目次 質問37.差し歯にして前歯の裏側の形態が変ったら上の音が出ない(差し歯)
質問36.前歯の隙間を1ミリにするよう指導されたが・・・(奏法)
質問35.片側で噛んでいるうちに口唇のコントロールができなくなった(口腔周囲筋)
質問34.歯の裏側の差し歯の段差は削ったほうがいい?(差し歯)
質問33.扁桃腺除去手術で顎関節を痛めたが・・・(顎関節症)
質問32.上の歯が出ていて上唇の裏側が痛くなりばてる(矯正治療)
質問31.親知らずが虫歯になったが抜歯に不安(親知らず)
質問30.前歯を差し歯にしたが楽器を吹いて壊れるのが心配(差し歯)
質問29.楽器を吹くと唇にマウスピースの跡がつく(金属アレルギー??)
質問28.ぶつけて再植した歯が上にあがってしまった(歯の外傷)
質問27.以前折った歯をきれいにしたい(歯の外傷)
質問26.口の中がねばねばして思うように吹けない(口腔乾燥症)
先日、不注意により怪我をして前歯を折ってしまい差し歯を入れました。差し歯になった歯は右前歯で、マウスピースにぴったりあたる所です。今現在、仕事復帰にむけてリハビリと、週一回の通院をしております。そこで質問なのですが、差し歯と自分の歯の裏側の形が違うためか、上の音(5線を越えた音域から)が出ません。歯の裏側は真中にくぼみがあり差し歯の裏は平らになっていると感じます。差し歯を入れた時、かみ合わせが悪く前歯を合わせることができなかったので先端を前に向かって削りました。そのせいなのかまだ分かりませんが息の流れがミドルトーンの時と変わらないので上の音に上がっていくと息の雑音と化してしまいます。差し歯のほうが先端が尖っています。なので舌で裏を触ると実際は出っ歯ではないのですが、そういう感じがします。
歯の表側は差し歯の前と変わらない感じで満足しているのですが、歯の裏側の形などについて教えていただけたらと思います。あと、差し歯の裏側を埋めたり削ったりする事も可能でしょうか?
まず、前歯の裏側の形態についてです。差し歯にして変わった程度の変化でハイトーンが出なくなるというのは考えられません。
私は今のところ、前歯の裏側の形状の変化(もちろん常識的な範囲で)が演奏に与える影響はあまりない(理屈の上ではあるのだと思いますが)、少なくともハイトーンが出なくなるといった重大な影響はないと考えています。
溝についてはおそらく「辺縁隆線」のことを言っているのだと思います。前歯の裏側の両わきの盛り上がっているところです。日本人にはこの辺縁隆線の発達した「シャベル歯」の人が多いのです。前歯を差し歯にする際にこの辺縁隆線を再現しなかったとすれば、必要がないと思って単純に作ったか、もしくは歯の削り方(支台歯の形)の関係でそうせざるを得なかったか(被せ物にはある程度の厚みが必要ですから)、どちらかでしょうから、自分の歯と同じ形態にするためには、削ればすむ場合もあるし作り直しが必要なこともあるでしょう。
この辺縁隆線に伴う溝が演奏に必要かどうかですが、白人では割とのっぺりとした形の歯が多いようですので、溝自体が金管楽器演奏に必要というわけではないでしょう。
表側は満足しているということですが、前歯の形で実は一番影響が大きいのは長さではないかと思います。「たわごと」でも書きましたが、0.5mm違うだけでアンブシュアに影響がでることがあります。
通常、対合歯(この場合下の前歯)の型もとり咬合器につけて差し歯を作るので、装着時に大きく形が変わるほど削ったとすれば補綴物の適合性に問題があったかもしれないとも思いますが、それは置いておいて、先端(専門用語で言うところの切縁)の傾斜度は、聞いた話では演奏に影響があるそうで、平らよりも前に向かって傾斜しているほうが高音域が楽にでるのだそうです。ホントがどうかは判りませんが、少々の影響はあるかなくらいに思ってます。ですので、程度にもよりますが、この傾斜によってハイトーンが出なくなるということもなさそうです。
差し歯の加工についてですが、現在も通院中とのことですので、まずはその先生に相談してはいかがでしょうか。差し歯の治療法、材料によっても違ってきます。
私の相談内容は歯ではないのかもしれませんが、相談します。その相談というのは、トランペットを吹くときに、下唇が歯の内側に入り込んでくるという事です。私は先生に「唇をまるめ込むようにトランペットを吹きましょう。」と言われ、そうしました。私の唇は薄くはなかったので、薄くなるように吹くという意味だと思います。ですが、歯と歯の隙間は1ミリと言われた時は、とても困りました。吹いた時に、下唇が内側に入ってきてしまうからです。歯を1ミリだけ隙間を開けて吹くようにも努力してみました。しかし、いざ吹くとなると下唇が隙間をふさいでしまいます。そのため、音が出ません。そうして、数センチ隙間を大きくすると今度は上唇が歯の内側に入り込み、音が出るようになるという仕組みです。
なぜ下唇が歯の内側に入り込んでくるのでしょう?口の下の筋肉を下げれば良いのですか?一体どうやって・・・?
