Q:将来JRAの厩務員になりたいのですが、まずJBBAやBTC等の研修を受けてから牧場に就職し、牧場で働きながらJRAの競馬学校厩務員課程を受験しようと思いますが・・・。
A:祥治
そもそもBTCやJBBAの研修は牧場の騎乗員確保のためのものなので、厳格に言えば将来牧場以外で働こうとしている者は受けるべきではありません。BTCは研修終了後3年は競馬学校へ合格できないようになっているそうですし、JBBAにおいても数年は合格できないという話です。しかしながら、その後中央競馬の厩務員になった者もそれなりにいます。
Q:JRAの厩務員になるために、まず牧場で技術を身につけようと思いますが、どこの牧場でもよいのでしょうか?
A:祥治
現在JRA競馬学校厩務員課程の受験資格には、乗馬と競走馬の騎乗経験者が必要になっています。そのため牧場は生産牧場ではなく、育成牧場にする必要があります。また、就職先の牧場には、いずれJRAの競馬学校へ行くということを事前にはなし、そのうえで就職したほうが賢明です。なぜなら牧場に就業に競馬学校を受ける場合、牧場代表者が承諾したという一筆が必要になるからです。牧場就業中はこれがないと合格できないと思われます。
Q:地方競馬の厩務員になるのに騎乗経験は必要ないのですか?
A:祥治
地方競馬の場合馬に乗れなくても厩務員になれます。ただし厩舎によっては騎乗できる人を求めているかもしれません。馬に乗らないにせよ馬を世話する経験はあったほうが就職しやすいかもしれません。
Q:体重が重くても育成牧場で働けますか?
A:祥治
育成牧場には馬に乗る以外にも仕事がありますので、大丈夫だと思います。ただし育成牧場で働く醍醐味は騎乗かも知れません。馬に乗れる体重は牧場によって違いますが、だいたい60キロ〜65キロ以下なら大丈夫だと思います。
Q:牧場の一日の流れを教えてください。
A:(掲示板の書き込みより)
4時30〜 朝飼い(当番) ←遅くても4時半には飼いつけする。当番によって代わります(3時30〜4時30の間に始める)
6時〜 仕事開始・放牧約50頭(半数)その間 放牧地パドック約100カ所に水あげ
1・寝わら上げ(使用全約100馬房)
2・水おけ飼いおけ掃除
3・青草&水あげ
・寝わら作業によって湿ったわらを捨てる(たい肥)
1,2,3の間調教する馬は、馬装→調教
・最初放牧した馬を馬房に戻し別の馬(残り半分約50頭)放牧
11時〜13時 ・昼休み
13時〜 仕事開始・飼いつけ
・放牧馬第2陣を馬房にもどす
1・全馬の手入れ(脚もと体調管理、洗い)
1の間 空になった放牧パドックのボロ掃除調教が必要な馬の馬装→調教
16時 仕事終了
20時 夜飼い(朝飼いと同じく当番)