初めてのソバ打ち!

       
台風で全滅近いものではあったが、5畝作り収穫はたったの15kgだが何とかソバ作りには足りた。
北総環境会議のメンバーとソバ打ちをやり試食会はできた。左上が私、右は仲間達。


2002年2月 味噌つきのリクエストがあったので、若い人達に体験してもらう。


味噌大豆の煮込み。前日につけ込み早朝から薪をくべて煮込み。写真左が我妻の大豆煮炊き
中が煮こんだ大豆1斗5升分右写真が米麹に塩切りしたもの。これを合わせて搗いて約80kの味噌ができる。

                                    2001.4.10
2001年4月4日ニワトリを飼い始める。平飼い有精卵を食べたいからです。
 餌は、完全自給をもくろむのですが、今は友人から分けてもらっている。
50羽だから野菜くず、家庭での食べ残し、米選機下、麦、トウモロコシを作れば
 何とかなるのではないか、と胸算用ですが、、、
昨年5月新規就農した原君。原君も鶏小屋つくりに協力してくれた。仕上がり記念に1枚。

  


農業済新聞に依頼され書いたものです)
 「農業はどうなるのだろうか」                 00.10.16
                        おかげさま農場 高柳功
 農業を始めて30年になるが、就農した頃から農業の曲がり角などと言われ続けてきた。
が、曲がり過ぎて、行くべきところが見えなくなってしまっているのではなかろうか。この
30年は、農家の減少、農地の減少が一気に進み、農村社会が崩壊に向かう歴史で
あったように思える。
 いつの時代も農業や農家は国の都合によって持ち上げられたり、切り捨てられたり
してきた。お米がいい例である。食料が足らないときは、法律でもって規制し、政府
以外に売ってはならん、と法律違反まで持ち出しながら、作らせ、統制しながら、い
ざ少しばかり残るようになると、とたんに減反となった。今はWTOによる自由競争
だからと輸入を増大させ、農家も売る努力をせよ!と言う。田や畑を作り、稲や
野菜を作ることは簡単なことではない。
 泳げない人が急に川に投げ入れられる様なものだ。自分の責任でやれないようにして
おいて、状況が変わったといって、今度は生産者も自分で責任を持って、などという。そ
んな農業などやれない!と農村から後継者がいなくなった、となっても不思議ではない
だろう。
 だから農政による農業にどっぷり浸かってきた農家は、倅を後継者にしない。倅だけ
にはこんな惨めさを味合わせたくない、という思いである。懸命な判断とも言える。
 だが、最近変化がある。ここ数年のことであるが、私の家に農業体験をさせて欲しい、
農業のことが聞きたい、と毎年数十名の青年が来るようになった。この人達に共通する
ことは、自分の人生や社会を考えると農業は大切だ、と言う人や環境問題に関心を持っ
ている人が多い。この人達は、国や行政の都合で農業を考えてはいない。あくまでも自
分の生き方の問題として農業を考えている。その内一人は、とうとう会社を辞め、就農し
てしまった。こういう人たちが日本の農業のかたちを変えるかもしれない。        
             (千葉県香取郡大栄町・おかげさま農場・場主)

おかげさま農場は27名の農家で構成されています。以下の内容を取引先にその考えを伝えました。
ご意見ご批判がありましたらメールなどいただければありがたいです。

2000.5.5
取引先各位殿
                                                千葉県香取郡大栄町伊能215-1
                                                (有)おかげさま農場 高柳 功
有機認証の法制化に対する対応について
 
  ご承知の通り、今年4月に有機認証が法制化され、何故おかげさま農場は有機認証しないのか、という問い合わせがあります。
 おかげさま農場としては、有機認証を得るためにおかげさま農場の農法をしてきたわけではありません。法制化があろうがなかろうが、良くないものはやらず、環境や安全を脅かすものは極力使わない、という方針は変わりません。
 農業や食の現状を考えるとき、いわゆる有機農産物というものが特別のものではなく、それが本来のものだ、あるいは当たり前だという広がりを持つことの方が大切ではないか、と考えるものであります。
 おかげさま農場は、おかげさま農場だけでなく、地域農業全体が化学農薬、化学肥料が低減あるいはなくなることが望ましいし、次の世代のためにもその運動を続けていくつもりです。
 おかげさま農場は、食は命を標榜してきましたが、その食は自然の恵みによってもたらされます。自然の豊かさ、健全な自然があって初めて、食が得られるものと思います。単に有機栽培農家や一部の消費者の問題だけではない、と思うものです。
 又現実的に、生産農家の現状を考えると、今回の認証は経費や事務的な負担が重く、認証のあり方が本来の目的とは違うのではないかといった疑問があります。従って、今回の有機認証は見送る考えです。
 ですから、今後有機農産物の標榜はできません。
 しかし、いつでも生産現場にきていただき現状を見て、あるいはご意見をいただきたいと思っています。現場で確認いただき、納得がいけば今後もおつきあいいただきたいと考えております。
 期待にそぐわないところもあるでしょうが、当農場の方針をご理解いただきたいと思います。
                                   以上。


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