ボウモア１２年

ご注文は、ボジョレ・ヌーボでよろしいですね。

ボジョレといいましても4種類あるのをご存知ですか？
ボジョレには最高級の「クリュ」にはじまって、「ヴィラージュ」「シュペリュール」と続いて何も付かないボジョレの4つの格付があります。

ボジョレ・ヌーボとは「ボジョレ（フランス・ブルゴーニュ地方ボジョレ地区）」でとれる「ヌーボ（新酒）」のことです。ボジョレ地区以外で作られるワインは「ヴァン・ヌーボ」もしくは「ヴァン・ド・プリムール」と呼ばれ区別されます。ちなみにイタリアにおいては「ノヴェッロ」、ドイツでは「デァ・ノイエ」、ハンガリーでは「ホイリゲ」と呼ばれます。

ワインの原料となる葡萄にはいくつかの種類がありますが、ボジョレ・ヌーボで使用されるのはガメイ種（正式名称「ガメイ・ノワール・ア・ジュ・ブラン」）という黒葡萄で作られています。
え？4年前のボジョレを飲まずに持ってるですって？
断っておきますが、このガメイ種は長期熟成に耐える品種ではないため、ボジョレを長期熟成させてもヴィンテージワインにはなりませんよ（笑）。

このボジョレ、実は普通のワインとは異なった製法（マセラシオン・カルボニック法）によって作られています。要は単に"自然発酵"なんですけどね（笑）。
解禁日が11月の第3木曜日で、時差の関係により日本では本国よりも先に飲めるということはご存知でしたね？
でも今の解禁日になったのは、1985年のことなんです。
80年代半ばにジョルジュ・デュブッフ（花の絵柄のラベルで有名）がパリで流行させたことで一躍有名になりました。
このあたりの経緯だけを見れば、バレンタインデーのチョコレート、節分の日の海苔巻き、みたいなものでしょうか。
こう言ってしまうと身も蓋もありませんかねえ。
当店では今年は「シャトー・ドゥ・ブリュイザール2002」(写真）をお薦めしております。