歯の隙間を1ミリにするには、自分で意識するしか方法はないと言われました。でも上のとおりです。どうしたら良いのか分からないので相談しました。
もちろん個人によって適するアンブシャは様々でしょうが、「唇をまるめこむように吹く」「前歯の隙間を1mmにする」というのはあまり良いことではありません。
唇をまるめこむようにすると下唇の下の筋肉を保つことができませんし、下唇が巻き込まれて上唇の粘膜部分の内側寄りが振動するために良い音を出すことができません(暗くコモッタ音がすることが多いようです)。唇が厚いからといって巻き込むのが良いわけではないと思います。
前歯の隙間は何mmが正しいという数字はありません。音の高さや音量によって変化するはずですし、適する隙間は個人によって違うのです。顎や歯の形態や口唇によっても、使っているマウスピースによっても変ります。もちろん求めている音質によっても違ってくるでしょう。しかし、一般的には1mmよりも開けている奏者がほとんどです。前歯の隙間を1mmにしようとすると、下顎を閉じようとするために、下唇の下の筋肉を上手く使うことが(しっかり張ることが)できなくなるので、あまった下唇が巻き込まれやすくなるのではないかと思います。
「前歯の隙間を何mmにする」のが目的ではありません。良い音質で演奏が楽にできる口唇と周囲の筋肉の状態の方が大切です。それには正しい基礎練習をすることです。それが出来るようになった状態が、Nさんに合った口唇の状態であり歯の隙間であると思います。Nさんのように向上心があるのであれば、市販の教則本を読んでみましょう。日本の出版社から出ている物が楽器屋さんに千円程度で売っています。正しいアンブシャのイメージと毎日の練習のメニューが載っているので、参考になるでしょう。
私は大学でフルートを専攻し、ずっとフルートを職業として働いてきました。5年ほど前ある日突然唇の感覚をおかしく感じるようになり、以前のように自由には吹けなくなってしまいました。それ以降も仕事をしてはいるのですが、ここ半年はとても人前では吹けない状態にまでなっており、教えることももうあきらめなめればいけないかと思い始めているところです。唇が全く締まらず、高音が全然出せないのです。調子の悪いときは息が鳴るスポットにあてることさえできません。
スピーチセラピストに出会い、唇の筋肉を鍛えるエキササイズを最近始めたのをきっかけに大原さんのHPを発見しました。また最近針にも通い始めたのですが、そこで気付いたことは唇の右側の筋肉が弱っているということでした。そういわれれば、吹いていて左の口角は上がっているが右は下がっているのです。
8年ほど前に右下の奥歯の詰め物を失って以来右側ではものを噛まないようになっています。(それ以前に下の一番右の奥歯は失って、ほったらかしにしていました)3年ほど前決心して奥歯2本インプラントの手術をしたので今は全て正常なのですが、いまだ噛むのはもっぱら左側です。
そういう長い間の習慣が筋肉に影響を与えアンブシュアを壊したのかと今考えるに至っています。そう考えると今まで全く訳も分からずくよくよするだけだったのですが一筋の光を見るような気がするのです。
本当に藁にも掴む思いで何でも良さそうなものは試しています。これからも可能な限り音楽を職業として生きていきたいと思っているのでアンブシュアが平常になるのであれば何でもやってみるつもりです。
右下の奥歯を欠損した状態で長年過ごしたことが影響しているのであれば、考えられることは
1)顎の位置がずれ左右の筋肉にバランスが変った(普段の)
2)演奏時における顎の位置が変った
3)(普段の知覚麻痺等もあるのであれば)神経が圧迫された
といったことではないかと思います。
1)であれば、状態によっては咬合治療が必要な場合もあるでしょうし、左右の筋肉のバランスを取るのであれば
