大島で考えたこと

山口大学から大島に派遣されている皮膚科の先生が教授に
「どうして皮膚がんの患者さんを送ってこない?」と
聞かれ「なかなか、皮膚がんの方がみえないのです。」と
答えたそうだ。「あんなに紫外線の多いところでどうして
だろう。(皮膚がんが少ないのは)何か食生活に秘密が
あるのだろうか?」ということになったそうだ。
大島の人はみかんなどの柑橘類を多く摂るからだろうか?
病院職員のなかには兼業農家でみかん農家の方もいる。
レモンをおすそわけしていただくこともある。
とすると大島は日本における地中海沿岸のようなもので
豊富な海産物と柑橘類にめぐまれ、それらの摂取が多い
から長寿なのだろうか。
だしを取ったいりこのだしがらを昔のひとは砂糖と醤油で
つくだ煮にして食べていたそうだ。
先日、病院で高齢な方が急に血圧低下と脈拍の減少をきたした
ので心臓マッサージをした。高齢者では肋骨が折れてしまう
ことがしばしばあるのだが、全然そんな心配がいらないほど
骨がしっかりしていた。実際の年齢より20年は(骨がすかすか
でなく)若く思われた。やはりふだんからいりこのつくだ煮を
食べてみえたのだろうか?