BIOSのUPDATEに失敗した場合の復旧方法
AWARDBIOSの復活法

 DOSは、起動直後にAUTOEXEC.BAT
を実行しますので、この性質を利用しま
す。つまり、AUTOEXEC.BATの中に
BIOSをアップデートするコマンドを記述
しておくわけです。


@通常のBI0Sアップデート・ディスク
を作成します。シンプルなDOSの起動デ
ィスクに、DOS版のBIOSフラッシュ・
ツール(AWDFLASH.EXEなど)と、使
用しているマザーのBIOSイメージ・ファ
イルをコピーすればOKです。


A前の@で作成したフロッピーに
AUTOEXEC.BATというファイルを作成
し、内容は次の1行をテキストエディタで
記述します。「awdflash」の部分は、各
マザーボード・メーカーが指定するBIOS
フラッシュ・ツールの名前を使用してく
ださい。
awdflash[BIOSイメージ・ファイル名]
/py/sn/cc


H前のAで作成したフロッピーを修復す
べきマシンに挿入し、電源を投入します。
通常はこれで書き換えが始まります。た
だし画面に何も表示されませんので、
FDDのアクセスランプで書き換え終了を
判断します。念のため、30分程度放置し
てください。


Cいったん電源を落としてから、再投入
します。Aの書き換え時にCMOSをクリ
アしてありますので(/CCオプション)、
起動時にはCMOSCHECKSUMエラーが
発生します。エラーメッセージが表示さ
れたらBIOSセットアップ・メニューを起
動して、BIOSの各項目を適切に設定して
ください。
AMI BIOSの復活法

 AMIBIOSの場合は、BIOS自体が簡単
な修復機能を備えているため、AWARD
BIOSよりも対応が簡単です。
具体的には、起動時に「AMIBOOT.ROM」
という名前のBIOSイメージ・ファイル
を探し、見つかればそれを読み出して
自動的にBIOSを書き換えるように設計
されています。したがって上記のよう
に、AUTOEXEC.BATにコマンドを配述
する作業は不要です。下配の手順で作業
してください。


@フロッピーにBIOSイメージ・ファイル
をコピーし、そのファイル名を「AMIBOOT.
ROM」に変更します。起動形式のフロッピ
ーである必要はありません。


A前の@で作成したフロッピーを修復す
べきマシンに挿入し、電源を投入します。
通常はこれで書き換えが始まりますが、
フロッピーからの読み込みが始まらない
場合は起動直後に【Ctrl】-【Home】キーを
実行してみてください。それでもうまく
いかない場合は、起動中に【Ctrl】−【Home】
キーを連打してみてください。


B書き換えが終了するとビープ音が4回鳴
り、自動的に再起動がかかります。もし
再起動しない場合は、いったん電源を落
としてから再投入してください。画面に
文字が表示されたらBIOSセットアップ・
メニューを起動し、各項目を適切に設定
して修復完了です。