・長年咬まなかった側でチューインガムを毎日咬む
・筋機能療法、もしくはトレーニンググッズ(「パタカラ」等を用いる)
あとは日頃の姿勢と適度な運動でしょうか。
2)であれば、楽器の当て方や演奏時の姿勢を見直す、アダプター等で歯の形態を補整して顎の位置を調整する。
(知らずしらずのうちに吹き方が変っている可能性もありますので)
3)であれば専門医(口腔外科)を受診をお勧めします。薬剤や理学的療法で症状の回復をはかるといった内容になるでしょうか。
何か解決の糸口が見つかるといいですね。大変でしょうが、頑張ってください。
25年位前に、上前歯(中央から右2番目)を差し歯にしたのですが、歯の裏面が、他の歯に対して根本部分が2mm位高くなっています。その状態でずっとやってきたのですが、この段差がタンギング等に影響している可能性はあるでしょうか。最近、かかりつけの歯医者さんに聞いたら、削ることは可能ですが、差し歯の肉厚が足りないと壊れるかもしれないので、よほど問題ない限りはこのままが良いと言われました。
前歯の差し歯の場合、特に神経を抜いていない場合は土台となる歯をあまり削れなかったり、被せ物の位置を元々の位置より修正する場合が多かったり、被せ物の材質によってはある程度の厚みがないといけない・・・といった理由で、歯の裏面が周囲の天然歯よりも高くなることが多いと思います。
私個人の考えとしては、2mm程度の段差がタングングに影響を及ぼすことはない、と思います。もちろん、段差があることで違和感や邪魔な感じは多少あるかもしれませんが、直接演奏に影響を及ぼすことはほとんどないと思います。
Nさんは何か具体的にタンギングに関して演奏上の問題点をお持ちですか?私の経験ではアタックがキレイにいかないといった悩みをお持ちの場合、舌自体や舌を付く位置の歯の形態が原因と考えてしまう方が多いようですが、実際に見るとその多くはもっと他に原因があるように感じます。
見てみないと何ともいえませんが、相談を読むかぎりでは、私だったら削らずにそのままにすることをお勧めします。
3年ほど前に全身麻酔で扁桃腺の除去手術を行いましたがその時に開口機?を使ったせいか顎関節を痛めたせい(顔面神経麻痺に近い状態)で音が出なくなりました。その後、針治療などで手術前の演奏能力状態まで回復しましたが長時間の演奏や本番が続く日があると右首や肩が張る感じがしてきて5線よりも上の音が全く出なくなる状態になります。
それでも勤務のため吹かざるを得ない時は自然に無理なプレスをし唇が腫れ上がる状態になります。
そのたびに整骨院に通い首や肩の筋肉や靭帯の張りを治療しています。
以前に通っていた整骨院では顎関節の酷使による疲労とも言われました。
歯並びが関係するかはわかりませんが私は元々、顎が小さく歯並びは不正咬合と言われていてしかも上前歯2本は神経がない状態でその両隣の歯は前歯の奥にやや重なるように生えています、下の歯も段差があります。
年齢が増すごとに上記のような疲労が出やすくなり勤務に支障が出るようになってきました。
根本的に治療を考えてはいますがもう一歩踏み込めないでいます、何か良いアドバイスがあればお願いします。
それは大変でしたね。先日知合いの耳鼻科医に聞いたところ、ほぼ1割くらいの確率で術中に下顎がはずれてしまうのだそうです。麻酔により周囲の筋が弛緩するためと顎が小さいことが多いためだそうです。「でも戻るんだから問題ないでしょ」とのことで耳鼻科医はあまり問題にしていないようです。
一度顎が外れると周囲の靱帯をいためたり、関節円板がずれたりする可能があり、それが原因で顎関節症に十分なりえますし、習慣性の顎関節脱臼を起すこともありえます。顎の動きに関連して頭部・頚部・顔面の筋に痛みが出ることは十分ありえますね。
