閑話休題9月中旬



Subject: 読書(下村)

 こんにちは、下村です。閑話休題を1回さぼってしまいました。その代わりに
、今日は読書についてちょっと一言。

*あやさん、徳田さん
 「読書」「印刷文化」についてのご意見、興味深く拝見しました。、

*徳田さん
>中学時代が一番読んだかも知れません。ジイド、ヘツセ、太宰、分かっても分か>らな
くても、文学全集総ナメっていう感じ。

 懐かしい作家の名前が出てきたので、思わず書いてしまいます。
 私も、小学校にあがるころから、漫画も含め、読書が好きになっていました。
もともと、どちらかというと内向的だったので、一人で本を読む習慣がついて
いったのかもしれません。また、父が読書好きで、家に日本文学全集があったため、子
どもながら、「本ておもしろいのかな」と興味津々でした。

 私が、時間も忘れて本を読んでいると、目を細めて喜んでいるような父でした。(こ
の書き方って何か変ですよね。彼はまだ、ぴんぴんして生きています。)

 意識的に、一人の作家のものを読むようになったのは、やはり中学校ぐらい
からかもしれません。偶然、私もヘルマン・ヘッセからのめり込むようになり
ました。やはり、「車輪の下」の強烈な印象が、今も残っています。彼の本で、文庫本
になっているのはほとんど読みました。その後、ドイツの作家のものを
順に読んでいき、高校時代ぐらいになるとフランスの作家が好きになりました。

 甘いと言われるかもしれませんが、スタンダールの「赤と黒」がその発端だったと思
います。バルザック、モーパッサンなど、手当たり次第です。
 次には、イギリスの作家が好きになりました。サッカレーの「虚栄の市」など、結構
お気に入りのひとつです。それと並行して、ロシア文学にも入っていきました。トルス
トイよりも、ドストエフスキーが好きでした。「白痴」「罪と罰」「カラマゾフの兄弟
」など。今、考えても、外国の作家で一番影響を受けたのは、ドストエフスキーだと思
います。
 こう書くと、外国の作家のものばかり読んでいたようですが、実は、私は、大の夏目
漱石ファンなのです。
ファンというより、夏目漱石の弟子になりたいと思っていました。「行人」「明暗」な
どは、何度も何度も読み返していました。「自分は、世の中には必要ではない人間かも
しれない」なんて、真剣に考えていたころのことです。

 中学校時代から、20代前半ぐらいまでの時期、浴びるように読んでいた感じです。
今思うと、「不幸でもあり幸せでもある」生活かなと感じます。

 何も身に付くものがなかったことは不幸でもあり、のめり込むほどの貴重な
時を持てたことは幸福だったとも思います。たくさんの本の中で、何万人もの人と逢う
ことができたことは、すごいことかなとも。

徳田さんも書いてらっしゃいましたが、
>ただ、読まずにはいられなくて、読めたのだから、幸せということです。
の心境、よくわかります。

 でも、自分の子どもが本ばかり読んでいるのを見ると、少し不安に感じます。「自分
と同じような性格になったら困る」などと、よけいなことを考えている
元文学少女です。

 *研究テーマ「情報化とライフスタイル」との関連について

  「情報化」の流れの中では、「読書」という行為そのものが、話題となって とり
あげるべきライフスタイルの一つになる、そんな日が来るのでしょうか? (たまに出
てき
て、勝手なことを書いてばかりで、すみません)
                          下村陽子でした。

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Date: Sat, 13 Sep 1997 15:05:00 +0900
Subject: 閑話休題(震災時対応)

 野口です。こんにちは。

 昨日(12日)は、会社(東京・浜松町)から家(横浜・鶴見)まで歩いて帰
りました。震災のときに歩いて帰ることができるかなということで個人的にやっ
てみました。
 14:14頃 浜松町
 15:10  五反田
 16:00  南馬込
 16:55  多摩川大橋(東京側入口)
 17:35  尻手
 18:20  自宅

 浜松町から高輪までは第一京浜と第二京浜の間の道をとおりました。それから
多摩川大橋を過ぎたあたりまでは第二京浜、あとは脇道をとおりました。本当は
第二京浜の脇道を通りたかった(排気ガスを避けるために)のですが、どうも道
がよくわからなくなる恐れもあり仕方なくです。

 多摩川大橋の手前で缶のお茶を飲んだ以外は飲むことも食べることもなく休憩
もなく進みました。途中、雨が降りました。これは適宜傘をさしたり適当に濡れ
たりして。

 もともと環境に優しい移動のために歩くことはよくやっています。それであま
り苦痛もなくたんたんと帰って来られました。今度は自転車で通勤をしてみたい
と思います。高低があるところもあり経路は調査が必要です。めのこで二時間も
あればいけそうです。
野口邦夫


Date: Sat, 13 Sep 1997 21:49:00 +0900
Subject: 閑話休題 (渋谷 尚 美)

こんにちは

近所の萩の花が、もう散り始めています。
植物達も、秋本番なのでしょうね。
来週は、おはぎを作ろうかなぁ?

