書名:日韓「禁断の歴史」
著者:金完燮(キムワンソプ)
発行所:小学館
発行日:2003/11/1
定価:1,400円+税
著者は韓国人2002年に刊行した「親日派のための弁明」が韓国政府より青少年有害図書に指定され事実上の発禁処分を受けた。目次には
「従軍慰安婦」は日本流ヒューマニズムの証
日本政府は元慰安婦の謝罪・補償要求に応じる必要なし
「安重根と伊藤博文」とどちらが真の英雄か
当時の朝鮮人も称賛していた伊藤博文の「偉業」
「責任感のない韓国人」を再生産する教育システム
等々、今の韓国でこんな事を言っていると暗殺されるかもしれない内容です。ちょっと親日過ぎるところもあります、あまりにも戦前の朝鮮統治時代のことを良く書きすぎている感じです。日本が朝鮮を併合しない前の朝鮮の状態については今の韓国人は良い時代といっているが、現実は8割の奴隷、2割の支配者階級。勿論教育も受けていなかったということは教えられていない。全て日本が悪いばかりの反日教育の弊害を述べている。朴大統領が日本の統治時代、悪いことばかりではなかったと回想している。彼の場合貧乏な生まれで日本が小学校を作り、労働力であった子どもたちを学校へやるように親に強制してくれたため学校に行けた。また日本の陸軍士官学校まで留学が出来た。首席で卒業したとのこと。日本人と朝鮮人を差別することなく扱ってくれた。とのこと。こんなことを今の韓国では言えない。そのタブーを破ってこの本を出版した著者の勇気には感心します。こんなことをきっかけに素直になって相互で歴史の再認識をしていけると良いなぁと思う。