それではどうすれば良いかですが、演奏時にかかる負担を減らすとよいと思います。方策としては「たわごと」にも書きましたが、楽な顎位で吹けるようにアダプターを使うのが一つの方法ではないかと思います。それで良い結果であればそのままアダプターを使えばいいし、もしくは効果があるということを確認して前歯の位置を調整するべく、歯科治療(歯の移動もしくは差し歯の作り直し)をするということでしょうか。
最近気になり始めたんですが、僕は上の前歯が出っ歯で、ある程度楽器を吹いていると上唇の裏がすごく痛くなりすぐばててしまいます(そのときに上唇の裏を鏡で見たら前歯の跡がついてました)。出っ歯のせいですぐばてると言い切れませんが、入ってきたばかりの1年生より速くばててしまいます。そりゃー僕がへたくそなのかもしれません。でも単純に考えると1年生より2倍吹いているわけだし、今までの練習もそれなりにまじめにやってきたつもりです。だから納得がいかないんですよぉ。それで矯正を考えてるんですが、矯正にはどのくらいの費用がかかりますか?あと矯正器具を付けている状態で練習は出来ますか?矯正には大体何ヶ月ぐらいかかりますか?教えてください。この冬場でしっかり練習して来年に備えたいんです。
上の歯が出ているということですが、その状況によって矯正治療の方法(抜歯をするかどうかや、使う装置)も違うので一概には言えません。通常、前歯を後に下げようとすると、小臼歯を何本か抜いて直しますが2年前後かかることが多いです。興味があるようなら、近くの矯正専門の歯科医院で相談してみてください。
一般的に矯正器具が入ると、全く吹けないというわけではないですが、今までと同じようには吹けなくなることがあります。それについては「管楽器奏者のための矯正治療」を参照してください。
右の親知らずが虫歯になってしまい来週抜歯することになっています。抜歯した影響で音が揺れるようになったという人の話を聞き心配になりました。実際抜いてみないとわからないとは思いますが、もし先生に何かアドバイスがありましたらお願いします。
抜歯して歯が無くなること自体の影響はほとんどないですが、下の親知らずの場合、抜歯後1週間くらいは腫れたり口が開かなくなることが多いで、抜歯の時期を選ぶ必要があります。
上の親知らずの場合、はえ方にもよりますが、影響がほとんどないことが多いですので心配いりません。
前歯が差し歯なのですが、サックスを吹いても差し支えないのでしょうか。
前歯は保険が利かなく、値段が高いので、楽器を吹いて前歯が取れてしまうのでは?と思うと、思うように楽器がふけません。
サックスを吹いて壊れるような差し歯であれば、他に問題があるでしょうし、普通に食事も出来ないでしょう。気にしないで吹いたらいいと私は思います。
私は高校からトロンボーンを始めたのですが、楽器を吹くとすぐに唇にマウスピースのあとがくっきり付いてしまう様になってしまいました。強く押し当てるのにも充分気をつけているつもりですが、それでも少し吹いただけであとが付くようになってしまいました。
私の上の前歯は歯並びが悪く、出ています。もしかしたらそのせいでしょうか。
上の前歯が出ているためにプレスが過剰になって跡がついている可能性はありますね。痛みや音質等で演奏上問題がなるのなら、何か改善策を考えたほうがいいかもしれません。
でも基本的にはプレスが過剰にならないような奏法を身に付けることが重要です。専門の先生に習ったり、市販の奏法に関する本を参考にしてはどうでしょうか。
くっきり赤くなるとしたら、場合によっては金属アレルギーの可能性もありますね。それでしたらマウスピースの材質を考慮するといいでしょう。(これに関しては質問22にのせてあります)
