◆長野県天竜川水系松川

                      平成25717

薄明るくなってきた午前5時前、前日より少し上流の[清流苑]に向かった。

昨日より少し上流と言うだけで川幅は狭く、木々も多い。

午前5時半第1投。テニス肘の右肘が痛い。

のべ竿なので負荷が少ないと思っていたが実際は右手でずっと竿を振り、ずっと竿を操作している。
そんな痛みと戦いながら次のポイントAへ。

いかにも釣れそうな落込みだ。そこでの1投目、手にアタリが伝わった。

相変わらずキャスト時に目印が目で追いかけられない。だから着水点がわからない。だから突然アタリが訪れる。

その数投後やっぱり目印の動きがあったかどうか覚えていないが、例の如く突飛もなしに魚信が来た!

少し送り込むイメージで次のアタリを待つと更に強く竿を引き込まれる。

よし。ここで手首を返し竿を上げた。空中にアマゴが舞う!

初めて出会う魚だけれど一目見ただけでアマゴとわかるその姿。鮮やかな赤い斑点が散りばめられたその魚体。

手にとる。めちゃ綺麗。渓流の宝石と称えられる魚体がこの手の中にいる!めちゃ幸せ!

初めての渓流でそれも神経質と言われているアマゴを釣る自信は無かった。偶然かもしれないが、いともたやすく渓流の女王に出会うことができた。


8時頃になると夏の日差しが照りつける。こうなると釣れないのか・・・?

さっきのアマゴは偶然やったんかと思ったり、偶然でも1匹ゲットしたから良かったやんとか自分と会話したりする。

一人でもう一人の自分とこうして会話するのが結構たのしい。そんな穏やかな時間と空間を与えてくれる一人釣り。やっぱり好きやなぁ。

しかし釣れない。ひじも痛い。でも釣りたい。低い橋のアーチの下をハイハイしながら上流に向かうと良さげなポイントがいくつか見える。そんなポイントに竿を入れて歩いてゆく。でもやっぱり釣れない。アタリも無い。

仕掛けを頭上の枝に引っ掛け道糸(水中糸?)と極小サルカンをも失くしてしまう。

ベストの中にあった渓流釣りには太過ぎる1号ラインにチチワを作りアマゴ針の付いたハリスをダイレクトにつないだ。チチワ部に小さなカミツブシを適当に噛ましたエエ加減な仕掛けに、美味しそうなミミズを刺して、いかにも釣れそうなポイントBに投げ入れると後半戦初めてのアタリらしき感触が手に伝わってきた。

数投後、仕掛けを川の流れに乗せていたらまさしくアタリ!立ち位置より下流で食った!引きに任せ魚の弱まるのを待ち抜き上げた。

今度もアマゴだ!やっぱり綺麗!

同じ場所で餌を付け右岸から上流に仕掛けを落とし流れと一緒に少し歩いて下った。なんかアタリがあったようななかったような感触。竿をあげてみると小さな魚がぶら下がっている。

ドンコ?可愛い顔をしている。アマゴと同一エリアで生息しているからこれはカジカかな?うんカジカだ。

その後ピーカンの9時頃、流れた仕掛けが大きな岩陰辺りでググググッとより強いアタリ!

偏光グラスからは岩陰で抗う銀色の魚体がくっきり見える。

川の流れに負けぬようしっかり竿でため岩陰からヤツと引きずり出し安全な岸で抜き上げた。

ちょっと大き目20㎝超の銀色が濃いアマゴだった。
初めての渓流釣りで、ド素人がアマゴを3匹も釣ったらもう十分だ。

相変わらず思うようにキャストも出来ず、目印でアタリも捉えられないけど(前日のハヤは解る)魚とのやり取りは出来た。

9時半竿を仕舞い一時帰宅。3匹のアマゴを並べ大満足。すぐさま御大の温泉に向かいひとっ風呂。あ~っ気持ちいい~。

釣ったアマゴは塩焼きで食したが淡白なマスのようで、びっくりするほど美味しくはない。
1度食したからキャッチ&リリースでも問題はないかもね。

★ 釣りの最中、足元で高速に泳ぐ物体を発見!ソイツは岩と岩の隙間に潜りこんだ。気になるオイラはソイツを引っこ抜く。ヘンなカエル ←あとで分かった.それがカジカガエルだった!