ACLS と AED について

今までのASLSとBLSはガイドライン2000に基づいていました。

2005年12月3日にアメリカでガイドライン2005が発表されました。
12月4日付けの日本経済新聞にも取り上げられています。
たとえば心臓マッサージと人口呼吸の比は今までの15:2 から
30:2 に変わりました。
ガイドライン2005は12月15日からインターネットで購入可能
ですが、(まだ日本語訳はないはずです。)
AHAのホームページからダウンロードできます。
(変更点だけなら28ページです。)
 
アメリカ心臓協会(AHA: American Heart Association ) は定期的
に心肺蘇生法のガイドラインを発表してきました。2000年に発表さ
れたガイドライン(ガイドライン2000)には一般市民が行うことが
できるBLS (Basic Life Support)と医療従事者向けのACLS
(Advanced Cardiac Life Support)  があります。アメリカの

多くの州では医療関係者は2、3 年毎にACLSコースの再受講が

義務づけられているそうです。
私はたまたま、平成15年3月、山口県医師会と山口大学医学部
主催のACLSコースに参加しました。そこでガイドライン2000
を知り、AHA からインターネットで直接教材を買っていました。
平成16年4月、かなりの教材が日本語訳され、中山書店から
発売されました。またこの6月に日本循環器学会四国支部
が松山でACLS講習会を催したので参加しました。
とっかかりは
(1) BLSヘルスケアプロバイダー
(2) ACLSプロバイダーマニュアル
(3) AHA心肺蘇生と救急心血管治療のための
 国際ガイドライン2000
が参考になります。いずれもう少し詳しくします。
AED ( Automated External Defibrillator; 自動体外式除細動器)
は迅速な除細動を実現するため、教育をうけた一般市民でも
使用できることを前提に開発されたものである。
AED の使用はAHA のガイドライン2000 ではBLS に含まれて
いたが日本では法律上、一般市民の使用が認められて
いなかったが、平成16年7 月、厚生労働省は一般市民の
使用を解禁した。
これは平成17年3 月から愛知県ではじまった愛・地球博の会場に
設置してあったAED をうちの病院職員がカメラ付きケータイで
写真に撮ってきたもの。