Igor Techniques
任意の式のwaveをつくる。
例えば y = x + x^2 の値をもつwaveを作るとする。
まず必要なポイント数をもつwaveを作る(例えばwave1)。xの値は等間隔に作りたい。そこで
SetScale/P x,0,0.1,wave1
とコマンドすると、tableで確認するとわかるが、インデックスの部分が0.1刻みの数値になっている。
あとは
wave1 = x + x^2
とコマンドすれば必要な値が得られる。グラフ化する場合はy軸はwave1を、x軸は自動計算にすればよい。
任意の式の最小二乗法によるフィッティングの仕方(回帰分析の仕方)
フィットする関数を y = a + bx^4 とし、その関数名をfuncとする。
プロシージャウィンドウをだし、
Function func(a,x)
Wave a;Variable x
return a[0]+a[1]*x^4
End
と打ち、プロシージャウインドウの下側のコンパイルを押す。
ここで解析の回帰分析の関数の中に「func」が出るはず。出ないときは何か間違っている。
次に先に指定した変数 a[0] と a[1] のwaveを作る。
データのウェーブを作成でwave名を「a」、行数を2にして作成する。
あとは回帰分析を行えばよい。
フーリエ変換の仕方(waveが実数の場合)
まずフーリエ変換したいwaveをInterpolate(補間)する。補間数は適当でも良いが高速でフーリエ変換したい場合は2のn乗個にすると良い。ここで出来たwaveをydataとする。
次にydataをハニングして、それをフーリエ変換する。
その次にコマンドで
ydata = r2polar(ydata)
Redimension /R ydata
ydata = ydata*4/N (Nは補間数)
最後に4かけてるのは、ハニングで1/2され、実数のフーリエ変換の時は正のスペクトルしか考慮してないため、元に戻すのに2*2=4をする。また補間数(waveのpoint数)で割ることにより、正しい強度(振幅)が得られる。
ドハースの解析をする場合、磁場のwaveがH、磁化や弾性定数のwaveがEとすると、
H=1/H
した後に、Interpolate以下を行えば良い。
無限 (∞)やギリシャ文字の出し方
グラフ中に注釈などで無限やギリシャ文字など特殊文字を入れたいときがある。日本語入力で入れると英字論文では100%化けるので使えない。
しかし、次のようにすると特殊文字を入れる事が出来る。
無限やギリシャ文字の入れ方 (ver. 4の場合)
注釈を追加した場合、まず、フォントをSymbolにする。
次に、「特別」の中にある「文字」にカーソルを持って行くと、入力可能な文字一覧が表示されるので、その中から必要な文字をクリックする。
Times New Romanでやれば、ドイツ語とかで良くみる o の上に点が付いている文字とかも出せる。
つまりフォント指示の後にカーソルを置いて、特別の中の文字を見るとそのフォントの入力可能な文字一覧が表示されるわけである。