糖尿病について

<質問>

(1)糖尿病とは ? その種類は?

(2) どうやって診断されるのか?

(3) インスリン注射の意義 

(4) ヘモグロビンA1c とは?

(5) コントロールの目安は?

<回答>

(1) 糖尿病はWHO により「糖尿病は未治療の状態では血糖が慢性的に上昇している状態(高血糖)によって認識される。糖尿病は口渇、多飲、多尿、体重減少などの症状を伴い、適切な治療がなされなければ昏睡や死に至るが、これらの症状のかるいもの、あるいはまったく存在しないものもある。(以下略)」と定義されている。これまで2つのタイプに分類されてきました。

(i) IDDM(インスリン依存型糖尿病) 生命維持にはインスリン注射が必須(依存)であり、 インスリン注射を打たないと昏睡、死に至るもの。 糖尿病全体の5%以下とされる。膵臓がほとんどインスリンを作っていない。しばしばGAD抗体が陽性となる。

(ii) NIDDM(インスリン非依存型糖尿病) インスリン注射を打たなくても昏睡、死には至りにくく(非依存)、治療には必ずしもインスリン注射を必要としないもの。糖尿病の大部分、90% 以上をしめる。過食、肥満、運動不足、ストレスが大きな原因といわれる。膵臓のインスリン産生は著しくは落ちていないこともある。GAD抗体が陽性となることは、ほとんどない。

(2)たとえば糖負荷試験。

(3)糖尿病の3大合併症には網膜症、腎症、神経症があるが、高血糖を強力にコントロールすれば(たとえばヘモグロビンA1c (後述) を7以下)慢性合併症の発症と増悪が減ることが証明されている。  

(4)簡単に言うとヘモグロビンA1c はヘモグロビンの一部に糖が結合したものである。もともと少量は正常な人にも存在するが、高血糖があると、その割合が増加する。ヘモグロビンA1cは過去2-3ヶ月間の血糖と相関があるとされ正常では6%以下である。 コントロールのよくない糖尿病患者では10% をこえる。

(5)

 

 

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