ある柴犬の一生 (2016年6月17日更新)

前書き:
 2016年6月14日9:00 ある柴犬が一生を終え静かに眠りました。
 その柴犬の一生は、ペットとしてごく普通のものでした。
 飼い主は普通に落込み、その柴犬との生活を思いだしながらぼーっとする時間が増えていました。
 心を切り替えなきゃと思いながらも、台所では餌をねだってじっと目を見ていたこと、
 リビングでごろ寝していると隣で少しだけ体をくっつけて丸くなって寝ることなど思い出して涙が出てきます。
 あるとき柴犬の写真を見ながら「過去の事として記憶も薄れていくんだろーなー」と考えていると、
 何でもいいからその柴犬の生きた証を残したい衝動に駆られ、HTMLという形で文章を残そうと思い付き、
 入力を開始しました。(今までまとまった文章を書いて公開したことなどあんまりないのに・・・)

 以下の文章は、ある柴犬と飼い主の1ケースとして読んで頂ければ幸いです。

 注意!
 ある柴犬が一生を終えた後、思い立って書いていますので、終わりの日を詳細に書いています。
 (出会いとその後は、うろ覚え)
 間のエピソードはそのうち書こうかと思っています。

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◆出会い

2002年5月:
 とあるWebページで柴犬の子供を発見!一目見たとたんにメロメロ、やばい!早くしないと誰かに
 取られる!!!と夫婦で話しながら譲り受けることに即決w。
 その日のうちに連絡、受け取りに行くことに。
 「はー♡、早くこないかな~♡」
 「まてまて、何が必要?犬の本買ってこなきゃ」
 「ケージと食器、水飲み、トイレシート・・・餌はどうしよう」
 「ネットで無添加、自然食のやつを探せばいいんじゃ」
 「そうしよう」
 「一人でお留守番できるかな?」
 「さみしくないように時計を傍に置くといいらしい」
 「おもちゃもいるね~」
 「首輪、リード・・・は近くのペットショップに買いに行こう!」
 「爪切りなんかも~」
 「血統書は・・・あの子だったらどーでもいいっ」
 「ペットホテルもこの先必要かも~」
 「あったっけ?」

 ・・・もう、子供がいない夫婦だった私たちにとって、新しい命を迎えた様な感じで浮足立ってました。

2002年6月:
 受け取りに元の飼い主さんの家に到着!
 「キターーーーーー!!」 
 元飼い主さんの話も上の空・・・・
 心の中:
 (あの子はどこ?どこ?)
 (あーはやくこの手に!ちっちゃいんだろーなーかわいーだろーなー)

 聞けば兄妹4頭でいるとのこと。
 心の中:
 (あの子はどこ?どこ?)
 (4頭も!?皆で遊んでる姿♡イイ!!)

 4頭のいるケージの前に到着。
 心の中:
 (あの子はどこ?どこ?)
 (うわーー、みんなが遊んでってこっちを見てシッポ振ってる♡)
 (1,2,3・・・ん?3頭?)

 元飼い主さんが言う。
 「あ、あの子です。」
 「どれですか?」
 ケージの奥を指さし、「ほら、奥に一人でいる・・・」
 ・・・なんだか一頭だけちっちゃく、ケージの奥でガタガタ震えてる子が・・・

 元飼い主さん「最後に生まれてきた子で、どうも未熟児だったみたいです。臆病な子で・・・」
 んー、無事育てられるだろうか・・・・

 元飼い主さんにいろいろ説明を受ける間も、その子は飼い主さんの膝にしがみついて
 隠れようとする(ように見えた)
 いよいよ飼い主さんから、受け渡され・・・
 (うわー、片手に乗るよ♡、・・・ん?ガタガタ震えて、元飼い主さんになんか訴えてる?)
 その子の声:「うわーん、パパ見捨てないでー、怖いよー、助けてー」
 ・・・ってどっかから聞こえた様な気がした。
 んー、無事に・・・

