ネットワーク設定

要旨:
ネットワークの動作に関係した設定のリスト。
設定可能な値とそれに対応する動作に関する記述。

想定する読者:
パワーユーザ、 QA テスター、開発者、設定管理者。
設定に関する一般的な技術資料(設定を変更する方法、など)を探しているなら、 Mozilla の環境設定への簡単なガイド をどうぞ。

概要:
各セクションはおおよそアルファベット順 + 機能順になっています。
設定は UI の利用頻度順になっています (アルファベット順でないこともあります)。
関連したバグについては、それが不可欠である場合にだけ書いてあります。

HTTP (作成中)
設定名 設定可能な値 設定用 UI (太字)とコメント
general.useragent.contentlocale
文字列

general.useragent.misc
(メジャーバージョン番号) 文字列
general.useragent.security
文字列

network.http.accept-encoding
gzip,deflate (デフォルト文字列)
UI なし
network.http.accept.default text/xml,application/xml,
application/xhtml+xml,text/html;

q=0.9,text/plain;
q=0.8,video/x-mng,image/png,
image/jpeg,image/gif;

q=0.2,*/*;q=0.1

network.http.default-socket-type (空) デフォルト
?
network.http.keep-alive true (デフォルト)

network.http.keep-alive.timeout 30
UI なし
network.http.max-connections 24

network.http.max-connections-per-server 8

network.http.max-persistent-connections-per-proxy 4

network.http.max-persistent-connections-per-server
2

network.http.pipelining false ? (Mozilla では警告つき)
network.http.pipelining.firstrequest false

network.http.pipelining.maxrequests
4

network.http.proxy.keep-alive true (デフォルト)

network.http.proxy.pipelining false
? (Mozilla では警告つき)
network.http.proxy.version 1.1 (デフォルト)
1.0

network.http.redirection-limit
20

network.http.request.max-start-delay
10

network.http.sendRefererHeader
2

network.http.sendSecureXSiteReferrer
true

network.http.use-cache
true

network.http.version
1.1 (デフォルト)
1.0



File
設定名 設定可能な値
設定用 UI とコメント
security.checkloaduri true (デフォルト)
false
UI なし
checkloaduri はネットワーク上 (http: https: ftp:) のページ中の
file:// URL を無効にします。これはセキュリティのためのものです。
エラーはダイアログボックスではなく JavaScript コンソールに表示されます。

FTP (Proxy セクションも参照せよ)
設定名 設定可能な値 設定用 UI (太字)とコメント
advanced.ftp false (デフォルト)
true
設定 | 詳細 |
"[x] この電子メールアドレスを匿名 FTP パスワードとして送信する"

false なら、"mozilla@example.com" が anonymous FTP にアクセスする際のパスワードとして使われます。 (bug 101027)
true なら、network.ftp.anonymous_password の内容が anonymous FTP にアクセスする際のパスワードとして使われます。 (bug 57763)
network.ftp.anonymous_password 空 (デフォルト)
任意の文字列

設定 | 詳細 |
("[ ] この電子メールアドレスを匿名 FTP パスワードとして送信する" の下)
[テキストフィールド]

もし空なら、"mozilla@example.com" が anonymous FTP にアクセスする際のパスワードとして使われます。
network.ftp.idleConnectionTimeout
300 (デフォルト)
任意の整数値
UI なし
単位は秒。
FTP への接続が開かれている場合、システム上の他の FTP クライアントが接続を開始するのを妨害する可能性があります(コントロールコネクションを一つしか許さないサイトの場合)。 (bug 117875)
network.dir.format
0 = HTML 表示
1 = そのまま表示
2 = HTML 表示
3 = XUL 表示
設定 | Debug | ネットワーク
Networking
Directory Listing Format
( ) HTML
( ) XUL (tree-based)
 
Cache
設定名 設定可能な値 設定用 UI (太字)とコメント
browser.cache.disk.capacity
51200 (デフォルト)

設定 | 詳細 | キャッシュ
キャッシュ: [MB] MB

保存される値は KB 単位
browser.cache.disk.parent_directory
プロファイルフォルダ中にあるキャッシュフォルダへのパス (デフォルト)
キャッシュのフォルダ: [テキストボックス]
注意: ディスクキャッシュとメモリキャッシュの内容は異なる (メモリキャッシュのサイズを大きなものにしても、メモリマップされたディスクの領域(RAM ディスク)のディスクキャッシュにキャッシュされるわけではない)。
browser.cache.check_doc_frequency
1 = ページにアクセスする毎に
0 = セッション毎
3 = キャッシュしたページが古いとき (デフォルト)
2 = しない
キャッシュにあるページとネットワーク上のページの比較:
browser.cache.disk.enable
true (デフォルト)
設定 | Debug | Cache
[x] Enable Disk Cache
[x] Enable Memory Cache

ディスクキャッシュを無効にすると、ディスクキャッシュを 0 に設定したのと同じ効果になる。
browser.cache.memory.enable
true (デフォルト)
browser.cache.memory.capacity 任意の整数値(KB 単位)
Mozilla 1.4b からは自動でサイズが設定されるようになりました (bug 105344).
この値は自動設定の値より優先されます。
0 でメモリキャッシュ無効。
(before, 4096K = デフォルト)
network.http.use-cache true (デフォルト)
UI なし
browser.cache.disk_cache_ssl
false (デフォルト)
UI なし, 1.6a から追加 (参照: bug 205921)
network.prefetch-next
true (デフォルト)
設定 | 詳細 | キャッシュ:
リンクの事前読み込み
[x] 何もしていないときに事前読み込みします。事前読み込みに適した Web ページはより速く読み込むことができます。
network.dnsCacheExpiration
60 (秒)
ハードコーディングされていて、about:config では表示されない。
無効にするには、両方の値を作成して "0" にセットすること。
network.dnsCacheEntries
20 (単位: エントリ)

