今回のお題: 『妖怪道中記』(1988 年・ナムコ)

ジャンル: アクション
個人的評価: ☆☆☆☆

●ゲーム概要

横スクロールのアクションゲーム。
何の因果か知らないけれど、地獄に落とされてしまった主人公の「たろすけ」を操って、 わらわらと出てくる妖怪どもをヨーヨー (だったよね) で倒し、時にはご先祖様の助けも借りて、地獄入口、 苦行の道、幽海、裁きの谷、輪廻界の全5ステージを通り抜け、最後にお釈迦様 (……多分) に会い、 自分の運命を決めてもらうのがゲーム目的 (だろう)。
……やっぱり説明書がないので、ゲーム目的とか分かんないんですよ。(汗

どうやらアーケードからの移植作らしく、中ボスの一人が「おまえ げーせんのやつで ここまできたか ?」と聞いてきます。このゲーム、ギャグが多いんですよ (後述)。

主人公たろすけの武器はヨーヨー。この作品の発売は 1988 年だから、某 TV 番組の影響じゃ……ないですよね。 (「何でそんなもの知ってる」というツッコミは却下)
最初は連射不可なんですが、途中でアイテムを買うことによって 2 連射、3 連射とパワーアップさせることができます。
また、主人公は「気を溜める」みたいなことができるらしく、↓キーを押すと頭に静電気のようなものが溜まります。 ここでヨーヨーを撃つと、攻撃力が高く、貫通力のあるショットを撃つことができます。 最強の奴はなんだか波動拳みたいな形をしています。

また、アイテム「おふだ」を使うと、ご先祖様(らしい)を呼び出して敵を倒すことができます。 これは、まず「おふだ」を使うと、たろすけが エクトプラズム のようなものを吐き出します。
これがご先祖様。一定時間(だったかな?)、このご先祖様を操って敵を倒すことができます。 ご先祖様は空も飛べるし、攻撃がちょっとホーミングするし、かなりまで連射が可能なので、 ボス戦なんかではとっても便利です(というか、これ無しではまず倒せない。特に 1 面)

敵を倒すとお金 ( 通貨単位不明、多分¥だろう )を落としていきます。小さい順に、200、500、1000、5000、 10000となっています。グラフィックは、200 のはがま口、5000、10000 はブロック (?) それ以外は巾着です。 普通の敵は 500 のやつを落としていきます。ちょっと硬い敵だと 1000 かな。 踏むと潰れる (後述) ような敵は、がま口を落としていきます。

●見所

このゲーム、キャラクターの濃さが凄い。

まず、敵が何だか個性的。ピーナッツの殻みたいな頭のやつとか、 踏むと潰れるカエルとか、ぬらりひょん (水木しげる画) の生首とか、DQ のスカルドラゴンとか、 人面樹とか、まぁとにかく色々います。(ぉぃ まぁ、妖怪ですしねぇ。早く人間になりたーい(違

次。店の店員 (古いほう)。「に れんしゃ」の効果解説が、 「こいつはすごいぞ びしばしぢゃ」
……コナミさんに怒られませんか ?

次。店の店員 (若いほう)。「どうちゅうまんじゅう」の効果解説。 「もう、しってるくせにぃ。そのうち わかるわよ
……それでいいのか、ナムコよ。

次。ステータスを上げてくれる神社のおじさん。出てくるなり 「ようかいに なんかようかい?」
……頼むよ、おい。

次。あからさまに妖しい「竜宮」の看板の方向へ行き、竜宮城らしき所へ入ると、
「ほっほっほ だまされたわね わたしはおとひめの にせものなのよん」
ここまではいい。
「こまんど? →たたかう にげる じゅもん」
……ここでキャンセルしたらもう 1 回「こまんど ?」って出てきたりして。

次。亀がいじめられています。助けてあげると、竜宮城へ行けます。
お礼にと、乙姫様がセクシーな踊りを見せてくれるのですが、そのときのたろすけの顔が なんだか 人間離れ してます。間 抜作 ( (c) えんどコイチ ) を思い出させます。「スプラッタハウス」の日本の城ステージの最後にも似てますね。

最後。竜宮城で玉手箱を貰えます。その時の台詞。
「たまてばこは どないしまひょか?」
う〜ん、やっぱり開けたらお爺さんだろうからな〜。「あける →あけない」(ぴっ
「ほんと あけへんの? あけたら ええんちゃうの?」
この亀、何か変だぞ。「あける →あけない」(ぴっ
「どないしても あけへんのか あんさん こうかいしまっせ…」
おい、脅しに掛かってきた よ。「あける →あけない」(ぴっ
「あけて……… おねがい… うるうる………………」
こんどはお涙かいな。泣いたってダメだよ〜。「あける →あけない」(ぴっ
「あけろゆぅーてんねん! おう! こらぁ!」
ぉぅ、関西弁で怖さ爆発 ですか。「あける →あけない」(ぴっ
「あーよかった あけられたら ぷろぐらむ かかなきゃ いけなかったんだよ」
…… この亀、プログラマだった んかいな。 何だか 親近感が涌く ぞ(笑)

●その他

このゲーム、実はマルチエンディングでして、最後のステージ「輪廻界」での行いによってエンディングが変化します。 それまでの 4 ステージで集めた PIOUS ( 信心深さ ) が、臨界界で「敵を倒す」「お金を取る」 という行動を行うと減っていきます。最後にどれだけ PIOUS が残っているかで、 エンディングでのたろすけの行き先が決定します。
私は畜生界 (ゴキブリになってる) が限界でした。 PIOUS が 0 の場合は地獄界で 釜ゆで にされます (泣)

それにしてもこのゲーム、主人公が 鬼太郎 (水木しげる画) に似てるよな……。


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