 車に乗せ、連れて帰る途中、乗り物酔いで吐く子犬・・・
 「うぎゃー、大丈夫?」
 どうしていいやらわからず、車を止め落ち着かせる。
 そんなこんなで、家に到着。「疲れたー」

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◆名前を画数を調べて決めました。

 「名前なんにする?」
 「ちょび・・・ぽち・・・やっぱり、柴犬には和風なのがいいかな?」
 「画数で決めよう」
 「・・・桃子・・・」(画数最高!!)
 「呼びにくい?・・・呼ぶときは省略形でモモ、で!」
 「OK!」

 ・・・なぜ、子供が生まれたとき用に取っておかない!?ってツッコミはまた後程w

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◆やっと笑った日

 モモは中々笑わない子だった。
 初日、家に連れ帰りケージに入れて、ごはんを上げてもなかなか食べてくれなかっ
 たり、ちょこっと座ってじっとしてたりで、緊張した様子。
 おもちゃをあげたり、小さなテントを入れて狭いスペースを作ったり、おやつで釣
 ったりして気を引こうとするが、犬特有の口を開けてベロを出してにこっの表情
 をしてくれない。
 そんなある日、モモをケージから出して、ニンジンのおもちゃを投げたり引っ張
 ったりして遊んでいると、モモがニンジンのおもちゃを足元に持ってきて、にこって
 してくれた。ああ、やっと笑ってくれた・・・

 実は6月も下旬となり、ただ暑くなったから舌を出しただけかもしれない。
 が、犬飼い初心者の私は、感動してモモを抱っこして喜んだ。

 いや、あれはモモがやっと私を受け入れてくれた瞬間だっ!!!っと信じている。

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◆病院とモモ

 モモが来てからすぐに、近くの獣医さんに連れていき、狂犬病や混合ワクチンの
 予防接種などいろいろ教えていただいた。
 診察台に乗って獣医さんからいろいろ触られたり、予防注射を打たれたりすると
 病院が嫌いになるんじゃないかと心配した。
 が、診察の時はジッとして、予防接種の時は首の後ろあたりに注射されても特に
 反応なし・・・獣医さんや助手さんから「おりこうさんですね~」って褒められたり、
 診察後に、助手さんからご褒美のおやつをもらったりして大喜び!
 診察室から出たくない~!って感じで助手さんにシッポを振りまくりw

 その後、散歩の時も「病院に入る~!」って病院の玄関までリードを引っ張るような
 病院好きになったとさ。

 この診察後にご褒美のおやつは、初めての受診から最後までずっと欠かさず行わ
 れた。獣医さん、助手さんありがとうございました。 

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◆初めて外に出た日

 モモが来てから十数日、モモは縁側の外を窓越しに眺めて、外に出たいとこちらを
 じっと見つめるようになる。
 が、この時は混合ワクチンの予防接種を受けていなかったため外に出れなかった
 ので、「外はまだ出れないよ」と言い聞かせていた。
 縁側の外には芝生の庭があり、モモが外で遊べるように柵で囲いを作った。
 (モモが来る前に急いで柵を作成!モモのためなら~ww)

 そして2回目の予防接種を受けた次の日に、初めてのお庭デビュー!
 とにかく隅から隅までにおいを嗅ぎまわり、狭い庭をぐるぐるぐるぐる回って大喜び。
 まあ、初日だったので10分程度で終了、部屋に入れたが、その日はずっと縁側から
 外を眺めてはこちらをジッと見つめ、出たい出たいとアピールw

 この芝生の庭だが、一年しないうちに誰かさんが、穴だらけにしてくれよった orz
 で、レンガを敷き詰めた庭に作り直したとさw
 ・・・モモ、レンガ代高かったよ~(;;)

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◆子供とモモ(いつかちゃんと書く)

 モモは、子供嫌いになってしまった。

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◆モモは順調に育っています。(いつかちゃんと書く)

 子犬 → ハイエナ(のようなほっそりボディ) → 柴犬成犬 の華麗な変身

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◆地方TV局とモモ(いつかちゃんと書く)

