わたしはそんなに大量な読書家ではありませんが、それなりに本を読みます。ここでは今まで読んだ本のブックレビューをしたいと思います。一杯かけるようになったらいろんなジャンルを紹介したいものですが、当面は最近よく読んでいるビジネスもの、ノウハウものがメインです。
ビジネス/ノウハウ |
ノンフィクション |
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著者 板坂 元
出版 講談社 現代新書
某とあるお方に「ノウハウもので面白い本ありませんか?」と聞き、5、6冊程度紹介して頂いた中の1冊。それ以外の本はもう絶版状態で入手できなかったという位、この本も古い本です。(その方のそのテのお薦め本は入手不可能に近いということを後日知る)参考になるなあと感じたのはブレインストーミングの下りくらいだったでしょうか。それ以外はまあ、著者のもの書きスタイルが、頭のなかから、筆記具まで紹介されているという感じでしたね。ちょっと現代には不向きかな・・と思われるものが多くて、レベル的には「参考程度」ってとこでしょうか。
著者 D・ディンクメイヤー
出版 創元社
昔は、心理学的なことをだらだらと文章に書くような本は絶対読むまいと思っていたのですが。(だってそういうのは変な知識が身について「いやな奴」になりそうな気がしてたから)とある本におすすめ本として載ってたのでつい読んでしまったという一冊です。
読んでみると以外に面白く、楽しく読めた一冊です。これといって目新しいことが書いてあるわけではありませんが、なかなか「感情はコントロールできる」のかも、と考えさせてくれます。
中でも感情固定の方法やIメッセージ等の手法、ACEを基本とした各感情の対処説明、巻末の不快な感情の辞書などは興味深いものでした。
感情固定とは、人間はその瞬間にひとつの感情しか持てないという原理を利用して、別の感情を呼び出すことにより、今の感情を追い出すという方法のことです。その方法のひとつのトレーニングとして、普段、あるアクションを起こすと一定の感情を呼び出す練習というのがあります。具体例をあげると、普段、右手親指と中指を合わせると昔行った旅行の楽しい場面を思い出し、楽しい気持ちになるよう練習しておきます。そして、ある事件があって、とても腹立たしい気持ちになり、怒りをおさめたいのですがおさまらないときに右手親指と中指を合わせるのです。そうすると、楽しい気持ちが心をしめて怒りの感情はそとに追い出される、という具合です。まあ、人間版「パブロフの犬」ですね。
Iメッセージとは、感情は発生させられるものではなく、自分が発生させるものである、ということを意識し、相手に伝えるための手段です。自分の感情に責任をもとう、というスタンスで相手に意志表示をするとコミュニケーションも活性化するとうたってます。
「私はこの仕事のせいでストレスがたまった」のではなく「私はストレスがたまった。なぜならとてもこの仕事が大変だったから」という言い方で自分の感情を伝えていくといった具合。
巻末の感情辞典はそれぞれの感情の原因になりうるもの、その感情が意図する目的、その背後に隠れている感情などを表記していてなかなか笑えます。
著者 北森 義明
出版 ダイヤモンド社
タイトルが面白そうだったので、読んでみた一冊です。しかし、結局「上司へ・・」とある通り、本来これは上司が読むべきものだと感じました。ものすごく上司に対する注文が延々と書いてあるので、あるあるある、と平社員の私はうなづくばかりですが、いざ自分が上司の立場として読むと・・これはちょっときついでしょうね。
読み物としてはランクが低いですが、これは企業研修を行なっている方の研修内容を記述しているものなので、こういう研修をやってみたらいいなあ、とは思いました。
著者
出版
著名な人々の発想は、結構面白い瞬間で発想アイデアがうまれる。そんな事例が沢山載っている本です。なるほど私も実践しよう、と思った方法はひとつもありませんでしたが、読みものとしては軽いので結構暇潰し的に遊び心で読める一冊。
競馬場ではずれ馬券が空を舞うのを見て、伊賀の影丸「木の葉隠れの術」を思い付いた。
など。
著者 相川 充
出版 講談社
最近の中ではとびぬけて面白かった一冊です。人間の行動とは全て「利益」と「コスト」で清算できる、という理論です。まあ、この手のはよくありがちな本かな・・とたかを括っていたのですが、著者が心理学の教授というだけあって、その理論を全て実験により実践し、検証しているところになかなか真実味を感じます。
「あるところに2人の泥棒がいました。1人は7の仕事をしました。1人は3の仕事をしました。さて手にいれた報酬はどのようにわけたら良いでしょう」このような問題を小学生に答えさせると8割近くが「はんぶんこ」と答えるそうです。さて同じ問題を大学生にさせると「7対3」と答えるのが殆どとか。では何故このようなことになるのか。利益を単純な「物」だけでなく「感情」もひとつの利益である、というところがなかなか興味深い。
日本人の給料から、恋愛関係、はては親子関係、ボランティアにまで及んで理論を繰り広げています。著書の中に「親は、子に対してコストは払うが報酬を求めないのはなぜか」という問いに対し安部譲二の言葉をあてはめて答えとしています「親は子供が5才になるまでにすでに報酬を前払いでもらっているのだ。その前払いにたいする借金を払っているにすぎないと考えれば、説明もできる。だから親はもらった報酬に対し、どこまでコストを払うかをしっかり見極める必要があるかもしれない。こんなに面倒を見たのだから、老後を世話してくれという考えはある意味その見極めが出来ていないといえるだろう」(ちょっと意訳)いまちょっと貸し出し中のため、詳しい記述が出来ないのが残念ですが、こういう思想って面白いなあと感じます。ある種「人間性悪説」ですけどね。
著者 日高敏高 竹内久美子
出版 文芸春秋
パラサイト・イブのヒットからドーキンスの「利己的な遺伝子」が久し振りにまた見直されてきていますが、日本に「動物行動学」をひろめたこの2人の雑談的な対談記録です。「科学とはウソをつくことである」ということをもっと理解して欲しい、という気持ちがわかり易く話してあるので読み易さは抜群です。私は、6年前に竹内久美子の本を読んでドーキンスを知りましたが、良く考えてみればドーキンスが「利己的な遺伝子」の思想をはじめたのが1973年。20年以上もこのおっちゃんは、「自分のウソ」をつきとおしているのだなあと思うと科学って面白いと思う。著書のとおり、「もっとウソを」ついて良いのだ。「完璧なウソ」であり、反論の余地がなければそれは立派な科学である。日本の科学はウソつきが少ないから発展しないそうです。文頭、竹内久美子の人間の性器のお話しなどは雑学的にも笑えます。