私の悩みはすぐに口がバテテしまい、上唇が出てきて、息が漏れ、音程が取れなくなってしまうことです。それに、アンブッシュアが安定しません。ずっと自分の技術のせいだけだと思っていたのですが、最近もしかして、歯並びが影響しているのではないかと思い始めました。
私の歯は、やえばが出ていて、左上の1番も出ていて、右上の1番は上がっています。だから、見た目も結構ぐちゃぐちゃです。前歯は、小学校のときにぶつけて左がぐらぐらになって右が抜けてしまいました。だから、ぐらぐらになった歯は固定して、抜けた歯は自分の歯を再殖しました。それからもう10年近く経つのですが、日が経つにつれ、左上1番がどんどん前に出てきてしまったのです。
今は、左上1番だけでリードをくわえています。私はたまたま歯科医院で歯科助手をしています。だから治そうと思えば比較的やりやすいのですが、いろいろ考えるとなかなか踏み出せませんでした。前歯は神経が死んでいるのでもう変色してきています。一緒に働いている人にも、いつも早く前歯治したほうがいいよと言われます。私も、きれいになってしかも楽器の悩みも解消されるなら早く直したいと思っています。治すことに対して、心配していることが幾つかあります。
1.歯並びを変えると、やっぱり新しいアンブッシュアになれるまでには時間がかかりますか?
2.歯並びを変えると、いくらきれいになっても、吹きにくくなることはあるのですか?
3.差し歯にする(歯並びをきれいにする)ことに対してのメリットとデメリットはなんですか?(楽器を吹くということに対して。)
4.私みたいな再殖した歯にでも適していますか?(根っこと差し歯の向きが違っていても大きな負担にはなりませんか?)
これが今私が歯を治すことに対して心配していることです。
おそらく再植した右上の1番は骨性癒着を起こしているのでしょう。そのために周囲の歯が顎骨の成長により相対的に位置が変化し、結果上がっているのだと思います。可能性として、右上の1番は歯根が吸収して治療も出来ない状態かもしれません。前歯の叢生の程度にもよりますし、噛合わせの状態、右上1番の状況によっても治療方針は変ってきます。
メールの話だけで予想すると、右上1番を抜いてブリッジ、もしくは右上1番と左のどれか1本(場合によっては下も2本くらい)抜歯して本格的に矯正治療をするのがよいような状態でしょうか??
歯並びを変えた時の新しいアンブッシュアですが、補綴で直すのであれば急に変りますので、どんなときでも慣れるのにある程度時間がかかると思いますが、明らかに演奏のためには条件がよくなるので、そんなに苦にはならないかもしれませんね。矯正でなおすのなら、徐々に変化するのでむしろ矯正器具の違和感を心配したほうがいいです。
歯並びを変えると吹きにくくなることはあるのかどうかですが、見た目が良い状態は、機能的にも優れていて、楽器を吹くのにも有利なことが多いとは思います。
差し歯にする(歯並びをきれいにする)ことですが、デメリットはお金と時間がかかること。メリットの方が大きいと文面からは推察します。(見てみないと何とも答えられませんが。)
再植した歯に治療が適しているかどうかですが、その歯の状況によりますね。勤務先でレントゲン取って保存可能か判断してもらって下さい。
外傷等により歯が抜けた状態(完全脱臼といいます)でも、状況によってはそのまま歯を戻して定着することがあります。歯の根に付いている歯根膜が生きていることが成功のカギですので、抜けてからの時間が短いことと、歯が乾燥していないこと(脱落した歯は、専用の保存液・生理食塩水・唾液・牛乳にいれておくとよい、水道水はNG)が大切です。出来るだけ早く抜けた歯を持って歯科医院を受診してください。元に戻して周りの歯に固定します。その後、神経が死んでしまった場合は歯髄治療が必要になります。歯根が未完成(小学生低学年くらい)だと予後は良いようですが、普通は5年もてば良いほうかもしれません。歯根膜が死んでしまうと、骨性癒着をおこし歯根の吸収(溶けてしまうこと)がおこります。成長期だと周りの歯の位置が変化するので、その歯だけ上に取り残されてしまいます。骨性癒着をおこしていると矯正治療で歯の移動は不可能になり、歯根の吸収が進むと抜歯しなくてはなりません。