 会社の同僚にモモ自慢 → 同僚の知り合いの局の人から出演依頼
 → 外出してペット関係施設の撮影 → わくわくして放送を待つ
 → 撮影したテープ自体ボツに! → 撮影したビデオテープをもらう
 → 自宅で鑑賞会 orz

 ・・・・あれ? あのテープどこいったっけww

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◆ペット教室とモモ(いつかちゃんと書く)

 モモを箱入り娘にしてしまった・・・orz
 → 社会性をみにつけさせよう!!
 → ペット教室へ → コウカハアンマリナカッタ・・・orz

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◆犬会(いつかちゃんと書く)

 社会性を身に・・・
 → ネットで犬仲間が集まる。 → 犬オフ会開催

 あの子たちは元気かな~・・・

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◆モモは東京に出張しました。(いつかちゃんと書く)

 まだ子供がいない夫婦・・・東京出向!!
 → モモも連れていく!!
 → 空港でモモ硬直!
 → 東京生活で、モモがまたハイエナに・・・ orz
 → 東京生活も慣れてきた・・・
 → 2年後、地元に帰ることに・・・
 → 空港でモモ硬直再び! おまけにお漏らし・・・ orz

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◆兄犬との出会い(いつかちゃんと書く)

 始まりは、メールで。
 → 元飼い主さんのところで出会った、モモの兄貴が近くに!!
 → モモの兄貴に会いに行く!
 → モモは連れていけなかったけど、モモの兄貴大歓迎!!!

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◆ドックランとモモ(いつか書く)

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◆夫婦喧嘩は犬も食わない?

 このことわざは有名だが、うちの場合、ちょっと違う。
 ある日、TVで犬の飼い主さんがけんかをしたとき、飼っていた犬が仲裁したという
 内容を放送していた。それを見て夫婦で、
 「凄いね~」
 「モモもできるかな~?」
 「無理でしょ~」
 と話をしていた。

 後日、原因は忘れたがモモと夫婦でリビングにいたときにちょっとした喧嘩になった。
 夫婦でにらみ合っていると、丸くなって寝ていたモモが突然間に割って入って、ごはんを
 目の前にしておあずけしているとき、いやそれ以上に真剣な顔(に見えた)で、
 「どうしたの?」「仲良くしなきゃダメ」と言わんばかりに二人の間をうろうろ、
 一方の手をペロっとして顔を見た後、相手の手をペロっとして顔を見る・・・

 そんなモモを見て二人で、「モモぉ~、心配させてごめんね~♡」と言って、モモをぎゅっ!
 っと抱きしめる。
 ・・・はい、思いっきりモモに仲裁されてしまいました。

 その後、モモは夫婦の間に座り、両方に触れるように丸くなって寝ましたとさ。
 モモには、群れの一大事に見えて、「何とかしないと」と思ったのかな?

 とにかく、うちでは「夫婦喧嘩はモモが喰う」ってことで。

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◆モモは年を取ってきました。(いつか書く)

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◆別れは突然に

2016年6月13日:
 今日のモモは朝起きたらやはり庭に出たがり、勝手口の扉を前足でカリカリと引っ掻く。
 「トイレ?」と聞きながら扉を開けると力なく出ていった。
 餌は後でいいか・・・と考えながら台所で家族の食事を用意し、朝食をすませた後ごはんを持って外へ。
 「はい、ごはんだよ」と目の前に置いても、ごはんをジッと見て食べないので、「よし!」とコマンド。
 それでも食べ始めないので、とりあえず置いとけば食べるかな?と考え部屋に戻る。
 後で見てみると、しっかり食器は空なので、うん今日も元気と思った。

 午後になり散歩に行こうとリードを持って外に出ると、モモは勝手口の前でいつも通り寝ている。
 ただ去年までなら、外に出ると物音で起きてきて「散歩?」と玄関の前で待ち構えているのが、
 今は近づいても気づかず寝たまま。ちょんっと突っつくと「?なに?」とこちらを見てゆっくり玄関に
 向かって歩いていく。
 「年をとったなー!!」と笑いながらリードを装着。いつものコースをゆっくり散歩して帰る。

