目次 質問49.矯正治療中に歯を抜くが心配(矯正治療)
質問48.八重歯があって痛くて高音がでない(歯並び)
質問47.大臼歯を抜歯したがそのままでも大丈夫か?(親知らず)
質問46.顔面麻痺は治ったが演奏がうまくできない(口腔周囲筋)
質問45.マウスパイプが下向きになるのは歯並びが原因?(奏法)
質問44.矯正器具を外したら思うように吹けない(矯正治療)
質問43.以前受け口を治したが楽器を吹いても大丈夫?(矯正治療)
質問42.歯並びが悪いが小さなマウスピースの楽器の方が楽に吹けるのか?(矯正治療)
質問41.矯正治療中のフルート初心者の後輩がうまく吹けない(矯正治療)
質問40.扁桃腺除去手術後、強く咬まないと吹けなくなった(顎関節症)
質問39.矯正治療の保定装置でタンギングができない?(矯正治療)
質問38.顎関節症が治らないがクラリネットを再開したい(顎関節症)
私は小学5年生から歯の矯正をしています。中学に入り、吹奏楽部に入部して、どうしてもやりたくて、Hrを吹くようになりました。器具をつけて2〜3日は痛かったり、吹きにくかったりしましたが、特別ひどい症状はなく、中2の今まで吹いてきました。ひどい歯並び&出っ歯で、今は上の歯にブラケットにワイヤーを付けています。これは大丈夫なのですが、次に治療に行くとき、下の歯を2本抜きます。それから、下にもブラケットとワイヤーを入れるそうです。いずれ、上の歯も2本抜きます。6月に入ったし、コンクールも近づいてきました。歯を抜いても、Hrが吹けるか心配です。歯を抜いてどれくらい痛みが続くか、いままでのアンブシュアで吹けるか、コンクールまでにいままでどおり吹けるか。教えてください。
器具を付けた状態で吹くのには慣れているということですね。抜歯自体はあまり心配することはありません。矯正のための抜歯は小臼歯を抜くことが多いのですが、小臼歯の抜歯後は腫れたり痛みが出ることはあまりありません。
歯を抜いた直後は、歯のあった部分の頬・口唇の支えがなくなるため多少吹きにくい感じがしますが、だいたい1週間くらいで慣れて問題がなくなるようです。(中には歯を抜いたことで吹きやすくなったという人もいました。口唇を内側に絞めやすくなるからだと思います。)
八重歯が両端にあってマッピをおくと痛くて高い音がでないんです。マッピをかえてみる方がいいんでしょうか?それとも、矯正を考えた方がいいんでしょうか?もうすぐ夏の大会なんです、かなりあせっていて悩んでいます。
八重歯にもいろいろありますのでメールの内容だけでは何とも言えません。多少の影響はあるかもしれませんが、高い音が出ないのは八重歯のせいばかりではないかもしれません。
1)マウスピースを当てる場所や角度を少しずつ変えてみて良い音が出る状態を捜す(基本練習の中で)。
2)どんなマウスピースを使っているかわかりませんが、標準的な物よりも極端に違うようならマウスピースを変えてみるのもいいかもしれません。マウスピースのリムの厚みやリムの形状(角張っている、平たい、丸いなど)の違うものを試すのも一つの方法かもしれませんが、まだ初級者のようなので、一般的なマウスピースをお勧めします。
3)八重歯の先が尖っていて、そこが痛いようならば、ほんの少しでも削って先を丸めると楽になります。近くの歯医者さんで相談してみましょう。
何よりもあまり押付けずに吹けるようになることです。基本練習をしっかりやりましょう。
数日前、上右の一番奥の歯を抜歯しました。虫歯のため神経を抜き金属をかぶせていましたが、歯茎が腫れるため歯科医へ相談に行ったところ、歯石がねもとに近いところにあってそこにばい菌がたまるからとのことで、抜くしかないと言われ、従いました。一番奥の歯は噛むのに支障はないので、抜いた後は何もせずそのままでいいと言われています。歯並びが変わらないか訊ねましたがそんなことはないから大丈夫と言われました。私としては微妙にでも変わってアンブッシュアに影響するのがとても心配です。差し歯とかしなくて本当に大丈夫なんでしょうか?
