◆長崎県対馬賀谷

                    1995年6月4日~7日

対馬最後の夜 賀谷の民宿「こじま」09295(5)1118に客はオレだけ

明日は最後のチャレンジだというのにうれしくてワクワクで寝付けない


【6月4日】

何もかも予定通りに対馬に着き、空港レンタカーのサニーカルフォルニアにクロネコで送った荷物を詰め込んで尾崎に向かったのは一昨日の事

尾崎は、いかにもキスよりマダイポイントという波止
持ってきたキャスターを引っ張って波止先へ向かう

雨は上がって曇天なれど、一応カッパを着込む

外側に向かって1投 底は深い
オモリの着底を確認 すこしサビくと手にアタリ!

ベラだ。ベラが多いと前知識はあったがベラ・ベラ・ベラのオンパレード

湾内はどうかとキャスト。スッコ~ンとキスが出てきた
サイズは22・3㎝そんなに大きくないが太い。そして美しい!

そんなサイズを5匹釣り上げた

外側ではハゲ・チャリコどれも25㎝程 そしてトラギス・キューセン、日が暮れてホタルを付けマムシエサに代えるとド派手なアタリに27cmのチャリコや28㎝ハゲがいい引きをして上がってくる

その後、車内でアタリ見ながら寝られる所と下見していた箕形の埋立角をポイントへ

しかし3投して3投とも高切れ

次に今里の方へ、中学校の角をポイントとしてサオを2本出して真夜中1時のディナー

福岡空港でチャンポンをお昼に食っただけなので腹ペコ

米を炊いてラーメンを食す ごはんは少し水が多かったのでベタついていたが無茶苦茶うまいメシ

腹にモノが入るといっきに睡眠モード突入



【6月5日】

目が覚めると5日の7時半
小学校の先生が道を掃除している

2本出していたサオのリールを巻く
1本は何もナシ もう1本は何かが付いている

上がってきたのは…アナゴ

通りがかったおばちゃんが「キスゴか?アナゴか・・・」「キスゴじゃったら向こうの波止が良い」と教えてくれる

そりゃそうだ何も分らず夜中にキャストしていたところはとんでもない浅い牡蠣だらけの所でした

車を移動して新しい波止でサオ2本出す
ここでもキスの22・3㎝が湾内で2匹 同サイズのチャリコが釣れるが長居は無用と大きなタカノハが悠々と足元を泳いでいる美しい今里を後にする


次に北へ北へと仁位方面へ

まずは今夜の宿探しBHつたやや民宿なんとかとあたるがどこも満室
国道沿いの民宿海幸のおばちゃんが「いいヨ」とOKサイン

で、少し戻って賀谷の期待のポイントへ

車を奥へ奥へと進め、着いた所は行き止まりの小さな造船所

ちょうど満潮時だったがスパイクならと靴を履き替えてクーラー・バッグ・ロッドケースみ~んな持って歩き出すがハードなことハードなこと

途中の船小屋の木の板は腐りかけで足を踏み外しそうで、岩場で頭をぶつけそうになりやっとポイントらしき所に荷を降ろす



太陽も燦々で汗がジトジト

でも海の心地よい風が気持ちよい!
ここでもトラギス・ベラが・・・キスも釣れるが単発

辛抱強く待っているとキスが回ってきて24㎝がダブル!
そこから突如キスのラッシュが始まった!

アタリも無くキスが上って来る

16時頃だった キャストしたサオにすぐアタリ!ええ引きや!

こんな感じでキス釣るのって最高!

釣れたのは24㎝と28㎝のダブル!
これやがな!こんなん待ってたんやんか! 

22㎝クラスから24㎝そして28㎝ だんだん大きくなってきたやんか

でもその後19時までねばるが大きなピークは来なかった

宿に戻るまで有名な和多都美神社前へ
えらい入江で波静かな所 背後は神々しい神社 そしてこの入り江の奥にある舟屋はいかにも海を渡ってきた渡来人たちが立寄ったであろうという神秘的な場所

ウグイスが鳴き、夏の虫が鳴くこの地から静かな海へ15号と少し軽めのオモリをキャスト

すぐ1投目に23㎝程のキスが来る

その後も当たるがピンギスが多い

サオをそのままロープで繋ぎ一度宿へ戻り風呂に入る

賀谷で真っ黒になり塩が噴きあがった腕に風呂は気持ちいい!


再び和多都美神社へ戻りサオを上げると、うひっよぉー!ヌタウナギ
もちろんハリスを切ってグッバイ

30㎝は無理やなぁと翌日に期待して宿へ
5日はこれにてEND


【6月6日】

6時に目が覚める
眠ったのは1時を回っていた

相変わらずワクワクの夜で台所へビールを取りに行きやっと寝たしだい 起きてもスッキリしない

素泊り3500円を払って仁田方面へ出発!

しかし仁田はどこがポイントかよく分らない
「一本松」と言ってもどこやねん?けっこう奥まで行って小波止で4・5投するがアタリもない

アタリはないが今日も天気は良い!
青い海と新緑の山 ええもんや!

