◆岡山県下津井/児島

                     平成9年12月20日

新居浜の得意先によったら社長も店長も不在

話しは早い!昨日の釣りのつづきや!とGSに寄って高速に乗り込む

相変わらず仕事に来ているんだか、釣りにきているんだか?

高松道と瀬戸大橋とのジャンクションが近づいてきた

鳴門へ行こうか? 児島に行こうか?

迷いながら車は左にウインカーを出している

やっぱり鳴門はボケがいるし、岡山県側の児島はこんなときじゃないと寄れないもんな

車は瀬戸大橋へと向かった


初めて四国に渡った時は宇高連絡船だった

山陽本線岡山駅から宇野港に向かうローカル線の車窓で、川を泳いでいるカワウソ目撃!

当然、絶滅危惧種 カワウソではない
たぶんイタチだったんだろうけど、あの光景はいつまでも覚えている

昭和63年 瀬戸大橋が開通し、四国と地続きになり、初めて電車で渡った

橋は二階建てで、線路橋の頭上に高速道路
だから、電車の中からの景色はイマイチだった

国鉄はJRと名を変え、昭和が終わり平成の新しい時代がやって来た

その頃からバブル時代突入
出張経費は領収書さえあれば使い放題! 釣りし放題!

日本もイケイケ、俺らもイケイケだった

ふらっと仕事?釣り?しに気楽に瀬戸大橋を渡る

その時刻が夜明けの頃だったら、絵にも描けない絶景を拝むことが出来る

瀬戸内の島々がオレンジ色のバックに浮かび上がる

仕事に関しても四国から九州へとエリアは広がり、この瀬戸大橋をフェリーでくぐることも度々

下から見上げる大橋もスゴイ!

そんな瀬戸大橋を渡り 児島ICで降りて港に向かう

渡船屋のおやじにエサは売っているかと尋ねたら、バイパスと高速のあいだのナントカカントカと教えてくれるが、この児島ちゅう所はややこしい

適当に車を走らせたら教えてくれた店と違うエサ屋を発見

イソメ1500円を買って港に戻る


瀬戸大橋の真下に駐車場があって、ここで釣ってくださいというポイントで竿をだす

1投目 深い。どんどん糸が出ていく30ヒロはあるらしい

潮の流れはそれ程ハードじゃないが、なんと橋の下は根掛かりの嵐であった

船が目の前を流しているので、網を仕掛けているのかと思ったがこんな所に底網はないわいな

捨て石が一杯やと後で教えてもらったんやが、ほんま根掛かりの嵐

ものの3・40分で移動

帰りの渋滞が心配やからもう帰ろうか…とおもったが、来しな竿釣りをしていた道路脇の公園のポイントが空いている

ならばと、車を止め三脚をセット

ここも深い

2投目をキャストしたとき「スミマセン釣り雑誌の者ですが、釣れていますか?」

「今、2投目で根に掛かったところですワ」

「アイナメですか?」

「イヤ、カレイやけど、どっか釣れてますか?」と逆取材

「釣り人は多いのですがカレイは1枚も見ていません。今日はどっこもダメですネ。」とのコト

この人が底の状態を教えてくれたのですが、この辺りやっぱり橋を作った時の工事で捨て石がいっぱいとのコトです

それを聞いたらもうダメ
さっさと帰り支度にとりかかった

右の竿 派手派手仕掛けを巻くと重い

なんや魚の雰囲気

カレイが身をよじって海面に現れるのをイメージしていたらガシラがポッカーンと現れた

ガシラ君はいつも僕の味方

釣れない時に慰めてくれる良き相棒

一匹のガシラに「おおきにな」とお礼を申しリリース

これが今年最後の釣り?イヤイヤえさはまだ残っているゾ。