◆徳島県鳴門イタノ冷蔵

                         1993.12.09

8日夜のニュースを見ていた「明日は晴れ」

という事で、土柱の温泉宿に泊まり、9日朝、ボーズ覚悟で座布団カレイを狙いに40km走って鳴門へ向かう。

エサ屋に飛び込んで潮止りを確認。若潮「干潮11:28/満潮17:25」

よっしゃ。今10時前やからマムシ2000円買ってまずはイタノ波止へ。

めっちゃ釣り易そう。でも先客が居た・・・。

次に排水コーナーへ。ここも先客が・・・

で、【B】ポイントに釣り座を決め急いでキャスト。―― 

Oh My God!またも根掛りの嵐や・・・ 6連続でオモリもエサもハリも無くなってくる。

潮止まりの11時前、右側のサオが少しヘン。

おもいっきり合わせてリールを巻く。重いでぇ。

鳴門の初カレイ26㎝がしっかりマムシを咥えてお出まし。

車に積んでいるスカリを出してカレイを活かす。

次にイカダの近投サオがグワングワンと入る。
ガ~ンと合わせて巻くと同サイズのマコが登場。

でも潮止りの時合いが近づいた時、ハリとオモリを買い足しに出かけた時があかんかったのか、その後また根掛りの嵐で釣りにならず

そこで対岸の方へ行って【C】でサオを出す。
こっちは潮が全く動かない。太陽もまともに当たり眩しい!そして底が浅いこと浅いこと。

1投目から20㎝のアイナメ。サイズ不足でリリース。

その後もアイナメは釣れたが、なんか浅くた頼りない。
フグも回りだし、ワカメも絡んできたので、再び移動だ~~ッ!

再び【D】ポイントへ
朝、人が入ってたところに行くと・・・誰もいない!前にはイカダも無い!さっそくサオ出し!潮の流れをみて右へキャスト!




仕掛けは左へ流される。1投目はOKやったけど、それからは再び根掛りとの戦い。

3時半頃、イカダ近投で放っといたサオがガタンと倒れた。グ~ッとサオをあおると重い!

海面から顔を出したのはポンのアイナメ。抜き上げたらカンダイに変身!歯がごっつい。

マムシを咥えたカンダイを車に運ぶ。魚体の色が黄色くなったり赤黒くなったり不思議な魚。

その後も根掛りの嵐。オモリロスは少なくなってきたけどハリが伸び、ペンチで元の形に曲げたりして急場をしのぐ。

でもカレイ14号2袋追加して、それも無くなり結局今回鳴門で4袋使いきる。

エサも底を尽き、エンダー天秤30号にバックに入っていた市販9号仕掛けを繋いでエサ箱の残りイソメ3匹の中から2匹を2本の針に刺してラストのフルキャスト!

左のイカダ近投を気にしていた4時10分、その9号仕掛けのサオにアタリ! 

潮の流れに負けないようにがむしゃらに巻く。

締め込みがある。カレイやと巻き続ける。

足元まで来ている魚が見えない。

オモリが出たのに魚が見えない・・・

見えた!でかい!30㎝オーバーや!

一度波止に当てたが、これやったら抜き上げられると9号針のすっぽ抜けも2号ハリス切れも頭にかすめんと放り上げる。

でっかい!手尺で測ると40㎝オーバー

スケールで測るとナント45㎝もあるやんか!

よぉ仕掛けもったのぉと後でヒヤヒヤ。

でもその時はうれしさでいっぱい。

タオルで摑んで車へ運ぶ途中イタノの人が「ごっついのォ、ここで釣れたんか?」と聞いてくる。

うれしいやないの。

600円で買った発砲クーラーに入りきれん大きさで、直ぐに全てのサオを片付ける。

そして魚拓をとってもらおうとエサ屋へ

写真撮ってもらい地元の釣り雑誌に掲載するというのでコメントとポイントを書いて店を出る。

残念ながらそこでは魚拓がとれなかった


しかし、こんなにうまくいくとは―― 

その夜、ホテルの浴槽で魚拓をとって大切に持って帰った。


一生に一度のドリーサイズで、もう釣れんやろうと思ったり、カレイ釣り卒業できそうな1匹やった。

実際、この日以降カレイ狙いでの釣行はみごとなくなった。