◆徳島県鳴門/岡崎

                        平成9年3月6日

3時過ぎ少し早いがホテルを出る。

うどんでも食おうと思い国道を徳島の方へ走るがローソンが開いているだけ。パンとコーヒーを買い車内でかじりながら岡崎へ向かった。

真っ暗の中、潮の流れを確認して左側に三脚を構え2本3本と竿を出していった。

さすが小鳴門、左へ左へと道糸が引張られる。

ふと正面・東の空を見るとぼやけた一等星が浮んでいる。尾っぽが付いている…
ん?これって話題のヘールボップ彗星?

そうや!彗星・ほうき星や!感動!

その彗星が太陽にかき消され、地上の辺りがはっきり見えだした6時20分 三つ又サルカン仕掛けのスズが鳴った! 

潮で流されて鳴ったのかなと竿を手にすると魚信が伝わってきた。

登場したのは美しいアイナメ28p エサはボケ。

昨日といい今日といい目的魚は釣れるがサイズが少し足らん―― 

2日目もボケは元気で動いているがコガネは全滅・・・ エサを捜しに現場を離れる。

3軒目でマムシをなんとか2000円ゲットし、満潮の7:27にT字波止に戻る。

ほったらかしておいた一番左のボケ餌に25pのアイナメが釣れていた。

停泊アンカーに掛けて置いた三つ又仕掛けボケ餌にも27pアイナメ。

三本目のボケ餌サオも巻いてみる。ちょっと重い。メジャーで計るとランクアップの32p。

なんと釣場を離れていた時が満潮の潮止時合いで最高の時間帯やったみたい。

ボケが無くなり、三点から吹き流しにして、マムシを刺して気持ちよくフルキャスト。
それにも25pクラスがそれなりにあがって来た。

ハイライトは潮が下げになりT字波止の左に移動していた時、下手の遠投竿のスズが鳴った!

ズルズルと安もんサオが波止の上を走っている!

まさしくアッという間である。その竿は一直線になって川のような流れに乗り外海へ消えていった。

なんという自然の力強さ!竿を失った口惜しさより、見事さに感動である。

この事故が数ヵ月後とんでもない事件に発展する。

今こうして過去の日誌をデジタル化していて読み直していると当時とんでもない事をしている。

あの鳴門でサオを4本も出したまま餌を買いに行くなんて信じられない。

このズボラさが有田川投げ竿リール2セット&三脚ETC海底引き連られ事件に発展していったのだ。





 
岡崎のA級ポイント一人占め!
       釣果:アイナメ 20〜32p 11匹




 

※エサはボケで決定!