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二度目のノーサイド

書名:二度目のノーサイド
著者:堂場舜一
発行所:小学館
発行日:2003/11/1
定価:1700円+税

 会社の不況でラグビー部は5年前に廃部なった。日本代表などを輩出している名門チーム、最後の試合で厭な負け方でラグビー人生を終わって会社に残ったもの、新天地を求めて他のチームへ移籍したもの、オーストラリアに移住したものが、ラグビー部のマネージャの葬式で再会する。物語はそこから始まる現役時代30才前後の人が大半、5年たって35才前後の仲間達、思いでの喫茶店で、マネージャの仇討ち話になった。最後の試合のチームともう一度同じメンバーで再試合をやらないか?その試合は自分たちの力が不燃焼で終わった。特に後半の魔の10分間悔やんでも悔やみきれない苦い思い出、それぞれの胸に大きな重責として重くのしかかっている。当時のメンバーの連絡先を探し、相手のチームへ試合を申し込み、ラグビー場の予約、約6ヶ月の動きをリアルに描いている。次はどうなるのかと興味津々で読み進んでしまった。ストーリー展開がリズミカルで読んでいて楽しい物語です。スポーツを主題にして物語を久々に胸躍らせながら読んだ。

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