カケフくんの ジャンプ天国スピード地獄

 このカケフくんとは、当時、掛布に顔がそっくりなことからこの名が付いた、「所ジョージのただものではない」 (だったかな?)などのテレビ番組に出ていた少年である。(知らない人は、お父さんかお母さんに聞いてみよう!)
 そのカケフくんが主人公のこのゲームでは、スーパーマリオのように、Bボタンを押しながら走るとダッシュのような 走り方はしない。加速するのだ!
 十字キーを押し続けていると、最初はのろのろ、そしてだんだん速くなってきて、完全なダッシュ状態となるのだ。 そして、その走る速さに応じて、ジャンプ力が高くなるわけ。だから、ジャンプ天国スピード地獄。
 カケフくんの攻撃方法は、踏む。踏むと敵は体が半分くらい地面に埋まり、もう一度踏むと完全に埋まる。 ボスは、なぜか変なスイッチを踏むとダメージをくらい、完全に押し込むと倒せる。また、ある一定以上のスピードで、 草の横を走り抜けると、赤いモジャモジャの、ムックの赤ちゃんか、モジャ公の親戚のようなのが出てくる。 これ、出てきてすぐブレーキをかけないと、通りすぎてしまう。これがまた不思議な生き物で、くっついているときに 敵に当たると、カケフくんは助かり、こいつが犠牲になる。投げると、地面の上をピョコピョコ飛んでいき、敵を倒してくれる。
 と、ここまでは内容について話したが、一番すごいのは、オープニングとゲームオーバー、そしてコンテニュー!
 まずオープニング

 王様「じじゅうちょう!かけふくんは、まだこんのか!」
 侍従長「は、いましばらくのおまちを。」
 王様「んー。じじゅうちょう わしは、まちくたびれてしまったぞ。」
 侍従長「は・・・ あっおおさま!かけふくんが、もうすぐつくもようであります。」
 −−−−−−カケフくん到着−−−−−−
 王様「おおっきみが、かけふくんか。」
 カケフくん「ぼく、かけふくんです。よろしく。」
 王様「じじゅうちょう。よくみりゃ、まだちいさなこどものようだが・・・。」
 侍従長「は・・・それは、
はじめからわかっていたことであります。いまさら、それをいってはなりません・・・・・・ がまんしましょ。」
 王様「ふんふん。よくみりゃ、なかなかかしこそうじゃな。」
 カケフくん「よくゆうよ このおじさん。」
 侍従長「こらこら、このおかたを、だれとこころえおろう 
いやしくも、ぽこにょっこりおおこくのおおさまに、あられるぞ。」
 カケフくん「へぇーっ。で、ぼくになんのようなの。」
 侍従長「じつは、おおさまは、こうみえても、ほんとは、びょうきなんだよ。」
 かけふくん「うちょーっ。ぴんぴんちてるよ。」
 王様「
うひょひょひょひょ。わたしは、びょうきだ。
 侍従長「
ほれ、このとうり。そこで、かけふくんに、おおさまの、びょうきを、なおすために、ひつような7つの、 やくそうを、とりにいってほしいのじゃ しかも、みっかのうちに・・・・・・みっかを、すぎると、おおさまのいのちが あぶないのだ。やってくれるか?かけふくん。」
 カケフくん「
いやだよーん。
 カケフくん「て、いったら げーむが、はじまらないから、いいよーん。」
 王様「おおーっ。それでこそ、ゆうしゃ かけふくんじゃ。」
 侍従長「おれいもたくさんよういしてまってるよん。」
 王様「
そういうことで じゃ、せいぜいがんばってきておくれ
 カケフくん「それじゃ、じかんもないことだし、いってきまーす。」

 つまり、三日以内に薬草を集めるというストーリーなわけ。
 「うひょひょひょひょ。私は、病気だ。」と、言っていることから、精神病であろう。
ちなみに、ゲーム中、上に経過時間が表示されるのだが、現実の時間1秒に、1分たつようである。三日に直すと、 1時間12分になるのだが、国王は、それだけの時間はやったことがない。だれか、三日たつと本当に王様は死ぬのか、 情報お待ちしております。
 次に、ゲームオーバーとコンテニューである。

 侍従長「おおさま!かけふくんが、しんでしまったようですよ。」
 王様「にゃに!しんでしまったと!わしは、かなちい。」
 侍従長「かなり、
しょっぱいしにかたを、したみたいです。」
 王様「もう、おしまいじゃ げーむ おーばーじゃ ちっくちょーっ。」
 −−−−−−コンテニュー−−−−−−
 カケフくん「
すいません ぼく、しんじゃった
 侍従長「
おおっ!ほんとうに、しんじゃったんだ。
 王様「
しんでしまうとは しょっぱいぞ!
 カケフくん「もういちど やらせて ください。がんばります。」
 侍従長「おおさま、いかがいたしましょう。」
 王様「よーち!もういちど やってもらおうじゃないの   そりゃーっ!」
 −−−−−カケフくん生き返る−−−−−
 カケフくん「ありがとう。こんどこそ がんばる。」
 侍従長「かけふくん きみだけが、たよりなんだよ、たのむで。」
 王様「ゆうしゃ かけふくん がんばるんじゃ。よいな。」
 カケフくん「うん。こんどこそ。じゃあ、いってくるね。」

 ここで、すごいことが発覚する。
 まずは、死ぬことは、「しょっぱい」ということだ。敵に当たって死んでも、川に落ちて死んでも、やはりしょっぱいというのだ。 しぬことが、なぜしょっぱいのだろう。果たしてこの国(ぽこにょっこり王国)の「しょっぱい」の意味は?
 もうひとつ、王様は、人をいとも簡単に生き返らせることができるのだ。それなら、オープニングで、「じゃ、 せいぜいがんばってきておくれ。」といったのも納得がいく。

 さあ、皆もカケフくんで、しょっぱい死に方をしようではないか!


国王が思うポイント表

遊べる度    ☆☆☆

マニアック度  ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

難易度     ☆☆☆

インパクト度  ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

死に方がしょっぱい度  ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