PAX POWER GLOVE

概要
 グローブ型コントローラー。
 手にはめて、手の動きをセンサーで読み取り操作する。
 通常のコントローラーとしても使用可。連射機能付き。


 ファミコンにしては画期的なハイテクノロジーを駆使した周辺機器、パックスパワーグローブ!
 簡単に説明すると、このグローブをはめて、手や指の動きでファミコンを操作するというものだ。
 凄い!そんなすばらしいものがファミコンにあったとは!
 また、ファミコン本体から電源を供給するので、電池は一切不要!

 それでは、操作の仕方を紹介しよう。

 このグローブには、14通りの操作法がプログラムされており、 それぞれのゲームに対応したプログラムで操作する。
 基本は、手の上下左右が十字キーの上下左右に対応していて、 親指を曲げるとAボタン、人差し指を曲げるとBボタンを押した操作になる。 また、中指・薬指・小指を同時に曲げて素早く方向転換となっているが、 コントローラーで、十字キーの左又は右とAボタンを同時に押すのと同じ動作をする。

 ここで、素早く方向転換という言葉が出てきたが、なぜそんな言い方をするのかというと、 このグローブの説明書には、コントローラーでのどういう操作になっているかは表記されておらず、 前、後ろ、ジャンプ、バットを振る、アクセル、ブレーキなど、ゲーム内の動作で書かれているのである。

 プログラム9番のレースゲーム用プログラムを例にとって説明しよう。
 手をにぎった状態が始動操作。そのまま手を時計回りに回すと右、反時計回りで左。 手を上げるとアクセル、下げるとブレーキ。手を前に出すとターボON。と、説明書にはこう書いてある。(全く丸写しではない。)
 で、実際の操作は、それぞれ、手をにぎった状態は、Aボタン押しっぱなし、 右、左はそのまま十字キーの右と左、手を上げると十字キー下、手を下げるとBボタン、 手を前に出すと十字キー上、と同じ動作をする。
 つまり、もしBボタンがアクセルで、Aボタンがブレーキのゲームだった場合、 説明書通りの動きをせず、手を下げると走り、にぎるとブレーキとなってしまう。 結局、1本か2本のソフトにしか対応していないのだ。

 特にボクシングゲーム用のプログラムは、パンチと同じ動作をするのでいいと思いきや、 「マイクタイソンパンチアウト」に対応しているので、移動するゲームはうまくできない。 (「マイクタイソンパンチアウト」は移動しない、パンチとガードだけのゲーム。)

 じゃあ、役に立たないのか。いや、そんなことはない。
 一つのソフトにしか対応していないなら、そのソフトで遊べばいいのだ!
 その一つのソフトだけに対応させているからこそ、そのソフトで遊ぶのに最適なプログラムになっているのだ!
 さらに!常にテレビの方向へ手を向けていなければならないので、腕が鍛えられる! そして、腕が疲れるので、自然と長時間プレイしないようになる!
 ちなみに、グローブには普通のコントローラーとしても使えるように、 普通の十字キー、A・Bボタンも付いている。また、スローモーション、連射機能まで付いている!

 皆も、このパックスパワーグローブで、グローブマスターを目指してがんばろう!


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