんなに個人的なことばかりきかれるとちょっと疲れてくる。(あげくのはてにパンマルもちらほら出てくるし)

最後は「どこまで行くんすか?」「木浦まで」「何を見るの?」「儒達山と、その近所の日帝時代の建物」「紅島にも行ったらいいよ。今まで薦めて後悔した人は居ないから」(って、どうやってのせた客の感想を知るんだ?」「今からいったら2時位になるから、船がないでしょう」「明日行けば良い」「明日はソウルに行っちゃうから・・・」「木浦まで50000ウォンで行くけどどうだい?」「バスでいったら5000ウォンでしょ。いいです。」「いっぱい見られるよ」「いやー、バスで行きます。」
降りるときに、頼んで、写真を撮らせてもらった。笑顔を作って振り向いてくれたが(苦笑)日本でもそうなんだが、僕はタクシーの運ちゃんに良く話し掛けられてしまう。なんで?

いちおう、この運ちゃんの名誉のために言っておくけど、韓国の習慣では、結婚というのは一つのステータスシンボルなのである。年齢とか、社会的地位とか、学歴とか、結婚、子供が絡んで、相手に対する言葉づかいを算出する方程式が解かれるというわけ。なので、彼らは英語で話していたとしても、平気でそういうプライベートなことをきいてくるので最初は面食らうけど、タネを明かしてしまうとそういうこと。なので、韓国人を相手にするときにはこれはそんなもんだと思って納得するしかない。
 

バスに早速乗り込むが、本数の割に(10分に1本)非常に空いている。乗車率10%以下でペイしてるの?帰りは3人しかのってなかったぞ!光州から木浦までは1時間20分位。その間ずーっと下の写真の様なのどかな景色が続く。

居眠りする暇もなく木浦に到着。ここもターミナルと市の中心部が離れているのでまたタクシー。寝坊した分、バスを待つのがもったいない・・・で、駅前にとにかくでる。

そそくさと駅前を通り、港の方へ。僕の田舎は北海道の港町で、雰囲気は似ていない事はない。が、僕の田舎からは観光用の船は出ていない。その船のターミナルの前で、日差しを受けてうたた寝してる人を盗撮。

 

この近所にはさすがに海産物の食堂が多い。が、座敷というか、韓室風のところが多い。靴の紐を結ぶのが面倒なのでテーブルのところを探していたら全然見当たらない。観光地だから高いだろうなー、と思いつつそれでも一軒入ってみる。基本的に韓国は一人じゃ飯を食いづらいといえるんじゃなかろうか?まぁ、こういう所に独りで来るのも僕くらいなのかもしれないが。

実際に入ったのは左にちょっとだけ見えている店で、ここではアグッチムを頼む・・・が、中身はもやしが一杯で、肝心のあんこうは全然居ない!値段は13000W。やはり高い。味もそれほどでも無いように思うんだけど。で、この写真は建物の雰囲気に注目。おそらく、戦前の植民地時代に日本人が建てた建物だと思われる。実際、ここの裏の方には日本家屋が多いと紹介されているんだけど、歩いてみた感じではかなり新しくなっているみたいに見えた。

それでも、いくつか残っていたし、一個所は結構立派な建物なのに空き家を発見。

前に回ったら、説明のプレートが去年ついていたが、東洋畜食(?)とかで、日本帝国政府により経営された、韓国略奪のどうのこうの・・・という説明。そりゃ、使わないだろうなぁ。ハングルが読めるとこういう思いをどこででもしてしまうんだが、まぁそれは仕方ないか。

このあとは儒達山に向う。かなり写真も撮ったんだけど、全部載せるのも何なので、夕焼けの風景でも。

これですでに5時を回っており、急いで山を下りて(300mないんだけど)バスターミナルへ。光州についたのは8時位、まず駅に寄って、明日のソウルへの移動をセマウル号(特急)に決定して特室(グリーンみたいなもの)を予約。23700ウォン。問題は、明日の9:45に出発だということ。大丈夫かなぁ。8:30にはここを出ていたいが・・・

もし、明日、バスの写真が出ていたら、笑ってやってください。

明日は順調に行けばソウル到着は2時前、夕方までCDやら本やらを探して回らねば。

そうそう、光州でもバスターミナルから駅までのタクシーで運ちゃんに話し掛けられる。最初の一言から聞き取れなくていきなりギブアップ。ゆっくりにしてみたら「今から電車にのるのか?」ってことだったが・・・うーむ、訛りの勉強もしなきゃだめか。
 

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