おそらく右上第2大臼歯を抜歯したのだと思います。問題になるのは対合歯(噛みあう相手:右下第2大臼歯)が存在している場合で噛合せが2級(上顎前突であることが多い)だと右下第2大臼歯が挺出(伸びてくる)する可能性があるケースです。そのままでよいとのことなので、心配要らないと思いますが、右下第2大臼歯と噛みあう歯を作るためには延長ブリッジというか遊離端ブリッジを入れることになります。(もしくはインプラントですが、ここでは説明は省きます。)そのためには前の右上第1大臼歯+第2小臼歯を削ってつなげて被せる形となります。健康な2本がダメージを受けるというデメリットに比べればそこまでするメリットがない・・・・という事なのだと思います。
金管楽器で問題になるのは、歯並びが微妙に変わることよりも、上の第2大臼歯がなくなることによりその部分での頬の支えがなくなってしまい、頬筋と口角上下の筋とのバランスが崩れる可能性があることではないかと思います。具体的には、右から息漏れがするか、左側の頬が引かれるといったことが起こるのではないかと思います。
たとえ遊離端ブリッジを入れるとしても、目的は咬合させることなので、小さなダミーの歯が付く形になりますので、頬の支えには不十分です。たぶん1本のみの欠損であればそのうち慣れるのではないかと思いますが、アンブシュアが変化して奏法が悪くなるといった自覚があるようであれば何か考えたほうがいいかもしれません。
私はヘルペスという病気から顔面麻痺になってしまいました。顔の右半分が動かなくなり、飲食するとこぼれてしまう、片目をつぶれない、まゆげを動かせない、笑えない、という状態で楽器は1ヶ月間吹くなといわれました。吹けるようになってから2ヶ月たち、麻痺の方は完璧に治ったのですが、楽器の調子が戻らないんです・・。
ロングトーンできるのはふつうのGまでで、その上はかろうじてかすれてでるという感じなので、チューニングのB♭さえ出ないんです・・(以前は上のFくらいまで出ました)。音もかすれた汚い音で、アタックもうまくいきません。最初のうちは、そのうち良くなるはずと思っていたんですが、さすがに2ヶ月たってもこれはおかしいです。医者に聞いても、吹奏楽のことはわからないが、口の周りの筋肉がなくなってしまったんじゃないか、ということでした。吹き方も以前と違うのは明らかで、低い音域を吹いただけでも上唇にマウスピースの跡がつき、すぐ痛くなります。合奏をしてもきたない音を出してしまうし、みんなの足を引っ張ることも辛いです。前はこんなんじゃなかったのに、と思うと、今の音が大嫌いで、もう吹いていても苦痛なだけです。今は初心者と同じ状態で、これから口のトレーニングなどをして時間をかけるしかなのでしょうか??それとももうなおらないのでしょうか・・。すごく悩んでいます。
顔の筋肉のそれぞれは小さいものですが、日常の生活の中で活動しています。麻痺によりそれが使われていなかった時期が長かったようですので、その先生のおっしゃるように筋肉が痩せてしまったのでしょうね。特に右だけ筋肉が落ちているでしょうから左右のバランスが悪くなったのが、思うように吹けない原因なのではないかと思います。
顔面麻痺は完治したということなので、やはり地道に無理せずに練習することが大切なのではないかと思います。まずは楽に出る音域・音量を十分鳴るようにして自分の納得する音質で、出る範囲を少しずつ増やしていきましょう。病気をしたということを周囲にも説明して理解してもらいましょう。
それから心がけて右で良く噛むことと(毎日チューインガムを右側で噛むとトレーニングになります)、「アイウエオ」と極端に大きく口を動かすといった単純なトレーニングをしてみてはどうでしょうか。頑張ってください。
私は楽器を吹くときにマウスパイプの角度がかなり下向きになっていて、先輩や同期の人からも角度をなおしたほうがいいといわれているのですが、その原因は歯にあるのではないかと思い鏡で歯並びを見てみると、下の前歯の左第一歯が若干斜めに内側に向かって生えていて、そこにくぼみができているのです。このためそのくぼみにマウスピースがはまってマウスパイプの角度が下向きになっているらしいのです。さてここで質問があります。昔から私は高音をだすのを苦手としてきたのですが、この歯のくぼみのせいで中音域から上(五線の真ん中の実音Fから上)が出しにくくなっていることはあるのでしょうか。特にリップスラーで上がるとFの音がぶれたり雑音が入ってしまうのです。また小学校の頃受け口で矯正をした経験があります。浪人していたので昨年1年間楽器を吹いていなかったというせいもあるのでしょうが(この4月から大学で再び吹き始めました)、悩みの種となっています。
下の前歯がわずかに1本だけ内側に入っていることだけが原因で下向きになっている訳ではないように思いますし、くぼみ自体が高音域が苦手な原因ではないと思います。
下向きというのがどの程度かわかりませんので、本当に直す必要があるのかわかりませんが、もし、その下の前歯が気になっているのなら、駄目元でそこを埋めてみて効果があるかどうか試してみてはどうでしょうか?