 散歩も終わり、部屋に戻って晩御飯の準備を始めると突然、外からモモの吠える声!
 いつもなら隣の犬と挨拶の「ワン!」を数回だけなのに今回は違う。
 「ワオー!ワオー!」と止むことなくずっと叫んでいるといった感じ。
 「モモどうした!?」と言いながら庭に出ると倒れて頭だけ持ち上げているモモの姿が。
 「どうした?」もう一度言うと、こちらに気づいたモモは急いでこちらに来ようとするが下半身が、
 全く動いていない!その状態で必死に前足だけでこちらに来ようとする。
 急いでモモを抱え上げて様子を見るもパニックになっているのか腕の中で叫びながら暴れて
 いる。(これは危ないんじゃ!?)と思った私は、そのまま何も持たずモモだけを抱え、近くの獣医
 に駆け込む。

 待合室で先に待っているペットの横で、順番を待っている間もモモは叫びながら暴れる。
 「モモ、もう少しだから待ってね」と言いながらも、(はやくしてくれ!!)とかなり焦っている私、
 気が動転してモモが暴れて抜けた冬毛を拾っていたら、ようやく助手さんが「モモちゃんどうしました?」
 と来てくれた。
 経緯を説明すると、「もう少しお待ちください。」といったん診察室に戻る助手さん・・・
 (はーやーくー!!)と心の中でパニックになる私、待合室の他の飼い主さんもモモのただならぬ状況
 を見て不安な様子。次に助手さんが来てくれるまでの数分がものすごく長く感じる。
 ようやく、助手さんが来てくれて「モモちゃん預かりますね」と連れて行ってくれた時はホッとした。

 待合室には先に順番待ちしている飼い主さんがいたが、先にモモを診察してくれることに。
 すみませんとその方に一礼して診察室に入ると、獣医さんがモモに麻酔を打ち、エコーで腹部を診察
 しているところだった。しばらくエコー画面をにらんでいた獣医さんが恐ろしい一言を。
 以下にその時の会話。

  「下腹部の動脈の血が流れていません」・・・
 「・・・え?」
 「動脈が詰まっているみたいで、下半身に血が通っていません。」
 「・・・はあ・・・?」
 「痛み止めの麻酔と血栓を溶かす薬を打って様子を見ましょう。」
 「・・・はい・・・」
 「ご家族は?」
 「仕事で・・・」
 「ご家族を連れてまた後程来てください。」
 「はい」

 その時はこんな感じで話をしていたが、頭の中は修羅場で
 (血栓・・・下半身が?・・・何時間たつと壊死がある?、切断?でも腰から下全部???)
 (手術?でも・・・・・)と一通り考えが及んだその後(安楽死・・・?)と考え、何も考えられなくなった。

 その後夫婦で合流して再び獣医の元に。

 先生は前と同じ説明をした後一呼吸置き言い難そうに話を続ける。
 「後ろ足を触ってみてください。血が通っていないので冷たいでしょう」
 「そうですね・・・」
 「手術をしても、原因が分からないので治る可能性はあまり・・・」
 「そうですか・・・」
 「血栓を溶かす薬を・・・」

 ああ、安楽死の事が言い難いんだなっと察して、
 「このまま置いていつ頃壊死が始まりますか?」
 「うーん」
 「安楽死を考えるタイミングはいつ頃ですか?」
 「一概には言えません。薬で血栓を溶かすには通常2~3日かかります。」
 「・・・」

 麻酔をかけた後も「うー!うー!」とうなっているモモを見て私は頭の中で、
 ・このまま置いておくと壊死が始まり、余計に痛く苦しい時間が伸びる。
 ・手術して助かったとしてもその後普通には生活できず、やっぱり苦しい時間が伸びるだけ。
 ・おそらく先生も手術しても無駄、というか治る見込みはないと思っている。(言い方から)
 ・でも手術で生きている時間を延ばせる?
 ・いや動脈の血栓を取っても・・・人間でも大変な手術なのに・・・小さい犬では・・・
 ・生を延ばしたいのは人のエゴ? 安楽死は人のエゴ?
 もはや頭の中は空回り・・・