質問27のケースは不完全脱臼といって歯はぐらぐらするけど抜けはしなかった場合です。やはり同じように周りの歯と固定する必要があります。癒着をおこす可能性は低いですが、神経が死んでしまうことは多く、後に変色をおこします。
11歳のとき、上顎前歯1番(左右)歯槽骨を亜脱臼し、折りました。抜髄し、先端を2mmほど削ってあります。その状態で、13歳のときよりトランペットを初め、現在も吹き続けています。練習もほとんど毎日続けています。そのほかの歯は虫歯なしで、かみあわせは普通で歯列も問題ないと思っています。
変色もしてきたし、本来の歯より短いのできれいにしたいのですが、前歯なので不安です。ジャケットクラウンにしたいと思いますが、特に治療期間とその後の演奏への影響などを教えてください。
差し歯にする場合、今の歯とあまりにも位置や形が違うと思うように吹けなくなることがあります。逆に、あえて歯の形を変えて演奏に有利にしようとする場合があります。どちらにしても、削る前に型をとっておいたほうがいいでしょうし、歯科医にその旨相談しておくといいでしょう。
藤本さんの場合、見た目をきれいにするために歯を本来の長さにする(=現在より長くなる)おつもりですよね。そうすると、最初は思うように吹けなくなります。歯の開きと下顎のポジションの相関が変るからです。それまでよりも下顎を開く必要がでるため、筋肉に負担がかかったり、逆に下顎の位置がそのままなら歯がそれまでより閉じた状態ですので、
息抜けが悪かったり口唇の振動に影響がでるのかもしれません。
しかし、本来の長さにしたほうが有利になる可能性もあります。まずは前歯の関係が良くなるようにクラウンを被せ、しばらく練習してみて何か問題があるときは調整すればいいでしょう。
治療期間は神経の再治療が必要でなければ、2〜3回の通院(間隔は1週間くらい)ですむと思います。
実は、私2ヶ月に一度くらい、何やら唇どうしが、ねばねばとしてくっついてしまい、結果として、音色は悲惨になるわ、上はFまでしか出なくなるわ、タンギングはほぼ不可能(音がすぐに出ない)と、ラッパ初めて3ヶ月のような状態になってしまいます。
色々自分で分析してみたのですが、原因は今のところ思い当たりません。所用で1週間休んだ後になったりもしますので、純粋に疲れとも思えません。ねばねばというのは、指の間にのりをつけたような状態です。横に唇を引っ張ると、痛みます。また、少しですがうずくようなかゆみがあります。何か、薄皮のかぶったような感覚です。
一応今日、薬局で口唇炎の薬を買ってきてつけているのですが、まだ効果は分かりません。何かアレルギーのようなものなのでしょうか。栄養不足とか・・・他のところに(手とか)変わった様子はありません。
メールを読んだ感じだと唾液分泌障害なのではないかと思いますが、その原因としては、唾石症・唾液腺炎、末梢神経の障害(顔面神経麻痺)、交感神経のアンバランス(自律神経失調症)、一部の自己免疫疾患(シェーグレン症候群)などなどが考えられると思います。
どうやら一過性の症状なので、体調(脱水症状等)や何か薬の副作用で交感神経が緊張して唾液の分泌が落ちたのかもしれません。
しかしこれはあくまでメールを読んでの予想ですので、症状が深刻なときは口腔外科(大きい病院にあります)か耳鼻科を受診をすることをお勧めします。