楽器の持ち方や演奏時の姿勢を見直してみましょう。下顎の位置を変えたり、筋肉のバランスを変えることでもマウスパイプの向きは変わります。逆に意識的にマウスパイプの向きを変えることでアンブシャーの改善もできます。
自分の歯並びではこの向きでしか吹けないんだと思わずに、いろいろ試しながら音作りをすることが大切だと思います。
私は矯正で楽器を吹いているものですが・・、私は2年半以上矯正をはめて練習やコンクールに出てきました。今取り外し可能になりました。だから、やっと矯正なしで吹くことが出来ると思ったのですが、いざなしで吹いてみると、今まで出た音の中で出なくなってしまった音や、いい音が出なくなってしまいました。そのこと以来、私は矯正なしでは吹けないのです。ですので、これから矯正なしでいいように吹く方法を教えてください。
今まで矯正器具があった状態、つまり矯正器具の厚みがある分上下の唇の合わさり(アパチュアの辺り)が前方に行っていたため、矯正器具を外すことで唇の状態も、それに伴う筋肉のバランスも変わりますので、外した直後は思うように吹けないと思います。矯正終わって以前よりもずっと金管楽器に有利な歯並びになったと思いますので、良い音をイメージして基本練習を十分にしましょう。長くても2〜3週間で慣れることができると思います。取外し可能になったということですが(リテーナーですよね)それは演奏時は外して吹いてください。
中学校の吹奏楽部でユーフォニアムを始めたのですが、色々とインターネットなどで調べているうちに「ユンフォやテューバをしていると顎の噛み合わせがおかしくなる」というのを多数発見しました。私は、小さい頃から噛みあわせが反対だったので(下の歯が出ていた)小学1〜2年生頃から矯正治療を受けています。今はおかげで普通になりましたが、このまま楽器を続けているとまた戻ってしまうのではないかと心配です。顧問の先生は「大丈夫だから」と言いますが、本当に大丈夫なのでしょうか?もしダメな場合はこれからやってもいい楽器等も教えていただけると幸いです。
大丈夫ですよ、楽器の演奏により顎の噛合せがおかしくなることはありません。顎の関節に問題が出てくることはあるかもしれませんが、そういう場合は元々の歯並び・噛合せに問題があることが多いです。矯正をして現在は良い歯並びであれば気にしないで練習しましょう。ユーフォニウムは他の楽器と比べて歯並び・噛合せに影響の少ない楽器と思います。
以前から左上の門歯が少し出ていました。最近になって右上の門歯と段差はないのですが一緒に斜めになってきました。(近所の歯医者さんによると歯茎が弱いからとのことです)その結果マウスピースを当てる位置が大幅に右に寄り、音質がスカスカしていて高音は特に薄っぺらくなっているような気がしますがそれは歯の歪みのせいでしょうか?
そして門歯の両隣の歯はかなり凹んでいて、さらにその隣の右の犬歯はかなり出ています。ですので長時間吹いていると犬歯が上唇に当たって痛みを感じます。
他の歯も虫歯で結構たくさん神経を抜いているので出来るだけ健康な歯は治療したくないのです。こういう歯並びの場合は左上の門歯を差し歯にして前二本を揃えるとトランペットやホルンのような小さなマウスピースの楽器なら比較的苦にならず吹けるのでしょうか?