 子供たちの世話があるので、いったん帰ることに。
 「21:00頃にまた来てください」
 「はい」
 ここで私は、決心して21:00に再度訪れ、「明日の朝までに改善がなければ安楽死を」
 と伝え帰る。
 このころにはモモは麻酔が効いて、寝ているようだった。

 家に帰り、子供たち(小学生二人)に話をすることに。
 「モモちゃん、病気で治らないかも。」
 「・・・」
 「今病院で、一生懸命がんばっているよ」
 「明日、学校に迎えに行くから・・・」
 上の子は、布団に潜り込み、ずっと泣いていた。

2016年6月14日:
 朝、子供たちが小学校に行ったあと、病院に夫婦で行った。
 すると獣医さんから
 「今、麻酔で痛みはひいているみたいです。」
 モモの前に行き「モモちゃん」と言って手を伸ばすとモモは、一度だけ頭を上げてこちらを見て
 疲れたように伸ばした手の上に頭を置いて眠ったようになる。

 聞くのが怖かったけど先生に状況を聞いた。
 「血栓はどうですか?」
 「治っていません・・・」
 「・・・」
 「昨日、下血がありました。」
 「そうですか・・・先生、お願いします。」
 もはや、これ以上つらい状況を続ける事がモモにとって・・・いや自分がつらい・・・
 ああ、私は苦しんでいるモモをずーっと死ぬまで見守ることが辛過ぎてできないんだな。

 先生に安楽死をお願いした。

 モモは手術台に運ばれ寝かされた。もはや身動き一つせず、息だけしているような状態。
 私たち夫婦は、モモの頭を撫でながら話しかける。
 「モモちゃん、よく頑張ったね。偉かったね。」
 「モモちゃんがうちに来てくれて今まで楽しかったよ。」
 「ありがとうね」
 「モモちゃん・・・モモ・・・ありがとう・・・モモ・・・」

 点滴の管から麻酔薬を投与されしばらくたったあと、獣医さんから心拍停止の報告を受け、
 手術室から獣医さんが立ち去った後もずーっとモモを撫でながら話しかけてた。
 ふわふわの耳、伸びる頬っぺた、小さな額、ぷにぷに肉球、大きな瞳、くるくるシッポ・・・
 いろいろ考えていたら、もう何も言えなくなりモモの顔に額をつけてただただ震えて泣いた。

その後:
 家族全員で、モモを火葬場に車で連れていき火葬をお願いした。
 モモの兄妹犬の飼い主さんから立派な花束を頂き、モモの棺桶にみんなで入れてあげた。
 それから、モモが食べていたフード、おやつのボーロ、ササミ、大好きなチーズ(犬用)を入れた。
 下の子は「モモちゃーんももちゃーん!」とずっと泣きながら言い続け、私から「モモちゃんに
 ありがとうって言おうね」と言われると、泣き続けたまま「ももちゃーももちゃーんありがおももちゃーん!!」
 と言葉にならない感謝をモモを撫でながら言っていた。
 上の子は黙って泣きながら撫でていた。

 火葬後、骨壺は家に持って帰り、しばらくテレビ台に置くことに。
 家に帰ると子供たちは、自発的にモモに手紙を書くことにしたそう。

 「ももちゃんへ、ももちゃんかなしいけどいなくても、かわいがるよ。(下の子)」
 「ももちゃん、さいごまでいきのびたねがんばったね。さみしいけど天ごくで楽しくくらしてね。
  いままでいろいろありがとう。(上の子)」

 今、子供たちは骨壺に対して、「モモちゃーん」と話しかけながら笑っている。
 気持ちの切り替えはや!
 私は、これを書きながらまだまだ泣いてしまうが、前を向かなきゃと思う。

 モモ、14年間隣にいてくれてありがとう。私が寿命で死ぬまで待っててね。

 終わります。

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