マザーボードのBIOSのUPDATEに失敗した場合の復旧方法
●AWARDBIOSの復活法
DOSは、起動直後にAUTOEXEC.BAT
を実行しますので、この性質を利用しま
す。つまり、AUTOEXEC.BATの中に
BIOSをアップデートするコマンドを記述
しておくわけです。
@通常のBI0Sアップデート・ディスクを作成します。シンプルなDOSの起動ディスクに、DOS版のBIOSフラッシュ・ツール(AWDFLASH.EXEなど)と、使用しているマザーのBIOSイメージ・ファイルをコピーすればOKです。
A前の@で作成したフロッピーにAUTOEXEC.BATというファイルを作成
し、内容は次の1行をテキストエディタで記述します。「awdflash」の部分は、各マザーボード・メーカーが指定するBIOS
フラッシュ・ツールの名前を使用してください。awdflash[BIOSイメージ・ファイル名]
/py/sn/cc
B前のAで作成したフロッピーを修復すべきマシンに挿入し、電源を投入します。通常はこれで書き換えが始まります。ただし画面に何も表示されませんので、FDDのアクセスランプで書き換え終了を判断します。念のため、30分程度放置してください。
Cいったん電源を落としてから、再投入します。Aの書き換え時にCMOSをクリアしてありますので(/CCオプション)、起動時にはCMOSCHECKSUMエラーが発生します。エラーメッセージが表示されたらBIOSセットアップ・メニューを起動して、BIOSの各項目を適切に設定してください。
●AMI BIOSの復活法
AMIBIOSの場合は、BIOS自体が簡単な修復機能を備えているため、AWARDBIOSよりも対応が簡単です。具体的には、起動時に「AMIBOOT.ROM」という名前のBIOSイメージ・ファイルを探し、見つかればそれを読み出して自動的にBIOSを書き換えるように設計されています。したがって上記のように、AUTOEXEC.BATにコマンドを配述する作業は不要です。下配の手順で作業してください。
@フロッピーにBIOSイメージ・ファイルをコピーし、そのファイル名を「AMIBOOT.ROM」に変更します。起動形式のフロッピーである必要はありません。
A前の@で作成したフロッピーを修復すべきマシンに挿入し、電源を投入します。通常はこれで書き換えが始まりますが、フロッピーからの読み込みが始まらない場合は起動直後に【Ctrl】-【Home】キーを実行してみてください。それでもうまくいかない場合は、起動中に【Ctrl】−【Home】キーを連打してみてください。
B書き換えが終了するとビープ音が4回鳴り、自動的に再起動がかかります。もし再起動しない場合は、いったん電源を落としてから再投入してください。画面に文字が表示されたらBIOSセットアップ・メニューを起動し、各項目を適切に設定して修復完了です。