お話の内容だけでは演奏の問題が歯並びのせいかどうか何とも判断できません。
歯並びの段差がある場合、トランペットやホルンよりも、むしろユーフォニウムの方がずっと苦にならずに吹けるはずです。
上の前歯が出ていて痛い場合、ほんのちょっとだけ歯を削ったり、アダプター(こういう場合は下に入れるとよさそうです)が有効な場合もあります。
私の後輩は小学校のころから矯正をしていて、高校に入ってからフルートをやり始めたのですが、矯正の金具が邪魔をしているようで、楽器にうまく息が入りません。
私も矯正のことは良く知らないので説明下手ですが(笑)矯正の形は、上下ともに歯の 表に金具がついたもので、下の歯の左右に出っ張った金具のようなものがついています。この金具が楽器を吹くのを妨げているようで、無理にフルートを当てるとその金具と下唇の内側の肉が当たって痛みを訴えます。2〜30分の練習でも「痛い」というのです。後輩は楽器を持ってもう2ヶ月以上たつのに、このままではちゃんと音が出ないままです。
他のパートに移る、という話も出たのですがわたしたちの中には吹奏楽と歯科両方をちゃんと知っている人がいないので、このまま続けさせていいのかやめるべきなのか判断できなくて困っています。
私は基本的に本人が興味を持ってやりたいと思う楽器をやるベきだと思っています。フルートの場合、初級者では通常は矯正器具の影響が少ないことが多いです。特に元々装置が入っていて、初めて楽器を始めるのであれば、問題がない場合がほとんどです。よほど装置が厚くて角張っているか、ワイヤーのループが飛び出ているか、どちらかでしょう。本人に、矯正治療の調整に行くときに痛いことを歯科医に説明して、ワイヤーを調整してもらうといいでしょう。また、ワックスを使うだけでも大丈夫かもしれません。大抵の矯正歯科医院では渡しているので使用するようにしてはどうでしょう。
もう一つヒントとして、頭部管の入れ方(穴の位置)を変えてみるといいかもしれません。
下の唇が痛いということは、噛合せの関係で下の顎を後ろに引いている可能性があります。息の方向が下向きになっているとそうなりやすいのです。特に初級者の場合は息が下向きの方が音を出しやすいので、そういう傾向があるかもしれません。息の方向が水平に近くなるように頭部管を調整すると、下唇への圧力が和らぐのではないかと思います。試してみてください。
昔から扁桃腺が腫れやすく慢性扁桃炎を患っておりましたが2年半程前から大きく腫れ出しサックスが吹きずらい状態となっておりました。(具体的には息を楽器に入れても何か詰まってしまうような感覚で音が出づらく無理に吹くと下唇を痛めてしまう。)当時原因は扁桃腺の腫れで物理的に息が出ていかないものと考え、2年前に扁桃腺の除去手術を受けました。
しかし術後2ヶ月程経過して再びサックスを始めるも今度は息を吹く事自体がつらく全くと言っていいほど音が出なくなってしまいました。楽器そのものに原因がないか調べたものの特に異常はないとの事。現在日常生活に支障はありませんが息を強く吹く時に歯を食いしばらないとならず、マウスピースを咥えて吹いても下唇が痛くとても吹けません。某歯医者にて下歯に当てるアダプターも作って頂きましたが噛む力の方が強くほとんど意味はありませんでした。
扁桃腺の手術の前に医者に聞いてみたところもしかしたら吹けなくなるかもしれないと言われた事があります。実際このような悩みをもつ方が他におられるかどうかも分からず楽器も吹けずかなりテンションが下がっています。手術をした病院に相談しようかとは思いますが真剣にとりあってもらえないような気がして未だ相談に行ってません。
私のような場合、どのような原因が考えられますでしょうか?またどういった解決法があるか何かご存知でしたらご教示頂きたく御願いします。サックスを吹く事をあきらめきらずしんどい毎日を送っています。宜しく御願い致します。
私は耳鼻咽喉科医ではないので詳しいことはわかりませんので、あくまでも予想でありますが、もしかしたら手術時に周囲の神経が損傷されて何らかの機能障害が起きているということなでしょうか。
強く噛まないとフォルテが吹けないということは、一つには口唇周囲の筋肉の力が弱いので噛む力に頼ってしまう、もしくは息の流れを作る・・・例えばスピードを上げるためには、舌後方を持ち上げたりとかノドの広さを変えたりする必要があるのだと思うのですが、そのための舌・軟口蓋・咽頭の動きに問題があるために口を閉じるということだと思うのですが、扁桃除去手術で損傷する神経を考えると後者の方なのかな・・・・と思います。
手術による神経損傷に関しては、ある程度時間が経てば回復するものもあると思いますが、術後2年ということなので何ともわかりません。損傷される可能性のある神経と起りうる障害について、手術をした病院で訊ねてはどうでしょうか?
