◆三重県熊野七里御浜

                      平成8年11月3日

10時半には松チャンが来るはずやのに・・・

携帯に連絡入れると西名阪で事故渋滞とのこと。

宮浦さん達と[ジャンギャバン]でコーヒーを飲むこと1時間、やっと松チャンやって来て一路紅葉染まる大台ケ原を越えて熊野へ。

その紅葉の美しいコト。

久々に日の本でマムシを買って七里御浜の市木へ。

ごっつい波である。

風は無いのに波がラインを叩きアタリもなんもあったもんじゃない。

これじゃどうにもならないとポイント移動しようと話しがまとまり、リールを巻いてくると23㎝のキスが1匹ぶら下がってきた。

夕メシを食って久々に新鹿の波止に立寄ったら先客がバケツになんとゴンズイをキープしている。

何も知らないちゅうことはスゴイことだ。

次に二木島へ向かう。途中タヌキを2匹発見!夜の7時半なのに野生のタヌキが出現する。

宮浦コンビを安全な波止に、我々キャスターはいつもの鼻ポイントへ。

松チャンは私のいつものポイントに、私はテトラコーナーへ。

1投目から何やらアタリ。外洋がうねっている時は期待が高まる。

仕掛けはあり合わせのキス13号・カレイ12号のチャンポン2本針。

暑くもなく寒くもなく釣りやすい。

すぐさま三脚のサオが飛ぶアタリでコトヒキの25㎝が上がってきた。

タバコを取りに車に戻っていると松チャンが「当ってますよ!」の大声。

スグに引き返しリールを巻くと手前のテトラに噛まれて高切れ。ア~ァとため息ついているとも1本のサオがスコ~ンと入る。

そのサオに、イヤそのオモリの先に赤く眼を光らせてゴン?うん?キスやん!それも25㎝の良型。

コトヒキもキスもエダスに食ってきました。

今夜はええ感じ。潮もだんだん上ってきているし・・・

でも約束の22時半が着たのでTHE END

外海が荒れて、外気が生暖かく、本音で言うともっと釣りたかった秋の夜の二木島であった。



その夜はホテルに戻ってビールをひっかけて0時に布団にもぐりこむ。

ぐっすり眠ってもう4時頃かなと時計を見るとまだ2時。

タバコ吸ってお茶を飲むと目も冴え、3時にホテル前の浜へ歩き出して海の様子を覗う。





うん波は昨日より弱い。

やっぱりサオを出す。アナゴが3匹そしてイシモチの25㎝が1匹サオを叩いた。

午前5時、サオを出したままホテルに戻り、みんな揃って再び浜へ。リスタート。

まっすぐにキャストしたラインが右へ引張られ32cmのイシモチが上がってきた。

近投にも30㎝オーバーが登場。

アタリに気付かずリールを巻いたら重い。本日最大の37㎝が現れた。

6時頃まで1時間、イシモチとアナゴがひっきりなしに当る。

結局イシモチは25~37㎝を7匹。クーラーは重い。

七里御浜ホテルのめちゃウマ朝食後、鬼ヶ城の磯場にまたも移動。

俺はサオを出さず3人のへなちょこフィッシングを見物していた。

雄大な太平洋を見ながら、釣れない釣り人の釣りを見るのも、また楽しからずや。