暑さも収まったので、最近は歩き始めた息子の手を引いて、お散歩がてら
外出します。
そのため、10分でつくところが15分から20分ぐらいかかってしまい
ます。
時間に追われた生活を忘れる(忘れなければならない)時間です。
よちよち歩きの息子に、通りすがりの人たちが笑顔で答えてくれたり、
声をかけてくれます。
息子はそれが楽しみで、通る人通る人の顔を見詰めます。
声をかけてくれる見知らぬ人は、大体が赤ちゃんのお孫さんが居る人で
す。
「うちにも・・・・。」と、言う話になります。
恐い顔をして歩いている人でも、にっこり笑いかけてくれる人が居ます。
笑顔って、武器ですね。(幼い子供だからかな)
腰が痛くても、血圧が低くてくらくらしていても、心が穏やかになる時
間です。

幼い子供が居るおかげで、ご近所にも顔見知りが出来、友達も出来、
出かけるたびに誰かと挨拶を交わします。
社交的なことが得意でなくても、子供のおかげで楽に人と話す事が出
来る時も有ります。
こんな時、「育児は育自なんだ」と感じます。

台風の影響か、急に寒くなってきました。
気温の変化で体調を崩される人がいませんように!
(ここ2、3年、秋になると1ヶ月ほど調子を悪くしているもので、
私自身不安です)

矢田さん(あやさん)
子供は親の後ろ姿を見て育つといいます。
図書館の講演会で、親が本を読んでいる姿を子供が見ていれば、自然と
本を読むようになると、言っていました。
渋谷 尚美


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Date: Sat, 13 Sep 1997 15:21:09 +0000
Subject: symbols and context

遅れた 閑話休題

字と文脈

昨日「Mastering Regular Expressions」という本を
読み始めました。「Regular Expression」は「正規表現」
という意味で、正規表現はコンピュータ上でテキスト処理
となると非常に約に立ちます。しかし、正規表現
は便利だが、慣れていない人にとって正規表現は分かりにくい
です。

たとえば、慣れていない人にとって、下記の一線は意味がない
ものです。

 if ( $z !~ m/^([-+]?[0-9]+(\.[0-9]*)?)/)      注意

風通のアメリカ人にとって上記の一線は意味がなくて、
「それはごみだ」または「それは鳥の印だ」
(chicken scratch)を言うかも知れません。

しかし正規表現を分かっている人にとって、上記の一線は
意味があって、確実な数字を入力する場合に使います。

でも、別な文脈では「!#*@$」分かりやすい「言葉」に
なります。たとえば漫画やじょうだんで「!#*@$」は
「しまった!」や「畜生」という意味になります。
こういう場合にはだれでものアメリカ人が「!#*@$」
の意味を理解できます。

同じように風通のアメリカ人にとって下記の一線はまた
別の「鳥の印」になります。

    日本語は簡単だ。

こういう場合にはアメリカ人が「俺にとってそれは ギリシア語
だぜ」(That looks Greek to me!)を言うかも知れません。

「That looks Greek to me!」は風通の表現です。でも、なぜこういう
表現を言い出しますか。ローマ字と ギリシア語の字は違って、
昔から西洋人が分からないことを見ると(たとえ日本語や
複雑な方程式や 化学式)「That looks Greek to me!」を
言い出しました。

もう一つの面白いことがあります。例の「Mastering Regular
Expressions」の作家はアメリカ人ですが、京都に住んでいます。
(かれのホームページは
http://www.wg.omron.co.jp/cgi-bin/j-e/jfriedl.html )
かれの話しによると、日本人が「Friedlさんの本の話題は
なんですか」と聞くと、Friedl さんが「正規表現」と
答えます。でも、相手が人間の プライベート
なところの「セイキ」を聞き間違えて、びっくりしてしまいます!

世界の人間とコンピュータの間の 記号で のコミュニケーション
することは面白いとおもいます。

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注意:実に上記の例で¥は「backslash」になるはずだが、
こういうASCIIとJISの エンコーディング問題はまたべつ
の コミュニケーション問題ですが。。。

Date: Mon, 15 Sep 1997 19:52:00 +0900
Subject: 閑話休題 (M)

Mです。

 テレビなどで知っていても、実際生で見てこんなに素晴らしいものだとか、
全然違う雰囲気が感じられたりする事があります。

断然よかったもの
 能  息もできないような緊張感が走る。
 ベルリンフィル  弦楽器の音色にツヤがある。
 山海塾のダンス  異様な空気に包まれる。
意外だったもの
 中日ドラゴンズの試合  走っているスピ−ドが遅く見えた。
   (ヤクザっぽいおじさんに重箱の弁当をすすめられるおまけつき)
 最前列で見たキ−ロフバレエ  足音がすごくてとても優雅な白鳥には見えない

 「まだまだ世の中には生で見たら感動の大きいものがたくさんある」という事を
思いめぐらすと、夜も眠れない時があります。

 10月10日より3日間、初めて鈴鹿にF1を見に行くことにしました。
ある本の、「サントリ−ホ−ルでチェリビダッケの交響曲を聴いた翌日、鈴鹿に
セナのコンチェルトを聴きにいくんだ。」というのが気に入ったから。
エンジンによって音が違ったり、油のにおいや風、観客のどよめき等一度行くと
やみつきになるんだとか。ポ−ルポジションの正面あたりで15万人の一人とな
って、いったい繰り広げられるどんなドラマを見ることができるのでしょうか。

              M 佳奈子

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