書名:鬼首村の殺人
著者:篠田秀幸
発行所:角川春樹事務所
発行日:2003/2/8
定価:1200円+税
岡山県御国村で起こった童謡連続殺人事件を取り上げています。伏線として横溝正史の「悪魔の手毬唄」、戦後起こった謎多い下山事件(下山国鉄総裁が轢死したいで発見される自殺説、他殺説、GHQの陰謀説と戦後を騒がせた事件)の関係者などが所々に出て来る。本論は童謡にのっとって行われる奇怪な連続殺人事件です。名探偵弥生原公彦、作家の築島(実はこの築島が書いているという作中に作家が登場する)シリーズものです。ちょっと懲りすぎていることが気になるかな。でもなかなかストーリー展開など面白い。気がつかないうちに引き込まれて読んでしまう小説です。