Mozilla 商標ポリシー FAQ

この文書は何のためのものですか?
この文書は、Mozilla の商標とロゴの使用に関する、よくある質問に回答するためのものです。 私たちのコードはフリーですが、私たちは、私たちの商標権を有効なものとするために、 この権利を強く主張しなければならないのです。 すなわち、あなたには私たちのソフトウェアを再配布や改変する場合にかなりの自由がある一方で、 Mozilla の名称とロゴの使用には、例え私たちが配布しているバイナリに埋め込まれている場合であっても厳しい制限がある、 という事になります。
Mozilla の商標とロゴとは何ですか?

代表的な Mozilla の商標には、 Mozilla®, mozilla.org®, Firefox®, Thunderbird™, Bugzilla™, Camino®, Sunbird™, Seamonkey™ 等の名称が含まれます。 また、 Mozilla のロゴ、Firefox のロゴ、Thunderbird のロゴ、そして赤い恐竜のロゴも含まれます。

Firefox と Thunderbird にデフォルトで組み込まれる CVS デフォルトのロゴ(つまり、キツネ抜きの地球やオリジナルの青い鳥)は、明らかに Mozilla の商標として保護されているものでは ありません。これらのファイルそのものは、mozilla.org のトリプルライセンスの下で利用でき、それらの条件の範囲内で自由に変更を加えることができます。

(あのかわいらしい緑の恐竜 (訳注:Netscape のマスコット) も Mozilla Foundation の商標ではありません。それらの法的地位は不明なので、私たちは使わないようにしています。)

"Gecko" については?

Gecko® は Netscape Communications Corporation の登録商標です。我々のレイアウトエンジンに言及する時のために、 Netscape/AOL は商標を Mozilla Foundation にライセンスしています。

Mozilla ソフトウェアのどれかを、私のウェブサイトや CD の形態で、友達や従業員や学生に配布できますか?

あなたが配布するものが、mozilla.org からダウンロードした 公式の安定版バイナリ であれば、配布手段、配布目的、配布先のいかんにかかわらず、私たちからの許可は必要ありません。 最新の安定版を配布されるようにお願いします (もちろん、あなたもそうしたいと希望していると思います)。私たちのバイナリには MPL (訳注: MPL 1.1 参考和訳 の届出要件が適用されるので、良いアイディアではありますが、ソースコードを同梱する必要はありません。

私たちの製品のどれかを配布しようとしていて、上記の回答があなたに該当しない場合、商標使用リクエスト にその旨を明記してください。さもないと、この FAQ を読むように言われるだけになるでしょう。 :-)

ダウンロードしたコピーを、私の会社/学校/大学/ピザハウスの多数のコンピュータにインストールできますか?
大丈夫です。私たちの製品は フリーソフトウェア であり、ここでの「フリー」の意味は、「言論の自由」と「ビール飲み放題」の両方です。料金もかかりませんし、届出要件もありません。もしあなたが製品に再設定を行なった上でコンピュータを販売しようとしているのであれば、それに関するポリシー は別の文書になります。
Firefox や Thunderbird のバナーを私のウェブサイトに設置できますか?リンクを張っていいですか?
サポートありがとうございます :-) もちろん構いません。まさにそのためのボタン・プログラムがあります。
スクリーンショット等については?
以下の Mozilla のロゴのフェアユースについては、許可は必要ありません。
  1. 雑誌で、私たちのソフトウェアの記事やレビューに、私たちのソフトウェアやウェブサイトのスクリーンショットが載っている場合
  2. 非営利目的で、その他のウェブサイトのスクリーンショットに Mozilla ブラウザウィンドウが含まれている場合、例えばウェブサイトのレビュー
  3. テレビ番組や映画に Mozilla 製品の表示画面が映っている場合
また、 Mozilla 製品に焦点を当てている場合でもそうでなくても、営利目的の本や出版物に Mozilla 製品のスクリーンショットを載せて構いません(例えば、ウェブページやメールのスクリーンショット)。
ロゴの高解像度版は入手できますか?
申し訳ありませんが、一般的にはできません。例えば、あなたが出版社の方で、表紙に Firefox をフィーチャーしたい、などの十分説得力のある理由があれば、Visual Identity チームに連絡してください。
ロゴの入ったTシャツやデスクトップの壁紙や野球帽を作れますか?

あなた個人のためのもの、あるいは、他人から金銭その他の対価を受け取るためのものでなければ、大丈夫です (ただし、高解像度版ロゴの質問も参照してください)。 Mozilla Foundation は、CD、ガイドブック、Tシャツなど Mozilla のソフトウェアとロゴ入り商品を販売している Mozilla Store を運営しています。

ロゴを変更した上で配布できますか?
申し訳ありませんが、できません。ロゴファイル自体 (例えば、アプリケーションとともに配布されているもの) には著作権があり、派生作品を作成して配布することは著作権の侵害となります。また、ロゴは商標でもあり、作成されたものがオリジナルと混同される程度に似通ったもので あれば、商標法にも違反します。
ロゴそのものは商標ですが、実際のロゴファイルは著作権の領域に含まれます。商標権を維持しながら、それらのファイルをオープンソースライセンスの下でリリースすることは可能だと思います。なぜそうしないのですか?

なぜなら、そうしても何の利点もなく、かえって商標を侵害した形での利用を増やす結果になるでしょう。実際、私たちの商標を示す表現を除いてそれらのファイルを利用することはできませんので、オープンソースライセンスに関する権利を追加しても得られるものはありません。

商標制限はフリーソフトウェアの原則に反するのでは?

いいえ。フリーソフトウェアライセンスの多くは商標権を明示的に除外しており、他のフリーソフトウェアの商標制限はコミュニティに広く受け入れられています。 私たちは消費者を守るために品質の証しとして商標を利用しており、これはフリーソフトウェアの原則に完全に則っていると思います。

ロゴファイルを異なるライセンス下に置くことは GPL に矛盾するのでは?
まず最初に、Mozilla Foundation のバイナリは MPL の元に配布されており、この質問は実際問題として成立しません。

しかし、仮に成立するとしても、私たちはいずれにせよこれが GPL とは矛盾していないと確信しています。ロゴファイルは、 (例えば Firefox ブラウザなど) プログラムそのものの一部ではなく、プログラムに使用されるデータにすぎず、たとえロゴデータを変更してもプログラムを使う上で一切機能的な影響を 及ぼさない、というのが私たちの解釈です。そのため、ロゴファイルそのもののライセンスは、(Mozilla のトリプルライセンスなど) Mozilla の他のソースファイル適用される可能性がある GPL 規約の範囲外であると考えます。

この見解は、FSF の Web サイトに載っている、ある特定のフォントライセンスと GPL との互換性に関するコメントと一致しています。FSF の GPL 非互換ライセンス一覧 に挙げられている Arphic Public License に関する記事をご覧ください。ただし、GPL FAQ の中では、FSF はこの問題についてきちんと取り組んではいません。

もしこの文書で疑問に対する回答が得られなければ、他の商標ポリシー文書のどれか を読んでみてください。