Cookies (このセクションは古いです。http://www.mozilla.org/projects/netlib/cookies/cookie-prefs.html を見てください)
設定名 設定可能な値 設定用 UI (太字)とコメント
network.cookie.cookieBehavior
2 = すべての Cookie を拒否する
1 = 文書がある Web サイトから送信されてくる Cookie のみ受信する
3 = プライバシー設定を元にして Cookie を有効にする (デフォルト)
0 = すべての Cookie を受け入れる
設定 | プライバシーとセキュリティ | Cookie
この設定は Bugzilla では "Cookie Mode" と呼ばれることもあります。
network.cookie.disableCookieForMailNews
true (デフォルト)
設定 | プライバシーとセキュリティ | Cookie
[x] Disable cookies in Mail & Newsgroups
network.cookie.warnAboutCookies
false (デフォルト)
設定 | プライバシーとセキュリティ | Cookie
[x] Ask me before storing a cookie
network.cookie.lifetime.enabled false (デフォルト)

[x] Limit lifetime of expected cookies to
network.cookie.lifetime.behavior 0 = デフォルト (現在のセッションのみ受け入れる)
1 = network.cookie.lifetime.days の値を使用
( ) 現在のセッションのみ受け入れる
( ) Cookie を受け入れる [数字] 日
network.cookie.lifetime.days 90 (デフォルト)
"0" でもよい
[数字] 日

Proxy
設定名 設定可能な値 設定用 UI (太字)とコメント
network.proxy.type 0 = 直接接続
1 = 手動
2 = PAC
3 -> 0 と同じ
設定 | 詳細 | プロキシ
インターネットにアクセスするためのプロキシの設定
( ) インターネットに直接接続する
( ) 手動でプロキシを設定する
( ) 自動でプロキシを設定する (URL)

3 は昔の Netscape Communicator で「直接接続」を指定するのに使われていた値です。
network.proxy.http <プロトコル> プロキシ:
ホスト名または IPv4 の IP アドレスが設定可能です。
IPv6 の IP アドレスはテストが必要です。

ポート:
0 を指定すると、この手動指定のプロキシタイプの設定は server:port ともに無効になります。
1〜65xxx が指定できます。
http: で始まる URL に影響する
network.proxy.http_port
network.proxy.ssl https: で始まる URL に影響する
たぶん SIMAP と SNEWS にも影響する
network.proxy.ssl_port
network.proxy.ftp ftp: で始まる URL に影響する
network.proxy.ftp_port
network.proxy.gopher gopher: で始まる URL に影響する
network.proxy.gopher_port
network.proxy.socks Used アプリケーション側でプロキシが設定されていない場合に使用される。
たぶん他のプロトコルに影響する
network.proxy.socks_port
network.proxy.socks_version
5 (デフォルト)
4
Communicator は SOCKS V4 のみをサポートしていた。
network.proxy.no_proxies_on localhost, 127.0.0.1 (デフォルト)
コンマ区切りの、FQDN、ホスト名、IPv4 アドレスと CIDR ブロック、からなる文字列。"No Proxy For" も参照。

Localhost へはデフォルトでプロキシを使用しない。bug 31510.
network.proxy.autoconfig_url 空 (デフォルト)
URL 文字列
ホスト名ではなく、絶対 URI でなくてはならない (MUST) 。

Online
network.online
true = オンライン (デフォルト)
false = オフライン
Necko は networkの状態をこの値へ反映させる。
この値を変更しても、実際のネットワークの状態は変更されない。
現在のプロファイルで "起動時にオンライン状態にするかを尋ねる"
が選択されている場合、値は変更されない
(bug 229677)。
offline.startup_state
0 = network.online の値を使用 (デフォルト)
1 = ユーザに聞く
設定: Mail & Newsgroups | オフラインとディスク領域 | 起動するとき:
(設定は全てのモジュールに影響するが、設定項目は最上位からここに移された。bug 202529)
[x] 前回のオンライン状態にする
(network.online の値を起動時にオンライン/オフライン状態を設定するのに使う)
[ ] 起動時にオンライン状態にするかを尋ねる
(Communicator とは違い、プロンプトは常に表示される。bug 239564)


Gopher (Proxy も参照)

設定名
コメントと設定用 UI (太字)
network.dir.format
FTP セクションを参照。

サポートされていない
設定名
コメントと設定用 UI (太字)
browser.xul.error.pages.enabled
false (デフォルト)
true
明示的に値を新規作成しない限り、about:config には現れない。(bug 28586 を参照)
network.protocol-handler.external.SCHEME
false (デフォルト)
true
Mac と Windows: <SCHEME> で始まる URL を、OS のデフォルトハンドラに送る。
Linux/UNIX: URL をアプリケーションに送る。
例:
network.protocol-handler.external.mailto==true
は、Phoenix/Firebird/Firefox がデフォルトのメーラにアクセスするために使われます。
設定を読み込む前にロードされるハンドラーについては変更できません(例えば file:)

廃止/削除 (このリストは不完全)
browser.cache.enable
browser.cache.disk.directory
networking.proxy.wais
networking.proxy.wais_port
network.http.connect.timeout
network.http.proxy.ssl.connect
調査中:
offline.startup_state
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