日常生活に支障がなくとも細かい機能に問題が出てくる可能性はあるかもしれません。
治療法としては、ビタミン剤や理学療法・レーザー治療といったものになるのかもしれませんが、何分にも専門外なので、耳鼻科の先生に相談してください。演奏上の解決法としては、力に頼らずに吹けるアンブシュアをめざすということでしょうか。
私は、小学4年生の時から矯正をしていて今は上の歯の裏に矯正した歯が戻ってこないように針金を入れています。
もともとタンギングは苦手なんですが、舌がうまくつかないんです。やはり、歯の裏につけてる装置によってタンギングがうまくできないんでしょうか。それとも、私の技術がないからなんでしょうか。
矯正治療後に後戻りを防止するために歯の裏側にワイヤーで固定することがあります。固定の仕方はいろいろあるので、Gさんのはどのような物なのかは判りませんが、大抵の場合、薄くて小さく違和感のあまりない物です。それがタングングにどの程度影響するかですが、本人にとって少々の違和感(というか当る感じ程度)はあると思いますが、具体的に音の立ち上がり等にはほとんど影響がないと言っていいかと思います。
歯が原因でタンギングが上手くいかないという相談を受けることがたびたびありますが、実際に見てみると歯が原因ではないことがほとんどです。演奏の調子を崩した時期がたまたま歯を治療したタイミングとぶつかって、歯が原因かと悩む人が多いように感じます。
無理のないアンブシュアで口唇が十分に振動していれば、タンギングもきれいに出来るように思います。正しい基本練習をして良い音色を目指しましょう。
ただ、物理的に舌が歯の裏に届かない・・・というのであれば、舌小帯が短いといったことが原因になっている可能性があるかもしれません。
現在24歳になります。中学一年から高校一年までの四年間、吹奏楽部でクラリネットを吹いていました。以来10年間、クラリネットとは全く無縁の生活だったのですが、またクラリネットを始めようかと思っています。
問題は、20歳の時に発症した顎関節症なのです。ここ4年間、開口2センチも開かない状態でした。私の指で、縦に2本入らない状態でした。歯科大病院に行ったのですが、良い経過が得られず、通院するのを止めてしまって、今に至ります。普段全く痛みはありませんが、先日あくびをした時に初めて激痛がし、それ以来、なぜか2.5センチ程度は開くようになりました。かなり無理すると、全開口することもできるのですが、まず左顎がガタンという大きい音がして顎が右にずれ、少し開き、次に右顎がガタンと大きい音がして顎が左にずれ、全開口するような状態です。
こんな状態でクラリネットが再開できるのだろうかと思い、先日スクールの無料体験レッスンに参加し、10年ぶりにクラリネットを吹いてみたところ、吹き始めたと同時に顎がガタンと音がして、手前?にずれるのです。その状態でも問題なく音は出ました。(かなり下手になっていたけど)吹き終わると、自力でガタンという音をさせ、顎を引き?正常な位置に戻すことができます。何度試しても同じことでした。クラリネットを再開することで、顎関節症が悪化するかもしれないとは思っていたものの、こんなことになるとは思っていませんでした。
吹奏楽再開に向け、クラリネットを購入しようと、寝る間もなく働き、お金を貯めていた矢先だったので、かなりショックでした。顎関節症は完全に治ることはないと聞きました。私にはクラリネットは無理でしょうか?何かいいご意見があれば、と相談させていただきました。
開口障害ということで、最大開口量が2.5cmというのは、たしかにクラリネットを吹くのには辛いことだと思います。クラリネット演奏時の開口量は1〜2cm程度なので、吹けないことはないのでしょうが、関節自体に負担が大きいと推察できます。顎関節症を治療する立場であれば、クラリネットはやめてくださいと言う歯科医がほとんどではないかと思います。
クラリネットと治療のどっちを優先するかは、その人によるのではないかと思います。クラリネットを吹きたい気持ちと顎関節症の辛さ・直したい気持ちを天秤にかけてどちらが大きいか・・・ということではないかと。
もし、どうしてもクラリネットを続けたいのであれば、クラリネットを吹く上で関節に負担がかからないようにすることを考えます。
対処方法としては
・アダプター(即重レジンで作る可撤式アタッチメント)を装着して前歯全体でくわえられるようにする。
・楽器の向きを工夫する。
・リードを薄くする。
ただ、Mさんの顎関節症の程度がどのようなものなのかわかりませんので、くれぐれも無理をなさらぬようにしてください。