第七話 MS−DOS事件
さらにある日、パソコンをかなり使い慣れている友人が、
フリーソフトなるものがたくさん収録されているフロッピー付きの本を持ってきた。
その友人は、MS−DOSユーザーで、そのフリーソフトも、すべてDOSプログラムであった。
エムエスドスなんてものは全く知らなかったので、平然とインストール。起動。
WINDOWSにはMS−DOSプロンプトなる便利なシロモノがあり、
そのシロモノが見事にドスのプログラムを動かしていた。
しかし、中には目にも止まらぬ速さで動くシューティングなどがあり、話を聞くと、
古いゲームなので新しい機種で動かすと早く動くのではないか、ということだった。
しかし、実際には私のパソコンの容量は日に日に小さくなっていたのではあるが・・・。
そして、そのフリーソフトのフロッピーを借りて何日かしたとき。
「今度はこれを動かしてみよう。」
といって、あるソフトを起動すると、
「このプログラムは、MS−DOSプロンプトでは正常に動作しない可能性があります。
常にMS−DOSモードで起動するように変更しますか?」
というようなメッセージが現れたではないか!
「正常に動作しないのなら、正常に動作する方にした方がいいに決まっている。」
OK。
WINDOWSが終了し、最初に戻る。
すると、本来はMS−DOSが起動するはずが、なぜか画面左上に「WINDOWSを起動しています」の文字。
突然画面が真っ黒になり、先ほど起動したゲームが始まる。
そのときは全然疑いもせずにゲームで遊ぶ。
終了。
電源を切る。
次の日。
電源を入れる。
「WINDOWSを起動しています」・・・・パッ!
真っ暗になり、ゲームが始まる。
!!!!!!!!!?????
「へ?」
ゲームを終了させる。
真っ暗になり、ゲームが始まる。
!!!!!!!!!?????
「何?」
リセットボタンを押す。
「WINDOWSを起動しています」・・・・パッ!
真っ暗になり、ゲームが始まる。
!!!!!!!!!?????
「ええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」
フロッピーを借りた友人に聞く。
原因不明。
その後、f・3かf・4か何か(忘れた)を押していると、
何かメニューがでてくることを発見!
その中に、起動時のコマンドを一行ずつ確認しながら起動するモードがあることを発見!
確認していくと、ゲームのあるドライブ名や、プログラムのファイル名が書いてある行を発見!
とりあえずそういうたぶん怪しい行を片っ端からNOにしていく。
起動した!
しばらく、そうやって起動して使っていた。
その後、コントロールパネルのDOS環境のプロパティに、
あの起動時の一行一行の文字と同じような文字が書かれていることを発見!
編集。
たぶん怪しい行を適当に片っ端から削除。
もちろんバックアップなんてものは取り方すら分からない。
そうして起動してみると、これが偶然成功。
今まで自分に責任を感じていた例の友人も、やっと安心した。
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