その後、御園~志多留と釣り歩くが22~24㎝のキスが散発で、どこの波止も外向きはベラが多い

途中で重くなるのはエソの40㎝で、これで2匹目
キスが多いからエソも多いのか・・・

あまりパッとしないのでこれまでの最良ポイントである賀谷へ戻ることにした

峰町の山沿いに小川があって車を止めメシの用意

カレーを食し、コーヒーを入れる 

冷たいメチャ綺麗な川に疲れた足をつけ冷やす
いや~ぁ海もええけど、この自然な川も良い!

キスも有名やけどこの対馬の川のヤマメやアマゴもめちゅ濃い所らしい

緑の中の綺麗な川で火照った身体を冷やし身も心もリフレッシュ さぁリスタートや!

賀谷へ戻る途中、三根の町を過ぎ鳥居の立っている道沿いの湾内にキャスト出来そうなところがある

ガードレールが切れていて海に向かって階段がついている

でもここは海なんやろうか?

綺麗な山の中の湖みたい 全てが山に囲まれている

指を水につけて舐めてみた

辛いっ!  水中を覗くとフグが泳いでいる

やっぱり海なんや

車の中からサオを1本出してキャスト

即いいアタリ!まさかキスとちゃうやろうとリールを巻いて来るとナント26㎝のキス

数投後にも26㎝のキスが来た

真昼間に、こんな湖みたいなところで26㎝が釣れるのが対馬の凄いところ

ゆっくりもしたいが賀谷が気になる 本命ポイントへ急ごう!

賀谷の港の商店で小さな発砲クーラーを400円で買いエサを入れてサオ2本にリールを付けて三脚と共にロッドケース

これで手軽にポイントへ行ける

潮も下がって歩きやすい

前日のポイントへ入りキャストするが昨日の様には釣れない

でも4・5匹キープして民宿に戻り久々にちゃんとした夕食を食べる


【6月7日】

最終日は昼までの釣りという事で、5時前にはポイントへ入った

 
   写真は対馬で撮った唯一の写真 賀谷にて

しかしキスが回っていないのか8時頃までアタリが無い

サオを出したまま、一つだけ気になっていた隣の紫瀬戸へ行ってみた

やっと見つけた住吉神社 ここも神様を海から迎える為か、海に向かって鳥居が立ち神様がいかにも波静かなこの港に入って陸に上がってきそうなところである

でもキャストして釣れるのはベラばかり それも100発100中

こりゃアカンと再び賀谷へ

9時頃キスが回って来たのか、例のごとくアタリもなく釣れたり、ダブルでスコ~ンとサオが入ったり時合い到来

そして三脚に立てていたオリンピックロッドがギュンギュンしなった

イイ引きで上って来たのは今までで最高の29㎝!

これでんがな!

昨日の夕方も三脚に立て掛けていた近投ロッドが竿尻を浮かしドッキンしたが、今日はきれいに入ったので気持ち良い

小さな発砲クーラーの対角線に巨ギスが入る

でもエサのチロリがなくなった 
今の29㎝のんが最後のチロリで、後は全て死んでのびている(考えてみたらよぉそんなチロリで29㎝が来たナァー)

イソメも無くなりつつある 仁位のエサ屋は昨日買った分が最後やったし、けちまで戻るか!

18km20分 80~90km/hで車を飛ばしけちのエサ屋へ

しっかり水槽の中にイソメを入れている田舎じゃ考えられないしっかりしたエサ屋で800円イソメを仕入れ、再び賀谷まで車を飛ばす

その後お昼まで2時間しっかり2・3匹追加して楽しんだが、これまでの上天気から雲が出てきて風も波も強くなって来た

ホント今まで天気に恵まれすぎだった

久々の風と波がサオを仕舞う時を告げている

小一時間かけて宅配便の荷を作り、29cmの魚拓を作り帰り支度をした

潮はず~っと小潮からでお昼が満潮となるパターンが多かった4日間だったが、ホント天気に恵まれいい釣りが出来た夢のような4日間だった

宿のおばちゃんに礼をして「また来ますわ」と自分にも言聞かし、対馬を発った。



● エサ
   MAXで イソメ6000円 マムシ2000円 チロリ4000円
   追加   イソメ1000円+800円
● 宿
   海幸 素泊り3500円  こじま1泊2食5000円
● レンタカー
   ガソリン込み 33500円
● 飛行機
   早割りで 35000円強

◆ 釣果keep
   キス29① 28① 26② 20~25を32匹



・ 29㎝のキスは仁位の釣具屋で買った3号ハリス付き流線13号ケン付き市販仕掛け。これがなかなかよろしい。
・ マムシはマダイ・ハゲによく、最後の夜は尾崎で刺し身狙いが良いかも
・ イソメが現地でも買える。チロリがもう少しあっても良かった。
・ 目覚まし時計、キャスター、発砲小クーラーは必須アイテムだった。
・ 氷は毎日補充のこと。