牧場スタッフ

収入
華やかさ★☆
危険度★★★★☆
就職難易度

 牧場には大まかに生産牧場と育成牧場の2つに分類される。
 生産牧場は仔馬の生産を主な目的としており、生まれた仔馬は2歳の秋頃までその牧場で過ごす。
 育成牧場では2歳の秋頃から馬に人が乗れるようにするための調教が始まり、競馬場(中央競馬の場合はトレセン)に行くまでに乗り運動で馬の体力をつくる。また、現役の競走馬が休養のために放牧にきたりもする。乗り運動の速度は各牧場によって異なるが、競馬と同じくらいの速度を出すところもある。
 どちらのタイプの牧場でも馬の世話をするのだが、育成牧場の場合は、馬に乗るという仕事がある。また、育成牧場でも馬には乗らずに他の仕事(馬小屋の掃除等)を専門にする人もいるが、大抵は騎乗スタッフの方が収入が少し多くなる。が、危険度は高い。馬に乗るのには体重が重いと難しく、それは牧場によって異なるが基本的には65キロが目安である。
 また、将来中央競馬の厩務員になるために競馬学校受験を希望する者は、育成牧場で乗馬経験を積んでおいたほうがいい。その場合競馬学校に合格すると牧場を辞めなければならなくなるので、牧場に就職する前にその旨を伝えておく必要がある。

牧場で働くには

 牧場で働くのに、特に資格はいらない。ハローワークや競馬雑誌等の求人広告を元に直接問い合わせるのがいいだろう。各牧場によって違うが、「18歳以上」「普通自動車免許」「独身男子に限る」など細かな条件は付くものの、比較的なりやすい職場である。ただし育成牧場の場合、少しでも即戦力をを欲しがり、「乗馬経験者に限る」という牧場が多々あるので注意が必要。
 また、このような育成牧場の人材不足を補うためにJBBA(日本軽種場協会)の育成技術者研修やBTCの騎乗技術者養成に代表されるような技術者養成研修もある。そこで乗馬を習えば牧場への就職がより楽になる。
 しかし、注意しなければいけないのが、将来中央競馬の厩務員になるために牧場で働きたいという場合である。その場合、事前に牧場にその旨を伝えておく必要があるし、JRA競馬学校受験を認めない牧場も多々ある。また、競馬学校受験を目的とする者はJBBAやBTCの研修を受けることもできない。


JBBA(日本軽種場協会)
育成技術者研修
この内容はかなり古いので注意して下さい

 ダンシングブレーブやフォーティナイナー、ピルサドスキーなどがいるJBBA日本軽種場協会静内種馬場内にある研修所で春コース(5月−10月)、秋コース(11月−4月)の年2回半年間の研修が、育成牧場で働く者のためにおこなわれる。研修修了後の就職先の牧場は各研修生が自分で決める。
 研修内容は馬学をはじめ実技では基本馬術を中心に若馬の初期調教に必要なロンジングやドライビング、調教の崩れた馬の再調教、走路騎乗など一通りおこなう。また、牧場見学やBTCの技術者養成の見学などもある。
 注意したいのは、この研修は牧場で働く者のためにあり、競馬場の厩務員やその他の仕事に就こうと思っている人のためではない。研修修了後、3年以内に軽種馬・育成の職務をやめた場合は研修期間に要した費用の全部、または一部の返還を請求される場合がある。

募集名称JBBA育成技術者研修98年春コース(16期生)募集
募集人員12名
講習期間平成10年5月7日(木)〜平成10年10月22日(木)
場所北海道静内郡静内町
費用無料
受講資格中学生以上の学歴で、満25歳以下の者
体重は65s以下の者
応募方法所定の願書に必要書類を添えて、センターに提出
願書受付期間平成9年11月13日(木)〜11月29日(土)
選考方法作文、面接および適性検査
問い合わせ先(社)日本軽種馬協会 静内種馬場 研修課
北海道静内郡静内町田原517
TEL.01465(6)2845

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BTC(財団法人軽種馬育成調教センター)
育成調教技術者研修

 宮城でおこなう基礎コース(半年)と日高でおこなう基礎・上級コース(1年)の2コースあり、希望のコースに応募することになる。

募集名称育成調教技術者研修
宮崎(基礎)コース日高(基礎・上級)コース
募集人員 5名 15名
研修場所(財)軽種馬育成調教センター 宮崎養成所
宮崎市花ヶ島町大原2347
JRA宮崎育成牧場内
(財)軽種馬育成調教センター 日高事業所
北海道浦河郡浦河町字西舎528
研修期間平成12年10月〜平成13年3月
(基礎課程6ヵ月間)
平成12年9月〜平成13年8月
(基礎課程6ヵ月間・上級課程6ヵ月間)
選考方法1次試験 書類審査
2次試験 面接審査及び適性検査
面接地/宮崎養成所・(東京事務所)
1次試験 書類審査
2次試験 面接審査及び適性検査(3泊4日)
面接地/日高事業所
応募資格中学卒業以上の学歴で、入講時25歳以下。
体重おおむね60kg以下、身長おおむね170cm以下。
研修終了後かならず軽種馬の生産、育成施設に3年以上就労できる方。
乗馬経験は問わない
研修内容騎乗訓練・一般馬学を含む学科教育・英会話・育成施設等の見学。
費用等研修費は無償、騎乗装具等は貸与。
全寮制、食費の一部としてつき18,000円を徴収します。(休講日は食事無)
応募方法希望するコースを記載のうえ、ハガキ又はFAXで、氏名・郵便番号・住所・電話番号を明記し下記まで応募して下さい。
(財)軽種馬育成調教センター 東京事務所
〒105−0001 東京都港区虎ノ門1−1−10 第2ローレルビル
           FAX03−3580−5844
〆切日平成12年4月18日(当日消印有効)
問い合わせ先東京事務所 総務課 TEL03−3580−5431
日高事業所 教育係 TEL01462−8−1001

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