今回のお題: 『ピンボール』(1983 年・任天堂)

ジャンル: アクション (ピンボール)
個人的評価: ☆☆☆☆

●イントロダクション

ナムコ「ファミリーピンボール」のノーマルゲームでカウンタを一回転させ、任天堂「カービィのピンボール」 のハイスコアは 150 万点超で、Microsoft PLUS! に付いてきたピンボールの、皆が「解らない」 という役モノの動きを勘で理解した、ピンボールゲーム大好き人間である私の出発点とも言える作品です。
ちなみに初プレイ当時、筆者 4 歳。(マジ)

●ゲーム概要

上段と下段、それとボーナスステージの 3 画面からなるピンボールゲームです。球の動きや台の構成など、 基本をしっかり押さえた作りですが、ボーナスステージ以外に特徴がないのが難点と言えば難点でしょうか。

上段にある主な役モノ ( と得点 ) は、

で、左下には下段へ落ちるガイドがあります。

下段には、

ボーナスステージには、

といった感じです。

ボーナスステージは、「アルカノイド」スタイル。バンパーを持ったマリオを左右に動かして、 数字パネルの色を揃え、ヒロインを落っことして、キャッチし、助けるとスコアが入るのでしょうが、 助けたときにスコアを見ていなかったので点数は解りません。

●ゲーム的特徴

任天堂初期のゲームには必ずと言っていいほどある、「GAME A」と「GAME B」の 2 モードがこのゲームにもあります。 このゲームでは、「A」より「B」の方がボールのスピードが速いようです。当然、A の方が難易度は低くなります。

ゲーム的に大きな特徴としては、一度下段に落ちると、上段への復帰が非常に難しいことが挙げられます。
「ファミリーピンボール」では、右バンパーの上に乗せられれば (キャラクタにもよるが) 復帰は簡単ですし、 3 段構成の「カービィのピンボール」でも、下 2 段には復帰用の役モノがあります。

ですが、このゲームで上段に復帰するためには、

という、厳しい条件が付いてまわる方法しかありません。このため、基本的に難易度は高めです。

ですが、この難易度が極端に下がるイベントがあります。
バンパーの間のストッパーがそれです。上段のストッパーは一定時間で消滅しますが、 下段のはミスしない限り消えません。横のストッパーを意図的に付けられれば、ミスすることはほぼ皆無ですから、 バリバリとスコアを稼ぐことが可能です。さすが、出現時にジングルが鳴るだけのことはあります。

●フィーチュア

「かっちりした造り」らしく、目立ったフィーチュアは特にありません。ただ、スコアが 10 万点を超えると、 バンパーが見えなくなります。15 万点まで消えたままなのですが、別に見えなくてもあまり苦労しません。

唯一のフィーチュアらしいフィーチュアであるボーナスステージですが、

と 3 拍子そろっているため、殆ど上段への復帰用にしか使われない状態です。こんなんでいいんか、任天堂。

●考察

久しぶり ( というか十数年ぶり ) にプレイして、A で 155000 点、B で 67660 点をマーク。 やる前は「100000 点はカタいだろう」と思っていたんですが、なかなか難しく、 B で目を慣らしてから A に挑んでやっと 100000 を超えました。初期の任天堂侮りがたし。

お気に入りであり、私のゲーム人生に多大な影響を与えた作品でもあるということで、 評価は高くしてあります。ですが、やはり今やってみるとあらが目立ちますね。 特に、ストッパーの有無によるゲームバランスの違いは致命的かも知れません。

ちなみに、BGM はありません。音は、タイトル画面の音楽、バンパーとかベルの音、 ストッパー出現時のジングルの 3 つだけでないかと。同じく任天堂の「ベースボール」を連想させるこの簡素さ。 得意の Jazz チックな曲を付ければ、面白くなったと思うんですがね〜。

……このゲームのボールの動きのアルゴリズムが知りたいのです。(苦笑


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