提供者:えぬじぃ殿 |
──バレンシア大陸は、すべてふたつの顔をもっている。それは、大陸が二人の神によって造られたときに定められた運命だという。
優しさと美しさをもって自然と共にあることを望む大地母神ミラ、そして、力と欲望のみが人類の生存の道と信ずる邪神ドーマ。このふたつの力は長い間、激しく争っていた。
そして、長い戦いのあとに新しいかたちが生まれた。大陸は南と北にわかれ、北はドーマの支配下に、南はミラの支配下におかれるようになった。北は、騎士の国リゲル王国、南は、文化の国ソフィア王国。リゲルは大陸を守り、ソフィアは豊かな実りを与える。長い間ふたつの国はそれぞれの道を歩んでいた。
しかし、ときは変化をもたらした。平和なときになれたソフィアの人々は、やがてミラの教えを忘れ、自然と共に生きることを忘れた。豊かな実りは分け与えられることなく捨て去られていき、凶作の続くリゲルでは飢えと苦しみのなかで、多くの人々が倒れていった。バレンシアの調和がくずれ始めた。
助けを求めるリゲルの人々に与えられたのは、あざけりの笑いのみ。ソフィア王国の心ある者も、国王リマ4世の無関心な態度の前には、なすすべがなかった。
ソフィアの仕打ちに怒り狂ったリゲル王ルドルフは、ドーマ神の命に従いミラを封印した。ふたつの王国は戦乱へと突入し、兵力のないソフィア王国は敗北の一途をたどるのみだった。ソフィアの人々は戦闘で荒れ果てたわが国を見てはじめて、自分たちの過ちに気づいたが、ときはすでに遅かった。
ソフィア国のドゼー宰相はリゲルにねがえり、王家のものを暗殺し侵略の手引きを始めていた。今まさにソフィア城は、リゲルの手に落ちようとしていた……。
第一章 アルムの旅立ち
――バレンシア大陸の最南部に位置するラムの村
ある日のこと、一人の男がラムの村を訪ねた。 | 第二章 神官セリカ
バレンシア大陸、東の | 第三章 再会
セリカがソフィア城に着いたとき、一人の若者
―――――――かつてラムの村のマイセンのもと |
話が短くまとまっている | とりあえずよくできました |
小さい子にもわかりやすい | うーん、どうでしょう |
不自然さがない | 大変よくできました |
迫力があり期待できる | 大変よくできました |
国王の気になるポイント
悪いのは教えを忘れたソフィアの方であって、ミラを封印しても何の解決にもならない。
セリカとアルムは結局、兄弟のように育てられただけで兄弟ではないのね?