電子新聞第一号 年金生活者の税金



○年金生活者の税金

野内です、

福田さん:
> 質問なんですが、年金だけの収入で暮らす人にはどのような
> 税金がかかるのでしょうか? 消費税や固定資産税は通常に
> 納付するでしょうね。住民税や所得税、健康保険などについては
> どうなるのでしょうか? ご存知の方がいたら教えてください。

年金生活者の場合でも、税金はがっちり取られます。まず年金の所得税(雑所 得で、年末調整あり)、消費税は買い物の度に容赦なく取られ、固定資産税は年 々上がり、健康保険税は所得割額+資産割額+均等割(一人につき)+平等割( 一世帯につき)で算出されます。我が町の国民健康保険税は、県内でも十番以内 にはいる程割高です住民税は収入が年金だけの場合は、確定申告をすれば種々の 控除があり、課税所得までは行かないようです。

以下参考資料です。

平成4(1992)年3月現在 厚生省調べ
国民年金受給額 平均月 3万5千円(年額42万円)
厚生年金受給額 平均月15万1千円(年額181万2千円)
現役サラリーマンの平均報酬月額の69%

平成3(1991)年総務庁「家計調査」
高齢者世帯の月平均消費支出 24万1634円
現役世代の核家族世帯 〃 34万3329円
*日本の物価水準は世界各国に比べ高く、アメリカに比べて1.4倍
経済企画庁 福祉政策研究会 昭和62(1987)年中間報告高齢者の実態と 21世紀福祉社会の展望」−21世紀には年金だけでは生活を支えることが不可 能で、自分で働いて稼ぐなどの”自主努力”が必要と結論づけた。

現在でも、公的年金だけで老後の生活を賄うことが出来ません。早い段階で、 ゆとりある老後のための生活設計を立てておいたほうがよさそうです。

野内アサ子(Nouchi Asako)

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飯牟礼です。

年金所得者の税金の話がありましたので参考までに
公的年金等控除
65歳未満の場合]
公的年金等収入金額
130万円以下 70万円
410万円以下 収入金額X25/100+ 37.5万円
770万円以下 収入金額X15/100+ 78.5万円
770万円超 収入金額X 5/100+155.5万円
65歳以上の場合]
公的年金等収入金額
260万円以下 140万円
460万円以下 収入金額X25/100+ 75万円
820万円以下 収入金額X15/100+121万円
820万円超 収入金額X 5/100+203万円
年金収入から控除額を差引いた額にそれぞれの税率を掛け、さらに税額控除を 差引いた額が税金となります。(所得税、市県民税)平成8年度版「税の知識」よ り
(区役所納税課で無料で配布してますから1冊どうぞ。)

飯牟礼でした。

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霧が丘の清水です。

野内さんの資料ににちょっと追加と感想を。

資料

◆高齢者世帯(男65歳以上、女60歳以上)の平均所得=320万円 (平成5年)
内訳:公的年金・恩給 175.5万円(54.9%)
稼働所得 115.1万円(36.0%)
財産所得 20.7万円( 6.5%)
◆高齢者世帯の内、公的年金・恩給が総所得に占める割合が100%の世帯=50 .0%

やはり公的年金だけでは無理のようです。

私は何年か前から(バブルのころ)社内制度で、将来の生活にゆとりを、との お勧めがあり、年金貯蓄を始めました。その時「あなたはこれだけ積み立ててお けば、1000万円になります」というシミュレーション付きだったので、ほんとか なとは思いつつも、そのお勧めにしたがって貯金をしていました。
最近低金利になったので、あのシミュレーションはどうなったのだろうと思い 相談したところ、目標値には程遠い結果が予定されていることが分かりました。

私には定年までまだ時間があるから軌道修正が効くものの、先日私の60歳の先 輩は、今後配当を受けるはずの個人生命保険型年金貯蓄をやっていて、同じよう な結果が分かりショックを受けていました。7、8%の時代からこんな1%の時代 になるとすごい差が出てくるということが身にしみて分かりました。いくら不景 気といってももう少し金利が高くないと何をやってもだめですね。やる気をなく してしまいます。おまけに年金財政、基金財政も低金利のため赤字、将来の受取 額が不安になります。儲かるのは金融機関ばかりのシステムでいいんでしょうか ?

清水でした

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