「DVDを焼く」 といっても、何も火であぶる訳ではない(あぶってはいけない)。 これからは行楽シーズンであり、子供の運動会・文化祭も予定されているであろう。 また、夏休みの間に行った旅行のビデオなども未整理で終わっている方も多いと思う。 一方で、大好きなドラマなどがVHSビデオに保存されているが、テープの自然劣化により徐々に映像が醜くなってきている等の状況はないだろうか。 そんな思い出の数々や映像を、デジタル映像の美しい映像のまま長期保存する場合、現在最も注目を浴びているのが「DVD(=)に焼く」ということである。 最近は家電のDVDレコーダーも安く使いやすいものが発売されているが、ここでは「より幅広いこと」を可能とするPCとDVDドライブの使用について述べる(賢明な読者は「より幅広いこと」が何を差しているかご理解いただけることと思う(※))。 基本的な機器の接続方法はデジタルビデオカメラ(DVC)=IEE1394ボード(又は内臓ポート)=PC=DVDドライブである(ただし、個人的にはDVC=DV-Raptor(Canopus)=PC=DVDを使用している)。 ここはDVCのかわりにTVチューナー(=PC:ケースによって省略可能)=DVDとすることもできる。 まずはDVCもしくはTVチューナーより画像ファイルをPCに取り込む。 DVCの場合はAviファイル、TVチューナーの場合はAviもしくはMpegファイルとなる。 全てここで用意する映像の質が最終の出来上がりを左右するので、出来る限り高画質のものを高画質のままPCに保存することに留意する。 後はこれら映像ソースをファイルに変換し、しかる後に市販のDVDプレイヤーで読める形式でDVDに焼く。 手順は以上である。 ほとんどの場合はDVDドライブに同梱されている編集・保存用DVDソフトを使用するだけで事足りるはずである。 足りない場合は星の数ほど出ている市販ソフトを購入すればよい。 ちなみに今回は発売されたばかりのDVDマルチドライブ(I/Oデータ:DVR-ABH2)を使用した。 これはDVD-R/RWとDVD-RAMの双方の読み書きに対応した贅沢なドライブである。 まだまだDVD規格の乱立する現在の状況においては、コストパフォーマンス及び記録メディアを幅広くカバーしていることから、一番賢明な選択であると思う。 以上、必要な機器は確かに少なくはないが、これで「見たい」映像を大勢の人間に配布・共有することが出来る。 私自身も先日、身内の結婚式のビデオ映像をDVDに焼き、本人と実家に送った。 編集も楽しければ、出来上がった作品を見るのもまた楽しい。 この楽しさは是非皆さんにも体験していただきたいと思う。 (※)市販のDVDを複製することは違法である。 しかしながら、偶然、今劇場で上映されている映像が入手できることが時にはある。 偶然にもごく最近まで上映されていた作品の映像ソースが入手できたりもするかもしれない。 こういったソースは、電波で飛んできたりDVDレコーダーに最初からは入っていたりはしない。 得てしてPCで読める「データ」の形で入手できるのである。 これらを焼くと立派に最新作のDVDライブラリが完成したりする(恐ろしい世の中になったものだ)。 |